ルルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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大恋愛(1969年製作の映画)

4.0

この作品だけに限らず、監督は人間をよく観察しているのが伝わってくる。写真を出したり隠したりするところとか感心する。
イマジネーションの方も良くて、結婚式での何人もの女性の所が好き。映像と映像の接続も滑
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.2

最初から最後まで映像がカチッカチッと作り込まれていて良い一枚絵だらけな映画。凄く作り込まれているけど、それが全く鼻につかないのが地味に凄い。おかしみと洗練に溢れている。

ロストケア(2023年製作の映画)

3.7

演技の面で何らかの賞を受賞しそうと思った。
小道具の使い方、ラストのワンシーンが好き。
新人が色々と唐突で「?」となる。

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前半はバレるバレない、後半は共犯者でありながら敵対と関係性が変化する面白さの映画。
すぐバレそうと思ったら協力関係によってそこをカバーしたのが巧い。ヤバい奴にはヤバい奴をぶつけるのはなるほど。刑事がラ
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

5.0

秀逸なギャグ四コマ漫画的アイデアを沢山詰め込んだ、悪い部分が全く見当たらない短編映画。
どの笑いのアイデアも良かったけど汚れたメガネの笑いが好きを通り越して感心した。

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

二人に視点を絞っているから見やすい。
脚本家で見に来たから逃亡エンドを「そういうひねりか」と逆に受け入れてしまって騙された。
終わり方があっさりで好感。

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

余命に関するストーリーだけど泣かせようとする演出が全くなくて台詞も少ない、めちゃくちゃ好みの映画だった。
その人物が何を見ているかで心情の説明をしていて良い。
窓拭きという職業も意図せずガラス越しに景
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

男があそこまで主人公に執着するのが分からない(一目惚れだとあんな感じになるのか?)のと、初対面時があんなのでも男を受け入れていく主人公が自分には考えられなくて関心が薄れていった。第一印象が最悪から始ま>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.2

大真面目なキャラクターとBGMで笑えてくる娯楽的な映画。アイデアもキャラ性もキャッチーだから、いつか見放題配信になった時に紹介ツイートがバズってそう。
出演作の引用だけで作品作れそうな勢い。
自分の好
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【推しの子】Mother and Children(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ここから物語が始まる映画だけど一人の人間、アイの人生が完結したからか映画一本観た満足感はちゃんとあった。
アイドルの才能や目の表現が良い。
原作を読んでいけば分かるのかもしれないけど、この映画だけでは
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.2

このストーリーで思い付く限りの熱いシチュエーションを全部入れた感じが面白さを通り越して感心した。
壮大な話にも見えて個人的な話でもあるストーリーが新鮮に思えて好き。
物語の転換となる時の映像も良かった
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

全く世代ではないけど置いてけぼりにならずに観れた。オリジナルを知らないから「あっそう」的な所があったけど、この作品からオリジナルに興味を持つぐらいのレベル。物語に支障はなくて良い入り口だと思った。
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.5

予告を見てエンタメエンタメしたのを作ったんだと思ったら、通常運転な作品だった。
監督の他2作品を見ても思うけど、物語の終着地に向かう加速が無くても面白く観てられるタイプの映画監督。それは人間描写が異様
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.6

文学小説的な、じんわりしっとりと来る作品。
冒頭のダンスが印象的。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

3dで見たけど映像がよかった。vrゲームをしたこと無いけど、こんな感じなのかなと思った。
物語は特に新鮮味はなかったけど、映像が凄いだけに物語は今回のように普遍性のある方が集中しやすくて良かった。
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七人樂隊(2021年製作の映画)

3.1

エンタメ的な作品というよりは日記的な作品多め。当時を知らないからピンと来なかった。
ラストの作品が世にも奇妙チック。

対峙(2021年製作の映画)

5.0

悪いところが思い付かない、完璧な作品に思えた。ほぼ同じ場所で会話しているにも関わらず、注目させ続ける演技に構成。
どう終わらせるのかと思ったら「なるほど」となるラストで自分の好みだった。しかも出来すぎ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

主人公が完成されたキャラクターで周りが影響を受けて成長するタイプの話。物語も抽象的な才能を表現する映像も良くて、何より演奏が泣けてくるぐらい凄くて音楽の持つ力を実感する。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

試写会にて。知識がなくても問題なかった。
予告でコメディ特化系かなと思ったら、金曜ロードショーとかで放送しても違和感ないクオリティ高い王道ファンタジーで予想以上に面白かった。

主人公の目的や物語上の
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Winny(2023年製作の映画)

3.9

当時を知らなくても置いてけぼりにならずに観れた。Winny側と警官の2視点進行で、当時を知らないからなのかも知れないがWinny側の話は完璧な物語展開に思えた。法廷のシーン、何より中番前の感動的なシー>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

勢いがあるから見終わった直後は何か納得してるけど、時間が経つと「うーん」となる。
特に終盤の『受け入れる』点で、それは本当に解決なのかと。
例えばアライグマを主人公が受け入れて一緒に取り戻したとしても
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

家族の話であり、『表現』が持つ魔力の話。最初から最後まで好きだけど、ロッカーのシーンがビックリするぐらい良かった。あのシーンであのキャラが日頃から何を考えていたのか伝わる。シーンひとつに様々な感情の情>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

自分がどこか見落としたのかもしれないが、盛り上がるライブシーンに感情移入出来なかった。理由をいくつか。

本当は歌が上手いという事だったけど、そもそも何故歌を歌わなくなったのかよく分からないから「ふー
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

独特な映像表現でかつ場面展開が滑らかで気持ちいい。その時の人物の感情、明らかに何らかのメッセージがある小道具など何回か見て考察したくなる映画。ボリュームも思ってた以上にあった。
見る見られる、疑う疑わ
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

恋愛ものかと思ったら、どちらかというと四人の友情の話だった。
主人公たちと同い年だったら泣けた予感がした。話はもちろん流れる音楽や、こちらに話しかける独特な物語り方などから遠い未来で名作と評価されてい
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.7

拒絶する「何故?」、予言による「誰?」と客の興味を途切れさせない工夫がされた映画。
少人数の登場人物や展開など無駄がなくてもの凄く巧い話作りだと感じた。
キャラクターの性質変化による物語が動き、その結
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華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)

3.9

全く思い入れないけど完全版が上映でしか見られないらしいから見た。序盤の丁寧な描写が凄い。自分なら飽きられるのをビビって短くするかジョークな会話をしながらの描写にしていたかもしれない。無言による緊張感も>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

4.3

一人に特化した視点や凄く丁寧な描写で主人公にのめり込む、体験した感覚になると思った。痛さが痛いほど伝わる。
単純化されたあらすじ読んで見た気にならず、映像でちゃんと見るべき映画。もちろん全ての作品に言
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.3

映画一本サイズで日常と非日常を描くの、どうしても日常パートがかったるく感じてしまって難しいなと思った。コメディが自分に合っていなかったのか日常パートが長く感じた。
終盤に起きる出来事に「そういうことが
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

まず、「戸締まり」という行為を物語のキーにしたのが秀逸。ある種の自動化された日常行為に新鮮さを与える、といった点に広告的センスを感じる。
中盤の本音を言った後の仲直りの「それだけじゃない」みたいな台詞
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

予告とかで夫の正体を探る妻が主役の映画かと思ったら、弁護士が主役チックだった。でも、弁護士より妻視点の方が予告にしやすいのは理解できる。
弁護士の抱えてるもの、妻との関係、そしてラストの終わり方が良か
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.5

未来が過去を観察する映画。エンタメ系だと未来のために過去を変えようとするが、この映画は観察のみ。だからなのか、この映画を見ている自分も感情移入せず彼女たちを『観察』している感覚に陥る。
魔女みたいなこ
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.6

馬のレースはもちろん、ジョーク多めの会話が良かった。おじいさんの独身云々のセリフにフフッとなった。
馬が人生に彩りを与えてれた物語だから、じっくり馬と共に成長系を求めてる人にはフーンとなるかも。話のテ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.6

盛り上げて盛り上げてなエモーショナルさはないけど感動で終盤は泣ける。
個人的に音楽とシーンが合ってない所があって、フッと笑えた。
小説だったら気にならないのだろうけど映像作品で長期的な時間経過はかった
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

思い付く限りのドラマチックになる要素を詰め込んだかのような映画。
本当にそうなるのか?と思った展開があったけど、それは物語を面白くする為の展開だと理解できる。
物語上のポジティブとネガティブがくっきり
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.4

試写会にて。カーアクションが凄くて、特に主人公のドライブスキル紹介となる序盤の映像が良かった。その場を盛り上げるモブキャラも含め。
動と静、呼吸を止めて見守ってしまうような見せ場もいくつかあった。
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