Saoriさんの映画レビュー・感想・評価

Saori

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

役所広司がかっこいい…

というのは置いておいて、この生活をいつまで続けられるかという視点がずっと頭から離れませんでした。

彼がつながっているものたち、それは木だったり決まった場所で出会う人だったり
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

淡々とした描かれ方が心地よかったです。
人と繋がることで得られるものは大きい。
ただ少し、希少な価値観を持って生まれてきたとしたら…

支え合って生きていくことの多様性について描かれている。そして、少
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

次々と襲う悲劇、現実だったら死んでいると思うような事件の連続。主体性に欠け、流されるように彷徨う姿は40歳男性の精神世界を描いたものだと感じました。

家賃を節約したために過酷な環境での一人暮らし、自
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.1

私個人は夫婦喧嘩のリアルを見るのは間に合っている(もう見たくない)ので、拒否反応から寝てしまいました。。

法律や裁判をもってしても真実はわからないというリアル。
叩かれて埃の出ない人はいないし、悩み
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

女性の肉体と赤ちゃんの脳(性別不明)で冒険に出かけるお話。

男性の観客が多くて驚いた。男性の目にはどう映るんだろうかとハラハラ。

衣食住を提供してくれる家から「キスをして送り出して欲しい」とゴッド
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

お腹の子が次の被害者になるだろう。
ゾッとさせられた。

福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

日韓併合や部落問題、大正デモクラシー、社会主義思想と近現代の日本史を再度勉強しないと理解できないと思い、恥ずかしながら急遽中田敦彦のyoutube大学で復習しました。

法の制約や話し合いがどんどん通
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

私はあまり映画に詳しくない。
それでもジブリの作品は何作か観たことがある。今回の作品はこれまでの作品を彷彿とさせるシーンが何度かあって、宮崎駿監督の世界観のようなものを改めて味わう感覚があった。

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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.4

はじめは彼の美しさと、親との歪な関係に。次第にパーカー大佐に羽をもがれ、籠の中で羽ばたく彼の悲しみに。

終始どんよりともやもやした気持ちで鑑賞しました。

彼が自身の自信のなさ、繊細さと共存していく
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

4.0

太鼓にかける情熱とインドのカースト制度の問題が絡まる。
全ての音がリズムに聞こえる世界は想像を絶するものだろう。主人公たち表情が生き生きとして、とても感動的だった。

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.0

途中何度か顔を覆いました。

思春期の娘、自我の芽生え、反抗期、精神的自立のプロセスが順を追って失敗していく様がホラー仕立てになっています。

自分で自分を慰める場面は切なく感動的でした。

感情とい
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

5.0

感動で涙が勝手に溢れ出る。

三世代出てうわあああああ!!!と感動した直後に親族たちも加わって激アツ。

同族嫌悪のようなものがあって、似た境遇の人同士だと厳しくなる。さりげなく少し違いを持った人たち
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愛の渇き(1967年製作の映画)

2.5

気持ちはわかりますが身勝手すぎて。
美しさが更に恐怖。

ジュリアン(2017年製作の映画)

3.0

親権のことを考えたくて鑑賞。

子どもの福祉は一体どこへ。

レディ・チャタレー(2006年製作の映画)

3.0

お天道様的には許されないかもしれないけれど、雨の中裸に靴だけで走り回る2人が印象的でした。お互いの性器や体中に花を添えたりして遊ぶ様が、とても人間らしい。当時物議を醸したのは女性の性欲をありのままに描>>続きを読む

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.3

少女が大人になるのは一瞬でも、絶望感に溢れて悲しい。

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

バイバイは必要なセレモニーなのかもしれないと、ジャックに教わった気がする。

小さかったあの頃見えていたものは、しばし私達の記憶に蘇って当時と同じような気持ちにさせるけれど、大人になって眺めるとそれは
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.8

トラウマの描き方がリアル。
所々音楽にビクッとさせられた。

ラストは驚きで声も出なかったけれど‥
子供は強いな。

どん底(1957年製作の映画)

3.5

正直なところ、人間味に溢れすぎて、少し見るのが辛かった。

それなのに。

ぐんぐん引き込まれていく。

口囃子で盛り上がる部分は圧巻でした。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

マンソンファミリーへの興味から鑑賞。

イカれた2人に目が離せませんでした。
爽快。

ひまわり(1970年製作の映画)

3.5

切ない。

ソ連で再会した場面は涙ぐんでしまった。

戦争で失われた年月は戻らない。

オープニングのひまわりのざわめきがラストは静かに佇んでいて、生死を巡って数えきれない人々のそれぞれの物語に思いを
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.0

「思うばかりでなく行動せよ」

そう思わせてくれる映画。

でも行動には背中を押してくれる存在が自分の中にあると強い。

具体的に支えてくれるのは身近な家族。

そして、手を繋いで歩く人が隣にいてくれ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.0

自分でもコントロールできない感情が行動化する時、その近くにいる人間は無力だ。巻き込まれ、傷つけ合う。

自分を知り、理解に努め、労わり愛していくことができてはじめて、他人を愛することができるのだ。
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花芯(2016年製作の映画)

4.0

抑圧された時代に結婚出産してから恋をした好奇心旺盛な女性。
夫や子供と引き換えにしなければ試せなかったのは素直だからか、時代だからか、嘘をつけない性分なのか。
現代でも結婚した後は倫理的にも民法的にも
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リスペクト(2021年製作の映画)

4.1

生きることが困難を乗り越える連続であるなら、愛なしでは生きられない。1人では生きていけない。愛で満たされない隙間を、酒で埋めても渇きは増していく。人との出会いに恵まれなければ、神様に愛を求めるのも必然>>続きを読む

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.3

性愛の果てにある物語のうちの一つ。
男女の機微がよく描かれている。
というか、性に対峙した時の女かな。
大人になってから見るといいと思う。
変態ともサディズムともフェチズムとも思わない。人を殺めて死体
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.8

映画の知識も歴史の知識も足りず、深刻な消化不良に陥ってしまった。

仕事の後運動でひと汗かいてから駆けつけた21時からの上映。寝てしまうんじゃないかという不安はある意味裏切られた。

コロナ禍でイライ
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ライアーゲーム 再生(2012年製作の映画)

3.0

内容はやっぱり難しくて、ただただ秋山先生に惚れ惚れしちゃいます。
そしてヒロインは戸田恵梨香さんの時の方が好きでした。

イコライザー(2014年製作の映画)

3.0

リミッター外してからの強さが尋常ではない。頭も良く腕も立つ。
コルク抜きでさえ凶器にするんだもの、ホームセンターでは無敵だよなあ‥

痛快に少女の幸せを守ったけれど、自分の正義以外の切り捨てっぷりは恐
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

健ちゃんのラストはプロポーズってことでいいよね‥(苦笑)

好きな人にされるから喜んでしまう体。
なおちゃん、わかるよ。
体の言い分聞いてたら、心が壊れてしまうもの。

好きな男の体は、私だけが知って
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

狭くて暗い世界。
マリコはそのうちどこかへ行ってしまって、兄だけが取り残される未来を匂わすエンディング。

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