さっかもとゆきさんの映画レビュー・感想・評価

さっかもとゆき

さっかもとゆき

バイアス
中2

映画(235)
ドラマ(0)

大魔神怒る(1966年製作の映画)

3.0

撮影は、デイライトでもスタジオでも、特に自然の中の光景の深みのある色彩、空気感の表現が素晴らしい

湖の沖に逃げる弾正の船を浅瀬から悠然と睨み付ける魔神のショットが最高。この奥行き、広大な空間!水上を
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

-

夫が身勝手している間、一人であちこち観光して余計イライラを募らせるキャサリン。不幸には違いないのだがなんとなく可笑しい。夜遅く帰って来た彼に対し、敢えてうなされて眠っていたふりをしたのは、他人行儀にな>>続きを読む

アレクサンドル・ネフスキー(1938年製作の映画)

4.4

凍りついた湖上に展開するロシア軍対ドイツ騎士団の決戦。動員キャストはどう見ても数千人。プスコフの廃墟に整列するドイツ騎士団、アレクサンドルの鎧、湖にブクブク沈んでいく敗残兵たち、女戦士ワシリーサ、そし>>続きを読む

暁の翼(1960年製作の映画)

4.0

多数の航空機のみならず護衛艦をも動員した、貴重で迫力あるメカニックの映像だけでもう満足。T-33が密雲に突入したり海面スレスレを飛行したりするショットなんかよくぞ撮った。ドキュメンタリータッチの、終始>>続きを読む

哥(うた)(1972年製作の映画)

3.9

アスペルガーっぽい篠田三郎が餓死する(させられる)のはもはやブラックジョーク。心配はしてみたものの、彼の頑なな態度に呆れ嘲笑する徹や康たちの残酷さ

「家」への信仰を保つ篠田=淳と、それを蔑ろにする俗
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陸軍中野学校(1966年製作の映画)

3.5

編集の歯切れがいい。わりと地味でこぢんまりしたストーリーだが、スパイもののワクワクさは充分

ただ、感情表現があまりにも即物的・外形的に感じられる。もしかしたら当時の軍人、ひいては男性の描き方としてリ
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仮面ライダーJ(1994年製作の映画)

3.1

美術への力の入れようがすごい。ベリー生きてるみたい。ウジャウジャいる怪物の幼生。ギミックいっぱいのフォッグ・マザー

崖を這い上るアギト→パンチで頭をぶち抜かれ沢に転落、とか、Jを捕らえたズーが相当な
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イワン雷帝(1944年製作の映画)

4.2

演劇や絵画のように極端に様式化され整然とした演技・構図。ほとんど瞬きせず目を剥いたり睨み付けたりの俳優陣の形相は浮世絵の役者絵のよう。貧民と貴族とでは目のキツさがまた別種

絶対主義を志向するイワン4
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恐怖省(1944年製作の映画)

3.6

やけに難解な脚本

探偵のおっちゃんがニールと一緒に謎を解明していくのかと思ったらすぐ退場して後で「彼は殺された」(笑)。夜間の空襲により避難した地下鉄駅構内で仲を深める男女ってシチュエーションは初め
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.2

四コマのテンポがうまく再現されてる。声優陣がハマりすぎ。そして何よりあの超絶技巧アニメーション。野球中継の選手たちのアクション、夕暮れの街の描写などあまりにも凄い……。交通事故を題材にしたエピソードで>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.5

汚ならしいトラックの威容、気持ち悪さ、怪物感の演出と、誰にも自分が置かれた状況を理解されないデイビッドの苛立ち、孤立の表現(スクールバスの子どもたちの無邪気な冷たい視線!)に尽きる。後は(トラックとの>>続きを読む

ダーク・スター(1974年製作の映画)

4.2

なんて倦怠。宇宙船内のセットは単調さと圧迫感がイイ。コントロールルームのシートが互い違いになってるのがおもしろい

超テキトーな宇宙生物。一切説明もなく冷凍保存された船長の死体と会話し始めたり、爆弾2
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全線(1929年製作の映画)

4.0

農業集団化の実態を伝えているか否かはともかく、映像の力は凄い。牛乳分離器を睨み付ける農民たちの恐ろしい表情をとらえたクロースアップ。製乳工場のレーン、草刈機の刃、トラクターのシリンダーなど機械の威力・>>続きを読む

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.6

他のキャラクターに比べて複雑なヒルダの人物造形、思考の読みにくい表情がやはり魅力。斧を投げつけて可愛らしく、不敵に微笑んだり、風の狼たちにどつかれたりする描写にギクッとする。彼女とホルスの直接対決も切>>続きを読む

魚影の群れ(1983年製作の映画)

4.2

壮絶なマグロの一本釣り漁。俊一の頭にテグスが絡み付き鮮血が吹き出す場面が怖すぎ。その彼を放り出して、吸い寄せられるようにマグロと一人格闘を始める緒形拳もいろんな意味ですごい。房次郎の執念、強靭さ。これ>>続きを読む

プルガサリ 伝説の大怪獣(1985年製作の映画)

3.3

『大魔神』のオマージュ、くらいに考えてたらそれ以上。展開するのはまったくの農民戦争。しかも朝廷倒して終わらないまさかの結末。ここら辺は民間伝承、奇譚の味わい

プルガサリの存在もユニークで目を引く。人
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ビルとテッドの地獄旅行(1991年製作の映画)

3.8

コンビから滲み出るアホさ(笑)。二人が灰色(霊)になって出てきたのが個人的にツボ。死神のポンコツぶり。ずーっと能天気で良い

それでも独特な27世紀のインテリアやファッション(安っぽいが遠目には意外と
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死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

4.0

サスペンスすごい。スヴォボダとマーシャたちがギリギリのところでゲシュタポの上手をとってその捜査をかわし続けるのが絶妙。彼女の婚約者の存在も絡み、エンタメ性充分。それでも結局ノヴォトニーは救えない……>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

4.2

乾燥湖での駅馬車とアパッチ軍団との大追跡戦がヤバい。アパッチは皆ほとんど喋らず、全速力で馬を駆りながら弓や銃を放つ。ただ者ではない感がしてカッコいい。描き方が差別的なのは確かだが……

駅馬車に乗り合
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

1.0

タイムスリップした自衛官が殺人鬼と強姦魔と理性のカケラも感じられない、補給のことすら頭にないクソばっかりという、正気とは思えないシチュエーション。どういう意図で自衛隊を描こうとしたんだろう?批判にせよ>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃな罵詈雑言に満ちた海兵隊員養成訓練は淡々と続く。ふつうの理性や常識の類は破壊され、繰り返される銃を掲げたり担いだりの単調な動作がまさに機械の印象

戦場のスケールの大きさがすごい。市街戦が
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盲獣(1969年製作の映画)

4.1

アトリエ内の美術もすごいけど、暗く薄汚い倉庫の内装も嫌悪感を抱かせて良い

盲目でマザコンの変態という船越英二が……。アキの肌を撫で回す手つきが超きもい

登場人物が3人限定で、その閉鎖性に息が詰まり
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

4.2

思考は保持しているにもかかわらず、外界との交流の術を持たない肉塊と化したジョーが、それでもなお僅かな身体能力を駆使して、昼と夜の別を知り、日付を知り、他者と会話しようとする姿に胸を打たれる。だが……彼>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.2

うーむ、一見しただけではストーリーはなかなか理解できないが……澄んだ印象の映像がノスタルジック。謎の効果音の中で超常的な世界へ次第に足を踏み入れていく

放蕩家の中砂はともかく、青地の有閑ぶりがちょっ
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劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え! 星の戦士たち(2005年製作の映画)

2.6

海底軍艦マーチに感激。カッコいいドッグからの浮上・出撃シーンをはじめ、初めて砲塔からの砲撃が見られるなど轟天号フィーチャーが嬉しい。川北による、『ゴジラ FINAL WARS』の勝手なリベンジ(笑)>>続きを読む

The FEAST/ザ・フィースト(2005年製作の映画)

2.9

キモい。キモい

襲撃シーンとかで怪物やアクションの全体像がすげー不鮮明なのは、当事者の緊張による視野の狭まりの再現とか低予算の補完の狙いがあるのだろうが、それでも大体何が起こってるのか伝わるのは地味
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.4

薬師丸ひろ子と三田佳子は本当にすごいけど、諸々の価値観がやっぱり古くてつらい

森口が刺されて全然平気なのはどうよ。かおり可哀想……

なかなか盛りだくさんの内容で飽きない。堂原は死体でのみ登場すると
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.2

ヴィトーがチッチオの腹から胸をかっさばいて復讐を遂げる手際の鮮やかさ!彼の最初の殺人となったファヌッチ殺しからして恐るべき暗殺者の如き犯行

一方、あれから8年、マイケルは「敵」とみなした者ーたとえそ
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

これだけ酷い、どうにもならない現実が描かれる中、窮地を何度も脱してダイヤと息子を取り戻すアーチャーとソロモンのヒロイックな活躍ぶりにはやや違和感があったが……観る者、特にシエラレオネの人々にせめて少し>>続きを読む

ああ爆弾(1964年製作の映画)

3.6

「刑法第二〇五條~~」舞台のように広い監獄で狂言やるアヴァンから独特だがおもしろい。伊藤雄之助のあの喋り方もあってかなり台詞は聞き取りづらいが……

大名と太郎が矢東に一泡吹かせるところが見たかったな
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.1

失敗やら濡れ衣やらで何度も警察に捕まりさらに逃亡するチャップリン。発狂するわ覚醒剤は飲んじゃうわ、笑っちゃうけど思ったよりハード。諷刺の痛烈さは言わずもがなだがラストも実際かなり悲惨

工場のセットは
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モスラ3 キングギドラ来襲(1998年製作の映画)

1.3

ずっとモタモタしてる演出もあれだが脚本が壊滅状態に思われる……

特撮も、無論工夫が凝らされているのはわかるのだが、見所に乏しくて辛い。都市破壊や恐竜が……ショボい……

白亜紀型キングギドラの造型や
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.2

「スコットランド最悪のトイレ」ヒエ~ッ

レントンが禁断症状に見舞われる場面はどうやって撮ったのかわかんねえ……この辺から映像的にもストーリー的にもぐるぐる度合いがさらに加速。ほんの小さなきっかけでこ
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.5

全編ほぼずっと団地の一室を盗撮したような映像が続く

前田家は狡猾で厚顔無恥そのもの、なのだがあまりにあけすけに、べらべらと自分の行状やら計画やら社会批評(?)やらを語らう、そのやりとりがもう最高
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.4

ムード優先に感じられてちょっとついていきづらかった。夜の街の光が滲む映像はきれいだったけど……

無学で常識にも欠けるが、ニューヨークの街に苛立ち何か大きなことを成し遂げたいと考える不眠症の元海兵隊員
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