さっかもとゆきさんの映画レビュー・感想・評価

さっかもとゆき

さっかもとゆき

映画(1226)
ドラマ(2)

冬の旅(1985年製作の映画)

4.5

人嫌いは生きて(は)いけない。それでも(死んでも)お前たちなんか嫌いだ、と全身で表明する。素っ気ない、無惨な結末に震えながら、最後まで他者に希望を見出ださなかった少女に拍手。あんたら感電死でもすれば良>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

4.5

陰=不可視不鮮明の部分が堪らん…全カットをスクショしたい。廊下(絶対縦!)が舞台なの良いなあ

絞死刑(1968年製作の映画)

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おっさん密度。グロいけど台詞がキレキレでちゃんと笑える。刑場にふて寝したり泥酔してキス魔になったりする石堂淑朗が噴飯物。松田政男の検察事務官が地味にハマってて好き

警部(1978年製作の映画)

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警官のくせに爆弾魔っぽいベルモンドの破天荒ぶりが楽しい。教習車とサウナのくだりが好き。最後のどしゃ降りの雨、傘、巻き戻しも意味わかんないけど、なんか好き。テーマ曲も好き

わたしは元気(2020年製作の映画)

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逸れることは絶対できそうもない一本道。ひたすら歩いて往復するのみ。閉鎖された世界(猫でさえテーブルから下りられない!)。しかし暗い空の下でそんな道をズンズン進む女の子の背中は『サタンタンゴ』並にカッコ>>続きを読む

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

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真っ黒画面が流石にカッコいい。拉致られたのにすげー楽しそうな車中のシーンが好き。「おふくろの命を賭けるぜ」→実家のおふくろ即死でクソ笑った。おっぱいの歌もくだらなすぎで好き

プロフェッショナル(1981年製作の映画)

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女巡査部長と花屋は一体何。ファルジュ警部補見習い(←『ザ・バニシング 消失』のあいつ)視点の方が絶対おもしろい気がする。乱用されてるモリコーネのテーマ曲は好き

ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~(2020年製作の映画)

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田村亮と稲垣湧三(実相寺『無常』『曼陀羅』メンバー)に会えて良かった@EXシアター六本木

無法松の一生(1943年製作の映画)

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人力車を引く阪妻の走りが微妙にスローモーションみたいで、宙を駆けるような、脚の運びと走行距離がずれてるような不思議な感覚。ケムール人的な。運動会のときは逆に微速度撮影っぽくてやはり独特。仕事中に沢村ア>>続きを読む

ジャン=ポール・ベルモンドの 恐怖に襲われた街(1973年製作の映画)

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地下鉄(本物)の屋根アクションは初めて見たがトンネルの天井の高さの変化がすごくおもしろかった。ベルモンドがめっちゃ体張ってたのにワンマン運転手の一暴挙で片付くのも笑える

ムクシン(2006年製作の映画)

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凧、木登り、浮遊の夢。澄んだ空への憧れ。道も良い。歌が好き

大学は出たけれど(1929年製作の映画)

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就活は常に大学生の自尊心を破壊するためにある。深刻な顔で『サンデー毎日』に笑った

大日本スリ集団(1969年製作の映画)

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三木のり平のスリ師がもはやドキュメンタリーかよってくらいハマってる。大阪市街ロケが見もの。道頓堀を全力疾走する平田昭彦と小林桂樹の追っかけはすごく良い。音響設計も凝ってる。高橋紀子かわいー(三木vs小>>続きを読む

マックスとリリー/はめる/狙われた獲物(1971年製作の映画)

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一網打尽逮捕シーンの感傷を排した迅速な捌きがとても良かった。ロミー・シュナイダーがエロかった。でも一番好きなのは縦列駐車するとき後ろのクルマにぶつけておきながら(ふつーに撮影事故)素知らぬ顔してるM・>>続きを読む

のんきな姉さん(2002年製作の映画)

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佐藤允って本当にマンガのキャラ。雪原すご。ハナちゃんかわいい。みかん

夢で逢えたら(2001年製作の映画)

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環境音は豊かだし人物の口は動いているのに、声だけ聞こえないという世界を初めて体験したがすごい良かった。蓮實重彦『増補版 ゴダール マネ フーコー』の声の禁忌についての文を思い出した

ホッテントットエプロン-スケッチ(2006年製作の映画)

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散らかしまくるの超楽しそうだった。触覚が刺激される映像。毛糸エロい。最後のショット好き

大頭脳(1968年製作の映画)

4.5

怒涛の視覚の遊びが半端なく楽しかった。眼福。説話なんか知るか! まじでルパン三世。強盗計画を手下に説明するためだけのアニメが凝りすぎで大好き。自動車でなく列車の縦方向のスクリーンプロセスは初めて見たが>>続きを読む

三月のライオン(1992年製作の映画)

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西新宿の超高層ビル群は遠くにずっと見えていながら、「バブル」じゃない東京が素晴らしかった。由良宜子さんすごい良かった。交差点の真ん中はビビった。廃墟でカップルのバイクを盗むの好き

さすらいの二人(1974年製作の映画)

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なんだあの長まわしは...‼ 自動車が全部さり気なく超カッコいい。「何から逃げてるの?」で後ろ振り向くところがすごい好き。でも逃げ切れない

3-4x10月(1990年製作の映画)

5.0

悪夢。「忍耐」!!!

花束に隠してた銃を構える前に撃っちゃってトヨエツにバレるたけし(特に困らない)が超好き

新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970年製作の映画)

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かなり好き。ゲリラロケの楽しさが溢れてる。渡・原田・梶芽衣子のショッピングシーンとか、ずっと友だち同士遊んでる感がして良き。鉄球によるビル解体工事現場で拷問、路地裏のリンチとか素晴らしい。清順とロマン>>続きを読む

眠り姫(2007年製作の映画)

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モノや風景、それも抽象的な光や影や雲ばかりを写しながら人間(女性)の生理的(冒頭のトイレが指標)な違和感を伝えるのがすごい。窓の中の日の出と日の入りの光が絶品

(1985年製作の映画)

4.5

『蜘蛛巣城』じゃん。この実物主義(矢!!!)、人海戦術は完全にサイレント期の映画のノリで凄まじい。尾根の上の布陣の超ロングショット、天守の窓から雑魚を射殺した仲代達矢、三の城陥落シークウェンスは神。ク>>続きを読む

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

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レオ・マッケリー『明日は来たらず』と『東京物語』の間にこれがあったのね。成瀬『娘・妻・母』もそういえば同じモチーフ。一周忌の集いできょうだいをどんどん退場させる佐分利信の歯切れが良い。大陸に行っちゃう>>続きを読む

アパッチ砦(1948年製作の映画)

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無惨な敗北をあっさり描くのが素晴らしい。『リバティ・バランスを射った男』然り、史実を指摘しながらも神話を否定しない(二つを架橋するジョン・ウェイン!)スタンスに痺れる。リー・マーヴィンがインディアン役>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

4.5

目玉焼きのギャグが地味に好き。「ミュージカル」なのに本のタイトルで無言喧嘩しちゃうのがアイロニカル。それでも最後にランプが消えるのは、文字を読むには光が必要だが声には不要だから??(窓外のFINのネオ>>続きを読む

淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

4.5

うぃ。桑野通子超カッコいい。算数のできない東大生。妻と和解して嬉しくなっちゃった斎藤達雄の新聞でバランス取る一人遊びがめっちゃ好き。夫婦の家に夫の姪が転がり込んでくるネタは成瀬もよくやってるがオリジン>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『100万回生きたねこ』的な反復。因果関係はあまりない。1シーンが数カットしかない断片スタイル。そのせいか何でも見せる(見せなきゃ何のシーンかわからなくなるので)。もっと不鮮明(黒つぶれ、ロング、アン>>続きを読む

瘋癲老人日記(1962年製作の映画)

4.5

傑作。障子越しの外光と庭木の影(+舞い落ちる葉の影!)、ラストの足形の拓本を散らす風(の中でオロオロする山村聰!)が神。若尾文子にシャワーぶっかけられながら脚にキスしてる山村inパジャマの画ヅラがヤバ>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

憲兵たちが突然ゾロゾロ集まってきて上映会やるのがクロキヨ節という感じで好き。軍隊が街頭に溢れ出して「末期」な社会の空気感はとても良かった。七三一部隊のフィルム(無音の倫理)は実在するの? 光と闇。文書>>続きを読む

(1961年製作の映画)

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窓映画。アントニオーニが撮る都市はまじでSFみたい。虚無感。ジャンヌ・モローとモニカ・ヴィッティのキャラがいつも(?)と逆でおもしろかった。突然の雨と停電による光の変化が効いてる。車中の会話の声を窓と>>続きを読む

大地の子守歌(1976年製作の映画)

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冒頭おばあちゃんの田中絹代が出てきて不意にわ~っとなった。原田美枝子カッコ良すぎ。嵐の中でおちょろ船を出す瞬間の表情とか、灯籠に寄りかかって海を見てる顔とかヤバい。でも最後は「神様」に救われちゃうのね>>続きを読む

痴人の愛(1967年製作の映画)

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工場の執拗なインサートは『赤い砂漠』か? 母ちゃん村瀬幸子が死ぬ場面で爆笑。酒飲んでナオミを語り合う小沢昭一と田村正和も可笑しい。大楠道代すげーな。泡エロい。キスのSEが全部バキュームみたいな音量

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