エスさんの映画レビュー・感想・評価

エス

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87分の1の人生(2023年製作の映画)

4.3

婚約者の姉夫婦を乗せた車で事故を起こし自分だけ生き残り、そのショックから薬物中毒となってしまったアリソンとその義父となるはずだったダニエルがグループセラピーで再会するお話。

アリソンが彼女の人生をや
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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せっかく好きでもない新宿まで行って観た。1年弱も延期されていた今作をみるのが不安反面楽しみでもあった。けどどうしても、生まれ育った国から受けた教育から成る先入観が拭えなかった。広島や長崎の被爆者が苦し>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.7

あーんまり得意じゃないタランティーノ作ですが、何かと話題だったので気になって鑑賞。やっぱり当たり前にグロくてヒェ〜となりながらみてたけど、評判通り歴史改変大リベンジ作として面白かったなと思います。>>続きを読む

FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.0

外の世界を冒険したいとマガモのダックスとグウェン、ママのパムも大賛成。ある平和な日、安定第一のパパ、マックをやっとのことで説得し、慣れ親しんだ池から飛び出し、水面が光ると噂のジャマイカへ飛び立つお話。>>続きを読む

ミニオンの月世界(2024年製作の映画)

3.9

Flyの同時上映短編作。
ミニオンみたの久々で嬉しかったし、同じスクリーンにいたちっちゃい子たちの笑い声にとてつもなく癒された。新作もあるみたいなので離脱してた分どっかで観ようと思う。

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.4

なんでこんな泣いてるんだろ??????????
タコとおじさんの今世紀最大のロマンスを題材にしたドキュメンタリー。アンドリューガーフィールドも昔”Thirst tweets”で好きだといってました。
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インフィニティ:無限を旅する(2022年製作の映画)

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宇宙についてだと思ったらめちゃくちゃ数学で序盤から置いてかれまくった作品。むずかしかったとしか書けないのが情けない。笑

ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.8

夢を追うことを美化しない、洗礼のような作品。

カートゥーン作家を目指す高校生のロバートは恩師の死に直面し、高校を中退し、夢へ否定的で安定した職に就かせようとしてくる弁護士の両親の元を離れ、少ない有り
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.6

アイルランドのケルト神話をベースとした幼い兄と妹の、突如消えてしまった母を探し出すという冒険物語。

海が見たかったけど舞台は割と陸地でした。絵はとても可愛くて絵本のよう。

キャラ設定でデフォルトが
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.9

”燃ゆる女の肖像”でお馴染みのセリーヌシアマが脚本手掛けるかわいく切ない素敵なストップモーションアニメーション。

若い女性へと去ってしまったパパを待ちながら、アルコール依存症の母と一つ屋根の下で暮ら
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.8

歪曲、誇張されていようが関係ない。証拠が十分にない法廷では主観が全てであり、記憶を元にした真実が如何に脆いか。

物事には色んな事情が絡んでいて、色んな意味が込められていて、色んな条件が揃ってそれが起
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

5.0

学び、分かり合い、手を取り助け合うことが人間の在るべき姿だと思う。憎み合うのではなく。そして、恥じることなく本当の自分を貫きながら、有害とされる場所や人から離れ、仲間をみつけ、やがて居場所が出来る。そ>>続きを読む

ストーンウォール(2015年製作の映画)

3.6

良い作品かなぁと思ったけど、調べてみるとホワイトウォッシュとして物議を醸していたらしく、確かにそれはよろしくないなと。自分には学ぶべき歴史が沢山ある。そもそも2015年って白人青年主人公+中心じゃない>>続きを読む

(2007年製作の映画)

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ドラン監督お目当てで。ショートフィルムの見方?捉え方?を自分はあんまり知らないかもしれない。笑

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

5.0

良すぎていた。ガールミーツガール作品だからこそこんなに喜んでる訳なんだけども、なんかこう良すぎて言語化できないというか。”良すぎる”、”どタイプ”としか出てこないほど感動している。

打倒資本主義を掲
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

-

アカデミー賞のあと、ずっと心がもやもやしていた。

どうにかしようと思ってアジア人差別を扱った作品を観るべく、今作を選んだ。

結果として脆弱になってる状態でみるにはあまりにキツすぎたし、冷静にみれる
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

4.3

大好きなワイティティ監督の長編2作目。そりゃあ注目浴びるわな、というワイティティ節全開のハートフルコメディでした。

辛辣な過去を経て愛を知らずふてくされ、周りから問題児とされている孤児リッキーが、里
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

-

ネタバレとかじゃなく、アウティングからの自害はクィア作品において一番やっちゃいけないと思ってるので苦しかった。

”ばかだなぁ”なんて零すけど、そうさせたのは誰?そうしなきゃいけない世界の多数派にいる
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.4

7歳のトランスジェンダーの女の子に”頑張っても無駄”なんて言わせて泣かせてしまう世の中、流石にまずいと思う。

サシャというフランスに住む少女のドキュメンタリー、生まれてきた身体の性と心の性がちがうこ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

5.0

ワインスタイン事件や#Me too運動等と、ぼんやりとしか知らなかった一連の出来事と直面し、性被害がまだ充分適切に対処されない世の中への怒りとやるせなさ、絶望感を抱いたし、関心を持つことを後回しにして>>続きを読む

スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方(2014年製作の映画)

5.0

めっっっっっっっっっっちゃ好きでした。
snl屈指のベスティだからこそ出来たこの空気感。まさに阿吽の呼吸。良い。

長い間疎遠になっていた、双子のマギーとマイロ。偶然にも同時期に自殺未遂を犯していたこ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

アカデミーが惚れた24年間のピュアラブロマンス。

本当にピュア、ここまでただただロマンス要素しかない作品がノミネートされるのは珍しいのでは?と思ったし、演者全員が本当にナチュラルで、だからこそ機能す
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

4.1

結構すきだったな??????

なんかめっちゃスムーズだったしなんて言えばいいんだろ、なんかパパパって進んでったし楽しかったな(?)

そりゃ昔の作品故、問題視すべき点は沢山あるけど、多分それも含めて
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オリオンと暗闇(2024年製作の映画)

3.7

大の怖がりオリオンが暗闇と出逢い、夜の空を旅して世界を知り、数多くの恐怖を克服していくお話なのですが、主要キャラクターの睡眠と不眠と夢と雑音と静寂の関連性を掴めずしばらく????となりながらみていたの>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.2

冒険大好き野心旺盛なロビンと眠るとオオカミになるという珍しきウルフウォーカーのメーヴのガールミーツガール作。久々にここまでしっかりとした2Dアニメーション作を見たし、家事を強要される女性たち、住処を奪>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.5

タイのある村の宗教ホラー。怖すぎというか気持ち悪すぎて正直結構そっぽ向いてました。笑 活力の抉られ方が凄まじい。口コミだけを頼りにしてみるには心の準備が出来て無さすぎでした。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.6

黒人のトラウマを食い物にする白人中心の出版社、映画業界。痺れを切らした売れない作家が”いい加減にしてくれと”表明を込めつつも、冗談でドラッグや警察からの射殺、”黒人らしさ”をあえてふんだんに詰め込んだ>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.6

命が激軽のおふざけジョンウィックという感じ(雑)
かっこいいマザーたちの死闘が拝めます。
自分はミシェルヨーが大好き……本当にひとりだけ強さが桁違いな気がした…………

”おクソが!”の字面が良すぎ

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

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過去に性的暴行の告訴が出てる監督の”男性的眼差し”に過ぎないなと思ってしまった。不快なまでに性的でとにかく長い。

レアセドゥも”頭がおかしい”と公に批判した撮影背景は、7分間にも及ぶセックスシーンを
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.4

愛は時間をかけて育まれるもので、それが永遠に続くという保証はない。だけども何故だか多くの人が公的に永遠を誓う。相手も人間なので時を重ねればみえてきてしまう欠点もお互いにある。そして、気持ちが離れていく>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.7

”沈黙は悪くない。沢山の人が沈黙の機会を逃し、多くのものを失ってきた。”

沈黙がもたらす気まずさを恐れるあまり、会話自体に苦手意識を抱いてきた自分は、この言葉をきいた瞬間、電撃が走った様な気がした。
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.5

超大作続きで疲れたであろうタイカ監督の原点回帰作。

史上最大の点差でボロ負けした米領サモアのサッカーチームが怒鳴り散らしてばかりで見限られたコーチを迎え、再起、とまではいかないが”公式戦での1ゴール
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.5

古くから愛されてるfnafの実写化。ブラムハウスだし、キャラたち超可愛いし、ミームがアホほど流行ってるジョシュハッチャーソンに大好きなエリザベスレイルでしょ???????コケるはずがなくない?????>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

いつもその手に選択肢があることを知りながらも、状況に甘んじて”仕方ない”と責任から逃れ続けた人間の末路。そんな人の物語の追体験、はやくこの身体から抜け出したいって気持ちでいっぱいだった。マジでどっと疲>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

4.0

ロンドンの法曹界の重鎮、ウィルフリッド卿が監視役付きを条件に退院すると、そこには未亡人殺しを疑われているレナードからの弁護依頼がきていた。アリバイは夫人しかおらず、体調も本調子では無くなかなか不利な状>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.7

ポールダノ、セスローゲンを出し抜いてのまさかのピートデイヴィッドソン大優勝作(?)

”ディズニーチャンネルのヴィランみたいだ”だの字幕に起こせないような台詞ばっか一人で喋り倒していたので、一言一言に
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