ぽんぬふさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぽんぬふ

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周遊する蒸気船(1935年製作の映画)

4.7

湿地、川という面。清順みたいな船の構造、拡張する空間。回転する外輪。最高の終わりかた!

リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)

4.7

実質『フォーエヴァー・モーツアルト』じゃない?さいきんフォードとゴダールしか観てなくてバカになってきたかも。

フォーエヴァー・モーツアルト(1996年製作の映画)

4.6

「戦争とは肉に鉄をぶちこむこと」
戦争映画、映画は戦争
光を浴びた記号の飽和

菊川の新しい映画館、音響攻めてた。

男の敵(1935年製作の映画)

4.0

フォード×霧 一晩の出来事というのがいい。

肉弾鬼中隊(1934年製作の映画)

2.8

いままでみたフォードでいちばんつまんないごめん。

オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.3

手法にこなれて、もはや全てのことが演出にしかみえない。その場で起こったことを撮り続けているようにみせているが、実態はその真逆というのがふしぎ。

勇者たちの休息(2016年製作の映画)

3.5

たぶん自転車、自動車っていうのはブラックにとって大事なテーマで、『遭難者』『みんなのヴァカンス』とか、乗り物が機能不全になること=人生の停滞みたいな描き方をする。その感覚は映画作家の星の下に生まれた人>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.5

みんなちょっとずつ誰かの領域に土足で踏み込みながら生きてる。出てきた瞬間真のヒロイン感すごい人妻(謎のカット割アップ)最高!気だるそうなパンとか、ホンサンスみがさらに増してる。

三悪人(1926年製作の映画)

4.0

あの地平線まで馬車が並んだスタート地点からの爆走、どうやって撮ったんだろう。

7月の物語(2017年製作の映画)

4.3

第一話。
いきなりはじまるフェンシングレッスン最高。『北の橋』?光がやわらかくてほれぼれ。

第二話。
壁と、何より鼻血の鮮烈な赤!ゴダールの記憶に涙。

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.5

扉を開けるところからはじまる関係、オープンな空間と室内、ロングとアップ、長回しと短いカットの対比で常に空気のように流れる。

ファウスト(1926年製作の映画)

4.4

『最後の人』なんかまさにそうなんだけど、ムルナウにとって、扉を開けるという行為は特権的な意味があるんじゃないか。この映画ではそれは人間を超えた神とか悪魔にしかできないことで、人間はただ与えられた枠(男>>続きを読む

やさしい人(2013年製作の映画)

4.4

メロディって『小さな恋のメロディ』?うるせーばーかって言ってどっかいくのは一応似てるけど全然関係ないかも。犬さんがお利口。あと扉とか建物の中と外みたいなことがうまい。携帯のでてきかたも普通でいい。

櫛の火(1975年製作の映画)

3.5

最初の20分くらい神代みを堪能したがそこを最後まで超えない感。

書かれた顔(1995年製作の映画)

4.9

!!!
国立劇場の袖の進行上邪魔にならないところにカメラ置いて回すだけでどうしてこんなにすごい画になるんだってのが衝撃的なんだが、舞台美術が非常に優れているのはもちろんとして、それは玉三郎の言う「演劇
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女は男の未来だ(2004年製作の映画)

4.4

廣瀬純のブレッソン論だったかオリヴェイラ論だったかに、「映画とはある出来事に間に合わなかったカメラによって、事物の曖昧さを引き出すものである」というのがあったと思うのだが、これはまさにそれの、ただそれ>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.5

コペルニクス的転回についての映画。彼を中心にぐるぐると動くカメラが(配達物の主観ショットまで)、遭難後は固定のロングに。自分を世界の中心と思っていた彼が、いざ地球と対峙してみるとできることといえば、表>>続きを読む

俺は善人だ(1935年製作の映画)

4.4

おもろい。
現代においては(他のフォード映画に出てくるような)人々のコミュニティも英雄的人物も存在し得ず、結果としてひたすら倒錯し続けるというコメディに。

ハリケーン(1937年製作の映画)

5.0

めっっちゃ面白い!家吹き飛びまくって最高!!序盤の多幸感も終盤のスペクタクルもすごすぎる。

引き続き妄言だけれども、これはフォードの作品群の中でも重要な一本なんじゃないかって気さえする。理由はフォー
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大空の闘士(1933年製作の映画)

3.3

撮影カール・フロイントにいちばんびっくりした。最後の飛行機の落ち方が2番目。

モガンボ(1953年製作の映画)

3.5

変な映画!
少なくともある程度以上は別ユニットが取ったであろう動物たちの映像とフォードが演出する俳優たちの映る画面を繋げるのがやっぱり限界あるかも。マニュアル車みたいな反応のよさがあんまり無くてきもち
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静かなる男(1952年製作の映画)

4.5

テクニカラーってあんまいい印象なかったけど綺麗な素材を劇場で観るといいものだな。
これは妄言なんだけど(シネフィルにおこられたくないです)、フォードは毎回、1つの大きな物語のどこか一部を映画にしている
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.7

もっとテキトーにバンバン人死んでほしいんだけど、今どきあーいう教訓みたいなニュアンスないと企画通らないのかな。『デスプルーフ』のエンディングは最後の奇跡だったのか?でも車いっぱい吹っ飛んでよかったよ。

愛のように感じた(2013年製作の映画)

3.8

真白い砂浜から壁を越えて日が当たらない暗いところとか赤いところをみてまた砂浜に戻ってくる。オープニングと、草むらを男の子と歩くところが入り込んでいく感じがあってよかった。

オールド(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

家族で訪れたビーチ、笑あり涙あり、一夏の成長物語、のときの成長って比喩なわけで実際に成長させる奴あるかいという。
どうしてこうなったの部分に全く興味がないのはブニュエルみが強いけど成長するから停滞せず
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若き日のリンカン(1939年製作の映画)

4.4

樽の中の法律書を木陰で読む、キャンプファイアの最中の殺人、丸太を持った暴徒、薪を割るリンカーン。

アイアン・ホース(1924年製作の映画)

4.0

進行方向が下手手前という映画はあまり見たことがないような気も。スタンダードで列車を映えさせるためかな。だから馬も縦に走ることになる。もちろん列車に乗って並走する馬を見れば横に。

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.7

予告チラ見して、もっともっとどーでもいい、『海辺のポーリーヌ』みたいな映画かと思ってたんだけどそうでもなかった。
生き残ってしまう存在としてのソーは、死んでいった人の数だけ背負うものが増えて、成長せざ
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