だいごろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.2

@角川シネマ有楽町

ハネケの作品を何本か見たことある人にとってはタイトルの「ハッピーエンド」というのが、もはや突っ込み待ちというかハネケがハッピーエンドの映画なんか撮るわけねーだろと思うのですが、や
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.6

@シネマ・ロサ

昭和の時代を生き抜いたエロ雑誌の編集長の半生を描いた冨永監督最新作。

「エロ雑誌は、女性のパンツの中身への永久予告編なのだ」というセリフが良かった。
愛人役の三浦透子は初めて見たけ
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怪猫トルコ風呂(1975年製作の映画)

3.8

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

面白かった。
エログロ怪奇ホラーの秀作。
男に裏切られて殺されたトルコ嬢(谷ナオミ)が化けて出るのですが、ちんちくりんな特殊メイクが愛おし
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女獄門帖 引き裂かれた尼僧(1977年製作の映画)

3.5

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

身売りされそうな女が逃れ逃れたどり着いた駆け込み寺が実は…


僕のオールタイムベストは『悪魔のいけにえ』なのですが、それにインスパイアさ
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トラック野郎 天下御免(1976年製作の映画)

3.6

Netflixにて

シリーズの中では抑え気味、だけどしっかり泣かせてくれる。今回はジョナサンの家族愛。
ラストの桃次郎が置いていったお金、雪道にトラックの轍を残して無言で去る心意気。カッコ良いです。

おかあさん(1952年製作の映画)

4.6

女優人生70年企画 香川京子映画祭
@新文芸坐

成瀬巳喜男の中でも、個人的にはかなり上位に来る作品。
劇中、家族の中での大きな喪失が2回もあるのにも関わらず、暗くなりすぎず温かみのある印象に仕上げる
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逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.8

自選シリーズ 現代日本の監督 石井岳龍
@フィルムセンター

久しぶりの再見だけど、記憶と相違なくまあぶっ飛んでてクレイジーで最高に面白かったです。

夢のマイホームを建てたものの、家族を病気だと思い
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さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年製作の映画)

2.8

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

「昼間っから映画行くなんて勿体ない」という浅野温子のセリフが自分を含め全てのシネマヴェーラの観客たちに刺さりました

脅迫(おどし)(1966年製作の映画)

4.2

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

期待せずに行ったらめちゃくちゃ良かった。オープニングからセンスありまくりだし、クライマックスの盛り上げも満足。
NTR属性の三國連太郎の下
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竜二(1983年製作の映画)

4.2

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

ずっと観たかった念願の竜二…!
「この窓からは何も見えねぇなぁ」からのズームアウトしていくカメラ!ベタだけど良い。
ヤクザ映画というより、
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鉄と鉛 STEEL & LEAD(1997年製作の映画)

3.8

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

渡瀬恒彦と成瀬正孝のハードボイルドバディムービーとして痺れる渋さ。ラスト、銃を捨ててからの…がめっちゃかっこよかったです。

一瞬の夢(1997年製作の映画)

4.5

中国第六世代の作家たち
@早稲田松竹

日本語タイトルがまさに全てを表していて良く付けたなと。
あの娘の前では歌えず、湯船でひとり歌っていた少年が、陽だまりの中2人溶けていく美しい経験を経て、あの娘と
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青の稲妻(2002年製作の映画)

4.3

中国第六世代の作家たち
@早稲田松竹

北京オリンピック開催に沸く都市と遠く離れた地方の若者たちを描くジャ・ジャンクー初期の傑作。
また歌、踊りのシーンがどれも良い。特に気だるいカラオケルームで男女が
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三池監獄 兇悪犯(1973年製作の映画)

3.7

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

東映悪役オールスターな看守側が見てて最高に楽しい。みんな大好き。

極道社長(1975年製作の映画)

3.5

名脇役列伝Ⅲ ピラニア軍団・役者稼業
@シネマヴェーラ渋谷

辰兄ぃの服装のセンス笑える

かぞくへ(2016年製作の映画)

4.3

@ユーロスペース

どこまでも誠実に、丁寧に不器用な男の揺れる心情を拾い上げていく脚本が見事だと思いました。
キャストもほぼ無名の人しかいないのに皆素晴らしいです。

ユーロスペースでの上映が1週間
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.7

@ユーロスペース

これまためちゃくちゃ攻めてる作品。74分ワンカットの撮影を子どもたちが演じ、MOROHAの2人の音楽も加わり、虚実入り混じりながら熱量を高めていく。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

@ヒューマントラストシネマ渋谷


もうめちゃくちゃ変な映画だった。事件の当事者が本人を演じてることからして異様なことだし、途中の観光シーンは「え、これ世界の車窓から?」って思えるほど(因みに自分はこ
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プラットホーム(2000年製作の映画)

4.6

「世界の名画たち」特集
@シネマブルースタジオ

若者たちがタバコをふかし、踊り、歌い(時にはフラれてクダを巻きながら)、車に揺られて次の街へ。その繰り返しなのに、地味にさりげなく凄いことをしてる感が
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

@TOHOシネマズ錦糸町

とてもロマンチックで限りなくピュアなラブストーリー!
パンズラビリンス、ヘルボーイなどで異形のものを描き続けてきたデルトロだからこそ撮れる、モンスター愛に満ちた作品でした。
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.8

@ユーロスペース

ホラー界の巨匠、高橋洋監督の最新作

まずロケハンが素晴らしかった。謎の工場かと思いきや、給食センターらしい。
結局タイトルの霊的ボリシェヴィキがなんかのかさっぱりわからず、全てが
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宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

3.2

シネマヴェーラ的大映男優
@シネマヴェーラ渋谷

パイラ人のデザインはあの岡本太郎!
パイラ人目当てで行ったのに登場シーンが少なく拍子抜け

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.2

@TOHOシネマズ錦糸町

素晴らしいの一言に尽きる。去年の『希望のかなた』と同様、隣人に手を差し伸べる善意と優しさで現実と立ち向かっていこうという気概を感じる作品。今だからこそ観るべき。
サリーホー
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.2

アウトレイジ3部作一挙上映
@新文芸坐

個人的には晩年の神山繁が見れただけでも満足…
木村の子分コンビがダサくて良い。

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.4

アウトレイジ3部作一挙上映
@新文芸坐

黒塗りの車が連なって走るカットからの、題字が重なるオープニングがめちゃくちゃカッコ良い。
カッターで指を詰めるのはやめましょう…

マンハント(2018年製作の映画)

3.4

@シネマサンシャイン

異国としての大阪を楽しめる。アクション映画はこのくらい荒唐無稽でも良いと思うけど。
ジョンウーの娘が中々味のある良い顔してて、むちむち具合も異常で、凄く良かった。

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.6

@ヒューマントラストシネマ渋谷

アクションが凄いって散々持ち上げられた割に、本当に凄かったのはアクション映画を観にきた客を突然超ベタなラブストーリーの世界に放り込むヤバ展開だった。「自分は一体何の映
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からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.6

シネマヴェーラ的大映男優祭
@シネマヴェーラ渋谷

三島由紀夫の演技のえぐさ
若尾文子と並んで馬のおもちゃに乗るシーンの謎の空気感

珍品感ある作品だけど若尾文子、船越英二、志村喬など名優が脇を固めて
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偽大学生(1960年製作の映画)

4.5

シネマヴェーラ的大映男優祭
@シネマヴェーラ渋谷


監禁しているジェリー藤尾にパンを食べさせる時の若尾文子の顔!最高!

監禁してる側が逆に囚われてくる展開や、まともであろうとする側がキチガイ扱いさ
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.2

魅惑のシネマクラシックvol.27
ワーナー・ブラザーズシネマフェスティバルPART4@新文芸坐

久しぶりに再見


ドノフリオー!!!

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

@新宿ピカデリー

観終わった後も街中ですれ違う少年たちとズッキーニたちを重ね合わせてしまうし、彼らの人生のこれからが少しでも明るいものであって欲しいと思わずにはいられない。

犬猿(2017年製作の映画)

3.6

@楽天地シネマズ錦糸町

ヒメアノ〜ル、さんかくの吉田監督最新作。2組の兄弟姉妹の優劣、持つもの持たざるものの関係、そこから生まれる嫉妬、羨望、確執を描いていく。

さんかくでは元AKB、ばしゃうまさ
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トラック野郎 望郷一番星(1976年製作の映画)

4.4

Netflixにて

冒頭、ジョナサンの子どもたちを連れてトルコ風呂に行くめちゃくちゃなシーンから鈴木則文色が出ててマジで最高です。

当て馬が出てくるシーンのフリも最高に上手いし、その後友情が芽生え
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苦い銭(2016年製作の映画)

4.0

@シアター・イメージフォーラム

夜の闇の深さと画面を通して伝わってくる空気の悪さが凄い

そっちゃないこっちゃ コミュニティ・ケアーへの道(1982年製作の映画)

3.6

戦後映画史を生きる 柳澤寿男監督特集@シネマヴェーラ渋谷

冒頭の「障害者が単純作業しかできないと誰が決めたのだろうか」という投げかけから、皆で協力して自分たちの家を作ってしまう過程がめちゃくちゃカッ
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