ぽんぬふさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぽんぬふ

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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。5回以上嗚咽ポイントがあって観るのも大変。

2022年、ヒーロー映画黄金時代なわけだけれど、映画というのは、そのカメラが単一の眼である原理上個人的なものなわけで、じゃあ群衆なりも
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オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

4.5

基本、船が出てくるだけでうれしいので、この映画はたくさんうれしい。

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.0

1番いい構図で対象を撮るってことは、カメラが寄りすぎず離れすぎないということで、それはまさにアンナの他者に対する態度でもあり、だから彼女は映画監督だったのだと思うし、もちろんアケルマン自身のことでもあ>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.5

ライミ新作の予習のつもりで。
ファインダー越し、柵越し、マスク越しのMJとの関係にほろりと。
ゴミ捨て場を兼ねた低所得層住宅の裏庭で2人が会話していると金持ちのジョックス彼氏がオープンカーで路地の向こ
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

4.4

最悪な芝浜。雪景色のアメリカ映画ってそれだけで好きかも。対等でない顔と顔。

音楽(2019年製作の映画)

2.3

最後ありきたりな上手い音楽になっちゃうのは必要な嘘だとしても、後半特に省略のツボが悪すぎる。出崎はこんなんじゃないと思うけど。堤防のとこであやちゃんにグーパンされる場面がいちばんいい。

レプティリア(2000年製作の映画)

4.5

スムーズで的確な演出。特に前半の軸となる、AがBを一方的に見ているという関係性はホラー映画の真髄でもありながら、切ない三角関係にも応用されて、それ故に、『東京暮色』『女と男のいる舗道』『早春』(スコリ>>続きを読む

メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

3.8

これはおもろかった。少なくともわかりやすい。

んだけど、それって単に、消えた大金、死んだはずの父親、犯罪の匂いと男女とかいう見慣れたモチーフがたくさん出てくるからってだけだったりして。相変わらずここ
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ノロワ(1976年製作の映画)

2.5

わからせる気なさすぎでは、、ロケーションはいいけど。

宝島(2018年製作の映画)

5.0

水があったら飛び込みたいってのは生き物として当然の道理で、いっぽうでは価値があるものには柵を立てて見張りたがるという人間の二面性が拮抗する。なによりも驚くのはどうやって撮ったんだってことで、被写体がカ>>続きを読む

北の橋(1981年製作の映画)

4.0

凱旋門をバイクでぐるぐる、すっ転んで車輪がぐるぐる、パリの街をぐるぐる、地図には双六盤がぐるぐる、自分が回ってるのか世界が回ってるのか?的な?

デュエル(1976年製作の映画)

3.3

鏡の使い方が異常。わざとデカい鏡を部屋に置いてカメラの動きを制限した長回しとカット割してると思う。そうでもしなきゃヌーベルバーグ以後の室内を撮れないと思ってたのかな。なんてね。

湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.2

がっちゃんがっちゃん重そうな鎧の音が、彼らに絡まった、主従とか使命とかメンツとかそういうしがらみなんだと思った。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

窓、カーテン、外階段!映画として幼稚な感が否めない原作を見事にスピルバーグ映画にしてくれて。

スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

4.6

映画じゃなきゃできない設定、描写、嘘、その根底にあるやさしさと希望。感動。たかが映画、されど映画。

どろろ(2007年製作の映画)

3.1

時代劇を撮るには国レベルでの体力がいると思うのだが、そういうのをことごとくすっ飛ばそうとしている。しかし別にそれをわかってない塩田でもないはずで。ちょうどハリウッドの撮影所がダメになってイタリアとかス>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

4.7

明るい部屋で直接触ってセックスするよりも、暗いところから覗き見したいという変態性。それは自分を含む多くの観客が映画に対して抱いている欲望のことだ。それをまさに具現化してくれた映画だったことに興奮する。>>続きを読む

春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.4

傷を癒すのは、ドラマとか事件とかアクションではなくて、時間。子供の声とか、水面の揺れとか、都市の音として表象する時間が主役の映画。

麻希のいる世界(2022年製作の映画)

3.5

老練といってもいいような巧さと、仮にも青春音楽ものというジャンルが噛み合っているようないないような。夕日の浜辺なんかとてもいいけど。
ところでこれ、麻希も別に音楽の才能がないとは言わないけど、そこそこ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

1話。悪くはないけど演出によるコントロールを1番感じる。
2話。登場人物にはいちばん共感してしまう。蛇足みたいなエピローグも(こそ)
3話。風の音とか、窓の外の草木の揺れとか、そういう偶然の産物に惹か
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無鉄砲大将(1961年製作の映画)

4.4

めっちゃ面白い。暴力、大人の都合(=戦争の影)は特に前半、画面と実体の乖離として表象する。偽物のナイフ、ミスマッチは音楽、五郎たちの会話…… その乖離にことごとく切り込んで是正しようとする主人公の>>続きを読む

ゴースト・オブ・マーズ(2001年製作の映画)

3.5

午後のひととき紅茶でも飲みながらこれ観てチルアウトしたいってかんじ。この面白すぎなさ、ちゃんとしてなさを良しとするのかという問題は『クライ・マッチョ』観たときも思ったんだけど、良くできすぎる現代映画に>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ながーく書いたのが消えちゃって書き直す気が起きないので要点だけメモ

観終わったあとの第一感は、観ている側の背筋も伸びるような厳粛さと、作った人大丈夫?心身は健康?というもの。作り手が心配になったのは
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.5

ウェス予習でなんとなく再見。
シネスコをスタンダード×3として、三つの顔を並べるためにつかう。プラス長い画面と相性のいい直線横移動を列車や川で、楽しくやってるような印象。最近のウェス映画にはこの楽しく
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

4.5

バイオハザードって映画やりすぎじゃない?とか思いつつなんとなく観に行ったのだけどこれは個人的大ヒットだった。
今どきのゾンビ映画でこんなにゾンビ出てくるまでをしっかりやるのも珍しい。でも面白いのはそれ
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昼も夜も(2014年製作の映画)

3.5

自転車水没、『風に濡れた女』でも出てきた。ほんとは車でやりたかったんじゃないか。その代わりみたいな雨。

HOMESTAY(2022年製作の映画)

4.4

時空を超えた編集、視線のやりとり、カットバック、手紙。『彼方からの手紙』!

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.5

設定で勝ってる感じある(400%!?)。すべての出来事が意外であると同時に必然。

三度目の、正直(2021年製作の映画)

4.0

顔と顔のあいだに、言語が交わされてしまうことによって発生する、支配被支配の権力関係のスリル。