purpleさんの映画レビュー・感想・評価

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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

善も悪も自分の中にあったはずなのに、観ているうちに相反していた物の境目はどんどん曖昧になってく。本当の現実はもっと甘くなくても、いい話じゃなくても、この映画の表現として監督の優しい視線がほんのり胸に残>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

アカデミー賞直前の劇場で。なんというか軽いテーマでは全然ないのに、映画自体はコミカルもありライト。音楽と家族の物語をベースに、ティーンの主人公の夢が真っ直ぐにエンターテイメントとして描かれているのが、>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.9

どのようにしてテニス界最強姉妹が生まれたのか、頭プチ切れ親父の成金アメリカンサクセスストーリーでは確かにあるんだけど、何というかやはり抗えないレイシズムの話が基盤にある。白人の貴族の遊びだったテニス界>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

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TENET。ストーリーとか、いい。
とにかく洒落てる。スーツたまらないカッコいいなかっこいいな。男だったら何着るか妄想膨らむ。光沢あるオーダーメイドのシルバースリーピース?とか言うまでもないんだけど、
>>続きを読む

セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

3.7

当時映画館で観てパンフのブラピの顔を授業中描いてたなぁ〜好きな映画!中国のチベット侵略を背景に、無垢で好奇心旺盛な瞳の幼少期のダライ・ラマとの心の交流を通してひとりの男が変化していく姿が描かれる。随所>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.7

的外れで様になってなくても、渦巻く熱量と突き進む行動力があれば始めはそれでいい。こう言う青春ものからきし弱い〜キラッキラまぶし!

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

彼の消化方法で言葉に紡ぎ出されていくささやかで時に滑稽な流れる日常に、くすりとしたり小さく感動を覚えたりしながら、観終わった時にはふんわり満ち足りた気持ちになった

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.2

旅、異文化、風の匂い、人とくらしと流れる時間、極め付けの小林賢太郎、、好きな要素が詰まり過ぎててどんな作品なのかわかってたのに勝手に期待した。あとニューヨークが来ると完っ全に思い込んでてラストのタイト>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.1

オムニバス三話ともそれぞれがそれぞれになんか心に引っかかってくる。巧みでうつくしくて好きが散りばめられてた

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.8

わたしが行きたいと想い描く世間一般商業イメージのカラフルなモロッコを1ミリもあえて映すことなく、ほぼひとつの空間の描写のみ。それでも母娘親子と一人の女性の交流の中でお互いに少しずつ少しずつ揺れ動きなが>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

待って最高だった!!
アートに舞台に触れたい欲が沸々してた時に映画館で最終日上映発見して滑り込み観れてよかった!これは絶対劇場で観るやつ!舞台の上は宇宙だ。ミクロな個の細胞からあのおじさん(すごいひと
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ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.5

質のいいコンテンポラリーの舞台を観た、と言う印象。宮沢親子って、すばらしいなあー。小松菜奈って存在自体がおしゃれで画力の強さぱないなー。服装いちいち可愛いなー。吉本ばななファンとして行ったけど、登場人>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

すきだけど時折り苛つく村上春樹小説特有のくさみが、映像に通したら尊敬と共に春樹さんの紡ぐ言葉の世界のうつくしさを大切に残しつつサラリと昇華されていて、原作者が強過ぎる時の不安を軽やかに裏切ってくれた。>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

他人から見たら一見満たされてるようであっても、本人にとってどうなのかなんて所詮わからないし、本人さえ幸せだと思っていても自覚無くくるしさ内に含んでいることもある。そんな表現できない人間の感情と言うもの>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.7

テンポ、コミカル病みエンターテイメント性、キャスティング含め映画としての華やかさで言えばこっちなのかもしれないが、超個人的共感度で言うと”私をくいとめて”の方がわたしはすきかなぁ。うーん、すこーし松岡>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.7

光と音がきらきら跳ねたりイメージとして具現化したり。選ばれた人にしか見えない世界が苦しみ含めうつくしく、ゾーンに入るような体験をさせてくれる。小説での活字のみで音楽と言うものを伝える表現と、映画として>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.3

チャーミングの化身
色褪せない古き良き
こんな背筋伸ばして凛と生きたい

ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

淡々と家族の姿を描くアメリカ制作韓国系移民映画が、歴史もおばあちゃん像も我が家的には他人事でないドンドンピシャなトピックだが、この島国ニッポンにおいて新たな土地を開拓したり異国に住んだ経験がない無宗教>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

生きていく中でどんな人に出会えるか。元ヤクザと言う非現実世界の男が主人公でも、この男の無知で真っ直ぐすぎるが故の決して褒められたものではない愚かな生き方に胸が苦しくなるのは、自分も多かれ少なかれ帳尻合>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

何のために生きるのか。人に憐れまれようがみじめと囁かれようが、彼女は自ら決して楽でない放浪しながら労働するトレーラーでのノマドな生活を選択する。ドキュメンタリータッチで終始シビアな生活を彷徨う高齢労働>>続きを読む