カメダリョウさんの映画レビュー・感想・評価

カメダリョウ

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祭りの準備(1975年製作の映画)

4.0

登場人物の全員がデタラメ。
そんなデタラメな人々が起こす出来事は、ちょっとシャレにならないようなことばかり。しかし、さほど深刻に思えない。時代なんだろう。

舞台となった昭和30年代の高知(ないしは日
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PLAN 75(2022年製作の映画)

1.0

問題提起、と言える作品だと思う。
が、ラストが酷くて、すべてが台無しだ。
何の解決にもならない結末。
それまでの葛藤を経た決断は何だったんだ。
好演している倍賞千恵子が気の毒に思えるほど。

3ヶ月ほ
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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.0

「文化大革命下の実話」とのことだったの「歴史」を期待して観たのだが、ほぼ「恋愛」だった。
歴史的な事件に巻き込まれる的な話を想像したけれど、設定が「文革下」というだで、歴史の裏側的な話はナシ。
観てい
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても良い映画。
179分、まったくダレない。

過去に、4歳になる娘を亡くした夫婦。
仲は良い。
一方で、妻は他人とのセックス、いわゆる不倫をする。
主人公である夫は、それを見て見ぬふりをする。
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.0

是枝裕和監督でソン・ガンホ。
期待が大きすぎたのかもしれない。

ほとんど盛り上がらない。
ハラハラドキドキがあるわけでもない。
ヒロインが最初はとんがっていて期待したけれど、とんがっていたのは最初だ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

「続編」としてはこれ以上ない作品ではないだろうか。
「トップガン」の続編、という意味ではなく、数多ある「続編」の中で最高の部類、という意味だ。
冒頭部分の前作の完コピは胸アツだし、前作から36年という
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「トップガン マーヴェリック」を観る前に予習しておいた方が良い、と聞いたので、視聴。2度目。何年ぶりだろう?
ひと昔前のハリウッド映画にありがちな、相棒が死んでるのに最後はオネーチャンといちゃついてめ
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

2.0

「後世に多大な影響を与えたSF映画の金字塔」という評価に異論を挟むつもりはないが、2023年の現在、劇中で設定された未来が2019年という1982年の映画をどれほど楽しめるのか。
少なくとも、エンタメ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

難解で賛否両論、という評判だと聞いた。
私は、シンプルな話だと思う。

主人公の少年が、葛藤しつつ、受け入れがたいことを受け入れ、少し大人になる、という物語。
一部を切り取ってその部分の意味を問うてし
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十年 台湾(仮)(2018年製作の映画)

2.0

短編5作品のオムニバス。
つまらない×5

どういう作品なのかホントの所は知らないけれど、印象だけで言うと、映画専門学校の卒業制作。「10年後の香港を舞台に」というテーマで2015年に撮られた、ってと
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EXIT(2019年製作の映画)

3.0

コメディタッチのアクション映画。
子供向けかな。
つまらなくはないけれど、オッサンが嬉々として観るような映画じゃなかった。

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

5.0

おもしろい。
ただ、おもしろさには種類がある。本作の予告を見て、コメディ映画だと思うと騙される。
コメディとして笑えるような作品ではない。
いや、正直に言うと一箇所あった。「ヒトラー 〜最期の12日間
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.0

「CGIによる(偽)長回し」とのことだが、これは驚いた。すごい。
結果、息をもつかせぬ映像となっている。

それだけで良かったはずなのだ。中途半端なエピソードは、必要なかった。
ドイツ兵との格闘だとか
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

おもしろい。
これ観てネガティブな感想を持つ人は少ないと思う。
でも、この作品のおもしろさを説明することは難しい。
「解説」とか「あらすじ」だとかでは、フェミニズム的な解釈がなされているけれど、ぼくに
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弁護人(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

弁護人が「一番辛かったことはなんですか」と質問したのに対し、被疑者(というか被害者)が「理不尽」と答えるシーンがある。
まさに「理不尽」な物語。
そして、その「理不尽な物語」は史実(がベース)だそうだ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

2.0

映画(に限らないようだが)批評が、嫌がられるそうだ。
とりわけ、辛口な批評は嫌われる。絶賛以外の批評は目にしたくない人が増えているんだとか。

ぼくは他人の批評を読むことが好きだ。
「なるほど、そうい
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

キャストも監督も原作者も、ほぼ「半沢直樹」。
であれば、野村萬斎と堺雅人、お好みの方で、となるかと思いきや、そうでもない。
「半沢直樹」と比べると、かなり見劣りする。
理由は明白。
尺に対して登場人物
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フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

4.0

スリが主役って珍しいように思う。
チームの一員がスリ、みたいなのはたまにあるけど。
そんな目新しさもあって、引き込まれる。
スリしたことによって大事件に巻き込まれるって設定も、ちょっとおもしろい。
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シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

2.0

「韓流映画にハズレなし」というのが、ぼくのかねてからの持論だ。
もちろん、いまいちな映画がないわけじゃないけれど、おおむね水準以上だし、傑作と呼んで良い作品も多い。
というわけで、評価の高い韓流映画で
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フェアリー・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

2.0

いろいろと酷い(笑)。
笑っちゃうくらい、酷い。
それでも、やれることは全部やりました、という心意気は買いたい。
でもやっぱり、酷い(笑)。

彷徨える河(2015年製作の映画)

2.0

人類学的なアプローチの雰囲気を漂わせてはいるが、それはあくまでも雰囲気だけ。

学問としての人類学においても、生活のすべてを記録出来ない以上、そこには観察者のバイアスが排除出来ない。しかし逆に言えば、
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ハミングバード(2013年製作の映画)

3.0

つまらなくはないんだけど。

恋愛、復讐、暴力、アクション、逃亡生活、戦争、PTSD、アルコール依存症、貧困、お金、セレブ、アート、信仰、家族、裏社会、人身売買、正義、偽善…
思いつく限りのテーマを片
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銀河鉄道999(1979年製作の映画)

5.0

なんだこれ。大傑作じゃないか。
40年前は、分からなかったなぁ。

最初から最後まで、とにかくテンポが良い。
ただ、良すぎるテンポは説明不足と表裏一体で、冷静に考えると腑に落ちないことの連続。
腑に落
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.0

小学校5年か6年。アメリカは州によって違うらしいが、「来年から中学」という会話がある。
ぼくももう、筋金入りのオッサンだ。この年になると、小学生の頃のエピソード自体をいくつか憶えてはいても、それは単に
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カジノ(1995年製作の映画)

5.0

3時間の大作だけど、まったく退屈しない。おもしろい。
のし上がって、落ちていく。
誰だって落ちたくはないんだけれど、ちょっとしたボタンの掛け違いで、結局ズルズルと落ちていく。皆が幸せを目指したはずなの
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エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE(2010年製作の映画)

5.0

ブラジル映画。ブラジル映画なんて初めて観た。
そして、度肝を抜かれる。めちゃくちゃおもしろい。
警察の腐敗、政治家の陰謀、それに立ち向かう主人公。というハナシは、世界にいくらでもあるだろう。その中でも
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イリュージョニスト(1983年製作の映画)

2.0

ノスタルジックな絵がステキだけれど、ストーリーとしてのカタルシスがまったくないので、なかなかツライ。

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

5.0

この映画だけは10回以上観てて、台詞とかも口をついて出てくる。すでに、ぼくの血となり肉となっているわけで、そういう意味で、「蒲田行進曲」を超える作品は、ぼくの人生においては出てこようはずもないのかもし>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

4.0

すれ違いの切なさは良い感じ。
でも、あそこでキスしちゃ台無しでしょー。

大人ヒロインには、もう少し頑張って欲しかった。
演技のせいなのか演出のせいなのかは微妙だけれど、いずれにしろ、同情すべき背景が
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哀しき獣(2010年製作の映画)

5.0

序盤のダルいカンジから、ラストに向かって加速度的にテンションが上がっていく。
原題は「黄海」というらしいが、海に単身漕ぎ出した主人公が、あっという間に大きなうねりにのみ込まれ、最後は海の藻屑と消えてい
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イロイロ ぬくもりの記憶(2013年製作の映画)

4.0

突然やってきた他者を拒絶する。
しかしいつしか受け入れ、心を通わせるようになる。
そして、別れ…。
というのは、鉄板中の鉄板な物語。本作もハズレではない。

息子の行動は突飛だけれど、その突飛さこそが
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

4.0

そこそこ楽しめます。
原題は「NON-STOP」と言うだけあって、(序盤を過ぎると)テンポも悪くない。
でもまあ、すべてがありがちかな。
ありがちならありがちで良いんだけど、その場合はキャラで引っ張っ
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

実話ベースと言っても第二次大戦からはだいぶ時間が経ったと言うことだろうか。実話ベースにありがちな、登場人物の過剰な美化みたいなのはない。
史実を知ってるわけじゃないけれど、物語的にも盛っている感はほと
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

5.0

フィリピンの現実について、何かを知っているわけではない。でも、映し出されるストリートチルドレンを見ても、まったく違和感を感じない。
なぜだろうと考えてみると、なるほどこれは、終戦直後の日本の戦争孤児た
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

軽妙洒脱、って言うのかな。とてもおもしろい。
脚本賞をいくつももらっているらしいけれど、それも納得のおもしろい話だ。

普段のぼくの基準なら「5」で良かったんだけど、「4」とした。
知らないと楽しめな
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.0

169分、退屈せずに最後まで観られたことは確か。
だから「おもしろい」という評価にしても良かったんだけど、多くの皆さんが絶賛されているので、逆を張って「フツー」な評価にしました。あまのじゃくなんです。
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