一さんの映画レビュー・感想・評価

一

アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

長玉で人体と表情を舐めるように撮している
間の作り方に過剰な演出もなく、ある時間がそのまま存在しているかのよう

子供がほしいと不倫相手に話すカフェのシーンでは、寄宿学校にいる若者たちが先に視線をカタ
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ダンボ(1941年製作の映画)

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人間が動物に対してひどい仕打ちをしていて胸糞が悪い
動物と人間の対称性が失われた世界を描いている

母と子の再会のシークエンスは人間も動物も同じという視点に立てる優しい想像力

ダンボの酔っ払いアニメ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アーネストがネイティブアメリカン、オーセージ族の思考に対して妻モーリーを通して感銘を受けていたにも関わらず、真実を自分の言葉で喋れなかった弱さがもやもやと心に残る

飽きずに見れたがその読後感が現在生
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ランドスケープ・スーサイド(1986年製作の映画)

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尋問聴取のリアリティがあり、罪を犯してしまった人へ節々で共感と分かりあえなさを体験できる

犯行が行われた場所を映す構成との掛け方で問われる

見続けなくてはいけない長さが絶妙で、自主映画はこの間を忘
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人情紙風船(1937年製作の映画)

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いやーおもしろい何も言うことなき
頭のなかに残る画が多い

有りがたうさん(1936年製作の映画)

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少年機関車に乗ると似たゆっくりさがあった

陰鬱な感情に明るい音楽
落ちそうになる時の視点カット、確実に落ちているギリギリ感

バスに乗っていても人が近く道中の人とコミュニケーションを取っていく中で感
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ガンモ(1997年製作の映画)

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はぐれものたち
猫の痛ましさしんどい
そこのリアルさでヤバさが加速する
笑いながらプライドと悪ふざけの狭間で殴りあい止まらなくなる感覚
シンナーガスパンの顔
家風俗の女の子の表情
上裸の男たちが多い
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オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

4年ぶりに再見
前回は重さに耐えられず健常者の自分に対して罪悪感を感じてしまっていたけど、今回は冷静に見つめる事が多少はできたと思う

むしろ将軍と姫の周りにいる家族や警察や街の市民達に苛立ちを覚える
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CASTLE(2019年製作の映画)

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大きい意識から小さい意識の世界までぐるぐるぐるぐるしています

メトロポリス(2001年製作の映画)

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手塚治虫の世界観は、ずっと現世に救いがなく見ているのが辛い気持ちになる
ロボットに対象を移しているが、今も昔も人類は同じことを繰り返していて変わらない事への虚しさを帯びている
大体個と個の間でしか喜び
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少年、機関車に乗る(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

機関車に乗っているシークエンス楽しくて癒される
大胆にクレーン撮影とか連結部分のヨリとか石投げられる箇所があったり、アザマットが動かし方を学んで勝手に動かすシーンとか

女性たちが乗ってきてからの空気
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バービー(2023年製作の映画)

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軽い皮肉が効く演出の積み重ねで飽きがこない
女性パワーが溢れてる工事現場
米国10代女子の鋭すぎる指摘

現実社会もお互いを牽制せず尊重しあっていきたいよね

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

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短編のパパラッチドキュメント変な感覚で面白い
ゴダールへの考え

本編はあまり感情が乗れず、街中でカメラを見る人を見てたり淡々と見た
私の身にもなってよ、俺の身にもなってくれよ

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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自我と酒の殴りあい
身体に負荷を、思考に飛びを

コニャック

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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文に身体性を伴わせることで、言葉の不確かさを超越する

めっちゃ喋るなぁと思って見てたけど、人がたくさんいるから空白が生まれていてエドワードヤンの眼差しを感じた

オオカミの家(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

コロニーの統制に嫌気が差し心という家に逃げ込んだが、健闘虚しく狼に屈するバットエンド

1901年制作の骨も見応えあり

東京裁判(1983年製作の映画)

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アメリカの属国になる過程

大日本帝国のA級戦犯たちは2年半に及ぶ裁判の中で一度しか発言権がない

昭和天皇ヒロヒトを米国優位に統治する材料と使うことで、罪に問われず裁判に現れないが東條を初めとする軍
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

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街の捉え方がいい
小さい物語だけど街の人やらグラフティやら人物よりも癖つよな場面がある

どんなイケメンでもストーカーは厳しい

映画の作り方のお手本になりそうな一人称の視点

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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父さんの鬱感が自分と一緒

ただそこにあるものを見せてくれる視点で寄り添う感じだった

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

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ウィリアム・テルごっこなのに撃ち抜かなければごっこにならない事実の強さ

変な映画だったからぼーっとみた

A New Old Play(英題)(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

死後とそれまでの生

セットで構成されており、劇のような画作り

中国の近代史を川劇(四川オペラ)の芸人(集団)を外から見つめる視線で紡がれていく
監督のおじいちゃん世代の話ってことで描かれ方の納得を
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

現世も常世も影響しあっている
自分の心で世界が作れる選択があったとしても、他者と関係していくことを選ぶことで自分と世界が構築されることを諦めないこと
(庵野さんがよぎる)

自分の中にも色々な人格、感
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Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業(2021年製作の映画)

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経済に命を巻き込んでしまったが故の歪み

食べるためではなく金を得るために魚や動物を殺すシステムになってるので、問題の解決はとても難しい

資本主義の誘惑に権力側の人間が勝てるか次第でエポックメーキン
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日陽はしづかに発酵し…(1988年製作の映画)

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空からその土地にやってくる
人々の目線
浮遊感、感覚的なショット
死の匂い

さすがに寝てしまったが、ソクーロフの時間はそのまま流れる

エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

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エルミタージュ美術館で実際にあった瞬間が積み込まれているロシアの方舟的映画

ヨーロッパと共に旅をしていく、4次元的視点
自国の歴史を自身の視点と織り交ぜ1カットでまとめおもしろいのすごすぎ

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

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独裁者たちが次にいくまでさ迷い続ける寓話

流れている時間と空気が異次元

懺悔(1984年製作の映画)

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独裁と信仰、共産の崩壊
この上に成り立った現在に生きている

信仰は一人になったときの支えになる
教会に続かない道は意味がない
血は巡り間違えば途絶える

希望の樹(1976年製作の映画)

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足が弱くなり立ち上がれなくなった白馬の喪失から

新たな習わしが繰り返す
人間の欲から来る間違いはいつの時代も一緒

祈り(1967年製作の映画)

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黒澤明の信仰版としてもいいくらいな、自然の中での人の動かし方、捉え方

喋ってないのに声が聞こえる

精神の思考世界
忘れてしまうが、大事にしたいものを捉え続けられれば汚されることはないが、物理的な集
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怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本を成立させるために映像を消費している
視点を変えることで事実を見せるが、結果わかりづらくなること

一人の視点でそれぞれ丁寧に掘り下げることで映画になるのに
群像劇で描く力量が足りてない

面白く
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まぼろし(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

女性視点の喪失
なぜいなくなってしまったのかの理由がわからないこと
ずっと引き込まれる
目がいい

映像で感情を表現する
曲で心情を見せる(スーパーマーケット)

撮影から考えられているから編集の間が
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ソフィアの夜明け(2009年製作の映画)

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生感、編集の荒々しさ
映画的な演出だけが映画じゃない

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

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演出、撮影に惚れ惚れしながら全く物語からも逃れられない密度

何回でも見れる

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

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他人は記憶の破片
見やすく作られていて、演者たちの雰囲気がいい

幻界エロス教典 竹取物語 Moon Princess(2011年製作の映画)

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演技に頭をかかえつつ笑える

質感が昔の再現ドラマ
演出はアニメっぽい

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