ゲイリーゲイリーさんの映画レビュー・感想・評価

ゲイリーゲイリー

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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.0

「好き」や「愛」という普遍的な感情を画期的な手法で描いた作品。

そしてそれらの感情がたとえ他者から理解されなくとも、自分自身の気持ちに正直になる事の重要性をも描いていた。

また、主人公のセオドアが
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

この作品を再び劇場で鑑賞できるとは‥。
最も好きな作品なのでとても嬉しかった。

この作品では、二律背反かつ表裏一体である事象を見事に描いている。
秩序と混沌、ヒーローとヴィラン、正義と悪、ルールによ
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

種としての保存か、それとも自らの家族の元へ帰る事を選ぶのか。
論理か感情か。

本作の魅力は、ハードなSF作品でありながらも物語の主題である「愛」と見事融合させた点であろう。
映像も迫力に溢れており、
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インセプション(2010年製作の映画)

3.5

TENETの公開、そしてダークナイトの再上映を記念してインセプションを再鑑賞。


「夢」をテーマにここまで知的で独創的な作品は、クリストファー・ノーランしか撮れないと思う。
設定や展開を思いつくだけ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

女性の生き方が制限されている社会で、それでも懸命に生きる4姉妹。
本作は、そんな彼女らの信念を持った生き方を見事に描いた作品だった。

姉妹同士の信念が異なりながらも互いを大切に思い合っているのが、節
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

3.5

怒りは新たな怒りしか生まず、
誰も幸せにはしないと痛感した作品だった。

相手を憎みカテゴライズすることは、理解することから最も駆け離れている。
互いに理解し合おうと歩み寄る姿勢が何よりも大切なはずな
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.0

愛する人を失った時に訪れる痛みや悲しみは、計り知れない。
そしてその痛みや悲しみに向き合う方法は、人それぞれである。
そのため、悲しみに向き合う方法が異なる他者に苛立ちを覚える気持ちも分からなくはない
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.0

運命の出会いのはずが辛い失恋になり、その失恋が次の運命の出会いへと繋がる。
最早何が運命で何が奇跡なのかは分からない。

ただ、運命や奇跡は存在しないと思えばそれらは存在しなくなり、運命や奇跡は存在す
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

フーダニットミステリーに内包されたユーモア。
殺し屋や銃撃戦といったバイオレンスに内包された上品さや美しさ。

上記の要素以外にも画の撮り方や、どこかおとぎ話めいた雰囲気などが本作を唯一無二の作品に成
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.5

娘からは英語が話せないことで軽視され、夫からは自らの好きな菓子作りを否定され、話も聞いてもらえない。
亭主関白、男尊女卑などは、世界共通の問題だと改めて考えさせられた。

また、外国での心細さや飲食店
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.5

愛の多様性を描くことで愛の本質が描かれていた。
王道のラブストーリーとは異なり愛というものを美化することなく、厄介で面倒なものだと思わせる展開やメッセージ性が個人的には好みだ。

また、主人公のエリー
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.5

生まれながらにして結婚観や宗教観などがある程度定められている主人公。
その半強制的な文化を受け入れることはできないが、それを推奨する家族とは離れたくないという葛藤がリアルで素晴らしかった。

私は主人
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返し 映画
と検索すれば真っ先に名前が出てくるであろう本作。
なぜそれ程までに知名度が高いのか、納得できる出来栄えだった。

個人的には最後のどんでん返しはもちろんのこと、それを明かす手法がと
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.0

年を経るたびに見た目は若返るという特異体質を持つ主人公の人生を通して、人生の普遍性(有限さ、不変さ等)及び尊さを描いていた。

個人的にアボット夫人が述べた、
「過ぎた時間は戻らない」
という言葉が印
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.0

事実は小説よりも奇なり。
ティエリーの生き様を見ると、この言葉を想起せざるを得ない。

バンクシーのドキュメンタリーだと思い本作を鑑賞。
序盤ではティエリーという男性がバンクシーに近づこうと奔走する様
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.5

本作は、見事な脚本と役者達の演技力を堪能できる良質なミステリーだった。

とある事件に隠された真相を、明らかにしていく過程が特に素晴らしかった。
そこに3人の主用登場人物が加わることで、本作の魅力が増
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本作を劇場で見た時の衝撃は忘れられない。

必ず失うと分かっていても、その道を選択出来るのか。
本作は、そのような哲学的問いを核としたSFである。

本作が他のSF作品と一線を画す部分は、言語学と物理
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.0

冴えない毎日を過ごす主人公。
日々の暮らしの中で溜まっていく鬱屈した感情。
そんな日々の中、ある日空き巣に入られる。

そこからの怒涛の展開は凄まじかった。

重厚な音楽やカメラワーク、主人公の置かれ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.0

冒険というにはあまりにも小規模。
側から見たら、なんて事はない所詮子供レベルの冒険である。
死体を見つけても英雄にはなれない。
ましてや、それで人生が変わるわけでもない。

それでも彼らにはその二日間
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

今まで一緒に楽しく生きてきた親友。
これからも変わることのない暮らしだと思っていた矢先、同居解消を提案される。

親友が自らの人生の新たなる一歩を踏み出し始め、周りの知人達は各々の人生を歩んでいる。
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.0

「いつか消える感情なんて信じられる?」
このセリフが本作のテーマになっていると思った。

本作は、愛と言えども不変のものは無いという事実を正面から描いていた。
また、愛の始まりと終わりを交互に描写する
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.0

目的を達するためには、手段を選ばない。
それを正義と言えるのか‥。

とは言いつつも、本作は前作よりも正義と悪の境界線がクッキリしていた様に思う。

本作は前作よりもアクション映画要素が強く戦争モノや
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

2.0

人との繋がりの中で自らが傷つく事を恐れる余り、新たな関係性に踏み出すことが出来ない。
この普遍的なテーマ自体は良かったものの、あまりそれ自体にフォーカスされていない気がした。

リリーコリンズ演じるサ
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

2.5

「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」が本作のあるシーンをオマージュしていると聞いたので鑑賞。

リバー・フェニックス、キアヌ・リーヴスをはじめとした、刹那的に生きる若者の物語。
若さと恵まれなかった環境
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

初めてのグザヴィエ・ドラン作品。
なので、この監督の特色などに関しては無知な状態で鑑賞。
冒頭部分での、Adeleのrolling in the deepの使い方を見て、音楽の使い方が素晴らしい監督だ
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.0

失って初めてその大切さを知る。
序盤はダスティン・ホフマン演じるテッドが家事に悪戦苦闘する様や、ビリーとの関係性が上手く築けない様などを通して、メリル・ストリープ演じるジョアンナの大切さが浮き彫りにな
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

2.5

本作の前半は、タイムトラベルを用いたラブコメディ。
主人公が恋人を見つけるために奮闘する姿が微笑ましく、痛々しいミスや言い間違いなども面白かった。
また、人と出会うタイミングや環境によって、その人との
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心のカルテ(2017年製作の映画)

3.0

摂食障害に苦しむ主人公をリリー・コリンズが見事に演じきっていた。
限界まで痩せきった体はもちろんのこと、倦怠感や諦観に満ちた目や行動などの表現も素晴らしかった。

本作では、主人公が摂食障害を引き起こ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.0

誰が裏切り者かというフーダニットが軸となっている本作。
そこにタランティーノ監督特有の雑談がシリアスな物語の緩衝材の様な役割を果たしている。

あまりそこに重きを置きすぎるとコメディ要素が多くなりすぎ
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イングリッド ネットストーカーの女(2017年製作の映画)

2.5

自己肯定感の低さから他者への羨望へと走り、その羨望に歯止めが効かずその人そのものになろうと狂気に陥る。
その狂気とSNSが引き起こす承認欲求の肥大化を描いていた。

イングリッドが自らの生活を犠牲にし
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.0

大小さまざまだが、人は誰しも心に傷を負っていると再認識させられる作品だった。

心を閉ざしたバイオレットが次第にセオドアに対し心を開いていく過程が良かった。
セオドアの様に強引に行動することは、恐ろし
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.0

序盤は、こんな不機嫌な人いるなぁと思いながら見ていた。

しかし本作の主人公オーヴェの過去が明らかになるにつれて、今まで自分が見てきた不機嫌な人たちの過去にも悲しい出来事があったのかもしれないと思い始
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

アリ・アスター監督本人が語っていた通り、本作はブラックコメディ作品でありホラー作品では無かった。
勿論不気味さや、グロテスクさなどはあったものの過剰な狂気には呆気にとられた。
おそらくその過剰な演出も
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.0

本作は常に「もどかしさ」を感じる作品だった。

レオを心配する親の気持ちとその心遣いが鬱陶しく感じるレオの気持ち。
両方の気持ち共に理解できるので、仲違いしてしまうのには、もどかしさを感じずにはいられ
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.0

身から出た錆。
本作の主人公に対する感想はこの一言に尽きる。
私利私欲の為に平気で嘘をつき、自らの立場が悪くなると言い訳で逃れようとする。
この様に本作の主人公は、文字におこすと全く魅力のないキャラク
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

屋敷の主人の死亡事件に隠された家族同士の因縁。
この様な使い古された設定のミステリーをここまで面白くできるのは凄いと思う。

本作の素晴らしい点は、観客にはある程度情報を提示していたところだ。
薬を間
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