じょせふさんの映画レビュー・感想・評価

じょせふ

じょせふ

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.7

悪という概念は悪を知ることで初めて理解できる。原作そのままのやるせない気持ちにさせる作品。
おそらく多くの家庭で父親は罪のないユダヤ人虐待に苦しみ、子供までもがファシズムに傾倒してしまう必要はないと感
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

うーん、応援されているのならそのまま自分の歌にするべきでは?
あとオアシスの扱いが雑でオアシスファンとしてはビートルズでは無く、ノエルが重要なのであっで、そういう問題では無いだろうと感じた。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

ナショナル・ジオグラフィックを見ているようだった。別に心に残るセリフがある訳でも、衝撃的なシーンがあるわけでも無い。彼女達はただ淡々と現実を噛み締め今を生きてゆく。
そしてフランシス・マクドーマンドの
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キャロル(2015年製作の映画)

4.2

綺麗な映画が好きな自分、年齢を味方につける美人ケイト・ブランシェットと高貴過ぎる可愛さを持つルーニー・マーラが画面の大半を占めるこの作品に釘付け。
ドロドロしてないし切なさもそこまでない本作、その人無
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深夜の告白(1944年製作の映画)

3.8

クラシック映画の父、ビリー・ワイルダー、これが1944に作られたという事にビックリ。現代サスペンス映画のベースみたいな構成だった。
天才キース視点で描く探偵ものでないのは後から考えると画期的。
今作は
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

レディープレイヤーワンばりにギミック凝っててすごい好き、フォートナイトへを意識したゲーム構成も今風で楽しかった。
ロボットなら蹴飛ばしていい、AIなら好き勝手していいっていうブレード・ランナーから続く
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

4.1

インド映画の傑作はハズレがないから本当に凄い。アイデアも面白いし、伏線も回収するし、あの極限まで騙し合いをする感じが手に汗握ってたまらない。
音楽がテーマなだけあってリミックスされたビバルディやベート
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レニー・ブルース(1974年製作の映画)

4.2

アメリカ史を代表するコメディアン、レニー・ブルース、言葉で這い上がり言葉を制し、結果言葉に殺された男。本で出て来たので興味を持って観てみたら壮絶そのもの。
何度も何度も逮捕されオーバードーズになっても
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.5

フィッツジェラルドが残したアメリカ史に残る名作文学"The Great Gatsby"の映画化。
やはりアメリカを代表する文学というだけあって失敗は許されない、素晴らしいキャスト、演出、映像が作品を彩
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波止場(1954年製作の映画)

4.2

半グレの資本家に立ち向かう男達、勿論犠牲も伴うし傷も伴う、しかしそのようにして労働者は権利を獲得していった。ランチェスター戦略ではないけどやはり局所で勝つのは非常に大事らしい。
"You will n
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ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

4.0

衝撃のラストみたいな部類に入れられるこの映画だけど実際紛争地域で行われている事はこっちがデフォルト。みかんの丘とは違ったリアリティのある反戦映画だった。
理由もなく人を恨むのが戦争、救いの手を差し伸べ
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

4.3

この地獄みたいな映画、個人的にはダークさもユーモアもエンタメ性もいい具合にささった。
特にラストのHappy weddingなんかはブラックミラーのランク社会に似た狂気とハラハラさを感じる、エンタメと
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.9

流石、ヒッチコック。テンポ感も音楽もストーリーもキャラ立ちも全部が突出しており、古典サスペンスとして彼は確実に一時代を築いている。
ただ、ツッコミどころは多すぎて苦笑。ハイヒールで崖を下るヒロイン、殺
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

若手の頃からドイツを中心にグローバルで活躍しているダニエル・ブリュールさん、彼は普通に英語が堪能なのであのラウダのクセのあるアクセント獲得には苦労しただろう。役をモノにしてしまう素晴らしい俳優さんなの>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.8

素晴らしき哉、人生!に負けず劣らずのクリスマスムービー、結局人にどれだけ優しくできるかがその人の人となりを決める。
全体的に政治的な思惑が絡まっていて、サンタサンは常に自腹を切らせるというエゲつない(
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羅生門(1950年製作の映画)

4.4

ハリウッドを震撼させた映画、芥川原作だけど厳密には藪の中という作品で羅生門ではなかった。正直あの羅生門が来ると思っていたので、想定外のラッキーで期待の遥か彼方を超えていった。
あのなんか違うボレロも個
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

リンマヌエルミランダの楽曲が持つキャッチーで力を感じるヒップホップ調のミュージカル楽曲は正にオンリーワン、出来れば英語字幕とかで見たかった。
自分が愛してやまないミュージカル"ハミルトン"で何度も聞い
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.6

B級映画を久しぶりに観た、テンポ感ある小粋な前半とは打って変わって、午後のロードショーのような本物のB級が押し寄せる。
良いキャスト使って何してんねん笑

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.0

労働者の戦いの歴史が垣間見える。資本主義において我々を守ってきたのはアウトローチックな労働組合とストライキの存在。
黙って働くか権利のために苦汁をなめるか、資本主義社会における真のヒーローに焦点を当て
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

腐った街チャイナタウン、正義も希望もない汚職と不信感に満ちた街。
一見成金っぽいジャック・ニコルソンが正義漢を演じているのは新鮮で、いつもの顔芸控えめで渋かった。
人間の嫌な部分が垣間見えるイヤーな映
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.9

安定のA24映画界に確実に爪痕を残していく。
強烈な画とストーリーの中、頭がおかしくなってゆき、訳のわからない状況になってもなんの解説もなく話は進んでいく。最早どこに意思があり、誰の意志なのかも分から
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.8

その辺のギャング映画とかよりも遥かに出てくる登場人物は全員クズ、他人を利用し引きずり下ろす事しか考えていないタイプの人間たち。感情移入は出来ないが振り切っていてエンタメとしての質は高い。
映像も画も歌
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

真夜中のタクシー、歩み出すもの、苦しみを抱えるもの、夢のあるもの、金のあるもの、、移動という短い時間で彼らの時間は交差し、そして地球は丸いので皆が等しく朝を迎える。
基本的に演技は抑えめで派手さはない
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

韓国映画のサスペンス、流石の面白さ。グロさと過激さのバランスを上手くわきまえている。
昔のDNA鑑定の酷さを考えるとあそこで私刑を果たしていれば...って思ってしまう。ただやったらやったでセブンと同じ
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.9

あの老婆が瓶入れるシーンくらいしか三部作の共通項ないけどあそこでせせら笑う嫌な男には成りなくない笑
この3作目、自分はあのフェリーの事故は物凄い奇跡でそれが謎のタイムリープを起こして、退官判事は彼らを
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.8

チート級に難しい、彼らの愛の物語。
彼らが共有するのは憎悪なのか純愛なのかそれすらも分からない、ただこのよくわからない独特な世界観にハマり始めている自分もいる。
ビフォートリロジーで圧倒的な美しさを放
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

トリロジーの中で最高峰と言われているトリコロールの一色目、アマデウスとかもそうだけど芸術の中に交響曲とかが入ってくると自分の理解の範疇を超えてしまう。登場人物のフランス人らしい綺麗で繊細な感じは、らし>>続きを読む

麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

4.0

本当アイルランドがイングランドと共に歩んできた歴史って地獄だな...ブレイブ・ハート的なレジスタンス系かなと思っていたら途中からイデオロギーの衝突になり、どちらの立場もなんとなく分かる分、テディの判断>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.8

やっぱマーベルは最初のイントロがかっこいい。スター・ウォーズのシンプルな"Lucasfilm"も好きだけど、世界観全開のマーベル・スタジオのコミック調の奴は痺れる。
キャスト刷新で挑んだ今作、本来公開
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

教育に恵まれた富裕層程何故か将来の選択の幅は狭く、そしてその選別は"教育"によって行われるという矛盾を孕んだ階級社会。
親は教育を放棄し、エリートを育てるために我が子から思考力を奪っていく。確かにお勉
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.3

綺麗な映画に目がない自分、大自然×家族×ロードムービー×カラフルでポップな色、でハマらないわけが無かった。
バッハとかヨーヨー・マとかクラシックばっか聞いているかと思いきや唐突に大好きな"Sweet
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.7

音楽と映像は楽しいけど、主人公の子が凄い嫌だった。黒人のパーティーに招待されて「私すすんでる!」って...差別のない平等社会を理想郷とかではなく、トレンドで格好いい事だと思うのは現代人から見て流石に感>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.1

27歳っていう絶妙な年齢設定、人生まだまだこれから!っていう思いとそろそろ安定しないと!っていう思いが交差するタイミングなのかもしれない。
この作品ではかつての友人が上手く行っている中で自分だけ取り残
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.1

アクション映画かなと勝手に思っており見てこなかったが、予想を裏切る良質サスペンスだった。
個人的にはデイビッド・フィンチャー感全開でめっちゃ好み、「セブン」「ゴーン・ガール」同様描写はかなりきついけど
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.7

ブラッド・ピットは画になるな〜、中身そっくり変わっても変わらずに愛され続けるのはブラピクオリティの外見だから笑。
ほぼ主演はアンソニー・ホプキンスで、彼が二十年以上も前から今と同じようなキャラクターを
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

無駄なものを取っ払ったら残ったのは"人だけ"、つまり演者と観客だけだった。シンプルだし基本歌だけだし、破綻しかねないフォーマットだけど、人のパワーを感じるのには最高の環境だったのかもしれない。
枠にと
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