自らの肉体を傷つけ変容させることで、魂を解放していく。如何にも塚本晋也らしい映画。
高校2年生の時に観た時以来の鑑賞だが、やっぱりあの時の衝撃は衰えていなかった。
ラストの「世界中を鋼鉄化し、錆び腐らせてやろう」という台詞には興奮。
観ている間、涙が止まらなかった。西島秀俊演じる主人公は交通事故で10年後に目覚めたら、家族にとって他人のような存在になっていて、彼がその溝を少しでも埋めようともがく姿に自分を重ねてしまった。そんな中で>>続きを読む
高校生の時にこの映画を観た時は、何か凄いことが語られている映画なのは分かったが、それが一体何なのか掴めずわけわかめ状態で 、観終わって最初に思ったのは「偏差値貧乏ですいません」だった。今回、シネマヴェ>>続きを読む
笑った笑った。
4年前の震災があったのに笑うなんて不謹慎だと言われるかもしれないが、仕方ないよ。地震を知らない奴が作ったとしか考えられない映画なんだからさ。周りのビルが崩れるくらいの大地震が起きてい>>続きを読む
観ている間、ビジュアルや個々のシーンの演出に関して「スゲー」と思う余裕は全くなかった。いや、むしろそういう見方をする気持ちが湧かなかった。何しろ、全編何処をとっても完璧としか言いようのない映画だったか>>続きを読む
アメコミファンにとってクリスマスプレゼントみたいな最高の映画だった。
前作が完璧なヒーロー映画だったので、「さすがにアレを越えることはできないだろうな」とちょっと身構えながら観始めると、オープニング>>続きを読む
超大傑作『蛇の道』の続編にして、前作以上に狂ってる傑作。
ジャンルとしては犯罪映画だが、大杉漣が出てくる場面はコメディとして撮ったり、かと思えば突如Jホラーになったり、実はやりたい放題な映画。しかし>>続きを読む
黒沢清作品の最高峰にして、日本映画だけでオールタイムベストを作ったら確実にベスト5に入ってくるくらい大好きな超大傑作が、シネマヴェーラで続編の『蜘蛛の瞳』と2本立てで上映されるということで鑑賞。何度も>>続きを読む
いや~最近の沈黙シリーズは観ていなかったから、こんなことになっているなんてビックリ。
悪役の麻薬密輸組織のボスと黄金の三角地帯を牛耳ってる中国人民解放軍の大佐が、小汚い事務所で女性3人がダルそうな感>>続きを読む
楽しかった。「ゾンビとビーバー足したら、『ゾンビーバー』って面白くね?」と完全に大学の映画サークルの飲み会で考えついたような出オチ映画かと思いきや、アイディア満載の抱腹絶倒80年代風スプラッターゾンビ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
寝ても覚めても、頭の中は『マッドマックス 怒りのデスロード』な状態で鑑賞。『マッドマックス』に対するアンチテーゼのような映画だった。
『怒りのデスロード』が荒廃した世界で「希望」を描き出したのに対し>>続きを読む
結構、面白かった。ホラーというよりはコメディー寄りな映画だけど、『悪魔のいけにえ2』のような笑ったらいいのか、怖がった方がいいのか、観てるこっちが困惑する場面がいくつかあった。多分、ケヴィン・スミスは>>続きを読む
マジ最高!!!!。あまりに最高すぎて、普段は映画館で観た映画の感想を1ヵ月後に書くような体たらくなのに、試写で観てから1週間でこの映画の感想を書いてしまった。観る前から「マシュー・ヴォーン作品にハズレ>>続きを読む
前作『運命の訪問者』は素晴らしかったが、その続編も傑作だった。
一度復讐を始めてしまうと、関わったすべての者を殺さない限り主人公の復讐は終わらない。しかし、その相手が誰なのか、すべてを終わらせた先に>>続きを読む
大傑作!!
物語は極めて単純。子どもの頃、家族を皆殺しにされた男が、大人になって刑事になり、自分が担当している事件に家族を殺した殺し屋兄弟が関わっていることを知り、復讐を遂げようとする。そう聞くと、>>続きを読む
めちゃくちゃ面白かった。
この映画は黒沢清のホラー映画の原点と言われているが、確かに黒沢清が描き続ける「どこか無機質な日常に不意に訪れる暴力や死」、「人と人とは所詮分かり合えないし、繋がりあえあない>>続きを読む
黒沢清の商業映画初監督作ということで鑑賞。学生映画しか撮ったことのないゴダール好きな学生が、いきなりピンク映画を撮ったらこんな感じになるんだろうなという意味では面白かった。
いきなり登場人物の心情が>>続きを読む
傑作。前作『アクト・オブ・キリング』以上に心に突き刺さるドキュメンタリーだった。
カメラの前で、虐殺者たちは50年前に人の首を切断したり、男性の性器を生きたままを切り取った経験を自慢げに語る。インド>>続きを読む
いや~、人間って本当にどうしようもない生き物ですね。ハハハ(笑)
アバンタイトルにあたる『おかえし』というエピソードは、5分の内容にも関わらず、話がどんどんとんでもない方向へ転がっていくのが可笑しく>>続きを読む
初めの方は「凄い映画になるかも」と心の底から思った。『1』に出てきたT-800が1984年のロサンゼルスにタイムスリップしてくる場面で、『1』のカット割からショットの構図、ゴミ収集車のおっちゃんや不良>>続きを読む
他の人も言ってることだが、バイオレンスとマッドな部分を抜いた『マッドマックス 怒りのデスロード』みたいな映画だった。
元々、TV版『ひつじのショーン』は、台詞が一切なく、キャラクターのアクションと音>>続きを読む
1978年にカリフォルニア州ナパの精神病院で行われたザ・クランプスのライブを記録した20分ほどの映像。
ライブPVとしては、完成度が決して高いものではない。しかし、これがもの凄い多幸感に溢れた映像で>>続きを読む
ジョン・フランケンハイマー監督の前作『影なき狙撃者』の洗脳シーンにあった悪夢的な感覚が全編にわたって続くような映画だった。
ジェリー・ゴールド・スミスの不安を掻き立てるような音楽や、顔のいろんな部分>>続きを読む
面白かった。
あの頃の三池作品にあった、吹っ切れ感や勢いが心地よい。『極道大戦争』で飲まされた煮え湯を消化して頂いた感じ。
このレビューはネタバレを含みます
女霊能力者が殺される場面で、主人公が絵画が並んでいる廊下を通る所をよく見ると、犯人の顔が鏡に写っているという親切設計。
アルジェントは「犯人はこの人でした」みたいのには興味がないからね。彼がやりたい>>続きを読む
大傑作!!。アニメーションとしても、戦後史を踏まえた作品としても大変よく出来ていた。
3月に辰巳ヨシヒロが亡くなったのを知って観るとラストがより重く感じる。
これの前に観た『デビルズ・ノット』が面白かったので、ウエスト・メンフィスでの冤罪事件の顛末を描いたドキュメンタリーを鑑賞。なぜ、オンデマンド配信のみのリリースなのか疑問に思うくらいの傑作だった。
事>>続きを読む
以前観たCSのドキュメンタリー番組で、ウエストメンフィスでの事件については知ってたけど、まさかここまでひどいことになっていたとは想像もしなかった。
ウエストメンフィス3についてはウィキペディアとかで>>続きを読む
最近の外国のホラー映画の中では、すごく正攻法な幽霊モノだった。
ストーリーはある母子家庭。7年前息子を出産するため車で病院に向かっている道中で事故に遭い、夫を失った母親のアメリアは、老人ホームで働き>>続きを読む
メタクソ面白かった!!。『1』に負けず劣らずの完成度。
冒頭のヒックとトゥースの飛行シーンは最高。アニメーションの技術が5年の間に向上したからか、雲の表現や飛翔感は素晴らしい。シガー・ロスのヨンシー>>続きを読む
惜しい。ホントに惜しい映画だった。
物語は11年前に父親が母親を殺したのは、呪いの鏡が原因であるというのを主人公である姉弟が解明しようとする現在と、11年前に一体何が起きたのかという過去がカットバッ>>続きを読む