SCALAさんの映画レビュー・感想・評価

SCALA

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白い鳩(1960年製作の映画)

4.0

チェコ・ヌーヴェルヴァーグの先駆的な作品らしい。

車椅子の生活を送る少年の傷付いた心の修復と再スタート。海辺で鳩の帰りを待ちわびる少女の願いと希望。

一羽の白い鳩、一枚の絵を通して二人の物語が紡が
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

4.4

やっぱり映画の処女作って監督の青さとか熱量とか作家性が全て詰まってる気がして好き。

良く言えば若くて瑞々しい、悪く言えば青臭くて痛々しい。新鮮だが未熟でもある果実のよう。

引用やオマージュで埋め尽
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

3.9

まともじゃねぇマドモアゼル

村社会の陰湿さと差別に辟易し、孤独な女の歪んだ欲望に倦厭すること必至の官能スリラー。

冒頭から鳥の巣の卵を握り潰すという異常性が顔を出し、品行方正であるはずの教師とは正
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沙羅双樹(しゃらそうじゅ)(2003年製作の映画)

4.2

映画とは虚構であるはず。それなのにあまりにも自然体すぎて現実と勘違いしそうになることがある。

幼い頃に双子のうちの一人が行方不明になってしまった家族を描いた話なのだが、神隠しに遭った兄というよりもあ
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北の国から'87初恋(1987年製作の映画)

3.3

泥のついたお札を貰うシーンは分かってても泣くよね。

冬の華(1978年製作の映画)

3.1

寡黙、武骨、哀愁。高倉健ほど出所した男の役が似合う役者もいない。チャイコフスキーのピアノコンチェルトは良いけど流す回数と時間をもう少し絞って欲しかったかな。

クロッシング(2009年製作の映画)

3.7

家族を養うお金、裏切りへの抵抗、終わりが近い無気力。3人の正義と苦悩の交差点にあるのはより善かより悪か、ただそれのみ。シンプルなテーマだが意外と奥が深い。とても重厚で好みの系統の作品。

パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)

3.6

死に様も生き様というカリスマ犯罪者の美学が鋭く光るクライムアクション。編集で大幅にカットされたTV版で観たこともあって長さを感じることなく最後まで集中できた。見応えたっぷり。

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

やはり一にも二にも脚本のセンス。それと俳優の演技力。特に香川照之の前後半の切り替えが見事。時折入る核心突く台詞も良い。"お金がないくらいで死ぬ事はないよ" "全部納得して生きてる奴なんかいないよ"

アフタースクール(2008年製作の映画)

3.2

二周したくなるよく練られた脚本。想定していたものを真正面からダイナミックにひっくり返されたときに生まれるサプライズ。それがじわじわと侵食してきて最後には爽快感をもたらす。

Fright(原題)(2020年製作の映画)

3.0

YouTubeで観た30分の短編ホラー。雰囲気は悪くないけど個人的には普通だったかな。誰もレビューしてない映画は初めてだから観るまでが一番ドキドキしたかも。英語の字幕しかなかったけどセリフは少ないから>>続きを読む

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.0

奇跡とは愛だ。愛のあるところにはいつも奇跡がある。辛い事ばかりの現実とは違って映画の中は奇跡やロマンで溢れていて、それが映画を観る理由のひとつでもある。純粋だった子供時代の自分に一瞬だけ戻れた気がした>>続きを読む

エボリューション(2001年製作の映画)

2.5

おバカなノリのB級エイリアン・コメディ。ストーリーがどうこうというより虫の描写がとにかく気持ち悪くて苦手なやつだった。全体的にどうしても粗さが目に付いて今一つ良さが分からなかった。

パッセンジャー(2016年製作の映画)

2.8

駆け足の後半と雑な結末。起こされたのを知ってるうえで話が進むから驚きがない。それならいっそ二人同時に目覚めたように見せて実は男が起こしていた事が後に明らかになる描き方とかで捻って欲しかった。自分なら快>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.6

漆黒の漂流ほど恐ろしい孤独はない。画面酔いしそうになるほどカメラワークが縦横無尽。さすがに家のTVでは作品の良さは半減していたと思うが、当たり前だったはずの地球の重力と命の重みにありがたさを感じてしま>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

かっけぇ。オープニングの音楽と真上のファーストショットから速攻で持ってかれる勧善懲悪ストーリー。豪華俳優陣の怪演とそれをまとめ上げたデ・パルマの演出が見事に融合した完全無欠の快作。

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.7

久々のアニメ。作画と哲学的な世界観が良かった。対照的なシロとクロの関係は光と闇。光があるからこそ影がある。悪魔に誘われたとき心のネジを持つ方へ行けば怖くはない。主題歌アジカンとは知らなくて上がった。蒼>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.5

ハイテンポだが緊張感あって中々良かった。四面楚歌の中で護送するだけの話なのに連続ドラマを90分に凝縮したような濃密な銃撃アクション。トロイの木馬も予想外で裏切られた。続編希望。

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

2.7

前作は未鑑賞。スケールの大きい設定のわりに脚本とアクションは凡庸で残念。CGの多用が好みと合わず。

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.1

前作ほどではないが相変わらず無双のアクションは申し分なし。隠し部屋の忍者感、嵐の中の影武者感など見応えはあるのだが、もう少し遊びやサプライズ的な何かがあったらもっと良かったかも。

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.8

これがドライヴの元ネタか。シンプルなのに格好いいな。タイヤのスキール音がノイズになってないのも凄い。カーアクションだけではなくノワールとしても見応え抜群。イザベルアジャーニのミステリアスな美しさも見所>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.6

面白かった。現代ならではのリアリティーある映画。画面上だけで話が進むのにミスリードが巧くて飽きない。SNSの使い方や家族関係について考えさせられる。文字の情報量が多いからこれに関しては吹替の方が見易い>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

2.8

優れた何かが生まれるきっかけや初期衝動は意外と承認欲求や下心であったりする。天才的なパイオニアは基本尊敬しかないが彼の人間性はどうも好きになれない。何かが秀でている者は何かが欠けている。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.2

ライトノベル原作だけあってゲームのような遊び心をくすぐられる世界観。また冒頭からかという煩わしさも少なく見易い。評価は別としてやはりタイムループはBTTFのドクのような理解者の相棒が1人いるだけでテン>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.3

よくまとまってはいるが可も不可もないという感じ。とりわけバタエフェのような感動や感慨深さは無かった。個人的にはあのストップモーションで終わってたらもっと余韻が残ってたかもしれない。

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.7

"人の心は変えられる"

短編とはまた違ったテーマとアプローチで差別と更正を描く。実話に沿っているから主人公の人間臭さも団体の卑劣な報復もリアル。

変わろうとする者だけではなくそれを受け入れる者たち
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

親子の蛇の会話すらもメタファーになっていて一切無駄のない20分。月並みだが短編でここまで衝撃を受けたことはない。最近のアジア人差別の件もあってもはや誰にとっても他人事ではない問題。

28週後...(2007年製作の映画)

3.2

全力疾走と音楽は引き継がれてはいるが他は別物。裏切りと嘘から始まるのは良かったが総じて前作の方が好みの作品ではあった。スピード感ある王道が観たい人はこちらの方が向いてるかも。

28日後...(2002年製作の映画)

3.7

面白かった。ゾンビはあくまでマクガフィンでしかないかのような後半の狂気の描き方。ダニーボイル流のスリリングな演出でテンポアップする展開は見事。非常事態にこそ人間の本性は露になる。

月子(2017年製作の映画)

3.5

"みんな迷子ですよ"

ラジカセから流れる唄と故郷を想うピュアで繊細な心。海に飲まれ人波に流され二人が辿り着く先に光はあるのだろうか。

月子のような役は演技力の高い女優なら大抵は出来てしまうのかもし
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.8

イカれた"終"末旅行


都会に住む夫婦が週末に夫の父の住む田舎に向けて車で出かけるが、道は同じように田舎に向かう車で渋滞していて、さまざまな不条理な出来事が起こっていく、、、


これはかなりクレイ
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インポート、エクスポート(2007年製作の映画)

3.4

入と出、性と死


ウクライナのシングルマザーが出稼ぎのため単身オーストリアへ。オーストリアの無職の男が仕事のためウクライナへ。それぞれ新たな人生を求めて新天地へと旅立った2人の男女が直面する厳しい現
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水を抱く女(2020年製作の映画)

4.0

"私を捨てたら殺すわよ"


水の精霊「ウンディーネ」の神話をモチーフに、哀しい宿命を背負ったヒロインが織りなす切ない愛憎の行方をミステリアスかつ幻想的な筆致で綴ったダークファンタジー・ラブストーリー
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

"家とは心の中にあるもの"


ノンフィクション小説を原作に、アメリカ西部の路上に暮らすノマド(遊牧民)と呼ばれる車上生活者たちの生き様を大自然の映像美とともに描いたロードムービー、、、


ホームレ
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

水辺に育む夢


アメリカンドリームを信じて韓国からやって来た移民家族を主人公に、そのままならない日々を厳しくも暖かい眼差しで丁寧に描いた感動の家族ドラマ、、、


2度目の収穫のほうがおいしいという
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.6

"もう歯止めが効かなくなっていた"


初期ブラックメタルを代表するバンド「メイヘム」の中心メンバーの男を主人公に、サタニズム(悪魔崇拝主義者)を標榜し過激な行動がエスカレートして、次第に制御不能に陥
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