湿地、川という面。清順みたいな船の構造、拡張する空間。回転する外輪。最高の終わりかた!
実質『フォーエヴァー・モーツアルト』じゃない?さいきんフォードとゴダールしか観てなくてバカになってきたかも。
「戦争とは肉に鉄をぶちこむこと」
戦争映画、映画は戦争
光を浴びた記号の飽和
菊川の新しい映画館、音響攻めてた。
手法にこなれて、もはや全てのことが演出にしかみえない。その場で起こったことを撮り続けているようにみせているが、実態はその真逆というのがふしぎ。
たぶん自転車、自動車っていうのはブラックにとって大事なテーマで、『遭難者』『みんなのヴァカンス』とか、乗り物が機能不全になること=人生の停滞みたいな描き方をする。その感覚は映画作家の星の下に生まれた人>>続きを読む
みんなちょっとずつ誰かの領域に土足で踏み込みながら生きてる。出てきた瞬間真のヒロイン感すごい人妻(謎のカット割アップ)最高!気だるそうなパンとか、ホンサンスみがさらに増してる。
第一話。
いきなりはじまるフェンシングレッスン最高。『北の橋』?光がやわらかくてほれぼれ。
第二話。
壁と、何より鼻血の鮮烈な赤!ゴダールの記憶に涙。
扉を開けるところからはじまる関係、オープンな空間と室内、ロングとアップ、長回しと短いカットの対比で常に空気のように流れる。
『最後の人』なんかまさにそうなんだけど、ムルナウにとって、扉を開けるという行為は特権的な意味があるんじゃないか。この映画ではそれは人間を超えた神とか悪魔にしかできないことで、人間はただ与えられた枠(男>>続きを読む
メロディって『小さな恋のメロディ』?うるせーばーかって言ってどっかいくのは一応似てるけど全然関係ないかも。犬さんがお利口。あと扉とか建物の中と外みたいなことがうまい。携帯のでてきかたも普通でいい。
!!!
国立劇場の袖の進行上邪魔にならないところにカメラ置いて回すだけでどうしてこんなにすごい画になるんだってのが衝撃的なんだが、舞台美術が非常に優れているのはもちろんとして、それは玉三郎の言う「演劇>>続きを読む
廣瀬純のブレッソン論だったかオリヴェイラ論だったかに、「映画とはある出来事に間に合わなかったカメラによって、事物の曖昧さを引き出すものである」というのがあったと思うのだが、これはまさにそれの、ただそれ>>続きを読む
コペルニクス的転回についての映画。彼を中心にぐるぐると動くカメラが(配達物の主観ショットまで)、遭難後は固定のロングに。自分を世界の中心と思っていた彼が、いざ地球と対峙してみるとできることといえば、表>>続きを読む
おもろい。
現代においては(他のフォード映画に出てくるような)人々のコミュニティも英雄的人物も存在し得ず、結果としてひたすら倒錯し続けるというコメディに。
めっっちゃ面白い!家吹き飛びまくって最高!!序盤の多幸感も終盤のスペクタクルもすごすぎる。
引き続き妄言だけれども、これはフォードの作品群の中でも重要な一本なんじゃないかって気さえする。理由はフォー>>続きを読む
変な映画!
少なくともある程度以上は別ユニットが取ったであろう動物たちの映像とフォードが演出する俳優たちの映る画面を繋げるのがやっぱり限界あるかも。マニュアル車みたいな反応のよさがあんまり無くてきもち>>続きを読む
テクニカラーってあんまいい印象なかったけど綺麗な素材を劇場で観るといいものだな。
これは妄言なんだけど(シネフィルにおこられたくないです)、フォードは毎回、1つの大きな物語のどこか一部を映画にしている>>続きを読む
もっとテキトーにバンバン人死んでほしいんだけど、今どきあーいう教訓みたいなニュアンスないと企画通らないのかな。『デスプルーフ』のエンディングは最後の奇跡だったのか?でも車いっぱい吹っ飛んでよかったよ。
真白い砂浜から壁を越えて日が当たらない暗いところとか赤いところをみてまた砂浜に戻ってくる。オープニングと、草むらを男の子と歩くところが入り込んでいく感じがあってよかった。
このレビューはネタバレを含みます
家族で訪れたビーチ、笑あり涙あり、一夏の成長物語、のときの成長って比喩なわけで実際に成長させる奴あるかいという。
どうしてこうなったの部分に全く興味がないのはブニュエルみが強いけど成長するから停滞せず>>続きを読む
樽の中の法律書を木陰で読む、キャンプファイアの最中の殺人、丸太を持った暴徒、薪を割るリンカーン。
進行方向が下手手前という映画はあまり見たことがないような気も。スタンダードで列車を映えさせるためかな。だから馬も縦に走ることになる。もちろん列車に乗って並走する馬を見れば横に。
予告チラ見して、もっともっとどーでもいい、『海辺のポーリーヌ』みたいな映画かと思ってたんだけどそうでもなかった。
生き残ってしまう存在としてのソーは、死んでいった人の数だけ背負うものが増えて、成長せざ>>続きを読む