cocacorgiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.0

冒頭の回想シーン内でのホラー描写がまったく怖がらせようとしてないので、これはヤバい臭いのする映画だなと思いきや。
いざ本編が始まれば、攻略方法知ってる主人公の強くて2周目状態が始まるので、不気味さ緊張
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still dark(2019年製作の映画)

3.5

誰もユウキを特別視しない。それが自然と出来ているケンタも店長もなんて素敵な人なんだろう。
厳しくもあり優しくもある周囲の温かみと、ユウキ自身の自分を卑下しないたくましさ、フツーの人と変わらないように悩
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.5

絶対に動いちゃいけない状況で、それを阻害するかの如く次々と試練が与えられてくの飽きさせない工夫として良き。こんな状況で適切な言葉ではないかも知らんけど。
孤独との戦いは内なる自分との戦い。
ベルベル人
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.0

コミックのカッコ良いを現実に持ち出してみたら、ヤバいの出てきた感。
よくよく考えて、漫画や映画の中にあるカッコ良いって現実には存在しないもんなんだなあって当たり前のことを思い知った。
画面の中にあるカ
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極主夫道 ザ・シネマ(2022年製作の映画)

3.0

ノンストップ勘違いすれ違いコメディ。
言ってしまえば主人公への偏見からくる誤解。誤解が誤解を呼び、みんなが事実からちょっとずつズレてくおかしさ。
勘違いの積み重ねとそこからくるズレとそのズレの反動と、
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“あれ”がいる廃墟(2017年製作の映画)

3.0

お化け屋敷モノ×密室×疑心暗鬼×血のバレンタイン流ガスマスク殺人鬼×もしかしてエイリアン?の掛け合わせ良き風情。
楽しいもんぶっこんだれ精神すごい。
冒頭の聴取から始まりショーンなる人物に疑念を抱かせ
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フェーズ6(2009年製作の映画)

3.0

感染してしまった者の救いのなさ抽出。
感染したらもうどうにもできない、から非情にならざるを得ない、どう接するにしてもいずれは見捨てる他ない、だからその選択の最短時間をゆく兄はある意味では合理的で正しい
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デス・オブ・ミー(2020年製作の映画)

3.0

現地の人としては生贄にしたい。主人公としてはいきなり生贄にされたくはない(当たり前…)。
その土地にはその土地なりのルールがあって信じるものがあって、よそ者がそれをどうこう言う権利はなくて、だからこの
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白く濁る家(2019年製作の映画)

3.0

林道の俯瞰で始まる作品をまさか邦画で見るなんて。これは不吉だ…。
ラストの、なるの私たち…、を言えるだけの積み重ねが少し弱い気がしてしまって、それはたぶん長編であれば簡単に解決できる問題で、映画自体の
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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

3.0

自分の手で選別できる範囲に生き物の命があって、それゆえの驕りが、生物をコントロールすることが可能だとゆう錯覚が人の罪として描かれている(これノエのカルネと言ってること同じじゃない?)。肉屋のシーンが反>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

目に見えてぬるぬる動くのが分かってHFRおそるべし。特にロボ系の動きで際立つ。
あととにかく映像美、世界の作り込み様やら光の存在やら何やらで、本当にあるかのような世界があって、しかも3Dで奥行きだけで
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

フィールドを俯瞰するポジションとして、物語を見回せる役として、天才ではない者の視点として、宮城リョータでホント良かった。
彼は次男だったからきっとずっと比べられて生きてきて、しかも兄はもういないから永
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

日常からゾンビパンデミックまでの流れるような導入素晴らしきかな。
実は28日後より先に見たので、走るゾンビはじめまして映画だったりする。
オリジナル版はもちろん偉大だけど、これも悪くない、とゆうか人間
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

人を人たらしめる大きな素因は顔であると常々思っていたことだけど、それをアダに照らし合わせるとこの子はどうなるんだ、何か違うぞと。
でも結局は接する他者がその人をどう認識するかの問題であって、だからアダ
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潜る(2018年製作の映画)

2.0

このムラムラ土人め。では服装はオフで。
字幕が作品の魅力を120%引き出している。
最高に良いと思いますそれは最高に良いです。
出てくるご遺体がどれも頭破裂してんのも、ディ◯ドがぶっ刺さってるのもホン
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原点(2016年製作の映画)

3.0

きた。荒野のガソスタ。荒野の密室。
しばらくは何も起きずとも何でか見てられるツボなロケーション。
会話と空気感の積み重ねでゆっくりと動いていた時間の中で、人の死が順当にあっさりと描かれて、この感覚なん
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ゴースト・ラボ: 禁断の実験(2021年製作の映画)

3.5

残されてしまった者の悲痛が何よりも切実に伝わってくるのが映画として非常に良く、かと思えばしっかりホラーな展開も仕掛けてくる余裕まであって、死後への探究から始まってのジャンルが二転三転する面白さがある。>>続きを読む

カトリックスクールの怪異(2018年製作の映画)

3.0

あああ、怖い怖い怖い怖い、怖くない。
ここでこう来られたら怖いな、って身構えるんだけど、今までの経験値からくるこっちの予想を超えてこない、優しさ。一歩間違えれば怖い。危なかった。
1人1人の幽霊が抱え
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ヘルホール ー悪霊館ー(2022年製作の映画)

3.0

仕組まれた悪魔祓い、聖職者の欺瞞。
悪魔がいることを当然のように分かっているプロのエクソシスト集団ってゆうのがアガる設定で良いなって思ってたんだけど、いや、そっち側かい。
どちらにせよ、この世界の中で
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.0

I'm Afraid of Americans。
今までで1番ヒャッハーで、パージ始まった途端の世紀末感ヤバい。
特にJKヤバい。狂っとる。こんな子どもまで…な世も末感がこの世界の狂気を端的に表してい
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.0

人は普段の恨みを心にしまっておけない愚かな生き物かも知れない、けど見ず知らずの他人を救けることができるのも人である。
前作にもあった人の善性に触れているのは良きところ。
人への情けが巡り巡って自分に帰
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パージ(2013年製作の映画)

3.0

もしも犯罪が許されるのなら、人はやる。
どうしようもない人の暴力性がパージの夜に炙り出される。
自分の命が脅かされるぐらいなら、他者の命を差し出す方が良い。
良き隣人が腹の底では何を考えているかなんて
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WITCH GAME/ウィッチ・ゲーム(2019年製作の映画)

2.0

極限の状況が人の判断力をバカにさせる、理性を崩壊させる、本性を引き出す。
結果論で言えば、登場人物みんなバカだなーってツッコミ入れるタイプの映画ではあるんだけど、でも実は見てる方だって何が正解かなんて
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.0

体制側の人間が許可してこの町を消そうとしてる、本来守ってくれるはずのものが守ってくれない、敵になってしまう、だとしたらもう自分たちを守れるのは自分たちしかいない。
フツーなら暴力に対して暴力で応酬する
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.0

自分の手が他者を傷つけるための道具になっていることを当事者は気付きもしない、ここまでやんないとバカは治らない。
ネットの中に過激さを求める人々がいて、だから自ずと過激になる人もいて、そこでは誹謗とヘイ
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黒の怨(うらみ)(2003年製作の映画)

2.0

暗闇が怖いとゆうのは生物が持つ当たり前の感覚だと思う。それをいつしか、食物連鎖の中で何物にも脅かされなくなった人間はその感覚を忘れてしまった。時折り、映画はそういった本来あるはずの感覚を思い出させてく>>続きを読む

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.0

こんな悪夢のような時代をエンタメとして昇華できるくらいには、心に余裕ができたのかな。だと良いな。
物語前半は夜の学校怖いってゆう原初的な怖さから始まり、徐々にホラー描写の中にも社会的な怖さが混じってき
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.0

赤ちゃんの産声は自分の存在表明である、と何かで読んだ気がするけど、ならば人類は音を立てて自分の存在を他者に知らしめる生き物。これが動物であればたぶん臭いになる。
だからたぶん、森で出会った捨て鉢なおっ
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キャビン(2011年製作の映画)

4.0

映画の登場人物たちの役割とは、見られることにあると思う。映画は人に見られてこそ存在意義があるから。
けど、彼女たちがその見られることを拒んだなら、作り手や見る者への反乱として、その枠を飛び越えたなら、
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フィアー・ストリート Part 2: 1978(2021年製作の映画)

3.0

1では世間の呪いが恋人たちの関係を妨げていたけど、今回は家族の呪いが姉妹や若かりし保安官くんを苦しめていた。
このシリーズは社会に蔓延る様々な呪いをテーマにホラーしてくるんだな。すごく建設的な映画。で
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.0

彼女たちの存在の完成度が現実になったとして何が怖いって、もちろん人の居場所が取って代わられることなんだけど、そうすると人は人を愛さなくても良い世界になると思う。人がまだ残っている前提として。
人は人と
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.0

昨今のアニメ映画は動きが滑らか過ぎて見ていて楽しい。アクションシーンがずっと楽しい。
生きていた時より幸せだった、のセリフとかは創作物ならではのグッと来るフレーズだった。
乙骨くんは、自己否定と逃避と
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

ガラスの玉ねぎか〜、上手い表現だなあ。
それは人と人との間を隔てた見えない壁のことだったり、心を閉ざすための透明なシェルターであったり。
どちらにせよ、距離感を生むもの。
ウソでの裏切りで他者を排他し
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.0

物語の前半、ふとした瞬間に環境音やら風景が誇張されているような気がして、そこから世界の大きな力の流れを感じた。言い換えればそれは運命みたいなこと。
彼ら彼女らがバスジャック事件のあの場に居合わせたこと
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ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス(2020年製作の映画)

3.5

冒頭の戦争のシーンからほいほいと簡単に人が死ぬ、日常に戻ってもありふれる死、圧倒的に死が身近にある世界。ならば霊すらも溢れかえっていたとしてもおかしくはない。いるのが当たり前の感じで接するのすごい好き>>続きを読む

寄生体X(2012年製作の映画)

3.0

いったいどれほどの変貌までなら人間と呼べるのか。
手から触手が生えたらたぶんアウトで、足が蜘蛛でも即アウトで、それでも人の顔を持っていたとしたら、結構人間な気がしてしまうかも知れない。
主人公がXを倒
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