さにーさんの映画レビュー・感想・評価

さにー

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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

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光沢の目立つコスチュームは照明の当て方に気を配らないと相当チープに見えちゃうし、意図のわからぬダッチアングル多用も没入を削がれる。途中からそういうモノとして割り切ったから終盤は楽しかったけど、世界観を>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

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スローな長回しの心地よさといつ鳴るか気の抜けない轟音。音を伝って歴史を辿る過程の何か凄い体験をしている感覚の気持ちよさに放心。ぼんやりと画面を見つめながらも、確実に意識は「耳」にある。
久しぶりに歴代
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

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雑な筋を演出でゴリ押ししてる感は否めずとも、最後はまんまと感動してしまいました。アルベルトくん最高の男。

エイリアン2(1986年製作の映画)

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エイリアンには最強の存在でいてほしいという願望があるので、正面を切って真っ向からアクションを挑む2は私からするとちょいと求めてるものが違った。エイリアンのビジュアル自体は文句なしだし、序盤の探索パート>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

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人間と機械の相剋というこの手のSFにありがちなテーマにもかすりはしたけど、やはりこの映画の根底にあるのは男性優位の社会に於いて窮屈な生き方を強いられる女性の反撃だよなあ。エイリアンはわかりやすく暗喩的>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

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潜入捜査を扱った作品は数あれど、文字通り「顔」自体を物理的に入れ替えてしまう単純ながらも奇抜な展開はある種のタブーだったのではないだろうか。この力技でゴリ押した脚本に失笑の感を抱くことなく見れてしまう>>続きを読む

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

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監督自らを主人公に投影した内省的な自伝と説明してしまえばそれで全てに片がつくほど物語の着想はシンプルなのだけど、それを支える夢幻的な映像の数々がパッと見の理解を拒む。混濁する時系列に、何を信じていいの>>続きを読む

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

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「事件」が起こるまでを描いた冒頭の長回し。そのシームレスな移動は序盤こそ目を見張るものの、多くの要素を拾いすぎるがために緊張の持続は徐々に途切れ、映像としての面白さは無くなる。
しかしカットを割らぬこ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

3品目で明らかに風向きが変わってから、まともに考えて観るような作品ではないなと決めつけていたら案の定ジャンル誤認のコメディ映画だった。
崇高な大義を掲げて神に成り代わったかに思わせて、下すのは極めて恣
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

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原作があるとはいえ、映像作品としては『SHIROBAKO』が既にやっているアニメ制作の内幕モノを実写で焼き直すのだから、そこには「実写」でやる意味が詰まっていなければならないと思うのだけど、この映画に>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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意識的に選択した逃避行の中で、恐らく無意識的に、けれど望んで、次なる逃避へと身を沈めてゆく主人公のもどかしさと、それを進めるほどに行く手を阻む現実の板挟みに悶える。
この監督の映画は外れないなあ。

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

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『エターナル・サンシャイン』を思い出した。工夫してるのは伝わるけど、過程にどうやっても興味を持てない。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

無機的に整頓された構図に収まる唐田えりかの貌が映える。あどけないようで、冷たくて、何を考えているのかわからない。言葉を選ばずに言うと、気持ち悪い。
冒頭の馴れ初めを描くシークエンスで朝子の顔がアップで
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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確かな着地点を求めず、取り留めのないエピソードの連続を継ぎ接ぎしてそれっぽく纏めたような粗さは確実にあって、それは私の苦手な中期以降のPTA作品に共通しているのだけど、本作に限っては不安定なゴールへ向>>続きを読む

害虫(2002年製作の映画)

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監督曰く主人公こそが無自覚に周囲を蝕む「害虫」らしいが、にしては彼女を取り巻く環境の描かれ方がかなり特殊で、この家庭に生まれついてこの生き方しか選択できないのは、それはもう摂理なのでは、と同情してしま>>続きを読む

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

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閉塞の中でじわりじわりと疲弊してゆく家族の見せ方がなんだかとても底意地の悪いように思えてしまった。最後はそれらしき言葉で締めるも、あれはきっと人に寄り添ったのでなく嘲笑して突き放している。監督は人間が>>続きを読む

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

静謐で厳かなロケーションに加え、ゆったりとしたタッチで寺での生活を丁寧に掬って積み上げていくのがどうにもキム・ギドクらしくなく、浮き足立った面持ちで画面を睨んでいたところ、場面が夏へと切り替わり坊主が>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

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負の感情を抑制できずに周囲に伝搬させてしまうこと自体は鬱病である事実が免罪符として効いてくるのかもしれないが、この主人公にはもっと捻くれて、それでいて幼稚で自己陶酔的な自己中心さを感じた。例えるならば>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

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音楽に全振りしすぎて脚本が置いてけぼり。若き日のウィレム・デフォーを拝めたのが一番の収穫でした。ライブシーンというか曲そのものがカッコいい。映画としての面白さはあんましわからん。

アスファルト(2015年製作の映画)

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箱庭のようにそれ以上の広がりを知覚できない閉じられた空間としての「団地」の雰囲気が凄く好き。

使わないからという理由でエレベーターの修繕費をケチった手前、いざ脚を悪くしても謝りづらくて住民の使用しな
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この映画は「クライム・サスペンス」であると、ジャンルを脳内で勝手に規定したばかりに、その遥か斜め上から降り注ぐ期待を裏切ったトンチキな展開には他の作品では味わえない唯一無二の快楽を味わえた。(唯一とは>>続きを読む

告発(1995年製作の映画)

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「弁護士と被告人の関係を越え、一人の友人として死刑を食い止めたい」。この考え自体は単なる職務以上に事件へとのめり込むだけの動機足りうるとは思うが、それにしてもそれは彼女との将来や自身の職業の安定を投げ>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

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主人公の行動原理が警官としての職務から父親の狂気へと変化するにつれ、捜査のエスカレート具合もおよそ人道的とは呼べなくなってくるのに、そんな主人公のおかしさや力技感全開の強引なテリングにツッコミを入れる>>続きを読む

パラサイト(1998年製作の映画)

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学園要素がさらに色濃くても楽しめたなと思うくらい序盤のスクールカーストを説明する些細な描写が魅力的。はじかれ者のオタク君が窮地で大活躍するよくある筋だけど、むしろこういうのでいい。
お気に入りキャラは
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

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客観的事実で有罪になりかける→実は裏でこんなことが...のスカッとコリア的展開の連続と、およそ法廷モノとは思えぬコントのような軽い演技のせいで、冥界での法廷パートに途中から茶番感が生まれてしまっていて>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

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背景の説明を省略するのはいいにしても、拾った要素を全く掘り下げないままブツ切りエンディングへと繋げるのは残尿感が凄い。解釈の余地を残すと言えば聞こえはいいものの、単にシナリオを練っていないだけなのでは>>続きを読む

恋の罪(2011年製作の映画)

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同じ日々の反復に不安を覚えた主婦が非日常を求めて駆け巡る様が、その思考過程に全くもって現実味を感じさせないのに、不思議な引力で画面に釘付け。
彼女の人生観を揺るがすきっかけとなった冨樫真の存在は言わず
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

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同監督の『アフタースクール』にも同じことが言えてしまうけど、キャラクターが薄味というか、シナリオに添って決められた行動を取るだけのNPCのように記号的で、自律した人間としての奥行きを感じられないせいで>>続きを読む

間違えられた男(1956年製作の映画)

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ヒッチコックが自ら事件の深刻さを語る冒頭はさておき、基本的には静かなタッチで淡々と男の不憫さを描いていたのもあり、拘置所に放り込まれた男の不安を煽るが如く急速にカメラがぐるぐると円をなぞるかのように周>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

己の生き様を決定付ける「性」からの解脱を望んだ末に辿り着いた答えが車=反応を示さぬ無機質な存在 への執着という安直な路線で受け取っていましたが、父親から性虐待を受ける彼女が逃避の術として現実を置き換え>>続きを読む

黒い罠(1958年製作の映画)

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映像がカッコよすぎて他の感想が全て吹き飛んだ。最高です。