さろさんの映画レビュー・感想・評価

さろ

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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

編集ってロマンチック!!!という高まり。世界をどう捉えて、どう切り取って、どんな言葉に変えて、どんな風に繋げて、どう伝えるのか。作中のライターたちが独自の視点で綴る世界と、ウェスアンダーソン監督が細部>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.2

直近で第一次大戦を取り上げた作品(戦火の馬)を観たばかりなのもあって、第一次世界大戦の悲惨さや若者たち一人ひとりの命がぞんざいに扱われる描写(事実)に結構気持ちを持っていかれてしまった。

キングスマ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

とってもよい作品だった。
映像がすごく綺麗。特別な絶景とかそういうのではなく、日常のなかで不意に世界がまばゆく美しく見える瞬間が切り取られ、紡がれ、穏やかに流れていくような感じ。
ずっとこんな風に世界
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.4

以前から観たかった作品をやっと観賞!
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主人公キッドの寡黙なキャラクターと、正確無比であるがゆえに派手さのないドライビングに象徴されるように淡々と進む物語。

暴力的なシーンも多々あるにもか
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愚行録(2017年製作の映画)

3.0

いまいち刺さらず。全体的に先が読めてしまう。出てくる人みんな愚行を犯しているのだけど、なんの思い入れもない(良い面を知らない)人たちの愚行を並べられても、そういう人いるよね〜くらいのゆるい感想になって>>続きを読む

MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.3

オンライン試写にて鑑賞。

かつてミス・フランスを夢見ていた青年が、プロボクサーの夢を叶えた友人との再会をきっかけに、諦めかけていた夢を追ってミス・フランスを目指す物語。

周りの人たちのあたたかい協
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.5

こういう作品として割り切って楽しむには、ザ・本格ミステリ系の映画を期待しすぎたかも。謎解きはちゃんと本格ミステリっぽかったけど、なんかちがーう!!という気分になってしまった。

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.8

ずっと気になっていた作品がアマプラに追加になっていたので鑑賞。

デンマークの辺境にある海辺の街で、牧師である亡くなった父の後を担い、わずかな収入を頼りに地域への奉仕活動をしながら慎ましく暮らす姉妹の
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“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.2

隠れビッチで情緒不安定な主人公のひろみを佐久間由依ちゃんがのびのびと演じている。

人間の弱い部分ををあけすけに描いているので、共感性羞恥に苛まれたりドン引きしたり、途中ちょっとしんどいものの、生々し
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.2

素晴らしい映画だった。
ヤクザという因果な生き方を選んだ普通の人たち(殴られれば痛い、脅されれば怖い、仲間を失えば悲しい、生きるためのよすがが欲しい、そんな感情を持った、何か少しでも違えば他の生き方が
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.5

遅ればせながら観てきました。
ラストのラストまで見逃さないように。
ヴァイオレット、よかったね。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.5

シンプルにエンタメ作品として楽しめた。ストーリーもだし、絵画や美しい調度品を眺めていられるのも楽しい。
ジェフリー・ラッシュの哀愁がすごくてなんだか切ない気分になった。

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.0

RBGからのビリーブ。

若き日のルース・ベイダー・ギンズバーグが戦った、性差別をめぐる裁判の物語。現在日本よりも遥かに進んでいると思われるアメリカですら、たった50年前の1970年代当時においては、
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.5

よく使われている「男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて」というフレーズから、性格的にも強気で堂々とした方を勝手にイメージしていた。彼女を知る周囲の人々の言葉によると、実際のRBGはシャイで控>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

ちょっと前に観た「ゴーン・ガール」が大変良く、昂る気持ちを昇華しきれずに彷徨っていたところ、ヒロインの個性に着目してゴーン・ガールと本作を並べて紹介している記事を発見し、鑑賞にいたる。

主人公のエリ
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レベッカ(2020年製作の映画)

3.0

それなりにおもしろく見ることができたけど、全体的に中途半端な印象。特に、前妻レベッカの悪魔的な魅力があまり伝わってこなかったのが残念だった。レベッカとマキシムの夫婦は、男女を入れ替えたら途端に「よくあ>>続きを読む

ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

3.6

サムメンデス祭り中。
筋はシンプルだけど、キャスト陣の真に迫った演技合戦によりたいへん重厚な物語に。

生きるために選んだ道が、大切な人と我が身を滅ぼしていく。マフィアの皆さんの生き様が痛ましい。ポー
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.8

サム・メンデス祭り中。
生きることの息苦しさと、息苦しい中で生きようともがく人々のそのもがきが、さらにお互いを苦しめることになっていく現実が凝縮されていた。

描かれる出来事はほとんど不幸続きだが、決
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.2

スカイフォール、スペクターと連続でサムメンデス監督作品を観たので、このまま一通り観たいと思い鑑賞。

内臓に来るしんどさがあるけど、個人的に大ヒット。めちゃめちゃよかった。自分の立場や年齢とも重ねて色
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