saorinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

saorino

saorino

映画(695)
ドラマ(4)
アニメ(0)

真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章(2007年製作の映画)

3.2

初・北斗の拳。「暴力が支配する、荒れ果てた世界」という舞台設定に「マッドマックス怒りのデスロード」っぽさを感じてしまったけど、全然違った笑。純度100%のこれぞ漢!なアニメでした。予想の斜め上いく、ア>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

義理と人情を誓い、純朴な心で妹を愛する悪党。大口を叩き、麻薬と酒に溺れながらも、地位を築き上げていくトニーが最高にカッコいい。

機関銃をぶっ放す、勝ち気な秀才型。知的とは言い難いが、経験則で世の中を
>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.7

人生は理不尽なことばかり。それでも這いつくばって前へ進めば、道は見えてくる。従順で素直、人を疑うことを知らず、意見を述べない。そんな人間が、ヤツらは好きだ。

反旗を翻すには、勇気がいる。地に堕ちた自
>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

3.7

考えてみると、欧米のホラーは驚くほど動的だ。血まみれ階段ブリッジ、揺れるベッド、180度回る首。最終的には、ドンガラがっしゃーんと窓を突き破る。派手だ。

波風一つ立てない静的な日本のホラーとは正反対
>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.3

■大ヒットしたアナ雪を凌駕するほどのスケール感。
壮大なストーリーの架け橋をつなぐ旅、アナ雪2ですが、まったく遜色なく。冒険モノの王道だけど、90年代洋楽を薫らせる歌や、よりサイコパスに近づいたオラフ
>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.2

「なんでブラジル?」この質問に出演者はおろか、監督も答えられないとか。前衛的な未来映画の先駆けともいわれる本作では、ぶっ飛んでるテリーギリアムの世界観を堪能できます。

情報規制された社会は、誰にも理
>>続きを読む

しわ(2011年製作の映画)

3.9

老いるとは、どういうことだろう。日常を忘れてしまうこと?現実に置いていかれること?未来に希望が持てなくなること?年齢を重ねるほど人生は味わい深くなるのに、なぜ人は老いるんだろう。

同じことを何度も聞
>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.4

警察の犬はだれだ!強盗に入る前と後の、男たちの攻防戦がはじまる。アクション映画と思いきや、下ネタにはじまるくだらないジョークで繋いだ小話的一本でした。黒人差別的な用語もバンバン出てくる、90代らしい作>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.3

………なんやこれは。時系列に組み直してくれたネタバレを読んでも、どの時点の何がオチになるのか、理解が追いつかない。でも自己愛が異常に強くないと、この結果は招かないよなー(もはやどこが終着点なのか判断不>>続きを読む

ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.5

混沌とした情報化社会で、解けば人生の解が得られると言われる「ゼロの定理」に挑む孤独な老人を描いた本作。テリーギリアム節が炸裂した、前衛的な未来を覗けます。

人生における「究極の解」を「定理」に見立て
>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

2.9

わたしの知ってる、インテリで彼女のためにひとっ飛びしちゃうスパイダーマンではなく、無謀で無計画で自分勝手すぎるピーターパーカーの言動が謎すぎて、終始感情移入できませんでした。。悪役も「アメージングスパ>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.6

夢中になるものに、男も女もない。ボクシングよりバレエに惹かれる男の子がいても、ピアノよりボルダリングにハマる女の子がいても、それが個性ってもの。誰にも止められないほど無我夢中になること。MY WAYを>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

「もし、史上最悪と言われたナチスをやっつける過激派秘密組織がいたら」という、タラちゃんお得意のもしもムービー。最狂のブラピは見てて痛快。頭皮ってそういう使い方するんだっけ、、きっと今回もPG12、なん>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.5

先ほど避難所で観終わりました。何回観ても最高(歴代最多視聴)!未成年らしく少年らしい片鱗を見せながらも巧みに大人たちを騙していく。その鮮やかさは、何度見ても痛快。レオもトムハンクスも、最高な役回りです>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.9

死の淵までぶっ飛ばせ!カーチェイス VS サイコパス。タランティーノ流サイコパスは、ちょっと情けなくて人間味があるんだなぁ笑。絶妙なバランスでサイコパス。そして今回も出てきました、タフな女の子たち。い>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

華麗なる殺戮。タラちゃんおなじみの、血まみれ天国です。刀の向く先に一切の迷いがない美しい女たちに、秀逸すぎるタイミングで入ってくるサントラ。いちばん驚いたのはタラちゃんが思った以上の親日家だったこと。>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.9

ジョーカーは、"ただのイカれたヤツ"ではない。引き金になったのは、社会的弱者にとっての社会悪。社会悪がなければ、生まれなかった人格だ。

妄想性障害や笑いが止まらない破爪型統合失調症などいろんな精神病
>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

だれ一人ふざけてないのに、端から見たらものすごくおかしい。そんな特有のユーモアさを持つ三谷幸喜作品ですが、今作は「ラジオの時間」に並ぶ名作じゃないかな。

政治やラジオの生収録のように緊迫した場所や状
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

レオファンとしては、タランティーノ史上最高!8歳の子どもに慰められて泣くレオ、、躊躇いなく火炎放射器を放つレオ、、イタリアにかぶれてるレオ、、過ぎ去った栄光を思い、むせび泣くレオ、、自己嫌悪に陥ったか>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.4

「もしも晴れ女を"セカイ系"で語ったら」という映画。クソみたいな世の中にも、嘘みたいな晴れ間はあって。そんな景色に出合うことを人は"奇跡"と呼ぶ。嘘だらけのこのセカイでも信じられるものがあれば、それだ>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

1.1

ananのセックス特集号みたいな映画(読んだことないが)。タナトスとエロスって人間の境地だと思っていて。うまく描けば、とんでもなく深い作品になると思うんです。でもこれは、ほぼAV。石田衣良、またエロ本>>続きを読む

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.4

畑に敷いたビニルシートにタイムリープされてくる男を秒で射殺する、という最初の絵が面白く、展開を期待しちゃったかな。

「自分を守るために未来からやってきたのに、過去の自分は未来の自分を殺す役目を背負っ
>>続きを読む

1984(1984年製作の映画)

4.0

「思考すること」を禁止される監視社会。過去の真実は「真理省」の手によって歪められ、最小限まで言葉を削った辞書が配られる。仮想の敵で国民を扇動し、反逆する者は社会的に抹殺していく。

キューブリック『博
>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最高にクールなジャケットに、センスある邦題。この2つが揃った洋画には、めったに出合えない。

3年契約の月面勤務の終わりを間近に控えた男がある日、事故に遭った。目覚めたのはベッドの上。周りの様子を不審
>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.9

外気温:-55℃、酸素:ほぼ無し、水:無し 、食料:31日分 、次にNASAが火星に来るまで:4年。ひとり火星に取り残されたら、あなたは生き抜けるか?!NASAに集うあらゆる頭脳を駆使して、火星に取り>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

遺伝子操作によって、才能あふれる秀才な子どもを産める時代。貧富の差が遺伝子の差になったとき、社会はどう変わり、人の価値観はどう変化するのか。というようなお話。星新一的というか、村田沙耶香的というか。世>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

本日、角田光代×今泉監督×東大准教授のトークショーを交えた試写会@東大にて鑑賞。貴重なお話をたくさん聞けたので、メモを残しておきますね。

・20年前の恋愛観と、今の恋愛観は違う?
「20年前に原作を
>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

■退屈な一日を忘れられない日にするのは、あなた。
もしも、くだらない毎日が永遠に続くとしたら。繰り返すのは、「ミッション:8ミニッツ」のような切羽詰まった8分間ではなく、早く過ぎ去ってほしい平凡な一日
>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.3

旅先で出会った男女の会話劇ロマンス。こんな恋愛してみたい映画ランキングがあれば、3位内に入るのでは?!笑

元カノのエピソードを話しても、地元で待ってる友達がいる話をしても、無駄なインサートは入れない
>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.1

爆破テロの犯人を見つけるまで、8分間のミッションを何度も繰り返すタイムリープものSF。あなたは何回目で犯人を見つける?

舞台は、走る列車の中!最初は銀行の支店を構想していたらしいですが、動いてる場所
>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

先に言っておくと、わたしは決して電通がキライなわけではない。尊敬する師も友人も、世の中とブランドをブリッジさせるための素晴らしいコミュニケーションを作っているし、なにより彼らの姿勢はとても真似しようと>>続きを読む