さっかもとゆきさんの映画レビュー・感想・評価

さっかもとゆき

さっかもとゆき

映画(1073)
ドラマ(0)

第七の十字架(1944年製作の映画)

4.5

逃走劇だが、主眼は被迫害者をとりまくナチス社会の市民たちの生きざまと態度。『戦場のピアニスト』を思い出した。「新体制はうまくいっている」と無邪気に語っていたパウルとその妻(幼い子どもたちが家の中で始終>>続きを読む

赤いトキ(1975年製作の映画)

4.5

『赤いトキ』

後半は『見知らぬ乗客』パロディあり(メリーゴーランドも出てくる)。子どもの頃にピアノの先生の胸元に留まったハエを見たせいで(!)倒錯者と化したミシェル・セローによる軽~いノリの『絞殺魔
>>続きを読む

言い知れぬ恐怖の町(1964年製作の映画)

-

主題歌?が超好き。♪シモン・トリケ~

序盤はブニュエルみたいで良かった。ぬいぐるみ怪獣がかわいかった。『カリ城』だった。ジャン=ルイ・バローが出てて嬉しかった。ブールヴィルは「ウフッウフッ」って鳴き
>>続きを読む

機械じかけのピアノのための未完成の戯曲(1976年製作の映画)

4.5

『ゲームの規則』的な。終盤まではひたすら状況を見せて絶対に物語に寄与しない撮影、頽廃貴族がわちゃわちゃするお話を冷ややかに見つめるスタンスの撮影に痺れた。花火が炸裂する瞬間だけ露出絞って真っ暗にする(>>続きを読む

若妻 しとやかな卑猥(1990年製作の映画)

-

全然セックスしてなかった。でかいワープロのタイプしにくさ、文字変換の遅さ、画面の見にくさが今観ると味

誕生日(1993年製作の映画)

4.5

プリントタイトルは『痴漢電車 いやらしい行為』、監督名義は幡寿一だった。『ソナチネ』『ヌードの夜』『パトレイバー2』も公開された'93年。みんな同じ、涙が出るほど切ない空気が流れてる。ある範囲の映画人>>続きを読む

キートンのカメラマン(1928年製作の映画)

4.5

わりと表情で芝居してる印象のキートン。消防車のトラヴェリング、4階ぶち抜き(『第七天国』はカット割ってたけどこっちは本当らしい)、真俯瞰等々サイレント末期の多彩なカメラワークが目白押し。ド派手な中国人>>続きを読む

黒い河(1956年製作の映画)

-

つまんない。オープニングだけすげーカッコいい。アプレゲールの風俗映画と長屋人情モノが合体した変な感じ。当時の厚木基地周辺、大和駅の映像は貴重。ギャグじゃなしにこんなにウンコウンコ言ってる映画は初めて観>>続きを読む

海底王キートン(1924年製作の映画)

4.5

船グルグル追いかけっこのシーンとか方向、位置関係の見せ方が見事。そんで滅茶苦茶速い。飛び込みと水中撮影!(セットじゃなくて湖の底で撮ったらしい。) ヒロインも地味に体張ってて凄い

世界の現状(2007年製作の映画)

-

Luminous People聡明な人々...音がすごい
Germano...衝突が見たかった
One Way片道...29.97fps?
Brutality Factory暴虐工廠...裸の死体がガ
>>続きを読む

ザ・緊縛(1984年製作の映画)

-

シャブ中のシンデレラがLSD入りの角砂糖をガリガリ食べる/西新宿の超高層ビル群を背景に、その無数の窓に「目撃」される屋上SMプレイ/マジックミラー号の先駆けみたいな路上軽トラ荷台プレイ等々アイデアが素>>続きを読む

わが闘争(1968年製作の映画)

-

キム・ギヨンぽさある怪作。鞭を振るって暴れながら詩を作ってる佐久間良子のキャラがステキ。「死ぬ前にちょっと童貞の美少年、抱いてくる!」

巻き髪の加賀まりこもきれいだった

独立機関銃隊未だ射撃中(1963年製作の映画)

5.0

『地下水道』並の暗黒と密閉。閃光、音響、振動、粉塵、そして跳弾(!)の一つ一つに分解還元された猛攻撃(ソ連兵の姿はほとんど影でしかない)。機関銃の機構もだが、敵兵に止めを刺して戻った佐藤允が回収してき>>続きを読む

殿さま弥次喜多 捕物道中(1959年製作の映画)

-

ハチャメチャに見えて全部成立してるのが凄い。まだ戦ってる最中に大団円の図をさっさと済ました上、月形龍之介はどうしたんだよ!って観客全員が突っ込まざるを得ないラストのすっとぼけ編集に唖然。船崩壊は『ハウ>>続きを読む

二等兵物語 前篇女と兵隊 後篇蚤と兵隊(1955年製作の映画)

4.5

『真空地帯』と『陸軍残虐物語』の間のリンク。「セミ」「自転車」「女郎屋」「三八式歩兵銃殿~」のイビりシゴキネタは受け継がれてる。本作が非凡なのは周囲の女たちまで(寧ろ女たちの方が)「軍人精神」に乗っ取>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.5

物語はあるようで何もないけど劇映画観てるみたいだった。店が全部良い。教習車から撮ってるときにも雑貨屋のおばあちゃん(商店街の聖霊に見えてくる)が写りこんでるのちょっとホラー。マジシャンが狂言回し

菊五郎の鏡獅子(1935年製作の映画)

-

記録映画でもローポジ(舞台は俯瞰あり)。当時の歌舞伎座。獅子の衣装、メカニカルな動きカッコいいなー

突貫小僧(1929年製作の映画)

-

完全にクレしんのセンス。『生れてはみたけれど』のお父さんが既に変顔してて笑う

和製喧嘩友達(1929年製作の映画)

-

汽車とトラックが並走する滅茶苦茶良い画。背面横並び座りショットも既にあった

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

4.5

無敵すぎるマリリン・モンローとジェーン・ラッセルのコンビ。金!ダイヤ!イケメン!という身も蓋もない玉の輿賛美(しかもそれがちゃんと二人の賛美になっている)に脱帽。後半のレヴューシーンが全部好き。ファッ>>続きを読む

アリスのままで(2014年製作の映画)

-

自撮り動画の中のかつてのジュリアン・ムーアとそれを見る彼女との顔表情の落差が哀しかった。陽性だった長女との話がもう少し見たかった。シャロウ・フォーカスの孤立感、ピンぼけのもどかしさ、アリスと一緒に観客>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

10年前の金ロー以来。アニメだと個人的には(特に物語と関係ないところの)無機物自然物の動き(現象)に感動するけど、この映画のジコ坊とアシタカのカットで川縁から手前を横切って飛び立つ鶴とか、シシ神の森の>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

5.0

屋敷の数多の時計の針の音が響き続ける。時間は死に向かって無情に突き進む(ハリエット・アンデルセンが死ぬと針の音はサウンドスケープから消えちゃう)。彼女が再発作を起こす直前の恐怖の凪の間、窓から西日がサ>>続きを読む

酔いどれ博士(1966年製作の映画)

-

帰マンになる前の団次郎いるじゃん!バラックのスラムは『どですかでん』みたい。食って飲んで暴れる自由な勝新がケガも人格も町も治療して去っていく。医者が暴力行使して自分で相手を診断するのは『赤ひげ』ぽい。>>続きを読む

父子草(1967年製作の映画)

-

渥美清はちょっと寅さんみたい(少し時代がずれてれば寅さんは復員兵であってもおかしくない)だし石立鉄男は満男ぽいし、となると淡路恵子がマドンナ? 屋台が営業してる踏切近くの高架下はロケとセットをミックス>>続きを読む

やま猫作戦(1962年製作の映画)

-

中国娘役の星由里子がクッソかわいかった。顔面煤まみれの佐藤允が直立したまま伊吹徹の盾&銃架(顔は二人向かい合ってる!)になるのは超かっこ良かった。しかしこれだと日中戦争が負け戦って全然わからねえな。喜>>続きを読む

明日は月給日(1952年製作の映画)

-

なんか登場人物めっちゃいる。ほんのりミュージカル。最後ちょっと経済ドラマになってた。飲み屋街のセットすごい。店狭っ!彼女の父親と恋敵が落語家っていいな。高島屋地下の特殊食堂

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

-

身の回りの家族がこんなにぶっ壊れててもなお愛し合えるのかという。高低差のある切り返しが多かったような。テレビが謎に気になる。洗濯機の振動でミルクのグラスが落ちるショットはタルコフスキー『サクリファイス>>続きを読む

暴力に挑む男(1943年製作の映画)

4.5

ノルウェーのレジスタンスという地味ネタだけどハードで良かった。戦闘の迫力が異常。『西部戦線異状なし』でもやってた突撃戦の方向を横に切り裂く並行ドリーの連発が凄まじい。爆発でカメラが揺れる演出も当時かな>>続きを読む

サクリファイス(2019年製作の映画)

-

廃墟の就活男のシーンは舞台っぽくて良かった。エンドロールのバックの写真も不気味で好き。3.11論というより1995年の話な気もした。「オウムの子」が今の大学生とほぼ同世代という着眼点ならやはり95年を>>続きを読む

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

-

加東大介のクルマ(写ってない)を目で送るデコちゃんがなんかすごく良かった。小沢栄太郎がいつものキャラ

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

-

おもしろかった。腹腹時計は流石。柴咲コウ、サイコ~。たけしvs山本太郎。前田亜季が何もしないことによってサバイブするのは一つの生き方の提示なのか??

永遠と一日(1998年製作の映画)

4.5

至高のシークェンス・ショットの展覧会みたいな。夜が絶品。船に乗ってるときの海の色がクッソきれい。一番ビビったのは国境のフェンスに大量の人間の影がぶら下がってるやつ。わりとナショナリスティック?

六人の暗殺者(1955年製作の映画)

-

『江戸一寸の虫』(助監: 神代)はちょっと寝ちゃったけどどっちも理屈っぽい。ヒキ画で人がよく動く。どっちも上野戦争ある

地の群れ(1970年製作の映画)

-

石の雨とトタンカッター。マリア像の頭と寝るの良い。ネズミ......

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

-

妻がいきなりコマーシャルやり始めるのが一番怖かった。ホリゾントもシュルレアリスムぽくて良かった

>|