伊藤快さんの映画レビュー・感想・評価

伊藤快

伊藤快

映画(177)
ドラマ(25)
アニメ(0)

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

単純に承認欲求が強すぎてめちゃくちゃする女性にフォーカスを当てた作品。
予告でも流れていたように、皆から注目されたいが為に皮膚病の薬を飲んで、自分の体を犠牲にしていく様が描かれていたが、ただそれだけで
>>続きを読む

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

4.1

エル・ファニングの圧倒的ヒロイン感と影のある演技が魅力的な作品。
自分自身の暗い過去であったり、悩みが明かされていくことで、エル・ファニングとジャスティンスミスの演じる2人の関係性の変化が目まぐるしく
>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

3.3

春画がどうとか以前に、この作品の世界観にのめり込める人がいったい何人ほどいるのか、、、
作品の主旨としては、春画の深みにはまっていくにつれて、登場人物たちの本来の人間性も滲み出てくる様を描いているのだ
>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

4人の少女たちにフォーカスし、一人一つずつの物語が用意されている本作。
4つの物語の中で、鑑賞した人たちは自然と優劣をつけたくなると思うが、
個人的には、軽音楽部を舞台にして描かれていたストーリーが一
>>続きを読む

Love Will Tear Us Apart(2023年製作の映画)

3.5

グロい。これしか出てこないぐらいグロい。
B級ホラーに、若干ストーリーを凝って制作されたのかなと思う感じの作品。
この作品の肝は、誰が仮面の男なのかという部分だけであるが、逆にそこだけに注視して鑑賞す
>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

4.1

「シンプルに泣ける。」これに尽きる作品。
常に温かい雰囲気の中で物語は進んでいき、役者の人たちの滲み出る人柄の良さがひしひしと伝わってくる。
ところどころでの二宮さんとその友人たちのやり取りのコミカル
>>続きを読む

Single8(2023年製作の映画)

3.9

スターウォーズに憧れた、クラスでそこまで活発的でない青年が文化祭で仲間を集めて8ミリで映画を作っていく本作。
まだ現在のように技術が進歩していない中、作品を撮っていくということで、色々試行錯誤しながら
>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

4.6

ここ最近で鑑賞した青春映画の中では群を抜いて完成度の高い作品だった。
青木さん演じる僕は、女性に軽い、ちょっとクズっぽい青年だったが、その感じがどこか憎めないけどしっかり欠落している部分もあって、作品
>>続きを読む

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.8

不眠症に悩む男女が自分たちの居場所を守るために天文部を復活させるところから始まる本作。奥平大兼さんが演じる男子生徒は、不眠症から学校の同級生とはあまりいい関係を築けていない。森七菜さん演じる女子生徒は>>続きを読む

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.3

少し自分には難しい作品だったかなと感じられるものだった。作品としては、4人の女性の思いが交錯する中、大きく2組に分かれて物語が展開されていく。内容自体は、話を理解するというよりかは「感じ取る」という言>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.6

1秒早いと1秒遅いが本作の重要なキーになるのは予想していたが、想像以上に物語を加速させるものになっていた。ただ、物語の展開の仕方を見ると、ここまで作品の時間を延ばす必要もなかったのかなと少し感じた。し>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.2

心が優しい人ほど傷つきやすいということを「ぬいぐるみ」を用いて鮮明に描いている作品。
作品の中には、物語の中心となる「ぬいぐるみサークル」に存在している掟があることで、日々の取り繕っている部分を取っ払
>>続きを読む

大阪古着日和(2023年製作の映画)

4.1

シンプルに好きなタイプの映画!
コント番組をやられたりしてるさらばの森田さんだからか、架空の設定ではあるものの本人を演じているからなのか、癖のようなものもなくいたって自然に物語に溶け込んでいるように見
>>続きを読む

あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.0

その人の人間性の本質が、物語が進んでいくにつれて垣間見えてくる作品となっていた。
タイトルや予告だけを見ていた時点では、温かい気持ちになっていく映画なんだろうなと思っていたが、実際はそうではなく、胸が
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.3

相変わらずテンポの良さと、くどさのなさが際立つ作品となっていた。
今回はアクションは少し控えめであったが、その分ちさととまひろの掛け合いを楽しめる時間が長かったのが、個人的には楽しめた。
サブカル的な
>>続きを読む

左様なら今晩は(2022年製作の映画)

4.2

久保さんのイメージはラジオでの熱血的な野球好きが大半を占めていたので、こんなにも透明感のある演技をされる方なのだと驚いた。監督さんもまだ若いということだったが、恋愛模様を表現していくことがとても上手で>>続きを読む

追想ジャーニー(2022年製作の映画)

4.1

現在の自分が後悔している分岐点に若い頃の自分と共に戻り、自分のことを見つめ直していくタイムトラベルものの作品。過去の全てに戻るわけでなく、現在の自分を形成した大事な部分だけを切り取って過去に戻るという>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.1

今泉監督の最新作ということで期待大にして観に行ったところ、期待以上に満足できた作品であった。まぁ少し長めではあるものの、長い時間あの空気感を味わえるというだけでも全然苦痛にならず、むしろ得をした気分に>>続きを読む