ryoさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

目も当てられない光景なんだけど、笑える、
はず
なのだが、自分の中に(多分余計な)ストッパーがあって笑いきれなかった。
「ジャンル:コメディ」だからきっと笑えるはずなのに。
そのストッパーは何なんだろ
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VOID(2023年製作の映画)

4.1

おもしろすぎた。

ずっと不穏で、その不穏の正体(根源)を探そうとするんだけど、
探せば探すほど、それは映画の中ではなくて、自分のいる世界、社会の中にある気がした。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

「やめとけよ!なんでやっちゃうんだよ!」ってずっと思いながら見てたけど、
もしかするとそれこそ監督の思う壺なのかもしれない。
でもやめときゃいいのに、、

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

この人たちは音楽を聴きながら自分の人生について考えているように見えた。
ラジオを聴きながらもそう。
そしてこの映画を見ながら自分も自分の人生について考えていた。

それは俳優たちが、(おそらく敢えて)
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

破滅的な生き方。
気持ちと行動がちぐはぐで、全てが全て少しずつ歯車が噛み合わない感じが、
もどかしく、ある意味うらやましい。

いつのまにかスカヨハだけが、成長していき、
自分は置いて行かれている感じ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

冒頭15分の「だって誰も読まないから」で一気に引き込まれた。
その後も何気ない会話や表情にハッとさせられ続け気づいたら終わっていた。
いわゆる映画的な「劇的」なことはほとんど起きないただの一泊二日の帰
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

この2人ならもっと簡単に離婚できそうな気もしたけど、
これだけ大変な行程を経て離婚したからこそ、
ラストの絶妙な希望ある関係性になれたのかなと思った。
俳優の顔のアップ、長い間が多いけど、その間を魅せ
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市子(2023年製作の映画)

4.0

「市子なんて勝手なんだ、、」って思っちゃうけど、
「俺が助ける」「俺が守る」って言ってる側だって、勝手だし、
勝手だなんて言われる筋合いもないし。
人と人はどこまでも他人だなと突きつけられた感覚。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ休暇だった。
不思議な視線と液晶やガラスの反射で映る親子の姿が、
映画を観る自分にとって、他人とも家族とも友人とも言えない(落ち着かない)絶妙な視座を与えてくれる。
でも台詞の通り、休暇は
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

とてもおもしろかった。

どんなに慎重に堅実に問題を起こさないように生きようとしても、
その意志と関係なく、ふとした瞬間に加害者になったり被害者になったりする。
この映画の観客として観れば、全員の葛藤
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ニルマル・プルジャ:不可能を可能にした登山家(2021年製作の映画)

3.8

成し遂げたことがすごすぎて、ダイジェストに見えてしまう。
14山分の映画つくれそうだし、
ネパールの登山界の現状とかももっと知りたい。

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.6

政治風刺映画ではなく、
「ワンミスで人生終わりの今の社会」風刺映画だと思った。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

仮面ライダーシリーズ未見。
シン実写シリーズとして観た。
シン・ゴジラが政治学、シン・ウルトラマンが哲学と来て今回は何なのかと思って観ていた。
幸福学?かなと思った。

でもなんかみんなの求める幸福が
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

アツすぎる映像と展開に、
ずっと心の中で「ありがとう‼︎」って言いながら見てた!

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

こんなに胸が締めつけられることある?

何があったのかわからないけど、もう元にはもどらないことは、指が物語る。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

電車や車や雑踏。
言葉が多くを語らない一方で、音がすっと耳と心に入り込んできた。
でもさらに一方で、ケイコは音も聞こえていなくて、
この映画自体は音を物理的に聞くことなく(聞こえなくても)観ることがで
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

こっっっわ…
点滅と影が怖い。
でもその怖さは即時的なもので終わらなくて、尾を引く。

邦題の通り同じ顔の男たちが出てくるのだけど、
作中では特筆してそのことには触れられない。
主人公もジェフリーには
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人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

3.9

『ドーンウォール』『フリーソロ』を経て鑑賞。
山野井泰史という人物を初めて知ったけど、パートナーの妙子さんも含めて、
指を失ってもなお挑戦する、狂気にも感じる人生に心臓がギュッとなる瞬間が多々あった。
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

淡々とした狂気が続く。
その狂気は突然変異的に生まれたサイコパスではなく、
明確に社会と教育の中から生まれてきたように感じた。

ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)

3.6

ずるい大人たちだ。
お話は聞いたことがあったけど、学生主体でなく教授からの持ちかけだとは思わなかった。

面白い話だけど、教訓は見当たらない。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

おもしろかった。
マキタスポーツ以外は初めて見た俳優だったけど、皆素晴らしかった。
製作委員会スタイルでもないんだ。

仕事を頑張る人の話は、見てる自分の仕事を棚上げにできないので、たまに心の急所にク
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

『ボーダー 二つの世界』と世界観を共有するような沼地だと思った。

それにしてとクソで浅はかな男、酷すぎるセックス。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

ちょうどストレンジャーシングス観てたので、飲み込みやすかった。
タイトルと終わり方がよい。

そうたさんが、イケメンであるという設定(イケメンと呼ばれてしまうこと)だけが、ノイズに感じてしまった。

空白(2021年製作の映画)

4.1

人たちの集合体のでかい人が自問自答している、ような感じ。

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.8

崖のシーンがよかった。
依存て一概に悪いこととも言えないなと思った。
というか何かに依存しないと生きていけないよね。

ところで、あんなやばすぎる会社一刻も早くやめて‼︎

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.8

なんつー終わり方、、、
これ観て出たら映画館の売店で働く人を見る目が変わってしまった。
アーノルドウェスカーのkitchenを彷彿とさせる。
が、死ぬほど忙しいわけではなく、暇そうにしている奴もいる。
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ケイト(2021年製作の映画)

3.4

変な店、変な居酒屋、変なトイレ、
変な日本でおもしろい。
女レオン的なバディもので、展開に意外性はない。
國村隼がよい。

「人ん家勝手に入るからこうなるんだよ」がめちゃくちゃおもしろかった。

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.5

原作未読。
観やすいんだけど気持ち悪い映画。
奥深いことに触れそうで表面で終わってしまったような感覚。
この宗教の良さも怖さもよくわからない。

主役二人が(一般的に?)美男美女すぎて、性的なシーンで
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.7

陽気で不穏なミュージカル。
見るからにやばそうな宗教VS超敬虔なクリスチャン、
なんだけど、たまにどっちのほうがやばいのか分からなくなる瞬間もある。

この集団の中には疑問を持って反発する分子はいない
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

病的なバカたち、、!
こういう系の青春譚って、主人公とヒロイン(と言っていいのかわからないが、、、)がくっつくように応援したくなるものだけど、全然応援したくならない。
むしろ後半からは「もう勝手にして
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.9

サスペンス、エンターテイメントとしてはスピード感もあっておもしろい。
(ちょっと痛すぎるけど)

ただ、「阿部サダヲがやばい奴だった」を越えてくるものがない。
もちろんそれだけではなかったけど。
例え
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教育と愛国(2022年製作の映画)

3.9

中学生の時「歴史って古いのになんで『新しい歴史』なんだ?」という話を友達としたことがあった。
その「新しい」に含蓄される様々なものを垣間見た。

『主戦場』と重なる部分が多々あり。
表現の不自由展、当
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

プロミシング・ヤング・ウーマンでボー・バーナムを知って鑑賞。
この人多才だな、、

8年生(エイスグレード)って中学生なのね。
クラスに一人はいるであろう女の子の話。
スクールカースト的な意味で。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

シンプルかつ衝撃的なオープニング。

これは全くもって男側からの視点だろうけど、
人間は「動物的本能」と「社会性」の狭間で生きていると思う。
この加害者たちは「社会的」には終わっているのだが「動物的本
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

なんだこれは、、

前提として、ウルトラマンシリーズはあまり触れてこなかった。
テレビで放送されているのを何回かみたことはある。
ウルトラマンの人形で遊んでいた記憶もある。

シン・ゴジラは政治学とし
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