ryoshagadelicさんの映画レビュー・感想・評価

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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.3

うっかり重度の二日酔いで、高知県のメフィストフェレスという悪魔みたいな名前のカフェにあるシアターでこんな悪夢みたいな映画を観たせいで、悪夢を観た、という感想。

抽象的というか印象派な表現を、様々なア
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

とにかくオープニングがカッコいいギャスパーノエ健在。最高。
でもその後はドキュメンタリー?というような淡々とした語り口。

痴呆症の妻と心臓病の夫を分割画面で観せる手法は、この映画においては残酷に功を
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X エックス(2022年製作の映画)

3.4

70年代という時代のあの感じ、ポルノビデオ撮影で一攫千金をねらう若者たちのあの感じ、アメリカの田舎のあの感じ、これらの様式美だけでも観ていて快感があってアメリカの映画っていいなぁと思ってしまう。

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フロッグ(2019年製作の映画)

3.2

確かに種明かし的な展開のところでうおー!とはなってそこは楽しいんだけど、勝手に期待値を上げすぎてしまって個人的にはあんまりグッとこなかった。
でもレビューサイトとか読んでるともう一回観たくもなってくる
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

以前、第二次世界大戦関連映画をたくさん観るキャンペーンを個人的やっていたときにこの作品は観たくても観れずにいて、やっと時間できて観れたと思ったら、「ユダヤ」への捉え方に新たな大きな変数が導入されてしま>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.2

正月から夫婦で100分映画を観れる時間があって選ばれたのがこの映画。
ミーガンよりも、ジェマの敏腕エンジニアならではの潔癖感やケイディに愛情持てない感、ミーガンに依存を深めるケイディのキレ方なんかがと
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.1

ゴア。
自分と同じような見た目の台湾の人々によるゴア映画ということで、欧米のゴアとはまた違った印象があって、それが一番面白かった。欧米のは距離を置いて観れるけど、ちょっと近すぎて不気味でよかった。
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

シャマラン節を浴びるために鑑賞。
女の子がどことなく娘に似ていて、それでグッと来るみたいなところはあったけど、うーん。という感想。
うーんとなったのは謎の四人組の装置や行動があまりにも腹オチしなかった
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

中学高校くらいにスラムダンクや「バッシュ」が流行った世代だからエアジョーダンは知っている。今高値で取引されてるみたいな話も聞いたことがある。
でも、サブカルクソ野郎だったせいで自分のルーツにはない、と
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アメリカンドリーム、移民、宗教など、日本人的には腹に入ってないテーマの袋詰で勉強になる一方、3世代間のギャップには共感しまくりの普遍性があった。

色んな側面から語れる良い映画で、例えば夫婦の関係性で
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アシュラ(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

当時、韓国からヤバいの3つ来たって感じで言われてたのがお嬢さんと哭声と本作品。

結論、全部変で過剰で韓国の映画界は豊かだなぁと思った。

本作はザ・ノワールもの。
主人公への感情移入のしづらさとかリ
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

2回目鑑賞。

デヴィッドフィンチャー作品は基本的に面白くて本作も楽しんで観た。

正直、夫婦は役柄を演じるものである、というほどにはヒリヒリした夫婦関係を自分は(幸い)持っていないので感情移入はしな
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

あまり映画観れなかった2021年のベスト級。
観てる途中に、あ、今の最新の価値観を普遍性をもって描いていて、映画史を書き換えてるな…って思った。

そして、2023年1月22日にアマプラで2度目の鑑賞
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

芸人の東野と永野のやり取りを聞いて鑑賞。

青春映画として、家族、恋、友情がバランス良くあって、観ていて笑みがこぼれるような爽快な感動が得られる良作。
通奏低音として、1980年代イギリスのサッチャー
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

褒め言葉として変な映画!

ひたすら淡々としたトーンの中、美しい見慣れないアイスランドの山間部の風景と、不穏な音と、画面の外で起こっている何かの仄めかしが続く。

特に冒頭のシーンと、犬や猫によって画
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ブラックブック(2006年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

バーホーベン作品と知らずに、第二次世界大戦関連映画を色々見てみる中で鑑賞。

大戦中のドイツやイギリス、フランスではなくオランダが舞台の話。というだけで見る価値があると思う。

ナチスと連合国というよ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.6

ええええ!!!??ってまんまと2回思ったのでよくできた映画だと思う。

日本が朝鮮を統治していた時代なので、唯一当事者たる日本人だけがフラットにこの映画を楽しめない(または楽しめる)というのが悔しいし
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦関連映画を観たくて、事前にチャーチルの史実をおさらいしてから鑑賞。

まず、よくあるダメダメ邦題で、原題は「DARKEST HOUR」。
ヨーロッパで連合国がナチスに一番押されたしんどい
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13人の命(2022年製作の映画)

3.9

閉じ込められてたことと、救出されたことはニュースで知っていたけど、その間にこんなことが行われていたとは。

ロン・ハワードのスキルでめちゃくちゃ緊迫感のある作品になっていて、あの狭い空間をスキューバで
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.8

ベルファストでアイルランド内戦の映画を見たからか、そういやスペイン内戦関連だったなと思い久しぶりに二度目の鑑賞。

そもそもギレルモ・デル・トロのクリーチャーが好みで、その中でも至高の出来のペイルマン
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おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)

4.0

火星探査機オポチュニティとスピリット、そして携わるNASAの人々の物語。

宇宙好きとしてはNASAスタッフの勇姿を見せてくれるだけで満足なのだが、オポチュニティとスピリットという探査ロボットを自分の
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.9

まさに21世紀のシンギュラリティ映画。

静謐で芸術的なのに全体的に不穏なトーンが好み。
ガチガチにSF理系話なのにとても分かりやすく、とにかく面白かった。

Googleの社長がやってることって、良
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.8

イーライ・ロス好き。

現代に食人でちゃんと映画作るのがイーライ・ロス。

ずっとクオリティ高く笑いながら観れる楽しいゴア作品。

痛さではホステルに軍配(そんな勝負あるか)、墜落した後プロペラの回転
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

10代の頃QueenのCDをよく聴いていて、個人的にフェイバリットソングのSomebody to loveを映画館の音響で聴きたくて鑑賞。
だから、冒頭のステージに向かうフレディのシーンだけで大満足。
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

タイムマシンで未来に行って結果を知ってから現在に戻って得するという、誰もが一度は考える夢物語を、ビートルズと音楽でやることで一定の面白さが担保されているアイデア勝ちの作品。

人がプロのアーティストに
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

我らがアリアスターの、ヘレディタリーの暗さと打って変わって明るく美しい映像の厭ーな映画。

ホルガ行く前のうまくいってないカップルのギクシャク感、とてもリアルで厭だった(褒め)。

そこからのホルガで
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

観なきゃいけない映画はたくさんあるのに、不意に目について不穏な雰囲気と90分という短さに好奇心がやられて鑑賞。

過剰に怖い演出があるわけじゃないけど、ずっとハラハラ感があって楽しめた。
謎の薬を飲ま
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ルーム(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

娘が5歳になった日の深夜に、ジャックが5歳になるところから始まるこの映画を2回目の鑑賞。

部屋から脱出するまでの展開はあくまでも布石で、脱出後が本筋というのが白眉。(脱出の展開もスリリングで感動的)
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.9

北アイルランド紛争の話ということで、イギリスとアイルランド、その中のカトリックとプロテスタントの関係をおさらいしてからの鑑賞。

当時のベルファストの街並みと親密な人間関係が脅かされていく様子が主人公
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恋の罪(2011年製作の映画)

-

堕ちていきまくる神楽坂恵。

唯一食事をするシーンが、一番落ちきった後のシーン。

スーパーの食品売り場で、解放されていくのと比例してウインナーが大きくなっていくというギャグ。

強烈過ぎるおばあちゃ
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.7

原作とは違うものの期待を全く裏切らず、満足させる内容。

賛否両論のありそうな、震災の扱い方も、最後のシーンで震災にパワーを与えて涙を誘う。

主演の2人が最高に素晴らしい。
特に二階堂ふみがよかった
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.7

ルーニーマーラの虜になる。

そればっかりという気もするけど、デビッドフィンチャーらしく、凶暴さや残忍さ、あとオリジナルでどうなっているかわからないけど、心を開かない少女の心を時間をかけて開いた挙句に
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.6

SF映画ファンをうならせる、クスクス笑いの塊。

ポールのキャラ設定も、サイモンペッグとニックフロストのキャラ設定も、まさにサブカル!という感じ。

映画館でも、客によって笑いどころが違うというコネタ
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.2

ラースフォントリアーの新作と思って楽しみに映画館へ。

結果、うーん。

前半の、キルスティンダンストの鬱パートと、後半のメランコリアが迫ってくるにあたってリラックスしていくパート。

素晴らしかった
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.0

ひどい。悪趣味。

人間を3体つなげて、肛門-口がつながっているから、摂食と排泄は一連でできるという気持ち悪さ。

ムカデ人間を作りたいというハイター博士の気持ち悪さがもっと強くてもよかった。
冒頭の
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

-

一見して、なかなかに咀嚼しづらい映画だと思った。50年代アメリカ、新興宗教教祖の男と出会う、元海軍の酔っ払いで人生の目的を失った男。二人がお互いにお互いを必要としながら近づき、離れる。

酔っ払いフレ
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