芋けんぴさんの映画レビュー・感想・評価

芋けんぴ

芋けんぴ

映画(96)
ドラマ(8)

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

4.1

本作には1stガンダムとのある共通点がある。

それは「物語のクライマックスが敵を倒すとか、戦争に勝つとかそういうことではなく『彼女(彼)に帰る場所はあるか』という問題の答えで話を締めくくっているとこ
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.4

当時、宣伝ポスターを見たとき、僕はこう思った。

「もしやこの女賞金首は暴力男を殺した罪で連行されてる最中で、この映画は黒人差別を描く作品と見せかけて『人種差別だなんだと喚いてるお前ら男が一丸になって
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

4.0

この映画が好きすぎて、以後どんな第二次大戦映画を観ても、キャラがドイツ軍に捕まったりすると「こいつもあそこに送られたのかなぁ」と妄想してしまう癖がついてしまった。「ダンケルク」のトム・ハーディとかイギ>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.9

シャーリーズセロンが素子を演っても面白かったんでなかろうか。これをみながら、不死身な男たちをまとめ上げる出自不明の女隊長さんことアンディを見ながら思った。

お話はシリーズ前提映画にありがちな「主人公
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

中学生のころ、エヴァ完結篇で受けた心の傷を癒してくれたのが本作だった。

23年経って再び劇場で観る機会に恵まれるとは……レイアウトの良し悪しはさっぱりわからんけど、久々に見ても飽きることなく画面に釘
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

うーん。
勢いで5点満点付けちゃって良いのだろうか。オールタイムベスト入りと断言してしまうにはもう少し時間が必要な気もするけど、

1.いつまでも見ていたくなる仲良し四姉妹のアンサンブル
2.好みにま
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

一年に一本はこういう能動的に画面の隅々や演者の仕草、表情を見て、深読みする映画というのも必要である。

「今日はミッドサマーを見るぜ!」と前の日からコンディションを整えて臨んだので特別ストレスなく観れ
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.9

正直ラスト5分前まで自分にとっては退屈な映画だったけどラストの

「わたしには世界中の芸術家たちの叫びが聞こえる。ただ一度でいい。自分に最高の仕事をさせてくれ、と」

というセリフで、自分にとってこの
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

完全に脳がエンタメ思考なので最後にジュードロウが咳のひとつでもすればいいのにと考えたが、ソダーバーグは徹底したリアリストでサディストだった。

この映画にカタルシスは不要らしい。

ローレンスフィッシ
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

中学生の頃大好きで、こっそり自室に持ち込んだキャンプ用の携帯テレビ(それでもラジカセ並みの大きさがある)に使わなくなったビデオデッキを繋いで何度も見ていた作品……なんだけど、大人になって見返すと自分勝>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

5.0

オールタイムベストのひとつ。この映画には好きなシーンしかない。

特にマークラファロがキーラナイトレイに声をかけるシーン、マークラファロに正直に「仕事がない。一杯どう?」と言われ呆れ顔で「sure」と
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初恋(2020年製作の映画)

3.9

なんだろう……33超えたあたりから若い男のキャスト見て「可愛い」とか「カッコいい」とか思うことが多くなった。

今回は本作の窪田くんにやられた。何この子、演技うまくない?ヒロインと地べたに座って喋って
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スキャンダル(2019年製作の映画)

4.4

こうして満点に近い数字を男がつける行為はさもフェミニストアピールをしているようで嫌ではある。

私はフェミニストを自称しない。
他人が言うならいいが、まず自分で自分のことを「フェミニストです」とは言わ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

色々惜しい映画かなぁ。

お母さんの件について「あれ、帰ってこないなぁ」的前触れがなかったり、なんか色々と「事件」に対する予感と、余波がいまいち足りない気がした。

あとは心の友達である「ヒトラー」の
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.1

最初のシーンと最期のシーンが呼応する映画って大好き。

自分は例えば「壺」に例えると「口」の大きさと底の大きさがおんなじところで終わる映画が好きで、その点で言えば本作のプロットは全く持って美しい形をし
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

「この家の人たちのこと、助けてあげるべきよね」
「さぁ。自分の良心に従って」

この会話で映画のテーマがパチンと見えた。
見えた瞬間にそのテーマに対する結論に喝采を送りたくなった。
正直、黒幕は予想が
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.1

中山美穂よりも先に加賀まりこを「可愛い」と思ってしまった。意地悪ばあさんの印象しかなかったから、亡き息子の嫁さんを未だに可愛がる姑役が短い出番ながらもこの作品の「誰も傷つけない優しさ」を象徴していて良>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

「主演が福山雅治級のイケおじじゃなければただのやべぇストーカーじゃん」系映画。

予告からもっと松たか子の心情に寄り添った話なのかなぁ、と思ったらがっつり男目線の話で、しかもまぁまぁわかる「この主人公
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リーサル・ウェポン4(1998年製作の映画)

4.0

アベンジャーズの20年前にあった、ファンに愛され、スタッフに愛され、キャストに愛され最高に幸せなエンディングを迎えた映画シリーズのひとつ。

妻を失った自殺癖の危険な刑事(デカ)が、人生最高の相棒と出
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

近代国家で資本主義で民主主義。

物は溢れているのに貧しい。
這い上がることが容易でない。
先進国であるからこれから成長する期待も持てず、60年代の共産主義のように「こうすれば世界がよくなるかもしれな
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

好きだけど、はなから序破急の「破」とうたっている以上、「これがお話のテーマや結論ではないよ」と制作側から言われているようなもの。

なのにも関わらず、よっぽどこの話のラストが気に入って気持ちよくなりす
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.8

「あぁ、聞いてたさ」

全編アクション全振りの中にキラリと光る脳筋男たちのナイーブな一面。このシーン、アイデアを生み出しただけで、この映画は脚本的にも語られるべきものだと言える。

映画とは、物語とは
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スクリーンからJJエイブライムスの悲鳴が聞こえた。

「ライアンのやつ、2時間もあったのにアイツは何やってたんだ!ちゃんと繋ぎの役割果たしてくれんと時間が足りんやないか!まずローズ!いらんからフィンと
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かったし、日本のCGアニメ技術を上げようと現場が戦ってる映画でもあるだろうにラストの現実世界を手書きにしちゃうのはCGアニメの敗北宣言みたいで違和感が残った。

まだまだ日本ではCGアニメは亜流で
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.5

え?面白いじゃん?

キャラ立ちがしっかりしてるし、オリジナルの欠点だった「申し訳程度の黒人枠」問題も解消されて、あの駅員さんの加入もチームをさらにノリノリで親しみやすいものにすることに上手く寄与して
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

早朝の情緒不安定な時間帯にドクター・ストレンジの

「すまない、トニー。こうするしかなかったんだ」

を聴いて泣いてしまった。

ストレンジが抱えた葛藤、苦悩、後悔が明らかになるのは次作の「マルチバー
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ダム決壊で王国が--少なくとも城がながされてたら100点満点だった。

自分の祖父が犯した罪、過ちを正すために重大な決断をくだすというのはブラックパンサーや一見ふざけてるように見えたソーのラグナロクに
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アーサー「仕事をクビになったよ!」
ジョーカー「銃なんか持って営業に行くからさ」
アーサー「保障を切られたよ!」
ジョーカー「元々効果なかったろう」
アーサー「でも彼女が出来たんだ」
ジョーカー「妄想
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

4.4

西部時代の過酷な現実を暴き出したと同時に、それゆえにその他の西部劇は数多の力なき人々の願いを背負って勧善懲悪でなければならなかったのだと証明してみせた映画。穿った見方をすれば、まどマギの原点ともいえる>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

殺しが静かにやってくる、の幻のハッピーエンドを見たときみたいな切ない気持ちにさせられた。

てっきりシャロンテートを助けに行く話かと思いきや、リックとクリフの存在がテックスたちの殺意の矛先を変えさせた
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.3

予想外。これは面白い。

どんでん返しじゃないけど、クライマックスと思えた決定会議後に待ち受ける「そうだ……こいつは」という絶望に似たため息と、「そう来るか」というツイスト展開に鳥肌が立った。

議論
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天気の子(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

<2回目>
1回目より2回目の方がよかったし、あまたの否定的な批評や感想を聞いて、整理してもなお「いや、俺はこれでいいと思う」と確信が持てた。

だって陽菜と帆高がやったことは「異常気象を治める力」を
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コン・エアー(1997年製作の映画)

3.8

なぜか中学生時代に10回以上もビデオで見た映画。

いわゆるダイハードや沈黙の戦艦型の「テロに居合わせた野郎がその道のスペシャリストでチョーしつこいお邪魔虫だった」系映画の息子の一人なのだが、多種多様
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.2

「もう俺にはこれしかないんだ!」

ああいう本音の吐露に弱い。
ウッディの内に秘めた思いが苦しすぎて危うく泣くとこやった。

冒頭で提示されるウッディの真のアイデンティティ「オモチャを助けるオモチャ」
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

この映画のラスト、問題人物であるポッター氏に天罰がくだらないことに消化不良を感じる人もいるかもしれないが、歳をとると「あれでいい!」と思えるようになった。

つまりさ、自分のことを嫌ってる人間の顛末な
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

個人的に本作の冒頭はあらゆる映画の冒頭の中でもトップ10に入るほど素晴らしい。

亜熱帯の大地、乱暴に刈り取られる頭髪、踵に刻まれた小さな刺青、そして僕らを睨むように注がれる少年の怒りに満ちた瞳。
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