松本侃士さんの映画レビュー・感想・評価

松本侃士

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を観てきました!

本来は相容れないはずの「ミステリー×ラブコメディ」の両立こそが、このシリーズの真髄であると再確認。

そして、ラブコメとしての『コナン』と見事
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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3月29日(金)日本公開の映画『オッペンハイマー』をTOKYOプレミアで観てきました。

《この世界に生きる私たちへ》

上映前のスクリーンに映し出されていた言葉。

今、クリストファー・ノーラン監督
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』を観た。

東日本大震災によって変容した日本をモチーフにした原作(3.11の隠喩としての8.31)の映画化を進める中、世界中がコロナ禍へ突入
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

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映画「四月になれば彼女は」を観ました。

今作を観ながら、「世界の中心で、愛をさけぶ」の公開から20年が経つことに気付いた。

変わりゆく時代、変わりゆく恋愛観。その変遷を的確に捉えながら、決して変わ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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『デューン 砂の惑星 PART2』をIMAXレーザーGTで観た。

かつてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、「Long Live Theatrical Cinema」(劇場映画、万歳!)という言葉を残してい
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

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昨年、劇場公開時に見逃していた映画『白鍵と黒鍵の間に』を観ました。

池松壮亮がピアノで「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を弾くシーン、痺れた。(半年間練習したとのこと)

『シン・仮面ライダー』のドキ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

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SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)最新作『マダム・ウェブ』を観た。

時代設定が2003年ということもあってか、2000年代のSFアクション映画を彷彿とさせるケレン味に満ちた演出が随所に光
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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三宅唱監督の新作『夜明けのすべて』を観ました。

温かく、たおやかで、美しい。夜明けに差す光を丁寧に集めたような眩い輝きを放つ映画であり、同時に、この物語は決して特別なものではないと感じさせてくれる不
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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2023年の年間ベスト10を確定させる前に、必ず観ておきたいと思った映画『aftersun/アフターサン』を観ました。

決して言葉で多くを説明するタイプの作風ではないけど、だからこそ、「Under
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市子(2023年製作の映画)

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引き続き2023年の年間ベスト10を選定中でして、今日は、「アトロク2」のリスナー投票でも上位に入っていた『市子』を観ました。

ラストシーンの鋭さ、深さ、重み。一切の感情移入を求めず、許さない絶対的
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終わらない週末(2023年製作の映画)

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『終わらない週末』を観ました。

大傑作。『パラサイト』のような物語かなと思い見始めたら、「⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎に死を」あたりのシーンから、次第に今作に滲むテーマが浮き彫りになってくる。震えました。

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ウィッシュ(2023年製作の映画)

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ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』を観た。

願いを捧げるのではなく、願いを取り戻す。

So, I make this wish
To have something more for us
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

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『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』を観ました。

歴代のディズニー作品から、543ものキャラクターが大集合!

字幕版はDisney+で配信中ですが、吹替版を観られるのは劇場のみ。
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

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『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』を観た。

フォージャー家の喜劇的な日常には常に戦争の影が横たわっていて、旅(つまり、非日常)を描く今作には、その影がより色濃く滲んでいる。仮初
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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劇場公開時に見逃していた映画『コカイン・ベア』を観た。

大量の麻薬を摂取しキマりまくったクマが襲いかかりまくってくる95分間、ずっと大爆笑しまくりでした。

フィル・ロード&クリストファー・ミラーが
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マーベルズ(2023年製作の映画)

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MCU映画の最新作『マーベルズ 』を観ました。

フェーズ4以降の数々の作品が、少しずつ、時に大胆に合流しながら、新しい大きな潮流を生み出し始めています。最後の最後には、特大ぶっ込みも。(待ってた!)
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正欲(2023年製作の映画)

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映画『正欲』を観ました。

原作は、朝井リョウ。『桐島、部活やめるってよ』『何者』に並ぶ、深く胸を穿つ大傑作でした。

日本で「多様性」「ダイバーシティ&インクルージョン」が広く謳われるようになって何
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テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

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映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』を観ました。

観客動員数の世界新記録を更新中のツアーのコンサートフィルム。あらゆる演出の規模が破格で、まさにライブエンターテインメントの究極型
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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映画『ゴジラ-1.0』を観た。

ゴジラが、しっかりと恐い。観客がCGに慣れ、見飽きたこの時代に、その原初的な恐怖を体感させてくれる時点で今作は大成功だと思うし、●●を決して美化しない姿勢に山崎貴監督
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

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映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』を観ました。

岡田将生×松坂桃李×柳楽優弥の黄金トリオ、久々の復活! 改めて、クドカン脚本との相性が良すぎる。

このシリーズ、時代の変遷と共にいくらで
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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映画『キリエのうた』を観た。

岩井俊二×小林武史の黄金タッグ(『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』)によって新しく紡がれた渾身の音楽映画。

178分にわたり圧巻のリリシズムを浴び続け、な
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観ました。

演出、演技、脚本、撮影、編集、美術、音楽などなど......、まさに「総合芸術」としての映画の真髄を3時間半にわたり堪能し尽くした。(特に、原作の
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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ギャレス・エドワーズ監督の最新作『ザ・クリエイター/創造者』を観ました。

近年のハリウッドでは、悲しきことに、完全オリジナルSF大作の製作が少なくなってしまった。だからこそ、こうした大傑作に映画館で
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

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映画『キングダム 運命の炎』を観ました。

前作からたった1年、破竹の勢いで公開されたシリーズ3作目。

今回も、驚くほど「途中」で終わるけれど、それはつまり、必ず続編を製作するということ。日本映画史
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バービー(2023年製作の映画)

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遅くなりましたが、映画『バービー』を観ました。

ちょうど昨日、今作が『マリオ』を超えて2023年の全世界興行収入1位に輝いたニュースが出て、実際に映画を観て、それがいかに革命的なことであるかを思い知
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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遅くなりましたが、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を観た。

アクション映画の原点(つまり、映画の原点)に立ち返りながら、同時に、極限までアップデートしてみせる。そん
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

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映画『少女は卒業しない』を観た。

「朝井リョウ原作×高校生の群像劇」といえば、11年前の『桐島、部活やめるってよ』が思い浮かぶけど今作もとんでもない傑作でした。

今後の日本映画シーンを牽引していく
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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劇場公開時に見逃していた『逆転のトライアングル』を観ました。(2022年のカンヌ・パルムドール!)

リューベン・オストルンド監督の前作『ザ・スクエア』が前衛的すぎたので身構えながら観たら、とても「分
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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宮崎駿監督の10年ぶりの新作『君たちはどう生きるか』を観ました。

個人的に、しっかり言葉にして書き記しておかなければいけないと思ったことが大きく2つある。

追って、noteに書きます。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を観ました。

アニメ表現の新境地を鮮やかに開拓した前作を軽く超越していて、完全に新次元に突入していました。

前作のコピー「運命を受け入れろ。」に対
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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『ザ・フラッシュ』を観ました。

MCUマルチバース・サーガしかり、『アクロス・ザ・スパイダーバース』しかり、今、マーベル側でマルチバース作品が連発されていますが、ここにきてDC側からマルチバース映画
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怪物(2023年製作の映画)

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映画『怪物』を観ました。

監督:是枝裕和 × 脚本:坂元裕二

それぞれの方法論を通して、現代社会における生きづらさや、既存の価値観と相容れない新たな「幸福論」を描き続けてきた2人。両者の願いが、祈
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最後まで行く(2023年製作の映画)

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藤井道人監督の新作『最後まで行く』を観た。

岡田准一も綾野剛も、最初から最後まで最高に狂い散らかしています。極限に次ぐ極限。思わず何度も爆笑した。

韓国映画のリメイクではありつつ、先月公開された前
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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『TAR/ター』を観ました。
衝撃的にして、完璧な作品でした。

エンドロールから幕を開けます。
そこから一気に圧巻のクライマックスへ。

ラストシーン(日本人に馴染み深い「あるゲーム」が関連します)
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