ellieさんの映画レビュー・感想・評価

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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.9

はじめから終わりまでコンパクトに潔くまとまっててすごく面白かった。パク・ソダムがかっこよくて強くて、男の子が可愛かった…涙

ソウォンが最後までウナをおばさんって呼んでたのが効いてる。あれはヌナじゃだ
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

原作は未読。

いろんな生きづらさがあるなかでも、少なからず性欲的なものに関係するものは、最も理解されづらく他者に打ち明けづらく、人によっては時に法を逸脱したことに近づきかねないものでもあるから、簡単
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.2

殺し屋×女の子二人物語、という、自分的好みど真ん中、しかも韓国映画ときたので、ちょっと期待しすぎてしまった感あれど、その辺のハードル下げてなにも知らずに観る分にはたぶん満足度は高い。

グロさもそれほ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

リディア・ターという天才指揮者が実在するのかと思うほどケイト・ブランシェットがすごかった。彼女にあて書きしたというだけあってケイトの知性、愉悦、気迫、孤高、狂気、傲慢エトセトラ、役者としてのあらゆる彼>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

3.3

綿矢りさの小説を読んでたので、あれをどう映画化するんだろうと思ってた。
山田杏奈ちゃんはすごく頑張ってたしかわいいし、作間くんというなかなか繊細な演技をする人を知れたのはよかったんだけど。

小説とし
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

極道系映画はあんまり得意じゃないので、前情報なしになんとなく観始めたら、なんだろう…なんかすごくいい映画な気がする…と思って監督を観たら西川美和だった。やっぱりすごいな西川美和。

演者としての役所広
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.1

韓国版未視聴。
藤井道人監督だからと期待したせいか、いまいち。途中まではジェットコースターストーリーがクスクス笑えてなかなか面白いかなと思ったけど、全体的に演出が過剰な気がして途中からあまり入り込めな
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

劇場で観たいと思ってた映画だったけど、配信で観てもキツくて重かったから、大画面じゃかなりやられたかも…と思った。

なんだろう、脚本も構成も演者も全方向にすごくてちょっと言葉にならない。瀧内公美さんが
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

激しめの「下妻物語」的なものを予想してたけど、たぶんこういう展開になるよねってところにお涙頂戴を入れないのがよかったし、全体的にただだらだらしてるわけでもない。こういタイプの映画によくありがちだけど、>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.6

安定の岸辺露伴。ドラマの映画化は、基本全然期待してないんだけど。これはドラマより練られた構成と凝りすぎず玄人に寄りすぎてないアングルがとてもよかった。特にルーブル美術館の最初のくだりは、淡々とした説明>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.6

3作まで観た。順番としては絶対にこれを一番先に観なくては!
ジョン・ウイックの無双=犬と奥さまへの深い愛、そして殺し屋なのに強すぎるのに異常な品のよさ。実生活でも聖人みたいなキアヌのための、キアヌにし
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

管理化された統率と超格差社会ゆえの現代中国の過酷な環境下で出逢ってしまった二人がどういう結末を迎えるのか、最後まで息も出来ずに観た。密度が高く、サスペンス要素もありながら実に詩的でロマンチックな、ある>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.6

とてもフィクションとは思えなくて観るのがとても辛く、何度目かに分けてやっと鑑賞を終えた。

角谷ミチ役の倍賞千恵子の台詞のない演技が本当に素晴らしい。解雇されたホテルの清掃業を辞めるとき、使ったロッカ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

82歳巨匠宮崎駿監督による、「この世界は今、もはや限界突破できないと俺は思うけど、でもまあ、やってみたい人がいるなら頑張りたまえ」的な映画だった、というのが率直な感想。

アニメージュ連載の「風の谷の
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.2

原作が結構気に入ったので映画を楽しみにしてたんだけど、これはかなり無理だった。

白石監督の誤魔化しのない残虐シーンがあまり得意ではないというのもあって、そこはリアルに描写しなくてもいいのに、というシ
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.9

世界観が好きすぎた。
文語調の台詞回しと変な間、リアルのようで特にリアルでない会話の応酬、「キャピ子」とか「地味子」とかのキャラまんまのネーミングとイメージぴったりのキャスティング、全部好き。ググった
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.6

幼少から毒親に傷つけられ続けるマリコを長い間そばで支えつづけたシイノは、ある日テレビのニュースでその親友が亡くなったことを知る。

タナダユキ感全開なのと永野芽郁ちゃんの迫力ある演技に拍手。
芽郁ちゃ
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

黒岩勉氏と原氏で安定の脚本と毎度限りなく原作にビジュアルを寄せてきてくれるキャスト陣。そして一作目と比べて何やら山﨑賢人くんの表情が大人になってる!目だけで演技する吉沢亮くんは相変わらずかっこいいし、>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

原作を読んでからと思いつつ、映画を先に観てしまった。
ミステリー要素は薄く、想像していたようなグロさや過度な悲惨さはない。ただし、長い間孤独のなかで生きてきたカイアの内に秘めた激しさと、「誰も入ること
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.0

映画館で予告を見たときは面白そうだと思ったけど、配信で見始めてすぐフィルマークスの評価を確認してしまうくらいは期待はずれだった。

同じことを書いてた方が複数いたけど、なんというか、色々と惜しい。
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

綿密に意図され計算された三部構成のストーリーを追ってゆくうちに、自分がまんまと騙されミスリードさせられていたことに気がつき、結構なショックを覚えた。

第一部、教師と学校のあまりに日本的で非人間的でず
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.9

キム・ダミ前作が好きすぎたので、続編何故主役が変わっちゃったの?だったけど、オーディションで勝ち抜いたシン・シアもなかなかよかった。

(以下、好きすぎるせいで微妙に辛口評価になってます)

劇場サイ
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インセプション(2010年製作の映画)

3.6

TENETを観たので再視聴。
覚醒夢をよく見るので、個人的にはこっちのほうが好き。街が折れ曲がるシーンを観て、似た夢を見ることを思い出した。

読解力と記憶力を試される、しつこいほどの巻き戻しと早送り
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.1

はじめから終わりまで松岡茉優がやたら光ってる。安定の大泉洋もよかったけど、松岡茉優のための映画といっても過言ではない。

テンポがそこまでいいわけでもないし、特別にすっきりするどんでん返しでもない。出
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

画の美しさは圧倒的。
個人的に、アーミー・ハマー演じるオリヴァーにはあまり惹かれなかったのがこの映画の唯一の難点なのだけれども、はじめから終わりまでティモシー・シャラメの美しくて切なくて胸に迫る演技に
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.5

特に期待せずに観たけど、なかなか話が練られてて、androp提供の劇中歌もすごくよかった。

新田真剣佑と北村匠海のキャラがよく出てる脚本だったし、今どきなエモ映画の部分と少し古めな気もする構成がマッ
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.8

サッシャ・ルスが美しすぎ。さすがはリュック・ベッソン、銃撃戦のアクションシーンの魅せ方慣れててうますぎだし、特に長い脚を駆使した立ち回りにはテンション爆上がりでアサシンもの好きにはたまらなかった。>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

原作も未読だし、全く何の前情報もないまま見始めたので、最初は意味がわからなくて観るのをやめようかと思ったけど、途中から急に面白くなってガン見。

ナウシカっぽいっていう感想をちらほらと観たけど、見渡す
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

ミュージカル映画が苦手なので、いろんな人から薦められたのに今頃になってみた。

いやー、よかった。あの明るいテーマソングとポスターで勝手に超絶楽しい歌って踊るストーリーかと思ってたら、こんなに切ない大
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

出てくる食べ物担当が大好きなフードスタイリストの飯島奈美さん!焼きそばやおむすびが美味しそうすぎた。
そしてこの映画のすごいのは、全部同じく美味しそうな食べ物なのに、心から美味しくて食べるものとそうじ
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

この映画を映画館で観なければ、もしかしたら映画をこんなに好きにはならなかったかもしれない。
しかも、怖い映画が苦手なのに独りで見に行った。怖いのでハンカチで顔を隠して細目で観るほどだったけど、観終わっ
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カンナさん大成功です!(2006年製作の映画)

3.3

原作漫画とはだいぶ違うテイストのサクセスストーリーだけど、コミカルで泣けるし結構リアルなシーンもあって好きだった。インテリアとか音楽とか小物が華やかで、見てるだけで気分がアガる。

整形後のカンナが整
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エコール(2004年製作の映画)

3.0

ある種のフェチ視点の映画かなという感じ。ストーリー的にはちょっと何を言いたいかわからなかったけど、色彩と画が美しかった。

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.2

横浜流星と吉高由里子の美しさを思う存分愛でる映画。さらには町田啓太の悪ぶりも拝める推し神映画。

泣かせにくるだろうけどわたしは騙されないよ、と思ってたのに後半、まんまと泣かされた。ストーリ展開が単純
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

大分前に感想を書いてたつもりでいたのだけど、書いてなかったので今頃。

原作は数冊読んだ程度なのでほぼ初見。やっぱり音が聞こえると入ってくるものが全く違う。サックス歴がただ長いだけの自分にはある意味痛
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

邦画特有の「音量を上げないと皆何言ってるかわかんない」のせいで、前半の展開のわかりづらさというか、地味さというか暗さに耐えて観てたら、突然意外な面白さがおそって来て、途中から一気に集中して見た。

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