SPNminacoさんの映画レビュー・感想・評価

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嵐が丘(2026年製作の映画)

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エメラルド・フェネル版嵐が丘は、原作をだいぶ割愛して父と娘、キャサリンとヒースクリフ、そしてキャサリンとネリーの暴力と支配と恥辱と汚物にまみれた愛憎劇だった。
キャシーとヒースクリフは隠と陽が一対の磁
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モンテ・クリスト伯(2024年製作の映画)

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「巌窟王」といえば無実で投獄された男のサヴァイバルくらいしか知らなかったが、詳しくはこういう物語だったんかと。映画はドラマティックな演出で畳み掛けて、殺伐とダークな部分を強調しつつ古典文学をエンタメ化>>続きを読む

マテリアリスト 結婚の条件(2025年製作の映画)

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ダコタ・ジョンソン、ペドロ・パスカルとクリス・エヴァンスって華のあるキャストにも関わらず、セリーヌ・ソンはロマコメより淡々と地味な会話劇に。リッチで申し分ない年上男と、貧乏役者の元彼のどちらが相応しい>>続きを読む

ウィキッド 永遠の約束(2025年製作の映画)

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後編は必然的に非常にダークな展開。魔力は権力と暴力、破壊の象徴。このインチキな欺瞞の世界では善い魔女も善き行いもないのだ…と絶望感が支配する。特に悲劇的なのはエルファバの妹ネッサ。あまりに救いがなくて>>続きを読む

ストレンジ・デイズ/1999年12月31日(1995年製作の映画)

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80年代LA暴動やその後のBLMを思わせる警察権力による暴力、救世主であるラッパーの死、そしてヴァーチャル・リアリティを再生するディスク。現実とSFが混在した世紀末のLAはやりすぎなくらい陰湿でグロテ>>続きを読む

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

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ユージーン・オニールやテネシー・ウィリアムズ、そしてこのエドワード・オールビーと、なんでアメリカ古典戯曲はどんより重苦しくて露悪的な話が多いんでしょ。
大学のパーティから帰った深夜、マーサと歴史学助教
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

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同性婚をお互いの家族に受け入れられるまでの苦労ではなくて、「不快に思う側の問題」を丁寧に描いている。とても良かった。
海辺に大きな別荘を持つほどセレヴな美術商のトニと、労働者階級の漁師カルロ。2人の結
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娘・妻・母(1960年製作の映画)

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オールスターキャストと言葉と物量が過剰で、のっけから香典、財産分け、生命保険、80円の巨大ケーキ…いつも以上にお金に細かい生々しい!
結婚後も保育士をする次女草苗光子は姑に金の使い方をネチネチ責められ
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

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オーケストラの中で出番が少なくて暇そうなティンパニー奏者だが、演奏以外のところでは超大忙し。ギアはカフェ、ホール、公衆浴場、映画撮影現場、部外者が入らないような研究所や手術室まで飄々と調子よく渡り歩く>>続きを読む

オール・ザット・ブリーズ(2022年製作の映画)

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地べたを這い回る生き物から、空高く飛ぶトビまで「みんな同じ空気を吸っている」。けれど人間界は不穏で殺伐として、トビは空から落ちてくる。兄弟は猛禽類の保護活動を続けるが、資金もサポートもなく、自分たちの>>続きを読む

黒い絨氈(1954年製作の映画)

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植民地を開拓するように妻を財産とみなしていたチャールトン・ヘストンが、エレノア・パーカーに開拓されていくロマンス中心。アリ大発生のパニックは終盤にちょこっとあるだけで拍子抜けだ。それも文明未開の地の象>>続きを読む

WEAPONS/ウェポンズ(2025年製作の映画)

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アルコールやドラッグ依存症だったり、大人は担任教師も警官もセルフネグレクト状態。1人残った子はヤングケアラーにさせられ、おばさんも要介護な人だったし…みんなケアが不足してるようだ。まあ大人がダメだと子>>続きを読む

役者になったスパイ(2020年製作の映画)

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ミイラ獲りがミイラに…のありふれた喜劇で、東西冷戦下の監視社会を風刺。反体制演劇にエキストラ俳優として潜入する警官シェラーは、もともと署内でもエキストラ扱い。そして反体制派を監視する彼も、同じく体制に>>続きを読む

アリスの恋(1974年製作の映画)

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クラシックなタイトルバックにセット撮影の少女時代。夢のようなルックはすぐ生活感どっぷりの現実に変わるが、アリスの旅はここから始まる。夫を亡くし、生意気盛りの息子を育てる生活は厳しいけど、新しい町と仕事>>続きを読む

HERE 時を越えて(2024年製作の映画)

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一つの場所で、長きにわたる年月を定点観測して、繰り返す生と死、希望と失望…といった普遍的な人の営みを抽出するのは、ソーントン・ワイルダー作「長いクリスマス・ディナー」のゼメキス版といえる。ポール・ベタ>>続きを読む

リリアン・ギッシュの肖像(1983年製作の映画)

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2人のレジェンドの顔合わせ。大レジェンドに話を聞くジャンヌ・モローがウキウキした様子ときたら。そしてリリアン・ギッシュの活き活きとした話しぶりときたら!見た目は純粋で可憐な少女のイメージのまま、でも中>>続きを読む

ナイツ&ウィークエンズ(2008年製作の映画)

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シカゴとNY、遠距離恋愛中の恋人が時間と共に微妙にすれ違っていく様子をじわじわと。2人の感情的距離に合わせて、カメラも生々しい接写から空間を置いたり近づいたり離れたり。
現在過去を写す写真と鏡の中の自
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タイム・アフター・タイム(1979年製作の映画)

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タイムマシンを発明したHGウェルズがジャック・ザ・リッパーを追ってタイムトラベル。時空を超えた追いかけっこだけで面白くなりそうなものだけど、1978年サンフランシスコへ行ってからロマンスを挟んで観光映>>続きを読む

ユースフル・ゴースト(2025年製作の映画)

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ゆったり吶々と展開しながらも、細部は重層的にかなり練られてた。死者は二度殺される。排除によって、再び忘却によって。そして有用化された存在は無力化される。それでも、私たちの怒りと抵抗は続く。亡霊映画はプ>>続きを読む

ラスト・デイズ・オブ・ディスコ(1998年製作の映画)

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80年代初め、スタジオ54をモデルにした?ディスコに夜な夜な集まる若者たち。製作の98年当時はとっくに『リアリティ・バイツ』なグランジ世代だが、同じような群像劇の体裁で敢えてディスコブームの軽薄さと特>>続きを読む

マルティネス(2023年製作の映画)

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語りすぎず、画面に映るもので淡々と物語っていくのがとても好き。仕事と水泳だけで愛想も人付き合いもなく、殺風景な部屋で独り暮らすマルティネス。そこへ余計なものがどんどん入り込んでくる。派手な水着の忘れ物>>続きを読む

春のめざめ -名作ブロードウェイ 再集結の舞台裏-(2022年製作の映画)

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まさかダンカン・シークがこんなに早く亡くなってしまうなんて…。そしてこの貴重なドキュメンタリーも、もうすぐ配信終了で観られなくなってしまうのが悲しい。

プラクティカル・マジック(1998年製作の映画)

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魔女=「力を持つ女」は恐れられる…って、サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンの未だにパワー衰えぬ2大スター若かりし頃のフェミニズム映画。グリフィン・ダン監督だったのか!
魔法を隠して平穏な幸せを求
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ザ・フレンド(2024年製作の映画)

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シーグリッド・ヌーネス「友だち」の映画化。作家ウォルターが死後残した言葉とグレート・デンのアポロは、どちらも手に余るほど大きい(ビル・マーレイも大きい)。引き受けるのは教え子であり親友、そしてかつて恋>>続きを読む

ドラマなふたり(2026年製作の映画)

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チャーリーとエマは出会いから倫理に反する比較的小さなことを積み重ねてる。結婚式リハーサルの仕切りも暴力的。そもそも人に秘密を開示させることが暴力で、むしろ明らかに被害者がいる他のほうがよほどどうかと思>>続きを読む

チネチッタで会いましょう(2023年製作の映画)

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相変わらずナンニ・モレッティはレフトで理想主義で困った人。とはいえスクーターは電動キックボードになり、『赤いシュート』の頃ほど泳ぐ体力はなくなり、心なしか喋りもゆっくりだ。周囲もイタリア共産党を知らな>>続きを読む

プライベート・ケース(2025年製作の映画)

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レベッカ・ズロトブスキの『わがままなヴァカンス』が好きだったし、これも好き。仏語で演じるジョディ・フォスターのほかにもマチューさん、ヴァンサン・ラコスト、ダニエル・オートゥイユ、ヴィルジニー・エフィラ>>続きを読む

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

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指名手配中のシリアルキラーとのロードムービー。ほぼ男しか出てこない。家庭を離れ釣り旅行するはずだったギルとロイの車が、国外逃亡を企てるエメットに乗っ取られる。メキシコの荒野を進む男3人の逃避行は、ホモ>>続きを読む

おくびょう鳥が歌うほうへ(2024年製作の映画)

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シアーシャと島を観る2時間。依存症から回復への過程は一直線じゃない。平衡感覚をなくしたカメラによる泥酔状態で始まり、断片的に行き来する時間軸と変化する髪の色。時に海の生き物のように流されるまま、時に鳥>>続きを読む

オークストリートの異変(2026年製作の映画)

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80s感あふれる復縁ものロマコメ&ジュブナイル&ミッドエイジクライシス&ディザスター&ファミリー映画で、スピルバーグとアンブリンを思わせる(音楽もそれっぽい)けど、一番近いのはジョー・ダンテの『メイフ>>続きを読む

ハイパーボリア人(2024年製作の映画)

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ストップモーションアニメの『オオカミの家』はアートというより映画に思え、生身のアントニーア・ギーセンが演じる今作は映画よりパフォーマンスアートに思われた。映像ならではの演出はもちろんあるけど、舞台と装>>続きを読む

コート・スティーリング(2025年製作の映画)

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NYからサンフランシスコに移転したジャイアンツ、カリフォルニアからNYへ移ったハンク。ママに電話を欠かさないハンクは、素直さを残した「田舎の好青年」だ。野球選手の夢を絶たれ、身体の一部を切られて酒を絶>>続きを読む

ゴンドラ(2023年製作の映画)

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谷間のゴンドラは村人の足であり、人や物を運び、愛を交わす。2つのゴンドラと2人の女、上りと下りがすれ違うたびに重ねる会話に言葉はいらない。チェス、眼差しとパントマイムのようなコミュニケイション。同一線>>続きを読む

天国への階段(1946年製作の映画)

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予定通り天国へ召されずに生き延びてしまった男。死ぬ間際に恋に落ちた英軍パイロットのピーターと、アメリカ人ジューンのメロドラマかと思えばそうはならず。監督マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー、>>続きを読む

AFRAID アフレイド(2024年製作の映画)

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AIが家庭を侵食していくのは、一種のホーム・インベージョン・スリラーものといえる。便利な道具だと思ってるプロダクツは、知らないうちに人を支配してる。人々の需要や欲求は供給のために作られたものであり、A>>続きを読む

決断するとき(2024年製作の映画)

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どんより暗い街並み、静かに寒々と陰影深い情景が原作小説「ほんのささやかなこと」のムードそのままだが、映画は更に重く沈んで、もっとサスペンスフルだった。
手についた石炭、コートに吐かれた唾、這いつくばっ
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