ぎーさんの映画レビュー・感想・評価

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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

【第79回アカデミー賞特集1作品目】
9・11を題材とした映画を鑑賞するのはずいぶん久しぶり。
ドキュメンタリー調で描かれていたが、その描写が題材にピッタリだった。
キャストはほぼ全員が無名の俳優、乗
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

【第44回日本アカデミー賞特集3作品目】
【河瀬直美特集2作品目】
これは映画じゃない、もはやドキュメンタリーだ。
子供を授かりたいのに授かれない人。
子供を授かれる状況にないのに、授かった人。
子供
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

4.0

【第80回アカデミー賞特集】
映画を観る目的はいくつかある。
もし"幸せになりたい"、"希望や可能性を感じたい"、そう思っていたら絶対に見るべき一本。

この映画は終盤のグルメ評論家イーゴの評論に全て
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あん(2015年製作の映画)

4.0

【河瀬直美特集1作品目】
素晴らしい映画だった。
らい予防法が廃止されたのは驚くことに1996年。
これを昔と考えるか、最近と考えるか。
僕は昔と考えることはできない。
少なくとも平成になってもなお、
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

【第44回日本アカデミー賞特集2作品目】
「お母さん、継続です。大変でしょうけど頑張って乗り切りましょう。」
このバレエの先生のセリフ、それに対する草薙剛演じるお母さんの反応が全てを物語っているといっ
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.5

アニメ版を鑑賞するつもりだったのが、誤って実写版のこちらを鑑賞。
でも、かなり良い作品だった。
まず、今では日本を代表する演者たちが本作ではかやり若々しく初々しい。
妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里。
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

【第44回日本アカデミー賞特集1作品目】
"映画だから語れる真実"
同じ原作をベースにしたNetflixの『THE DAYS』を鑑賞した後に鑑賞。
ドラマ版を見てしまっていた、かつ、割と最近見たことも
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

【第45回日本アカデミー賞特集3作品目】
"バカか救世主か。"
大泉洋、松岡茉優、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、佐野史郎、リリー・フランキー、國村隼、木村佳乃、小林聡美、佐藤浩一。
キャストが豪華す
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.5

【第45回日本アカデミー賞特集2作品目】
【瀬々敬久特集2作品目】
"10年目の殺人。罪を犯してまで、護りたかったものとは。"
エンタメとしての映画作品ではないけど、全日本人が見た方が良い映画作品。
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とんび(2022年製作の映画)

4.0

【瀬々敬久特集1作品目】
"どうしようもなく不器用な父が、ただ一つ、僕を精一杯愛してくれた30年の物語"
良い映画とは聞いていたけど、想像を遥かに上回る感動大作だった。
親子愛を真正面から描きに描き切
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

【第84回アカデミー賞特集1作品目】
【トーマス・アルフレッドソン特集1作品目】
"一度目、あなたを欺く。二度目、真実が見える。"
良い映画だった。
けど、キャッチコピーはこのようになっているけど、も
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.5

【第88回アカデミー賞特集4作品目】
"他人の破滅の瞬間に、カメラを持って現れる"
面白かった。
思い返すとなかなか無い、パパラッチに焦点を当てた映画である。
邦画では福山雅治主演の『SCOOP!』と
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キャロル(2015年製作の映画)

3.5

【第88回アカデミー賞特集3作品目】
"このうえもなく美しく、このうえもなく不幸なひと。キャロル、あなたが私を変えた。"

面白い映画ではない。
でも、そんな事関係なく名作である。
描かれるラブロマン
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.5

【第88回アカデミー賞特集2作品目】
【F・ゲイリー・グレイ特集2作品目】
"言葉で世界をぶっ壊す"
これまでラップやヒップホップといったジャンルの音楽に興味がなかったけど、この映画を鑑賞して興味を持
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交渉人(1998年製作の映画)

3.5

【F・ゲイリー・グレイ特集1作品目】
"IQ180の駆け引き"
ほぼ間違いなくネゴシエーターを題材とした映画史上最高傑作。
そもそも、"ネゴシエーター"にこんなに焦点を当てた映画は他に無いかもしれない
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

4.0

【第87回アカデミー賞特集1作品目】
【『ヒックとドラゴン』特集2作品目】
シリーズ1作品目で"和解"を示した。
ずっと争い続けてきたバイキングの人々とドラゴンであっても、互いに触れ合い、理解し合えば
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

"生きて、抗え"
日本のアクション実写映画史上最高傑作、多分そう言って良いだろう。
本作を超える作品は、今後しばらくは出てこないのではないか。
邦画でも洋画でも描かれてきた大人気キャラクター"ゴジラ"
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.0

【第83回アカデミー賞特集1作品目】
"会えばきっと、好きになる"
映画の中で人とドラゴンは相手のことを理解しようとする努力もしないで争ってばかり。
現実世界もそう。
でも、触れ合って相互理解すれば、
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

【第88回アカデミー賞特集1作品目】
"人間か、人工知能か"
AIについて、フラットに警鈴を鳴らす作品。
中盤まで、映画を見ている僕らはAIの人権について考えさせられる。
人型をしている、ということも
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

【エドガー・ライト特集4作品目】
"驚愕のタイムリープ・サイコ・ホラー!"
エドガー・ライトどうした?って感じだった。
作風が変わり過ぎ。
これでエドガー・ライト徳洲も4作品目だけど、他3作品と圧倒的
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

【エドガー・ライト特集3作品目】
"ロマンス・ゾンビ・コメディ"
『ホット・ファズ』が最強のおバカ刑事映画だったとするなら、本作は最強のおバカゾンビ映画。
めちゃくちゃ。
『ホット・ファズ』同様、全て
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.5

【エドガー・ライト特集2作品目】
"呼ばれてないけど、参上!"
流石にふざけてた。
今まで見た全映画の中で指折りのふざけた映画だった。
誰よりも優秀なニコラス・エンジェルが片田舎に左遷され、しかもその
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

【第90回アカデミー賞特集3作品目】
【エドガー・ライト特集1作品目】
"カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』"
唯一無二の映画だった。
ジャンルで言えばアクションミュージカル。
他にも有名な作品があるの
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

【第89回アカデミー賞特集3作品目】
"最愛の妻を亡くした59才の老人の幸せな独居生活"
文句なしの傑作。
映画史上でも、最も見る人の心を温かくする映画の一つではないか。
一部の限られた先進国ではなく
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.5

【第89回アカデミー賞特集2作品目】
"それは愛なのか、復讐なのか"
この映画を見るまで、トム・フォードが映画監督をやっていること自体知らなかった。
流石トム・フォードが監督する作品ということで、とに
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

【第89回アカデミー賞特集1作品目】
"普通ってなんですか?"
多様性をテーマにした映画が溢れる中、本作も多様性をテーマにした映画であるが、終始ジョークに溢れているので説教くさくなく、笑いながら見れる
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.0

【第90回アカデミー賞2作品目】
"観るものすべてが魔法にかかる"
子供を持ったから分かる。
子供は親といるのが一番良い。
唯一無二、替が効かない。
論理じゃなく、替が効かないのだ。
ただ、あまりにも
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

【第90回アカデミー賞特集1作品目】
"彼女は世界中から愛され、一瞬にして世界から憎まれた"
こんな事件があったことも知らなかった。
やっぱりアメリカは物事のレベルが違う。

キャストの演技を見るだけ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

【西川美和特集4作品目】
「この世界は生きづらく、あたたかい。」
「あんたは、これが最後のチャンスでしょうが。娑婆は我慢の連続ですよ。我慢のわりにたいして面白うもなか。そやけど、空が広いち言いますよ。
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

【西川美和特集3作品目】
「あの橋を渡るまでは、兄弟でした。」
この映画を撮った時、西川監督は30代前半。
絶対に嘘だと思える完成度の高さ。
心理描写、言葉や音楽に頼らない緊張感の出し方。
凄すぎる。
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.0

【西川美和特集2作品目】
「その嘘は、罪ですか。」
まだ『すばらしき世界』を鑑賞する前であるが、現時点で西川監督ベスト映画であるし、とてつもなく素晴らしい作品だった。
確かに現代社会は資格とか免許に支
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.5

【西川美和特集1作品目】
「人生は他者だ。」
レビューを書く順番的に1作品目としているが、鑑賞した順番で言えば3作品目である。
これまで見てきた『ゆれる』『ディア・ドクター』同様、西川監督の心情描写は
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.0

【ジェーン・カンピオン特集2作品目】
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』視聴をきっかけに視聴。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』同様、美しい画、独特の質感は印象的だった。
言葉で想いを伝えられない女性の恋愛、ま
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.8

【第46回日本アカデミー賞特集6作品目】
【李相実特集3作品目】
演技力がすごかった。爆発してた。
広瀬すずも松坂桃李も。
横浜流星もすごかったけど、広瀬すずと松坂桃李が凄すぎる。
広瀬すずはもはや完
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愚行録(2017年製作の映画)

3.5

【石川慶特集3作品目】
『他人を語り、本性を現すのは、誰だ?』
面白かった。
そして、とにかく暗かった。
人間の"善"や"悪"に焦点を当てた映画は多いと思うけど、この映画は"愚か"に焦点を当てている。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

【沖田修一特集1作品目】
滅茶苦茶面白かった。
正直さかな君について詳しいわけではないけど、好きな事を突き詰めて、色んな雑音に惑わされずに生きているさかな君は本当に素敵だなって思った。
映画の中でさか
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