芋けんぴさんの映画レビュー・感想・評価

芋けんぴ

芋けんぴ

映画(56)
ドラマ(4)

機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-(1998年製作の映画)

4.0

もはや夏に二、三度は見直すのが好例となっている作品。はじまりは98年。中学二年。はじめて友人達と観に行った映画がこれだった。

テレビシリーズはいっさい知らなかったが物語を察する能力には長けていたので
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.0

加山雄三がいかに「新しい時代の日本の若者」を体現していたかがこの作品を観てよくわかった。

血走った目で自転車を漕ぎ漕ぎ奔走する決起兵たちと、背広を着て多くを語らず黙して銃口と対峙する放送局員。未来が
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

ディカプリオの実演によるガルウィングの正しい開け方講座。

しかしまぁ、ご本人の顔が見るからに軽薄でいかにもって感じなのはさすが。あぁ、たしかにお前ならこういうことやりそうだなって、人を見た目で判断で
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.0

本作を経ていよいよスーパーマンで言うレックスルーサーやバットマンで言うところのジョーカーレベルの「決して相容れぬ宿敵」ポジに収まったフリーザ 。

我欲の少ないセルや対話の余地のない邪悪ブウではこのポ
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1997年の夏。当時12歳。父を叩き起こして公開二日目の最初の上映を見るために私は当時壮健であった流川のリッツ劇場へ向かった。

ネットがまだメジャーな通信手段ではなかったから知り合いに観たものがいな
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

35歳の自分
「ちょっと登場人物の目的がよくわからんのがチラホラいるし、オキシジェンの扱いが雑やし、何のあてもなく怪獣決戦してる只中に着陸するか? みんなちゃんと頭使えや!」

心の中にいる11歳の自
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ウォーリー(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカンニューシネマに完全敗北を期し闇に埋もれてしまったミュージカル大作「ハロードーリー」の楽曲の魅力をピクサー作品の知名度でもって再度世界中に認知させた、それだけでも価値ある一本。

今まで見たこ
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

4.2

ライトスタッフ=正しい資質についての物語。

マイクは努力家だが、怖がらせ屋になるための資質は微塵も持ち合わせていない。サリーは資質はあるが、努力に欠け、しかも本当は怖がり。

そんな二人がいかにして
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荒野の七人(1960年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初見時、金に執着していたハリーの死がやたら印象に残った。はじめこそクリスの正義漢を疑い、村を助けようとするその真意には何かどでかい報酬があるのではと、クリスに付き合う。

村に宝がないとわかるや最終決
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X-メン(2000年製作の映画)

4.0

ファーストジェネレーションを見たあとに冒頭のチャールズとエリックの対話シーンを観ると非常にエモい。

人類による迫害から同胞を守るために過激な手段に打ってでるテロリストのエリックと、ミュータントへの理
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.5

深夜にコンビニに買い物に行くときは決まって本作の主題歌「The long goodbye」を聴くことにしてる。

カウボーイビバップから探偵物語と源流を辿って二十代後半でやっと行き着いた秘境のような映
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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

3.9

かつてこの世界を愛し
この世界の仲間達と共に過ごした人々へ
再び集いしこの時を捧ぐ

RPGの後日談を描く映像作品としてこれ以上の序文はない。

そうか、もう俺たちは操作できないんだ。見守るだけなんだ
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

4.0

ロマンティックな内容に反してタイムスリップの仕方がまさかの「根性」論。なのにこんだけ思い込めばひょっとしたらできるかも、と思わせるあたり実にセンスがいい。

ラストのある些細な行動が及ぼす事態の取り返
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BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-(2019年製作の映画)

3.9

面白いんだけどさ、嬉しい呆れ方というか……終始「監督もキャストもマジメか!」という感じ。

制作側が原作や内容を茶化す雰囲気ゼロ。

ギャグは抑え目で葛藤強め。
無茶な設定以外は嘘をつかない、というフ
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シャザム!(2019年製作の映画)

4.4

その昔、立川談志という落語家が

「親子なんて本来他人ですよ。血が濃いだのなんだ言って無理矢理くっつけてるだけでね。血が繋がってりゃいいなら、小さんの倅があんなにまずいわけがない」

とまくらで言って
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.5

ホー・インセン。

死の淵にいるトニーを奮起させ、彼に技術者なりの戦いの道もあることを示した男。自己犠牲の精神でトニーを助け、彼が世界を変えることに賭けた男。インセンがいなければ、トニーはアイアンマン
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

観たばかりの勢いで点をつけるぞ。

5だ。

感想なんてクソ食らえだ。

5だ。

それ以外に何が聞きたいんだ。

5だ。

フィルマークなんて開いてる暇があるなら目と耳と口を塞いで黙って映画館に行く
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ニューヨークで祖母の代から続く児童書専門店を営むヒロインと、近所に進出した値引き販売の大型書店を経営する御曹司のラブストーリー……なんだけど、ちょっと凄いのがヒロインの店が潰れてしまうという展開。>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.5

完成度が高くて、かつアンチディズニーなテーマを打ちだした前作を禍々しい妖気で凌駕した怪作!

完璧な自分の日常を堅持しようとするラルフの束縛心と執着心をCGならではの物量とクオリティで見事に視覚化した
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

かつてのエースパイロット、好敵手の二人が死の間際までみっともなく罵り合う。

こんなラスト、ひねくれ者の自分が嫌いなわけがない。最後のやりとりは諳んじれるくらい大好きだ。

この映画で重要なのはクエス
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.0

レイとカイロ・レンがテレパシーで交信しどんどん心の距離を詰めていってるところに「奴との戯言はやめろ!」と言わんばかりに割り込んでくるルーク。

完全にファーストガンダムの「光る宇宙」で当時劇場で不覚に
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

こういう出会いがしたい。
バカだからこういう知的な会話で夜を明かせるカップルに憧れる。

風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.2

カプローニと同じ夢を持った瞬間その人の夢と繋がる。志と業を共有する同志、もしくは共犯者となる。

宮崎さんは今までこういう哲学的な内面宇宙を描く人ではなかったから、こうした一連のシーンが随所に挿入され
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機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

5.0

アムロとララァが邂逅し、井上大輔のビギニングが流れるまでの一連の流れは自分が今まで見たアニメの中でも比類なき頂点に君臨するシーン。

「私にとってあなたは遅すぎて」
「僕にとってあなたは突然すぎたんだ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

僕が最近の日本映画に求めていることが簡潔に描かれてる。

要するに、

怒鳴るな!
イカレるな!
泣きわめくな!

ずっと静かに続いている。それだけで安心して観れる。

観ながらかの立川談志の名言を思
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バイス(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

今年見た映画の中ではだいぶ歯ごたえがあってのっけから面白かった!

時系列シャッフルやイメージシーン、第四の壁突破や型破りな二部構成(笑)などありとあらゆる演出要素を駆使してディックチェイニーの罪と罰
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

5.0

後の宮崎駿の「もののけ姫」と比較して観賞すると、より面白い。

何故ならば両作品とも神秘主義と合理主義の対立を描いているからだ。

もし「もののけ姫」の時代に妖怪大作戦が行われていれば、人間たちは山を
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.4

学生運動に興じる男子たちの本質がうまく切りとられてる映画。

学生運動というのは体育祭だ、試合だ、大会だと頻繁にオスの優秀さをアピールする機会に恵まれた体育会系男子に比べて男をアピールする場が極端に少
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

何にしてもそうだけど、自分たちが10の差別をしておきながら、反対に1の差別を食らった程度で「白人差別の国だ!」「女尊男卑だ!」て鬼の首でもとったみたいに叫ぶのは本当にうんざりする。

スパイクリーのや
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

エアジョーダン欲しくなった。

文句の付けようがないうえに尖りまくってる最高のMADムービー。キャプテンマーベルのスタンリーでは平気だったのに、こっちのスタンリーにはなんか涙が出た。

いや、だって、
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.5

これ見ながら、初見の人は「アベンジャーズ」のあとに見ても面白いんじゃなかろうかと思った。

キューブとシールドってポイントだけ抑えておけばいいし、ここでクリー人について知っておけばガーディアンズ〜でロ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

校舎裏で麗奈と久美子が先輩たちのパートを吹いているシーンが秀逸。

希美とみぞれに、信頼しあってるもの同士の演奏がどんなものか気付かせようと仕掛けてる麗奈と、そんな麗奈な真意も知らず呑気に麗奈の誘いに
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

5.0

私は佐平次になりたい。

彼のように器用に、調子よく、飄々と生きたい。

「居残り佐平次」の在り方としては談志さんが講座で演じられる「病気で余命がないからとかじゃなく、居残り稼業が好きでやってる」とい
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レスラー(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

二度と見たくない良作品の筆頭。主題歌含め、すべてが辛く、しかし観るものの心の奥底にロッキーとはまた違う静かな火を灯す映画。

これを横川シネマでほぼ貸し切り状態で見た僕は涙腺決壊。そのあと主題歌を聴き
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.0

内容もさることながら、宇多田ヒカルによる主題歌の出来が他に類を見ないほど傑出している。

サビの繰り返しをのぞけば詩はたった9小節なのに、観客に映画の余韻に浸らせる効果を完璧に機能させてるばかりか、増
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