SANAWOさんの映画レビュー・感想・評価

SANAWO

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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.0

繰り返されるどうしようもない世界なんてなくなってしまってもいいのかもしれない #世界の終わりから 両親や身寄りのない高校生の主人公が見る不思議な夢が未来予想図に影響を与えていく物語。突飛でファンタジッ>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.9

#こちらあみ子 周囲に馴染めないあみ子は、明るく優しいが周りの人々は徐々に疲弊し、歯車が狂っていく物語。どんどん崩れゆく家族や友達とは裏腹に、あみ子が見ているややファンタジックな世界は希望であって欲し>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.6

#ジョーズ 海水浴の観光業を中心とした田舎者町に出現した巨大人食いサメを巡って、海辺の封鎖やサメの退治に奮闘する警察署長の物語。ゴア的な描写がしっかりあるのが意外で、そこからラストまで見えてこないサメ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.4

エンタメ映画の最高峰 #レディ・プレイヤー1 メタヴァースが生活の中心となった近未来においてその覇権を巡って世界中の人々が競争する物語。ストーリー展開には思うところがあるものの、それを忘れるほどここま>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

X JAPAN の紅の再解釈 #カラオケ行こ! ヤクザが組のカラオケ大会に向けての練習を中学校合唱部部長に依頼する物語。中年男性がカラオケを熱唱しているのを中学生が冷ややかに見るという構図が、繰り返し>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

3.5

きりきりきりきり #オーディション 映画のオーディションと称して再婚相手を探す物語。あんなにグロ展開になると思わなかった。

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.8

#オクトパスの神秘 映像作家である主人公が、毎日同じタコに会いに行くことでだんだんと信頼を得ていくドキュメンタリー。大変美しい海の中で、心地よい音響やカラフルな生物たちが織りなすドラマ。ドキュメンタリ>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.5

ヴァンパイアによる疑似家族 #インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 主人公であるヴァンパイアが200年もの半生の中での様々な出会いを振り返る物語。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

超名作の続編としての金字塔!? #ドクター・スリープ ホラーファンタジー感があった前作から頭脳アクションバトル風にテイストを変えたのも効果的。シャイニングの続編としてはこれ以上ないくらい巧みにまとめた>>続きを読む

一人っ子の国(2019年製作の映画)

3.6

一人っ子政策の実情とその後を描いたドキュメンタリー #一人っ子の国 一人っ子政策が憲法で厳格に定められていたため、二人目以降の子供はゴミ袋に入れられ道端に放置され、人身売買の被害者となる。20年ほど前>>続きを読む

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.0

不幸も残酷さも全力で楽しむ #アダムスファミリー ダークでクール過ぎる世界観ができているだけで優勝。特にお母さんのキャラが最高過ぎる。お気に入りのセリフは、食べちゃいたいくらい可愛いと息子に言ってる母>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.8

悲惨さを強調していく戦争映画の逆をいく傑作 #ダンケルク 悲惨なシーンは全部引きか遠景。セリフもほとんどなし。迫りくる敵の緊迫感の緩急と臨場感のある環境音のみで、こんなにも美しくもメッセージ性のある映>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.4

やさしく穏やかに過ごす人生 #秋刀魚の味 同窓会に明け暮れる父、奥さんの尻にしかれている兄、周囲からの結婚のすすめに翻弄される妹の物語。秋刀魚との関係が気になった。小道具がいちいち可愛かった。

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

#アリスとテレスのまぼろし工場 毎日同じ日同じ場所で過ごさなければならなくなった10代の登場人物たちの物語。タイムリープを世界のバグから生まれるパラレルワールドみたいに描いていたのは、面白いなと思った>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

妹の超能力と死んだもの達の霊の助けを借りてシリアルキラーに立ち向かう #ブラックフォン 伏線っぽく演出されてるものが、最後まで放置されてて腑に落ちなかったけど、ジュブナイルものとしては見たことない感じ>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

3.8

#羅生門 森の中で見つかった男の遺体を巡って、関係者と思われる者たちから話をきいていくが各々の証言が全く異なるという物語。証言をしてる者はみな何故かゲラゲラ笑っていて楽しそう。多用されてる極端な遠近>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.5

#仁義なき戦い完結篇 暴力団は政治結社となり、今後の新しいあり様を考え始める。同時に主人公の出所から引退までの過程や、1作目から続く主要人物たちの世代交代も描いていた。完結編として新しい組織のあり様を>>続きを読む

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.5

#仁義なき戦い頂上作戦 抗争が激しさを増し一般市民への被害が無視できなくなってきたことで、警察やマスコミの介入・影響が大きくなっていく。主人公の広能組が破門され蚊帳の外にいることで、三つ巴の構図がわか>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

3.5

#仁義なき戦い代理戦争 神戸の組も参入したことで、西日本全体の抗争に発展し、話のスケールが大きくなったが、幹部同士の話し合いと現場の若者の動きの乖離が大きくなっていく。そこに面白みを感じられるほどまだ>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.5

伝説のヤクザ山中正治の半生 #仁義なき戦い広島死闘篇 村岡組と大友組の広島市での抗争を描いた実話ベースの物語。広島市における戦後間もない広島のスラム街の様子が凄まじく、千葉真一さんのキャラクターも強烈>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

戦後の混乱と敗戦国としてのやり場のない憤り #仁義なき戦い 呉市における山守組と土居組の抗争を描いた実話ベースの物語。「かっこうがつかない」「酒坏を交わした仲」みたいな合理的じゃない関係性や人情を主軸>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.6

最後の1人になるまでクラスの友達同士で殺し合いをさせる #バトルロワイアル 残酷なシーンは引きで撮ってて意外とエンタメとして楽しめたし、クラスという単位だからこそのそれぞれキャラクターの立ち方がよくて>>続きを読む

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.5

#アインシュタインと原爆 アインシュタインのイギリスでの亡命生活の前後を描いたドキュメンタリードラマ。比べるのは野暮だが、これを観ると、オッペンハイマーがいかに優れた映画だったかがよくわかってしまう。>>続きを読む

フォロウィング(1998年製作の映画)

3.8

時間シャッフルの原点? #フォロウィング 物語のネタ探しから不特定多数を尾行するようになった作家の物語。類似の物語はたくさんあるはずなのに、結末や伏線を完全に予測しきれなかったのは、時間シャッフルによ>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

3.7

これは令和の文豪か科学者か #恋は光 恋の定義を議論しあう4人の大学生の物語。キラキラした美男美女が独自の理論を終始ぶつけ合ってるだけの映画にこんなにエキサイトするとは思わなかった。何か絵的な綺麗さに>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.5

身体を剥き出しにすると精神も剥き出しになるのだろうか #愛の渦 やや引きの多い映像からドキュメンタリー映像のような撮り方をしてるのかなと思いました。服を着てない密室ではどんな社会が形成されるのかという>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

観客のみならずプロさえ騙すマジシャンを目指して人生をかけていく #プレステージ 19世紀ライバル関係にあったマジシャン2人が、エジソンのライバルであるテスラの装置を巡って2人の揚げ足とりがさらに過激に>>続きを読む

相撲道~サムライを継ぐ者たち~(2020年製作の映画)

3.6

180cm150kgを超える身体を鍛え上げ防具なしでぶつかり合う #相撲道 境川部屋と髙田川部屋の稽古場でのドキュメンタリー。常に死や怪我と隣合わせにもかかわらず、弱音を吐くことは弱点をさらけ出すこと>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

原爆開発を推し進めた主人公の葛藤とその後の周囲からの圧力を描いた物語 #オッペンハイマー 登場人物の関係性が大変複雑で初見では理解しきれないが、原爆の持つ科学的な魅力と武器としての脅威が見事に表現され>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.5

個性が織りなすアカペラバトル #ピッチ・パーフェクト 全米トップを目指すアカペラサークルの物語。名曲のマッシュアップによるアカペラバトルは、わかりやすく盛り上がりました。

ある男(2022年製作の映画)

3.7

もしも別人になって人生をやり直せたなら #ある男 戸籍を偽って生きていたある男の正体を探す過程で自身の心境が変化していく主人公の物語。地縁血縁により強制的に背負わされる親族の過去に苦しめられる人々と他>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

14歳35人のどこにでもいるけど世界に1人しかいないクラスメートたちの重厚な人生を垣間見る #14歳の栞 鑑賞後は、身の回りの友達のみならず街ですれ違う他人の人生までも空想し、そこに確かな厚みがあるこ>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

人は弱くなかなか変わることはできない #凪待ち ギャンブル依存症とさまざまな弱さを抱える人々の物語。主人公の弱さが鑑賞者である自分の弱さとして跳ね返ってくると同時に、周囲の人の慈悲深い優しさにも胸が熱>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

自分にしかできない使命への気づきと覚醒 #DUNE part2 物語の広大さと主人公の孤独感を表現した前作でしたが、本作では主人公の使命に対する葛藤と覚醒が壮大なアクションで表現されていました。大きな>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

SF映画の金字塔のリブート作品 #DUNE part1 ホドフスキー、デヴィッド・リンチと引き継がれてきた、キャッチーな世界観をドゥニヴィルヌーヴの作風に寄せつつ現代的な再解釈に落とし込んでいるのが、>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

タランティーノの原点 #レザボア・ドッグス 宝石強盗集団のドタバタ劇。セリフの多くがストーリーと関係のないもので、まるで映画の形をしたタランティーノのエッセイのよう。むしろストーリーの本筋となるシーン>>続きを読む

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