だいごろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

くちづけ(1957年製作の映画)

3.8

@ラピュタ阿佐ヶ谷

増村保造のデビュー作。
テンポ感が良い。2人が出会ってから、海に行って「良い身体してんなぁ」と川口浩が言うまでが早すぎてちょっと引いてしまうくらい、展開がどんどん進んでいく様が気
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

Amazonプライムビデオで鑑賞

ボロボロになりながら子どものために悪い奴らをボコボコにしていくサンタをデイビッドハーバーが熱演。ナイスキャスティングすぎる。
短いながらもホームアローン的な仕掛けが
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.5

@新宿武蔵野館

ようやく観れたエドワード・ヤンの恋愛時代。本当に待ち望んだ…
お願いなので僕が生きてる間に「カップルズ」と「海辺の一日」も日本公開してください。お願いします。

恋愛時代という日本語
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

@イメージフォーラム

とにかく見たことない映像表現のオンパレード。革新さは十分伝わった。
歴史的なある事件を下敷きにしてるし、さらに
そこに出てくるある組織が作ったプロパガンダ映像という体の作品とい
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(2021年製作の映画)

3.5

@イメージフォーラム

死体を蘇らそうとする謎の儀式をストップモーションアニメで描いた作品。1901年に制作された世界初のストップモーションアニメを修復したという体の作品。
とにかく気味が悪い。けど、
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.6

@ヒューマントラストシネマ渋谷

ここ数作品は全然ハマらなったクローネンバーグ作品だけれど、今作は久しぶりに真っ当なボディホラーで観たかったクローネンバーグは観れた。

倫理観がバグった近未来で、痛み
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ブギーマン(2023年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ新宿

なかなか凶悪なホラーで、ブギーマンが容赦なくて良かった。
ここまで家が汚染?されていたら、ラストはああするしかないでしょって展開に予想通りなってしまったのでもう少し捻りは欲し
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おーい!どんちゃん(2021年製作の映画)

4.3

@下高井戸シネマ

沖田監督の自主制作映画は、監督の娘さんが3歳に成長するまでを記録したホームムービーのように、監督の俳優仲間たちと共に遊ぶように撮影された愛おしい映画だった。
大筋としては俳優仲間3
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.2

@ル・シネマ

一筋縄じゃ行かないのは主人公の性格からしても明らかで、それは序盤の飲み会の件でわかった。あんなに上手く行かなそうだった父親とは最終的にメールできるまで関係改善できた一方、おわなに苦労し
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バービー(2023年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ新宿

グレタ・ガーウィグ監督が好きなので期待値マックスで観たものの、あまり乗り切れなかった。
もちろん、この映画で励まされる人は多くいるんだろうし、現代における性差の問題を射抜いた
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トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

3.8

@ユーロスペース

こんな無計画グダグダツアーも終わってみたら良い思い出になってるんだろうなと思いながら観ていた。
みんなで過ごす時間も良いけど、無人島(だと思ってた場所)で二人で過ごす時間の旅情が良
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.8

@早稲田松竹

幼い頃から不条理な世界を背負わされる子どもたちはどんな大人になるのだろうか。
黒人少年の未来に光があることを祈るしかできない。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

@新宿ピカデリー

子どもや猫に対する容赦ない描写があるので要注意な作品。
子どもの純粋さや無垢故の悪意の積み重ね方が上手くて、最悪な展開へ物語が転がっていく。
派手さはないけど、冷たい暴力描写や痛い
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ナチ刑法175条/刑法175条(1999年製作の映画)

4.0

@ル・シネマ

WWⅡ当時、強制収容所に入れられた同性愛者たちのインタビューが中心のドキュメンタリー。ゲイの楽園と呼ばれていたベルリンで過ごした青春の日々、そしてそれらがある日突然奪われ、迫害の対象と
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キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

3.6

@シネマート新宿

合計15時間超のキングダムマラソンも終了。
やっぱりヘルマーの抜けた穴は大きく、コメディ要素もイマイチ笑えなかった…
ここまで走らせておいてオチもそれかいという感じで、あまり納得感
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キングダム II 第3章/第4章(1997年製作の映画)

4.0

@ヒューマントラストシネマ渋谷

こんなにも謎が残されたまま、25年待たされたファンの気持ちを思うと恐ろしい…
もうなんかそれぞれが自分の利益だけ考えてて混沌としてるんだけど、その中でウド・キア演じる
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キングダム(1994年製作の映画)

4.0

@シネマート新宿

ずっと観たかったラースフォントリアーのTVシリーズ。
もっとシリアスかと思いきや、かなり笑えるシーンもあって意外だった。コメディリリーフのヘルマー医師をはじめとして、キングダム病院
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ新宿

なかなかの良作。悪魔祓い系だと死霊館シリーズがあるけど、より謎解き要素をプラスしてラッセルクロウの肉感が盛り立ててる感じ。要所要所の味付けの塩梅が良く、楽しく観れた。

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.5

@シネマカリテ

ミーガンの監督の前作。
なかなか前半眠かったけど、後半は一捻りした展開があって面白かった。

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.0

@UPLINK吉祥寺

まあ結構ありがちな話っちゃ話なんだけど、とにかくモーテルの主人との出会いから再起を図るまでがとても優しくて暖かい質感で撮影されていて、引き込まれた。
あのどうしようもない裸で奇
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ新宿

なんとも評価し難い作品だった。
初日に観に行ったので、序盤のワクワク感は今年一だったけど、そこまでジブリファンじゃない自分からしたら後半のストーリーテーリングも散漫に思えたし
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大いなる自由(2021年製作の映画)

4.0

@ル・シネマ

フランツ・ロゴフスキ主演なので気になって観たけど、やっぱり良い役者だよ。一度聴いたら忘れられない特徴的な話し方や佇まいなんかも大好きで、しかも今作は様々な年代を演じていて、それもまた格
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.8

@ユーロスペース

これも「ぬいぐるみ〜」と同じく、小さな革命の映画であり、その実践に希望を感じた。
哲学とは答えのない問であり、それは人生そのもの。子どもたちが問題に向き合うことで、暴力の連鎖を止め
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苦い涙(2022年製作の映画)

3.6

@新宿武蔵野館

終始ニヤニヤしながら観てしまった。
恋の陶酔し、溺れ、身悶え、泣き叫ぶおじさん萌えの映画でもある。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

@ポレポレ東中野

見逃さなくて良かった。
全然ゆるふわじゃないし、むしろ生き辛い現代を必死に生き抜く人たちの小さな革命のような映画だった。
口に出す、言葉にするという行為をするのは、前向きな行為であ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

@アップリンク吉祥寺

打ちのめされた。映画のタイトルの意味「日焼けした後に塗るローション」ともう一つの意味がわかった瞬間、たまらなく悲しくなった。ジャンルとしてのバカンス映画は必ず楽しい時間には終わ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ新宿

抑圧されたヒロインが狂気を帯びていき殺人鬼に変貌する様を、1919年を舞台にクラシカルな雰囲気を交えつつ描いていた。脚本にも参加してる主演のミア・ゴスの気合いの入りっぷりがヒ
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波紋(2023年製作の映画)

3.8

@シネマカリテ

筒井真理子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、キムラ緑子って、キャストが強すぎる。ある意味アベンジャーズ感すらあるメンツ。
3.11で人生が一変してしまった2人の女性が確かな友情を育み、
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.2

@新宿武蔵野館

同性間の性行為が法律で禁止されてるモロッコで自分の性的指向を隠して生きてきた男性が若い男性と妻との間で揺れ動く様、そしてそれを包み込むような妻の崇高な愛の物語でとても素晴らしかった。
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

@シネマート新宿

激渋。だけど面白かった。
前作とも通ずるような主人公を演じたオスカーアイザックがまた良い。モーテルの家具を全てシーツで覆う作業が狂気を孕んでて好きなシーンだった。
過去のトラウマ映
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

@グランドシネマサンシャイン

素晴らしいのは前提として、作品はそれ単体でとりあえずのカタルシスや区切りが欲しい人なので、この続編観ないと、っていう作りはなんだかなぁと。それなら、連続上映とかにして欲
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.2

@ヒューマントラストシネマ渋谷

ショーンベイカーはタンジェリンの頃から追ってるけど、作品を出すたびに進化していって、今作は紛れもない傑作だと思った。
元ポルノスターが、女子高生に恋をして彼女と再びポ
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.2

@新宿ピカデリー

素晴らしかった。今年ベスト級。
イタリアの美しい山々のもと、育った2人の男性同士の付かず離れずの友情を描くボーイフッドもの。
幼少期のある出来事をきっかけに、その線を超えられたもの
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ新宿

完璧主義者の女性指揮者が自らの招いたトラブルが元で、転落していく様をケイトブランシェットがこれまた完璧の演技で魅せる。
これ観ると、今年のアカデミー賞の主演女優賞はケイトブラ
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