終盤の死んだ妻"役"とビル越しに会話するシーンは、これは舞台裏で、本篇からはカットされ、忘れたセリフはこうだった、という手法で心を攫っていった名場面。
『フレンチ・ディスパッチ』では未完成・消化不良に>>続きを読む
白城ちゃんはきっとフェードアウトして行くキャラなんだろうなと思っていた。しかし相変わらずサークルに顔を出している。ある役割のために。
"世の中"は優しさだけでは成り立たないということではなく、種類や役>>続きを読む
巨大生物 蚊。
聞くところによると、これはアメリカの西部劇を揶揄してるらしい。ポパイとかトムジェリとか元々チェコの作品で、それをぶん取られたチェコ人の怒り…。
それぞれ人格ありそうで、でもやってることは全員一緒だから…とか思いながら見てた。
映画を見ながら自分に問うてみて、答えられない質問がけっこう多かった。理由は、自分の外側で自分をも含むと認識できる領域がたぶん国ではないからで、じゃあそれはどこかと言えばきっと街だなと思う。国に属してい>>続きを読む
アダはかわいいし、メッセージもわかりやすいけど作りが今ひとつ。
リアルな見せ方をしてる映画は、見てる方もやっぱり辻褄が合っていることを求めるから、最後の落とし所が突然絵本チックなのは飲み込むのに時間が>>続きを読む
いたるところに覚えておきたいセリフと、好きなシーンが多すぎる映画。
映画の本筋とは直接の関係はないが「作品は誰のために作るものなのか」という問いについて、結局正しい考えやスタンスとかはないんだろうなと>>続きを読む
ウェスらしさとか萌芽とかそういうの忘れて見たほうが絶対いいし面白い。
優しくなくていいから、あみ子に応答してあげる誰かが家族の中に一人いたらなと思いながら見ていた。ただ、それはそういうメッセージを受け取ったからではない。覗き見マシーンであるスクリーン越しに他所様の家庭を>>続きを読む
内面や感情から少し距離をとった、出来事を記録するような切り取り方のせいなのか、独特のカラッと渇いた感じがして他の青春映画(と敢えて呼ぶ)によくある「友情最高!」に着地してないのがなんか良いなと思った。>>続きを読む
これの良さを言葉にできる語彙が自分の中にはないけど、なんか好きだった。
人との繋がり、て言うとそれは今生きてるまわりの人たちとのつながりという意味でよく使われるけれど。昔の世界ではたぶんそれだけではなくて、自分たちの生活を支えてくれてる森とか木とか自然を守り続けてくれたご>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
涙も地震も描くときはあくまでもポップに。それでいてその悲しさとか怖さの本質的なとこは、リアルに描くよりずっと伝わってくる。
図面を前にしたらまわりがすっかり消えてしまう二郎に、菜穂子の声だけはちゃん>>続きを読む
○誰が悪い…?何を批判してる…?メッセージは…?という目でこの映画を見てしまっては、画面の前に居ながらこの映画の登場人物になってしまうような袋小路に迷い込みそうだと思った(個人的には親戚の小僧がいちば>>続きを読む
おじいさんが背中からひっくり返りながら海に飛び込むカット、あそこで「あ…過去にいくんだな」と瞬時に思わせてきたのが凄かった。
ふつうタイムトラベルは人が過去に行くことで体験するものだけど、このショート>>続きを読む
ラストもよかったけど、居酒屋でお互いの第一印象を打ち明けてボロ泣きするシーンがめっちゃよい!最初は敵対してたけど今は親友みたいな関係の築き方、大人になってからはなかなかできないもんなあ。
映画を撮るということ、また単にモノを生み出すことをメタ的に撮ろうとしたのかな。ときどきそう感じる部分があった。ときどきそう感じる、というのがたぶんミソ。解釈でもメッセージでもなく、作品からもっと距離を>>続きを読む