サトタカさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

タランティーノらしいダラダラした会話シーンや豪快な殺人シーンが愉快。
南北戦争(The Civil War)やリンカーン大統領のネタは理解しきれず残念。
ジェニファー・ジェイソン・リーがボコボコに殴ら
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.2

マッチョでヒゲモッサモサ、敵と見れば攻撃、虐殺というバイキングたち、粗野なタフガイ、「男らしさ」「強さ」が求められるホモソーシャルな社会。主人公ヒック(英語ではヒクァ”Hiccup”。しゃっくりや不具>>続きを読む

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)

3.7

劇場版ではターニャ•デグレチャフは少佐となり、子どもということで驚かれたり馬鹿にされたりすることはほぼなくなっていた。それでも大人との目の高さや手の大きさの違いがポイントポイントで表現されていていまだ>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

3.8

フィラデルフィア美術館の階段を駆け上がってダーってやりたくなる(行ったことないけど)逆に生卵は飲みたくない(笑)
「エイドリアーン!!」の野太い声の絶叫シーンは泣ける。
エイドリアンがそこまで美人じゃ
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.5

宮崎吾朗監督作品だが、キャラクターはジブリらしい見慣れたテイスト。モブまで丁寧に描き分けられていて感心する。
この映画では見ることはできないが、学生たちがそれぞれの人生を懸命に生きていたんだろうなァと
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スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

3.5

大友克洋は、マンガ好きだった自分のヒーローだった。「AKIRA」はもちろん、「ハイウェイスター」「ショートピース」「気分はもう戦争」「童夢」と買い漁り読み耽っていた30ウン年前…。
映画のアキラの出来
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

3.6

一作目が良すぎたため、正直少し見劣りはするが、それでもトゥースらドラゴンたちのかわいらしさ(犬とネコのかわいい仕草の両方を持ってるかのよう)、CGのクォリティ(とくに美術がすごい)は特筆もの。
戦いを
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.5

SFモノとしては比較的低予算映画と思われるが、脚本が冴えていて、テンポもよく予想以上に楽しめた。
刑事役のベティ•ガブリエルは、ジョーダン•ピール監督の「ゲットアウト」で狂気の笑顔を魅せていた女優さん
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プロメア(2019年製作の映画)

3.7

今石監督✖️中島かずき脚本作品である「天元突破グレンラガン」は途中脱落したが、「キルラキル」は存分に楽しめた。この「プロメア」もその2人の組み合わせで、原作、制作はTRIGGERということで、大外れは>>続きを読む

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

3.0

ゲイリー•オールドマンは大好きな俳優さんだけど、これはちょっと無理があったかなぁ。86年の公開時に六本木だか渋谷で見たと思う。当時28歳のゲイリーに比べ、ピストルズ時代のシドは20歳そこそこ。そして、>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

初めて見た時は衝撃だった。
ブラッド•ピットのカッコ良さ、エドワード•ノートンのダメさでより引き立っている。
ルサンチマンがテーマの映画にめっぽう弱い。
すでに映画「セブン」にガツンとやられていたので
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.2

昔、観た気もしないではなかったが、尊敬する吉田拓郎さんがラジオで勧めていたので再鑑賞。
今ではタフガイ役の多いマーク•ウォールバーグが、若く細マッチョでエゴ満載の巨根キャラ。ポルノ男優として人気を得る
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.6

長澤まさみの演技力を堪能する一本。古いフィアット•パンダを駆る探偵の吉田鋼太郎と四国を巡るロードムービーでもある。ケチ臭く心が狭い吉田さんが人間臭くてよい。栗原類化したかのようなDAIGOもいい味出し>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.2

原作は読んでいません。たぶん読んでいたらまた感想は大きく変わるのだろうという気はします。
序盤のお盆の帰省?や結婚式、披露宴のあたり、あまり本題に関係なさそうなところですがリアリティがあり、自分的には
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マトリックス(1999年製作の映画)

5.0

99年に映画館で観て、ワクワクしながら大判のパンフレットを買って帰って読み漁った記憶がある。今はないが、DVDも買った。
膝から上を地面に平行にして銃弾を避ける例の動きもすごかったが、序盤の両腕を鳥の
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.7

言わずと知れたジョン•ウー監督、チョウ•ユンファの出世作。観たか観てないかあやふやだったが、ムショ帰りのホー(ティ•ロン)がタクシー会社に就職しようとして断られそうになるも快く迎え入れてもらえるシーン>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

登場人物が多くて心配になったが、理解力の低めな自分でもそれなりに謎解きがおもしろく、伏線回収もされていて見終わった後はスッキリ。よくできたミステリーでした。
移民の看護師、マルタを演じるアナ•デ•アル
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.3

個人的にスーサイド•スクワッドの時のハーレイクインの方が髪型もコスチュームもよかったです。キャリアを活かして心理分析をするのはそこそこおもしろかったけど、そのせいか彼女のクレイジーさが薄れてしまったの>>続きを読む

スーパー!(2010年製作の映画)

3.8

2011年公開のジェームズ•ガン監督作品。そこまで古い映画ではないのに、妙に古臭いB級映画といった趣の一本でした。

ガーディアンズ•オブ•ザ•ギャラクシーや、アベンジャーズの製作総指揮で有名なガン監
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.3

広島大学出の生真面目な日岡刑事(松坂桃李)とヤクザよりもヤクザっぽいガミさんこと大上刑事(役所広司)の組み合わせは映画トレーニングデイばりで楽しい。日岡が空手をやっていて実は腕っ節が強い(けど真面目だ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

バレルの?バレないの?で引っ張る映画ってほんとヒヤヒヤしてしまいます。恐怖映画の怖いシーンがいま来るの?まだ来ないの?ってハラハラするよりも俺の心の柔らかいところがチュクチュクしちゃうのです。
今回さ
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エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.7

ジェラルド•バトラーって300って映画で無双してた人ですね。身長188cmあるらしいけど、画面ではそこまで大きく見えない気がしました。むしろ183cmの敵のカン(リック•ユーン)がガタイがよく大きく見>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.8

音を出すと襲われるというアイディアが秀逸です。くしゃみとかオナラ、下痢とかもヤバい気がしますが大丈夫なのかな?あと、滝の近くで住んだ方がいい気もする。水洗トイレになりそうだし(笑)
それにしてもエミリ
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コード211(2018年製作の映画)

2.1

1997年に起きたノースハリウッド銀行強盗事件をモチーフにしているらしいのですが、ウィキペディアを読んだ感じではこの映画はかなり脚色されているようです。
残念なことにその脚色は、話をとっ散らかすばかり
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アス(2019年製作の映画)

3.8

映画「ゲット・アウト」がかなりよかったので期待していましたが、この作品は割とライトでアメリカの激しい貧富の差への批判を込めた政治的なホラーでした。しかもちょこちょこ笑わせに来るという…。
だいたい息子
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

4.2

それなりにSF好きなので、既視感のあるネタやシーンも多かったが、思春期のボーイミーツガールが基本になっているので、とにかくピュアな二人が眩しかった。
Hello Worldというのは、プログラミング初
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

高身長超絶美女のシャーリーズ•セロンも下ネタ得意のセス•ローゲンもファンなので、外れようがないだろうと安心しながら見始めたが、期待通り、いやそれ以上楽しませてもらった。中東で急襲されたシャーリーズが、>>続きを読む

クリミナル 2人の記憶を持つ男(2015年製作の映画)

3.9

おっ、ケヴィン•コスナーが珍しく極悪人?と思わせぇの、終盤にはすっかり…みたいなハートウォーミング仕立てのクライムサスペンス。

デッドプールのライアン•レイノルズがワンダーウーマンのガル•ガドットと
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

スウェーデンの白夜がモチーフのひとつということもあり画面が明るく、美しい草花の描写、かわいい刺しゅう入りの白いワンピースを着た女性たちなど目の保養になる。反対にゴア描写もちょこちょこあるが、明るいせい>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

ネガティブな意見もちょこちょこあるので、あまり期待しないで観た。新海誠監督らしさと言っていいのかわからないが、女性とまともに付き合ったことのない男子高校生が抱きがちなもやもやとか鬱屈した感情みたいなド>>続きを読む

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.8

サウナでのヴィゴ•モーテンセンの全裸格闘シーンは、見応えあり。稀代のモテ男、ヴァンサン•カッセルもいい具合にバカっぽい役で味がある。
グロシーンもいいんだけど、血の色が今ひとつオレンジっぽい感じでイマ
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INSTRUMENT フガジ:インストゥルメント(2003年製作の映画)

3.2

フガジは大して聴いてないし、イコール「イアン•マッケイ」という思い込みがあったけどステージではガイ•ピチョトーのイギーポップのようなダンス•パフォーマンスが目立ち(歌は上手くないが、その方がパンク的に>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

2.9

1996年のアトランタオリンピックで会場に仕掛けられた爆弾を発見して、多くの人々を救った英雄でありながら、地元紙のスッパ抜きで容疑者にされてしまった実在の警備員リチャード・ジュエルをポール・ウォルター>>続きを読む

コロンビアーナ(2011年製作の映画)

3.2

リュック・ベッソンの手癖で作ったような一本(監督は別の方)だが、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのガモーラ役でお馴染みのゾーイ・サルダナがスキニーながらもセクシーでしなやかな体捌きを見せてくれて>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

ビートルズは40年ほど前から大好きだし、ダニー・ボイルだしさぞかし面白いだろうと期待して観ました。世界中で自分しかビートルズを知らないっていう設定は確かに冴えてます。ビートルズの曲をパクってどんどん成>>続きを読む

むこうぶち 高レート裏麻雀列伝(2007年製作の映画)

3.2

黒川検事長のテンピン麻雀が話題で、麻雀映画を観てみたくなり軽い気持ちで臨んだが、思いの外おもしろかった。
高田延彦の演技がひどいというレビューを読んだが、そこまでではなかったように思う。むしろ袴田くん
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