このレビューはネタバレを含みます
およそ筆舌に尽くし難い。
映画としては紛れもなく傑作であり、アカデミー賞作品賞も納得の出来栄えであり、3時間の上映時間もものともしない圧倒的な作品だった。
日本人として複雑な心象になるのは否めない。>>続きを読む
個人的には、現代映画表現の最高峰に近い作品。
ただし、あくまでも“個人的には”最高だったが、受け付けない人にとってはアレルギーというかアナフィラキシーでショック死しかねないほどに、強烈な嫌悪感や拒否>>続きを読む
しっかりとウディ・アレン。
徹頭徹尾ウディ・アレン。
オーソン・ウェルズからゴダールにトリュフォー、ブニュエル、クロード・ルルーシュ、フェリーニ、そしてベルイマンと、ウディ・アレンの愛する映画監督の>>続きを読む
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現代に生きる全日本人に観てほしい。
最近の邦画をほぼ観ないので言う資格はないのだが、気にせず言ってしまうと、日本を舞台に日本語で日本人役者が出ている映画なのに、たぶん日本の映画監督には撮れない映画だ>>続きを読む
The Lonely Islandのアンディ・サムバーグが出ているロマンティックコメディだし、サンダンス映画祭で高評価だったていうのもあって、なかなか期待していた。
が、結局劇場では見逃し、配信されて>>続きを読む
愛おしい寓話的小品。
短尺に切り抜かれた動画やBPM高めのダンスミュージック、マルチバースにまみれたブロックバスター映画などなど、わかりやすさと刺激ばかりが持て囃された衆愚的な商業作品ばかりが蔓延る>>続きを読む
素晴らしいゴジラ映画。
ぼくこそは、小さい頃からゴジラが大好きで、平成ゴジラシリーズをテレビや映画館で夢中になって見て、昭和ゴジラもレンタルビデオで見まくった男である。
ゴジラやアンギラス、キングギ>>続きを読む
「これこれ、こういうのが観たかった!」が徹頭徹尾貫かれた、潔い完結編。
ジョン・ウィックはたいへんだ。
おつかれさまでした。
過去2作とはまた少し趣の異なり、ホラーテイスト満載でやってきたケネス・ブラナー印の名探偵ポアロ映画第3弾。
『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』のどちらも良作だったので、今作も迷うことなく劇>>続きを読む
邦画をあまり観ないが、ヨーロッパ企画にはいつか触れたいとずっと思っていて、この作品はまさにそのタイミングだと思って、発作的に映画館へと向かった。
映画館で観なくても、家のテレビでも同じように面白い映>>続きを読む
子どもの頃、家族と一緒にテレビで放送されている映画をよく観たものだ。
水曜ロードショーとか日曜洋画劇場とか金曜ロードショーとか、あとなんだっけ……?
親と一緒にたくさんの映画を観たけれど、ほとんどの>>続きを読む
最近の映画では珍しいくらいに余白の大きい、素晴らしい作品。
最低限の演出と、やや不足している説明や前提の中で、序盤はストーリーを掴み切れず混乱してしまった。
でも、認識を改めて「ストーリーを追いかけ>>続きを読む
観たことのない表現で、観たことのある主題たちを組み合わせて、観たことのない作品を作り上げたダニエルズ監督、素晴らしい。
かつて彼らが撮っていたMVが好きだったので(Battlesの”My Machi>>続きを読む
『セッション』とも『ララランド』とも趣が異なるが、なんとなく「これが、デイミアン・チャゼル監督の実はいちばんやりたい方向性の映画なんじゃね?」と思わせる、カオスでゴージャスでエキサイティングな快作。>>続きを読む
難しい映画だった。
決して難解なわけではなく、ハイブロウなものでもなく、かといってめちゃくちゃであることもない。
おそらくだが、アメリカという国に暮らしている、もしくは彼の国への深い理解を持っていない>>続きを読む
前作に続いて、本作も「そうそう、こういうのが観たかったんだよ!! 映画って最高!」って思わせてくれる、正しい娯楽作品。
「ミステリー」というジャンルは、文学において「純文学」に対する「大衆文学/エン>>続きを読む
ぼくはエマ・ストーンが好きである。
Wikipediaで彼女のフィルモグラフィーを見たら、ぼくは13作も鑑賞していた。
「アメコミ映画は観ない」という極私的禁忌を侵してでも「ブロンドのエマ・ストーンを>>続きを読む
頭をからっぽにして楽しめる、THEエンタメ映画!
見どころと同じくらいにツッコミどころも満載なので、決して真面目に観てはいけない。
それにしても、日本を表現できる記号的なモノやらコトやらって、めっち>>続きを読む
サンダンスで絶賛されて、Appleが高値で買ったというニュースを読んで、その内Apple TV+で観れるだろうと待っていた。
がしかし、日本では何故か配信されぬ。
やがて劇場公開が決まったが、予告編>>続きを読む
真夏の週末の夜、だらだらとキンミヤソーダを飲みながら、何にも考えずに観るのにうってつけの映画。
ライアン・ゴズリングは筋骨隆々の身体を駆使して、魅せまくりのハードアクションを連発。
愛すべき傑作ロマ>>続きを読む
アメリカ版の予告編が公開されたのをYouTubeで観た瞬間から、ずぅーっと楽しみにしてたポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』も『ザ・マスター』も『インヒアレ>>続きを読む
一分の隙もない、完璧なハリウッド映画。
スーパースターでありながら超ストイックであるトム・クルーズじゃないとできない、偉大な続編。
劇場で「完璧なハリウッド映画」を体験できる機会は、人生でそう何度も>>続きを読む
「マーヴェリック」を観るために鑑賞。
時代性の強いエンターテイメント作品で、大いなるブームになったが為に、おそらく古臭く感じるんだろうなぁと思って、ずぅーっと避けてきた映画でもある。
有名すぎるテー>>続きを読む
原作を読んでいない人はもしかするとついていけないテンポとスピード感だが、あまりにも有名すぎるミステリであるからこそ、もはや「知っている」前提で描いて正解である。
だらだらと説明が続いてしまうと、この映>>続きを読む
小さい頃から君のことがずっと好きだったぞ、ウルトラマン。
最高だったぜ、もうおれは一生庵野についていくよ。
ライトでカジュアルなロマンティックコメディが観たかったので、ネトフリでたまたま見つけて観たら、「そうそう、こういうロマンティックコメディが観たかったんだよ」っていう感想でした。
ベタな恋愛モノって最>>続きを読む
「こう来たかぁ!」な新しいバットマン。
もはや「名探偵バットマン」によるフィルムノワールであり、ハードボイルドミステリーであり、サイコホラーである。
映像がとにかく暗い。
ずうっと夜で、ずうっと雨>>続きを読む
「原作:アガサ・クリスティ」というクレジットだけで、ミステリーとしての品質は保証されたようなもの。
あとは、そこに映像や演技や音楽がどう乗っかって加点してくれるか、になる。
前作『オリエント急行殺人>>続きを読む
知性と知性、言葉と言葉、思想と思想、熱情と熱情、アイロニーとアイロニー、ユーモアとユーモア、敬意と敬意、憂国と愛国、左と右。
三島由紀夫というあらゆる意味での天才の姿がとにかくかっこよい。
佇まい、>>続きを読む
ウェス・アンダーソンは、やっぱり変態だった。
『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』も『ライフ・アクアティック』も『ダージリン急行』も大好きで、その後の『ムーンライズ・キングダム』と『グランド・ブタペスト>>続きを読む
やっとこさ3を観れました。
完全に前作2と、必ずや製作される4との繋ぎでしかないストーリーで、終始ひたすらにアクションアクションアクション!
なんかもう笑けるくらいにアクションのフルコースなんだけど>>続きを読む