あきっこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

不穏さと緊張感と理不尽が映画全体を覆い尽くしていて、なかなかタフな作品だった。感情が見えるようで見えてこない役者の演技、こちらが第3者であることをとことん突き付けてくるカメラアングル、音楽と言えるのか>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.8

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相変わらず派手なアクションと突っ込み所がてんこ盛りな劇場版仕様のコナン。今作ではそこに赤井ファミリーの面々が絡んでくる。赤井さんもチュウ吉も、やってる事はブッ飛んでるんだけどめっちゃかっこよかったんで>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.3

明かりのない暗闇の中でだけ現れる何かに襲われるホラー。
上映時間は90分もなく、物語もトントンと進むので、怖がりな人も含め結構気軽に見れる気がする。怖さでいえば正直序盤がピークだった。
ホラーといいつ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.8

スウェーデンの薄暗くて静かな風景をバックに紡がれるラブストーリー。社会から爪弾きにされた者同士が寄り添い合う姿と、グロさも入ったダークファンタジーな雰囲気が良かった。プールの場面は謎の美しさがあった。>>続きを読む

リトル・ニキータ(1988年製作の映画)

2.9

リヴァー・フェニックスのかっこよさと、シドニー・ポワチエの演技が見どころ。
だけど、主人公の両親の突飛な設定のわりに話がなかなか動かないし、クライマックスもあまり盛り上がらなかった。惜しいなぁ。

アラジン(2019年製作の映画)

4.0

アニメ版『アラジン』の名場面を踏襲しつつ現代的な改変も加えた実写版。特に顕著なのがジャスミンまわりの変更で、終盤ピンチに陥ってからの彼女の行動はアニメ版と実写版でかなり異なる。Speechlessすご>>続きを読む

タイムシャッフル(2014年製作の映画)

3.3

GYAOで見たんだけど、観賞後にふと概要欄の紹介文を見たら重要な秘密を思いっきりネタバレしててビビった。

隣人の家で24時間後を写すカメラと持ち主の死体を発見した若者3人のお話。最初は未来が見えるか
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恋するモンテカルロ(2011年製作の映画)

3.5

フランス旅行中にひょんなことから瓜二つの資産家令嬢に成り済ますことになった主人公達が、セレブの世界を体験していくラブコメ。
セレーナを筆頭にキャストが豪華で見てるだけで楽しい。コーリーが出演していたの
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

映画史に大きな影響を残したことであまりにも有名な作品。だけど私に技術的な知識が全然ないので、頭では「なんか凄いんだろうな」と思いながらも気持ちの面ではそれほど盛り上がらず。

40年代の作品ということ
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.5

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初めて見た時から大好きで、とても幸せな気持ちになれる映画。共通点は無くとも寄り添い合って生きる人々に、ジャスミンがちょっとの魔法をかけることでみんな笑顔になっていく。様々な色の空と乾いた大地をバックに>>続きを読む

トリハダ 劇場版(2012年製作の映画)

3.4

谷村美月を筆頭にドラマ版に出ていた方々が大集合した、トリハダオールスター感もあるキャスティング。だけど、わざわざ映画にした意味は最後まで分からなかった笑。普通に『トリハダ7』として放送されてても何も違>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

3.7

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キューブの設定自体は有名すぎて色んな所で似たような物も見ていたので、そこで驚いたりということはあまり出来なかった。何も知らないまっさらな状態で見たかったという後悔もあったけど、決して設定全振りの映画で>>続きを読む

クロッシング(2009年製作の映画)

3.4

あらすじだけを見た時点では『L.A.コンフィデンシャル』のNY版みたいな感じかなと思っていたけど、もっと温度感低めで終始物悲しい雰囲気が漂っていた印象。

ことなかれ主義でめぼしい功績も無いまま間もな
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サイコハウス(2007年製作の映画)

2.9

ベビーシッターが家庭を乗っ取っていくタイプのスリラー。見終わった後、『ゆりかごを揺らす手』の評価が相対的に高まった気がする。
物語の要となるアビーだけど、戦略的にじわじわと追い詰めていくのかと思いきや
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.2

個人的に『紅の豚』と同じく、大人になっていくにつれてどんどん良さが分かってくるタイプのジブリ作品だと思う。

初見時は話の意味が全然分からなくて面白く感じなかったけど、ソフィーの呪いの仕組みや、ハウル
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マスク(1994年製作の映画)

3.5

ジム・キャリーの演技とアニメーション的な効果が相まって楽しかった。これは子どもの頃に出会いたかったな~。
キャメロン・ディアスがあまりにも美人。

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

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前作のホラーサスペンス感と比べて、ほんのり爽やかさすらある青春SFムービーに感じられた。
今作のツリーはもはや普通に良い子で、再びタイムループに巻き込まれながらも色んな人の命を救おうとするし、人生にお
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

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女子大生が何度も繰り返される自分の誕生日と死の運命から逃れようと奮闘するループものサスペンス。
主人公ツリーの自堕落かつタフな性格が、ループ解決の難易度(主に人間関係に関して)を上げつつ同時にその過程
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

謳い文句でダークヒーローとか残虐とか煽っていたのが記憶に残ってたので、正義とは?悪とは?みたいなシリアスな話になるのかと思ったら全然違った。サム・ライミ版3の印象に引っ張られてたのかもしれない。
カテ
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ニセコイ(2018年製作の映画)

3.0

原作と比べてラブコメのコメディの部分がだいぶ強調されてた印象。特に序盤は大声・顔芸・テロップの連発で押し切っていく感じなので、そこである程度の人は振り落とされそう。逆に終盤はもうちょっとテンポ良くいっ>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

2.9

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「Memory」という楽曲以外は舞台CATSの知識は全く無い状態で鑑賞。
この映画のヴィジュアル面に関しては散々話題になっていたので、かなり身構えて見た結果逆に「思ったほど悪くないのでは?」とすら思え
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.9

仕事は奮わず妻とは離婚の危機にある冴えないサラリーマンのマイクが、不思議な力でバスケ部のスター選手だった17歳の自分に戻るお話。

この話のミソは、主人公が過去にタイムスリップするわけではなく、舞台は
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.6

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中国系アメリカ人の主人公レイチェルと、シンガポールの富豪一族の御曹司ニックのラブコメ。キャストの人種や興行成績など、色々話題になってた映画でもある。

ラブコメで身分の差がテーマにあると、"ヒロインが
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.9

映像美重視でストーリーは退屈なタイプの映画かと思いきや、終盤は思わずうるっときてしまった。

前評判通りに鮮やかで美しい作り話の世界観と、セピア色の現実との対比が鮮明で、両者の境界が曖昧になっていくに
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.3

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題材がすごく身近だし、映画内では誇張されてるけど実際突撃生配信で炎上する人いるよな~とか、一般市民が気付けない範囲でもう監視とか始まってるのかな~とか考えさせられる。"The future won't>>続きを読む

シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.0

アン・ハサウェイでもこんな映画に出るんだ……と思ってWiki見てみたら、本人がスランプを脱するために乗り気だったとか『マルコヴィッチの穴』と比較しながら脚本を読んだとか、色々衝撃的な知識を得た。

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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.8

序盤から思った以上に不気味な雰囲気が強いなと思ったら、『ナイトメア·ビフォア·クリスマス』の監督だったので納得。ストップモーションアニメとダークファンタジー系はどうしてこうも相性が良いのか。児童文学だ>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

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LAの警察の暗部を描いた話。
冒頭でストーリーテラーの役割を持つ人物の吹替が(私が見た版だと)青野武さんで、青野さんのまくし立てるような喋り方だけで"映画が始まるんだ"というワクワク感が高まるからすご
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.2

巨大なサメが出てくるという前情報だけを頼りに見たので、ちょっと期待とは違ったかも。
本格的なパニック映画にしてはツッコミどころが多く、B級面白映画として見るには勢いが足りないというか。
でもステイサム
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.5

スカーレット·ヨハンソンとコリン·ファースを見ているだけで満足感が凄い映画。とにかく美しい。キャラクターだけでなく映像全体がフェルメール作品の色使いや構図を意識していて綺麗。
音楽家の彼氏が女性とセッ
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ブルースチール(1990年製作の映画)

3.0

正義感の強い女性警官と、彼女に執着するサイコパスのお話。謎解き要素とかは特になくて、淡々と話が進んでいくな~という印象。

メーガンもハントも種類は違えど銃で人を撃つことによって衝動を解放させていると
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.3

いつか見たいなと思いつつもなかなかキッカケがなかったので、金曜ロードショーに本当感謝。
主人公がシスターになった理由が思ったより大ごとでビックリしたんだけど、その辺もコメディタッチで見せてくれるので終
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

2.9

トランスフォーマー達の区別のつかなさや物語の散らかり具合がいよいよ極まってきたな、と感じさせられた一作。
これはもう好みの問題だけど、私がトランスフォーマーシリーズに感じた魅力ってアメリカの広大な道路
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.1

うーん前情報でハードルを上げすぎたかなぁ……。
ストーリー的に大きな捻りはあるんだけどそこがピークというか、終盤は愛があるならのゴリ押しに感じたのでもうちょっと心理戦みたいなのが見たかったかな。
あ、
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.9

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『ミッドサマー』の老人が若い頃超絶美少年だったとかでバズってたのこれか~なんて軽いテンションで見始めた。実はコレラが蔓延しているけど観光業に依存するヴェネチア住民達はひた隠しにしている、という話は数ヶ>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ロボットでも宇宙人でも怪獣でもとにかく巨大な何かが街中で暴れまわるという画が大好きなので頭空っぽにして楽しめた。
怪獣がどんどん訳分からない進化をしていったり、悪役がスピーディーかつ残酷に死んでいくあ
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