監督名の出し方がお洒落すぎ。脂くんが最後まで巻き込まれ役に徹してて熱い男へと変われなかったのが残念。
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冒頭のレンズを覗き込む記者のアップからシームレスに警察車両をうつしそのまま法廷劇が始まる滑らかさも現代映画じゃあまり見れないし、回想と証言の行き来も非常にバランス感覚に優れていた。
幸田の会社にびしょ>>続きを読む
『ひなぎく』が「チェコ・ヌーヴェルヴァーグ」なる括りで呼ばれていることは愚か、そのような映画群の存在すら知らなかったのだけど、見終わった後の感想は「遊び心や実験的精神を残した上で極めてわかりやすくした>>続きを読む
多種多様なファッションと派手髪でデコレーションされた広瀬すずのつるべ打ちに、岩井俊二はこの人の顔が本当に好きなんだろうなと思ったし、あらゆる髪色が違和感なく馴染む広瀬すずは化け物。冒頭は本当にその印象>>続きを読む
岩井俊二の脚本には生身の人間が発するには些か小っ恥ずかしいような、漫画的な台詞やキャラ付けが散見されて、そこが私にとって岩井俊二の作品世界への没入を阻害する大きな要因でもあった。(リリイ・シュシュやス>>続きを読む
法廷モノって画面が単調になりがちよね。実話が興味を引くものだからそこで注意を引きつけることはできるけど、もっと絵的な工夫もほしかった。ポスターのデザインは邦画の中では本当にハイセンスだと思う。
コッテコテのセカイ系をこの時代にやれる新海誠はやっぱりすごいし、主人公に最後の台詞を言わせた新海誠はもっとすごい。椅子が喋って動くこと自体は何も面白くないけど、人間に比べて相当低い目線と柔軟な機動性を>>続きを読む
記録装置としてのハゲ。ここまで眠気を誘う映画も久しぶりだったけど、魂を込めて最後まで寝なかったことを褒めてほしい。三時間の映画で体感もそのままだと本当に辛い。
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原作のストーリーを映画の尺(120分程度)に収めるのは土台不可能なわけで、本作はその偉大な原作どのように翻案するのだろうという点をいちばん楽しみにして見た。結論として、これはロング・グッドバイとは別物>>続きを読む
自身を是正する良心への抗い?平静を保てず常にソワソワした彼女の心情に重なるように反芻される風鈴の残像と揺れる音。
浮気相手と纏わる際の超絶クローズアップの使い方が珍しい。特定の部位を強調して見せるので>>続きを読む
無言で佇むだけのなんてことないショットを不穏さで支配してしまうサンディ・デニスの貌がとにかくいい。これに尽きる映画。例えるなら『寝ても覚めても』の唐田えりかのような得体の知れなさ。共感を寄せることはお>>続きを読む
予算が増えるほど比例するようにB級感も増していく謎の監督ニール・ブロムカンプが初めてA級映画を撮ったの巻。その優れた才能に反して貧弱だったフィルモグラフィーに刻まれる第9地区以来2本目の傑作はディスト>>続きを読む
銃乱射事件を複数の視点から掘り下げる構成はエレファントっぽさがあるけど、こっちは叙情性に欠ける淡々とした作り。横に倒れたカメラが起き上がるように構図が縦に変わる横移動の長回しが珍しかった。
西野くんが1人だけ小学生とは思えないくらい完成されすぎててよかった。できたら主人公に挫折を経験させる要因以上の役割もほしかったな。
フェイブルマンズより等身大な創意工夫は感じた。べいびーわるきゅーれにはハマれなかったけど、高石あかりはいい女優 。
ある地点を超えると全てが愛おしくなってくるってやつ。それがこの映画
トラックで扉に突撃して強行突破する場面がさくらTVに突入する夜神総一郎の姿と重なって笑った。ずっとそんなわけないだろってことしか起こらないのに、製作者や演者は大真面目なために、突っ込む人が野暮みたいな>>続きを読む
筋に関わらないとして切り捨てられる挙措動作をこれでもかと喰らった。こんなにどうでもいい仕草のひとつひとつに意味を見つける監督は他にキアロスタミくらいだと思う。明確な引き金なんてなくて、ちょっといつもと>>続きを読む
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トンネルを走る車を捉えるカメラの位置がやたらと高いな〜なんてことを考えながら見ていた。リディアのスキャンダルが露見してからはカメラの位置が急に下がる。カメラの揺れとかダッチアングルみたいなわかりやすい>>続きを読む
音楽の盛り上げ方がこのシーンで泣け!って指示してきてるような露骨さでちょっと嫌だった。事ある毎にスマホを取り出してパシャパシャ写真を撮る娘も嫌。だけどラストは好き。
ダーレン・アロノフスキーはミッキー>>続きを読む
聴力が不安になるほどの音圧に痺れた。GAINAXとかTRIGGERの暑苦しいノリを実写でやってる稀有な映画。電流がビカビカ宙に走る映像はモノクロでより映えてる。
シンメトリーに加工された風景が高速で過去へ消えていくOPがめちゃくちゃかっこいい。浅野忠信の回だけかろうじて話が理解できた。
周囲がことなかれで済ませてしまう些末なことを受け流せないままその場で立ちすくんでしまう繊細さ/弱さを「やさしさ」として捉えてくれるこの映画は今の時代に生まれるべくして生まれたのだと思う。映画そのものと>>続きを読む
娘が首吊っちゃってさぁ〜
前田敦子の“弱者の立場から強者の側へきちんと自分の意見を言える強い女性像”のステレオタイプ感が、生きづらさを感じる主人公にとってあまりに都合のいい存在でしかなく、多様性を尊重するためにこういうキャラが>>続きを読む