sawady6さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

リドリー・スコットの人間の欲望と転落とを淡々と描くゲティ家にも似た堂に入った作風は流石
錚々たる面々の演技も相まって「映画を見た」という感覚は強く感じ取れる重厚な作品
アダム・ドライバーの調子の良いボ
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.2

古典的SFサスペンスに現代的価値観をプラスした様な奴
記憶に依存してしまう辺りの設定は好きだが、物語の運びがごく普通で中盤を越えたぐらいから予想の範疇から逸脱しなくなるのはノーランの遺伝子なのか
主人
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.4

劇場予告で見た3DCGの不気味の谷感と裏腹に、そこさえ慣れれば児童小説味ある物語の娯楽アニメとしてかなり楽しめたぞw
只、尺の都合かキャラにも慣れ愛嬌が産まれて物語が今にも動き出すぞという所で終わって
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007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

3.8

5代目ボンドのスペクタル路線から舵切り前2作よりハードな19作目

これまでに比べ人間ドラマが複雑で、中でもボンドガールの立ち位置はこの作品の特色とも言える異色さ
ド派手アクション一辺倒でないものの抑
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007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年製作の映画)

3.3

18作目
ボンドカー&バイクアクションはギミック盛りだくさんで楽しいが、
それ以外が前作と比べてインパクト薄く印象には残りにくいか
香港返還に合わせた中国意識の脚本がタイムリーだったのが非常に良くわか
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007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

3.5

巨編スペクタクルと称するに相応しい初5代目ボンドの17作目
スパイ物らしさと現代寄りのジェンダー感が程よくMixされていて且つド迫力のミニチュア撮影が堪らない

ファムケ・ヤンセンのロシアン殺し屋が野
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.3

正統派ホラーの筋立てからズレにズレて、ズラシにズラシてとんでも着地を噛ましてくれた上でアホみたいに面白いんだからこれはもう仕方が無い

ネタバレ厳禁の広告で煽ってたけどそういう意味のネタバレだとは思っ
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.8

母親の昔諦めた慕情に積もった感情を溶かす為、娘が奔走する静かなドラマ
展開自体は直ぐ読めてしまうもののその運びの穏やかさと母娘の絡みが心地よい
娘役のキム・ソヘの素朴な愛おしさが非常に可愛らしいです
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お早よう(1959年製作の映画)

4.0

舞台喜劇にも近しいテンポの小刻みなコメディが心地良い、集団住宅の小さな変化から連鎖する小さな変化を紡いだ作品
無駄な事を無駄と切り捨てず日常生活の潤滑油だと例える内容に温かさを覚える
一つ前に見たのが
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.5

わしの初小津監督映画になった作品

主人公明子の若き女性故に自責の念に押し潰され他者の理解を得られず逃げ場なく苦しむ様が非常に哀しく胸が押し潰されそうになる

陰鬱ながら特有の正面からのカメラや演出が
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ザ・タイガー 救世主伝説(2014年製作の映画)

3.4

アマゾンの土地をせしめんとする野蛮な連中に怒りの鉄槌を下すゲリラアクション
全体的にセリフが少なく静かな作品だがどっしりと構えたカメラワークと俳優陣の締まった顔が相まり予想外に見応えあり
最後の西部劇
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.3

22年が舞台で今年の初映画に相応しい1本
わざわざ劇中単語や状況の説明をしないので恰もそれが日常風景であるかの様に感じるSFとして真っ当な作風でのめり込みやすい
初めて大自然の風景を擬似ながら目の当た
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.0

聴覚という主観に基づく観点からの推理が主になり、それから生ずる懐疑心が展開を引っ掻き回すまず面白いサスペンス作
証拠音声を再生するシーンの度に見ている側も自然と耳を澄ますので操作に対する没入感を味わえ
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.4

オリジナルの湿っけこそないもののメリハリのあるスラッシャー物として楽しい一本
バスのシーンの惨劇具合がええぞ

いけにえ派生作品群があまり面白くない中、今作はひたすらにアトラクションホラーに徹していて
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.1

近年のソニピクゲーム版権映画の中では再現度の高さは秀でているが、
原作自体がB級映画を体験する趣旨なのでビッグバジェットで再現した所でその域を出ないのが性
無難に面白いけどハネはしないぞw

映画らし
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わが拳に復讐を(2022年製作の映画)

2.5

2時間尺の半分は戦闘シーンの筈なのに演出が下手っぴで全然盛り上がらずで話の流れも掴めずな、毛色が違う五行の刺客の続編
ザ・レイドもどきのシーンや無駄にグロいシーンは少し面白いけど基本眠たい

五行の刺
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

舞台の実直な映画化とい言うよりはそのドラマ部分に重心を置き物語を映画化したスピルバーグ版
子供と大人の間の存在の危うさやその年齢でしか味わえない歓び、不良グループの決闘した所で行く行くは消えるしかない
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.5

抜群の構図の良さと全く色褪せない楽曲の心地好さ、60年前と思わせないセンスが名作の名作たる所以をこれでもかと知らしめてくれる傑作
各々の運命が交差するカルテットのシーンが格好良すぎて痺れるぞw
展開の
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戦慄せしめよ(2021年製作の映画)

3.3

佐渡ヶ島の太鼓集団の演奏映画
雄々しく力強い太鼓の音色は佐渡の自然の荒々しさある映像と交わり破邪を感じる荘厳さ
しかし一切台詞が無いのでリズムと共にうつらうつらで20分は寝たか
PV地味た演出こそちょ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

聾唖の家族による現代的寓話とも言うべき温かく爽やかな家族ドラマ
どんな形の家族でも一定以上の問題や不満はあるよね
I love youの指サインがわしの知識不足でサバラにしか見えませんでした!

寓話
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パイプライン(2021年製作の映画)

3.3

地下に埋まる送油管からガソリンを奪う盗油師グループvs巨悪社長の典型的韓国エンタメ映画
所謂いつもの韓国式逆転劇なので面白いのは面白いが、盗油シーンは量不足や緊張感をあまり感じず物足りない
巨悪社長の
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.1

ゼロ年代のゆる系深夜ドラマのノリをそのままに時事・邦画・怪獣物あるあるネタ&下ネタだけで2時間を紡ぐ
雰囲気は新解釈三国志に近いものの個人的にはこっちのがコメディとしては好み、だけど映画館で見るべき内
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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全てのカットが意図的人為的で出来が良く引いた画はまるでコマ撮りアニメ
それが心地よいテンポとリズムでコントに近しいスタイルで構成されていて...
70分寝ました!

夜勤明けだというのも勿論あるけど前
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.3

ゲームの再現をしようという気概は認めるがホラー演出が下手くそで怖くない挙句に、
前述の再現も何故こんな所にこれを差し込んだ?と疑問符が浮かぶ具合でへっぽこ
B級としての愛嬌こそ感じるけど初代バイオにホ
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.0

予算が掛かってるくせに勢いで誤魔化しているアホな展開目白押しで突っ込みながら楽しめる純娯楽作
マイケル・ベイもそれを自覚してるのでスタッフロールが40秒で終わる爆速仕様
監督作にしてはスロー控えめな分
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.9

山火事はシチュエーションとしての要素に抑えストイックなヴァイオレンスを見せつける
台詞は少なめな分表情や状況で感情が伝わり緊迫感は十分
躊躇なき暗殺者達よりも女性二人が兎に角強い!

特典のメイキング
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ヴォイジャー(2021年製作の映画)

3.5

ブルース・ウィリスのアンチライフ並と勝手に予想して臨んでしまって申し訳ない、小品ながら正統派のSFでした
船内の政治システムの移り変わりの激しさだとか、人為的に抑制された欲求全般のタガが外れたりとかプ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

デルトロ監督だから見世物小屋要素を強いのかと思えばそうでなく、ペテン師は人を如何に騙すのかを見せるTRICKの犯人側目線に近しい印象を受けたサスペンス
古典原作の為脚本は王道から外れないが演出もそれに
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超擬態人間(2018年製作の映画)

3.4

荒い造りを自認して勢いでその荒い魅力を引き出してるもんで割と楽しめる一応ゴアホラー
傍観してる分には阿呆みたいな展開と演出の目白押しなのだが登場人物は至って真剣なのが面白い
多種多様のホラー作品の予算
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

2.3

原版に比べサブキャラの補完をすることでわかり易さは向上したが如何せんスローモーを多用しまくりで冗長な仕上がり
サイボーグの出番は増えたが印象変わらずで、フラッシュに至っては登場シーンが気持ち悪く印象が
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

4.1

宇宙人を追い求める雑誌の編集長を追うモキュメンタリー中国SF
この手の作品特有の現実からの乖離する瞬間と、異物に対する気付きへの誘導が巧みで気持ちが良い
馬鹿だと言われても自認していても夢を求めずにい
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.0

物凄くガラの悪いチンピラDAIGOが見れたり絶対にauショップに存在しないもろタイアップの有村架純扮する店員が出てきたりもするが、
この映画の何よりの特徴は画面にガッツリと近鉄のなんとも言えない赤色の
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トロール・ハンター(2010年製作の映画)

4.2

POVモキュメンタリーの中でもかなりの出来栄えで監督調べたらジェーン・ドゥの人で納得 誤魔化さずに堂々とトロルを見せたり劇中の若者の順応だったりのリアリティを感じさせる演出が凄く自然で非常に上手いぞw>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

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イラン司法の冤罪に切り込む意欲的な作品なのだが、固定を用いた静的なカメラワークと基本静かな展開に仕事疲れが災いし肝心の結末20分を丸々寝てしまった
ごめんなさい
レンタル始まったら再見します

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

兎にも角にも長いのがネック
リドラーの謎々が絡むノワールが一応の主軸ではあるが、中盤からその色が薄くなりあちらこちらに行ったり来たり
確かに4回くらいあるバットマンの登場シーン含む武骨なアクションは格
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牛首村(2022年製作の映画)

3.5

表と裏、実体と虚像をテーマとしたホラー演出を連発する前半は面白いのに村要素が出てからそれが崩れるのが惜しい
後半は落下と穴が主軸になるんだから、最後も謎の崖になんかせずエレベータか片割の怨霊が跋扈する
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