Saekiさんの映画レビュー・感想・評価

Saeki

Saeki

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.8

気候変動によって生まれる脅威との戦いは未来ではなく今のものなんだというわかりやすい主題。自分の身の回りの現状に当てはめてみると気候変動への危機感はほぼゼロという絶望的なストーリー。

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.2

寅さんファンだけがたどり着く郷愁と哀愁と憧憬が入り混じる、ある意味でのパラレルワールド。泣いた。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

ベタな感想ですが、暴力は暴力を生む、なんの解決にも、良い方向にも向かわないということが痛切に感じられる映画だと思う。戦争もそうだし、、、。不条理と負の連鎖がひたすらに続いてゆく。

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.2

カラー化された凄まじい映像の連続。観終わった後にこんなに喉がカラカラになった映画はない。淡々と流れる最前線にいた兵士のインタビューからも感情の機微が感じ取れる。これは現代人に残されたメディアとしてかな>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

美しいカットがゆっくりと穏やかに流れてゆくなかに、たゆたうように見える登場人物たちの生活。浮かんだり沈んだり流されたりという感情の機微を繊細に描き出した作品。映画館で観たかった。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

傑作。やはり大きく感情が揺さぶられる内容だった。善と悪、清と濁、怒りと悲しみ、優しさと厳しさ、友情と裏切り、希望と絶望がワンツー、ワンツーと、プロボクサーが絶え間なく繰り出す重く早いストレートのように>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

学生の頃の恋愛と重ねて、いちいち、うわぁーっとなってしまう30代、40代、50代の文化系は少なくないと思う。麦くんが就職して企業活動の歯車になっていく過程や背景は飛躍するとマルクスの資本論、ミヒャエル>>続きを読む

ソワレ(2020年製作の映画)

3.8

不条理によって、どうしようもなく社会の隅に追い詰められてしまった人々の物語。ギリギリまで追い詰められた人に救いの道はあるのか、、、まず誰もが死を考える、、、が、無論そうではない道を示唆して映画は終わる>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

人を殺したりする直接的なグロい表現はないが、社会や人間を変質させる戦争の怖さが演出やセリフから嫌というほど伝わってくる。

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

4.5

現在観るべきドキュメント。情報化から偽情報化へ、我々の暮らす社会基盤、その形式や構造がどのようなに姿に変貌しているのか?その手がかりになることは間違いない。

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

終戦間際に起こったクーデターについて知らない日本人は少なくないだろう。登場する軍人達の言動が体勢であった戦前と戦後の結節点として必見の映画。現代社会が抱える問題点を議論する上でも貴重な映画だと思います>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

人生の残響?を描いた映画だと思う。岩井俊二監督作品の特徴ともいえる透明感の底に沈殿する黒とも深い青とも言えるような泥のようなものを救い上げたところに心が揺さぶられる。役者の演技や脚本、撮影も緻密で現在>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

4.0

一見すると恋愛映画、自分探しの映画だけど、自分の好きなことに損得抜きに打ち込んだことがある人には、もっと別なところで深く深くささる映画だと思う。焦り、嫉妬、劣等感、でも演劇が好き、諦めた人、諦めなかっ>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.9

演出が斬新。格差社会に対して建前だけ紳士的で実際はダンマリを決め込む大金持ちとまではいかないが富裕層(勝ち組、全世界的にいくと自分も含まれる)の有り様を描いた作品?

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

物語、演出、音楽。どれをとってもグッドなティーンムービー!みてよかった。

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

誠実なクマとその友人達との笑いアリ、涙アリ、スリルアリ、宝探しアリの物語。家族、友人、みんなで観たい王道映画。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

胸がかきむしられる作品。いくつもの社会的な問題が盛り込まれていて論点は多い。その中心にあるものは家族を家族たらしめるもの、人を人たらしめるものは何か、それらに恵まれない人がいることを忘れてはいないか?>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.7

緻密に美しく作り込まれた映像作品。素晴らしい。

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.4

深い愛と悲しみの映画。人を守るのは人ではなく、人を失わしめるものが人であるのではないかという孤独を感じざるをえない。そして人を人たらしめる救いとは何か?信仰?メッセージ性が濃く。読み解くのが難しい作品>>続きを読む

4×4 殺人四駆(2018年製作の映画)

3.6

根深い社会格差の問題を描いた作品。人間の断然はどうすることもできないのか?

26世紀青年(2006年製作の映画)

3.8

超バカ映画w ただ、最近の実世界にも似たところがあり、そう考えると笑えない。世相の風刺としては一級品。

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.8

何が言いたいのかよくわからない映画だったW でもスカーレットヨハンソン強くてグッド👍

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.5

孤独、欺瞞、人権、魂、資本主義、放射能などに議論が及ぶ壮大な問いが設定された秀逸な脚本。

白蛇伝(1958年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

登場する主キャラクターはみな基本的に善人。しかし、互いを理解することができずに争う。最後は互いに愛があることを知り、理解し合うことが出来る。勧善懲悪だけで終わらないとても良い作品。

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.5

抽象画を見るような感覚で想像力を刺激される。高次元?で抽象的?な現象?を視覚化した作品。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

人間の存在価値について問われている映画ではないかと思う。また、仮に人工知能が生命だと仮定した場合、それを都合よく支配することはできないという警鐘にも思える。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

2007年公開のブラッドダイアモンドに代表されるアフリカの格差問題を描いた映画から約10年、身近な都市まで格差問題が侵食してきている。その状況を象徴する映画。不都合が弱者へ向く流れは止められないのか。