このレビューはネタバレを含みます
引き戸の閉め方から膝行(畳の上に正座したなりの進退)に至るまで華子(門脇麦さん)が澱みなく行う作法は自分と同じ裏千家だろうなと応援しながら観ていた。華子はうつむき加減で確信的にじっと待ち幸一郎の祖父か>>続きを読む
石橋英子さんの音楽が聴きたくて。星野源さんのバックで演奏されてる時も独特のノリと雰囲気をお持ちで気になっていたお方で本作も不思議なリズムの曲だった。
原作はどこら辺が夏美のホタルだったのだろう、と>>続きを読む
景子いや由紀と我聞(窪塚洋介)の夫婦の住まいの様子など思い描いていたイメージそのままに映像が流れてきたので観ながら小説を読んだ時の気持ちを思い出すことが出来た。原作では細かく書かれなかった部分(中村倫>>続きを読む
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どのあたりが花束だったのかを考えていたら本作を思い出した。
本作に登場する彼らが花束みたいにきれいで、私は花束をもらった(観たことを)ことを忘れないで心にしまっておくんだなって。麦と絹もこんな気持ち>>続きを読む
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大学生同士お付き合いして就職して結婚された方たちはお互い変わっていくものの見方や考え方のズレを乗り越えてるんだよね、すごいよなーと観ながら思ってた。
仕事に夢中になっていく麦、結婚しようと伝える麦、>>続きを読む
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サイコーでした。物語内現実にはきっと強固なルールがあるのだろうなと自分に言い聞かせそれを傍観出来るよろこび。登場人物たちは置かれた状況下(彼らの現実の中)で信念に従って行動し突き進む。”Q”を観た時の>>続きを読む
西洋哲学では生きている中で感覚の働きが麻痺して(消滅して)思考すなわち『わたし』も消え失せて精神(魂)が暗闇に閉ざされる状態のことを『夜』と呼んでいて、この超感覚的な『夜』は光が差し込んでいて光がある>>続きを読む
20代後半の地方出身のキャストスタッフたちが映画を作る。
高校時代を10年前と呼べてしまう年齢に達するというのは初めて人生を真面目に振り返る瞬間があって満足する部分もあったり何やってんだオレ、とゲー>>続きを読む
田沼意次(たぬまおきつぐ)の政策を題材に揺れ動く江戸を垣間見れた。
中村梅雀さんの江戸弁のおかげで笑いあり涙ありの人情噺もぐっと味が出て落語を聴いているかのように時代劇に浸ることが出来て。
ドラマ>>続きを読む
観ていて心が穏やかになってあたたかくなってやさしい気持ちになる。こんな映画があるなんて。
デ・ニーロさんと行動を共にするチャールズ・グローディンさんが2021年5月18日火曜日に骨髄腫で86歳で亡く>>続きを読む
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馬と通じ合う様子が素晴らしかったザ・ライダー。
タコにもそれがあったなんて。タコと人が互いの存在を認め合う姿に泣いた。生き抜く力強さに溢れていて地球上の全ての生物が命を繋いでいく尊さにそっと感謝した。>>続きを読む
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鑑賞中はブレイディの近くにいれたような気がした。どうやったらこんな風に撮れるの...
暴れ馬に乗ることに命をかけるカウボーイの馬との別れ。人生を共にした相棒をどんな思いで見送るのだろう。それをふたつ>>続きを読む
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中盤で登場するファーリーがテキサスの象徴だと思った。
メキシコの領土だったテキサス州にアメリカが強引に入植を始めて反発したメキシコとアメリカが戦争しアメリカの領土になったのも束の間に国家を二分した内>>続きを読む
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翻訳版と原文の両方を読んでいた本が映画化。観るしかない。
原作はオハイオ州ミドルタウンとケンタッキー州ジャクソンにルーツを持つ著者が自身の幼少期を淡々と振り返りながら英字新聞だけでは得られない米国の>>続きを読む
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お年寄り判事なので聞き違い読み間違いの"名前"ネタ満載で笑わせてくれてRとLの発音の違いも真剣に聴かせてくれてたのしかった。この開廷の場面が物語後半にジワジワと効いてくる。
戦争と社会正義においては>>続きを読む
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『We won’t be doing that today.』
(このセリフで痺れまくった。涙出た)
映画館に長いこと行ってないので娯楽大作はひさびさだからか大音量で観たら音もすごく良くってサイコ>>続きを読む
心の隙間に水が流れ込むようにそしてまた穴が空いて流れ出ていくように。
東京の東はやっぱり景色が別世界だなって阿佐ヶ谷が実家の自分に少しの憧れを含ませて思わせてくれる。主演のタカコ役の黒川芽以さんのお>>続きを読む
このジャンルの作品の音楽は時代背景も含めてどのようなモノになるのかな、難しいだろうなって注目してみたらものすごく良かった。安川午朗さんサイコーでした。
3作目を読み終えてから鑑賞していると登場人物が>>続きを読む
『God is pretty busy.』
(スコット役:ジーンハックマン)
面白かったなー。寒い時に神に祈っても家は暖かくならない。教会から外れた見解のせいで異動となってアフリカの僻地への道中だ>>続きを読む
オクラホマの西部開拓時代(1889年)からの四半世紀を映画が駆け抜けた。駆け抜けていった。馬が走る時に起こす砂塵の量がすごくって自分が"そこ"に降り立てた気がした。
主人公の言葉によるとこの時代には>>続きを読む
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"同床異夢"という言葉があるように寝床を共にしていても見る夢は別々で結局は他者であることを痛感させられてしまうけれども、いつかは同じ夢を見たいと思っているし本作は好きな人の夢の中を覗いてみたいという願>>続きを読む
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とても面白かった。笑った。
English subtitlesもない北米版ブルーレイ。備忘録として作品の序盤の内容を書きます。
農家の主タイ-タイ(ロバート・ライアン)は息子二人と土を掘り起こし>>続きを読む
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忘れられない人が既婚者だったと語るルチアおばさん(あまりの美しさにこのお方が主人公なのだと受け取ってしまった)はずっと未婚の母だったのかもしれない。迫害されたと言っていたので当時のブラジルに思いを馳せ>>続きを読む
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マイケル・シャノンさん演じるカーヴァー登場シーンから虜になった。
アンドリュー・ガーフィールドさんとローラ・ダーンさんが立ち退きされる。カーヴァーに!音楽も相まって緊迫感あったなー。
いつ頃の話な>>続きを読む
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ジェームズ・コーデンさん司会のトーク番組にトムさんが出演された際に話題に挙がった作品は観ておきたくて。
トムさんの”front”に対して将軍の”France”の返しや、軍曹との会話でニュージャージ>>続きを読む
"個人"も"社会"も翻訳する際に今までの日本語ではどうやら対応できないようだとようやく作られた言葉で歴史は浅く、自分のことを相手に応じて"パパ"だったり"おじさん"だったり"先生"だったりと変化させ【>>続きを読む
一部の女子からは『Evil takes a human form.』と言われるくらいwの憎まれ役の女王蜂レジーナ役を引き受けてくれたレイチェル・マクアダムスさんにありがとう!と伝えたい。最高でした。>>続きを読む
"ぐどう"でも"きゅうどう"でも何事においても少しずつ学び歩んでいくと一見で他者の(同じジャンルにおいて)独特の匂いを嗅ぎ分けられたりする時があるのも人と会うたのしみのひとつで。
あ、この人のゴルフ>>続きを読む
4人それぞれの特徴をたのしみながら知れる内容でよかった。
メンバーが少しずつ絞られるまでも映してくれて彼女たち4人になってからガラリと雰囲気が変わって伝わってくる一体感、すごい...
本作でも紹介>>続きを読む
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画面に映る樹々が、花が、緑が、そして景色がとっても綺麗でつい見惚れてしまうほど。きっとおだやかなやさしい作品なんだろうなと第一印象から思えた。
"あの南部"で裕福な家庭は大事な子供の世話も、"Bl>>続きを読む
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オムツ替えにも慣れてきて沐浴も一人で出来る様になってそういえばニコラスさんが作中でオムツを替えてたなとふと思い出した本作。2度目の鑑賞に至ってみたら...涙。
ニコラス・ケイジさん、格好良かったし>>続きを読む
小さな流派の華道の師範代というお刺身のつまのような存在の紙切れを持っているからか、この作品の優しさに満ちた空気を伝えてくれるような綺麗に映してくれる街路樹や植物たちが大好きでそれだけでしあわせな気持ち>>続きを読む
頭真っ白、脳が暫く思考を拒絶。
本作に対してなにも知らなかったことでこの感覚を味わえて最初が小説でも映画でもこのオドロキはたのしめそう。
ミステリィ好きとしましては犯人は"誰でもいい"と思っていてそ>>続きを読む
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どうしよ。たのしい。
¡Hola! と話すラテンアメリカ調のノリノリのアミーゴス(アデリーペンギンの五人組)彼らの歩き方、英語の話し方含めてちょう楽しかった。
先日、公園の池に2匹だけ鴨が泳いで>>続きを読む
ひたすらに敬い、そして奉る。
仁祖(インジョ)の御前に家臣同士けして激昂せず罵ることをせず国王の御意向を催促する。
迫りくる清の脅威に対抗する最後の砦、世界遺産にもなっている質素で美しい南漢山城の>>続きを読む
作品を通して展開される"dominant-motion"が上質で原作を読んでいないのに海外小説を原文で読んでいるような感覚に浸れた。
米国のトークショーを見ているとユアン・マクレガーさんの人柄の良さ>>続きを読む