ryosukeさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(839)
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.4

冒頭のグエムルの登場シーンの素晴らしさ...。スピルバーグ「宇宙戦争」等もそうだが、生活空間が一瞬で異世界に切り替わるこの呆気なさ、為す術のなさこそがパニック映画に見せて欲しいものなんだよね。だらっと>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.1

「ザ・フライ」に続けて本作も見て思ったが、クローネンバーグはその異常な作風の割に映画の作り自体は端正なんだな。どちらもヒロインとの出会い、関係作りを一瞬で済ませて手際良く本題に入り、ダレ場を排除してタ>>続きを読む

Mank マンク(2020年製作の映画)

3.7

序盤、どうも固有名詞の多い説明でゴチャついていたところ、西部劇の撮影のシーンで一気にワクワク感が出てきたので、「映画制作映画」の醍醐味はこれだよなと思っていたが、本作はそういう方向にはいかないのであっ>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.4

いつもの黒沢清以上に徹底的に「たるみ」を排除した省略編集は、カットとカットがビシッという音を立てて繋がっているような快感をもたらしてくれる。そして、本作は全てのカットには魅力的な運動が映っていなければ>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.1

正直開幕から一時間ほど(全体の2/3)は、ハエ男が出てくるという前情報から想定できるほどのことしか起こらないし、カルト映画としての評判の割にはごく古典的な劇映画の標準的スタイルによる普通の作品だなと思>>続きを読む

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

4.4

冒頭、画面内に唐突に侵入する血塗れの脚。このエミーとマクバニーの出会いのシーンでサスペンスを作り出すのは細かいカット割りの組み立て、アングルの変化であり、どこかヒッチコックの遺伝子を感じたりする。ここ>>続きを読む

ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)

3.7

冒頭の異様な雰囲気の食卓シーンが印象に残る。食卓という場は、一つの中心に向かって全員が向かい合うという性質もあってか、家族の和、不和を増幅する効果があるように思うが、本作では徹底的に後者。この場で披露>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.3

ファーストカット、白と黒の対照的な衣装に身を包んだ二人の人物の間を割って単調なリズムで進む憲兵。この物語において、夫婦二人の間に割り込み、引き裂いていく「何か」はこの時点ではっきりと具象化、視覚化され>>続きを読む

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.7

冒頭、妖しげな一人称長回しによる惨劇のシーンに引き続き、今さっき記録されたばかりの映像が再度流れる中でのオープニングが洒落ている。
序盤のヌードモデルの撮影シーン、「僕も初めてなんだ」と呟きながらモデ
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.8

開幕早々、ヌッとカメラが動いて建物の外から映し出される、乾いた、冷たい銃殺シーン。「復讐 運命の訪問者」でも見られたこの描写は、そのドライさと呆気なさもあって、まだ北野映画の色濃い影響(e.g.「ソナ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

登場人物の1対1のカットバックによる無限説明台詞でいちいちテンポが遅滞するのを、デカイ劇伴とデカイ画の連続で誤魔化しきれず(そして説明もできず) という印象は強い。ばばーんと引き画になってカメラがぐわ>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

3.9

収容所付近の長閑で美しい現在の風景が、雑草の下に覆い隠したおぞましい歴史の禍々しさを際立たせる。戦争終結からたった10年しか経過していない、生々しい傷跡を残す収容所の中を、流麗なトラッキングで奥へ奥へ>>続きを読む

リサと悪魔(1973年製作の映画)

3.8

冒頭、壁画に描かれた悪魔を見てテリー・サバラスに似てるなあと思っていたら、彼の初登場シーンでオーバーラップしたのでそういう意図だった。彼に似せて新しく描いたのかな?棒付き飴が印象に残るテリー・サバラス>>続きを読む

血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.9

本作は虫の主観ショット(?)で幕を開ける。マリオ・バーヴァ、観客の注意を一気に引くのが上手いな。後々虫の正体は明らかになることに。シャーレを泳いでるゲンゴロウキモい...。
一つ目の殺しが一番クオリテ
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呪いの館(1966年製作の映画)

4.6

血に濡れた突起のストップモーションに到る悲劇によって、瞬間的に観客の期待を高めてくれる良いオープニング。掴みはばっちり。観客の目に焼き付いたこのストップモーションは、怯える宿屋の娘を捉えるショットの手>>続きを読む

美しき結婚(1981年製作の映画)

3.6

35mm
フェオドール・アトキンは「海辺のポーリーヌ」で観客をイラつかせたハゲ頭と同じくやはりクズなのだが、ロメールの中のイメージなのかな。確かに似合っている。
同時上映の「飛行士の妻」と同じく撮影は
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.6

35mm
フランソワが居眠りしている最中にクリスチャンを取り逃がしかける描写の繰り返しなど、ロメール流の控えめな冗談なのだろうか。フィリップ・マルローは役柄にあった良い面構え(ちょっとマチュー・アマル
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

3.5

マリアの本 3.6
愛情に乏しくミソジニー気質で口は達者な夫のモデルはゴダールだったりするのかな。アンヌ=マリー・ミエヴィルとゴダールの共同生活を想像させる。全く関係ないのかもしれないが。
マリーを
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

IMAX
いやあこれは面白すぎる...。感想書いたりするのがバカバカしくなるタイプの面白さだ...。最低限の緩急だけ付けて、最初から最後までただただ面白く、ノーランらしい「デカさ」のあるシーンを叩きつ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

久しぶりにスクリーンで再見して、オープニングでこんなにあっさりトンネルに辿り着くんだったかと驚いた。我々の住む世界のすぐ側に異世界が隣接しており、ふとした瞬間に扉が開いてしまう感覚が良いよな。ホラー映>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

前半は人物紹介、基本設定の紹介というところで、ちょっとだけ説明的な感じもするが、三部作の第一作ということでまあ仕方なかろう。原作のことは知らないが、色々説明が必要であろうところかなり手際良く処理してい>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

「女性を主人公にするなら結婚させるか死ぬかだ」冒頭、ジョーに投げかけられる編集長の呪いの言葉は、同時に「映画の主人公」としての彼女自身にも向けられているように思え、本作の全体を通してのメインテーマにも>>続きを読む

数に溺れて(1988年製作の映画)

4.3

全てのカットが俗悪な美学に従って神経質に作り込まれており、悪趣味で豪奢な飾り付けに彩られている様に呆気にとられるのだが、その拘りが「二度ある溺死は三度ある」という最悪の諺の実現に向かって数限りない悪ふ>>続きを読む

プロスペローの本(1991年製作の映画)

3.3

動的で派手なパラジャーノフといった趣だったが、残念ながらハマれず。パラジャーノフはいけてこれはダメなのが何故なのかはうまく言語化できないが、ひっきりなしに大演説の調子で鳴り響く台詞がうるさく聞こえてし>>続きを読む

マングラー(1995年製作の映画)

4.1

ファーストカット、轟音をあげながら黒光りする機械をゆっくりと舐める長回し。煙が充満した空間の中、機械の向こう側から光が差し込んでいる。巨大機械はこうじゃないとという感じでこちらのフェティシズムを満足さ>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.9

これは大傑作だな...。IMDBの平均評価とか見てても随分スピルバーグで下の方の評価を受けているようだが、こんなに面白い瞬間だけで構成されている娯楽映画なんて他に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ぐら>>続きを読む

少女ムシェット(1967年製作の映画)

4.0

冒頭、鳥に罠を仕掛ける男とそれを草陰から見つめる男。「バルタザールどこへ行く」もそうであったが、ブレッソンは動物に対する暴力の中に人間の業を見ているのだろうか。
これも「バルタザール」にもあった演出だ
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Seventh Code(2013年製作の映画)

3.9

「旅のおわり世界のはじまり」以前にも本作で前田敦子と黒沢清が組んでいたことは知っていたが、前田敦子が異国をふらふらと走り回るというコンセプトまで同じだったとは。本作の前田の身軽さは相当なもので、一度食>>続きを読む

懲罰大陸★USA(1971年製作の映画)

3.7

ニクソン政権の時代、ベトナム反戦運動が盛んだった世相を背景に作られたフェイクドキュメンタリー。実際に存在したマッカラン国内治安維持法にも予防拘禁の規定があった(英語版ウィキペディアによれば公開年に予防>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.8

オープニング、ピアノソロの演奏とその間に挟まれるバルタザールの魂の叫びの時点で、既にただならぬ作品の予感が漂っている。
やはり劇伴の使用は抑制され、バルタザールや虫、鳥の鳴き声、蹄が石畳を叩く音、ドア
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結婚(1964年製作の映画)

3.6

「傘」もそうだが、コバヒーゼは男女の運命の瞬間が好きなのかな。二人が向かい合うと嘘だろというほど甘くてロマンチックな劇伴が鳴り響くのだが、これはおめでたい主人公の主観でもあろう。
街中を人が大量に走っ
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(1966年製作の映画)

3.7

音付きだがほとんどサイレント映画のような作りの短編。
冒頭、家かと思えば線路脇の小屋であったという小さな驚き。良い舞台だな。
警笛を吹く主人公→汽車が過ぎ去ると移動してヒロインに向かって笛を吹く→汽車
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ピロスマニのアラベスク(1985年製作の映画)

3.6

いつものパラジャーノフという感じで、固定ショットでカメラの方を向いた人物が規則的な動きを繰り返すのだが、本作は静止画、絵も多くてうーん何とも...どう見ればいいのか分からん。まあピロスマニのことを何も>>続きを読む

一年の九日(1961年製作の映画)

3.8

冒頭、「戻ろう、行き過ぎたようだ」というクリコフ(インノケンティ・スモクトゥノフスキー)の台詞は、直接的には目的地を通り過ぎたことを指しているが、地球の温度が上がり過ぎたという直前の会話や、後に彼が原>>続きを読む

赤い天使(1966年製作の映画)

3.9

薄暗い戦地の病院に白衣が映えるライティングとモノクロの画面構成と、陸軍病院の薄汚い壁、迫撃砲でボロボロになった部落など流石の大映美術が素晴らしい。増村作品は画面内に人物がたくさん詰め込まれて賑やかなこ>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.7

増村作品では「盲獣」に近い、全編が官能に満たされた作品。題材上薄暗い部屋でのシーンが中心になることで生まれてしまう若干の単調さも同様かな。
女が意中の女の顔を絵に書いて噂が広がってしまう。トイレで口紅
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