足拭き猫さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

足拭き猫

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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.1

一本調子で正直かなり疲れた。女性解放のテーマがあるにしても昔のマッドマックスの印象が強く、世界観はやき直しだしなぁと思ってしまい。カーチェイスや車そのものや砦の機械などはかなりカッコイイ。
悪役おっさ
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.1

やっと観れた。
やっぱり是枝監督の映画の空気はよい。ちょっと引いたところからの子供たちを眺めているのだけどしっかり彼らの感情が伝わってくる。そしてこちらからの想いも送り込めるような気がする。
母の存在
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

「フランシス・ハ」と同じ監督だと知らずたまたま次の日に鑑賞。
結婚なんて勢いでしちゃうものなのよ。離婚は経験してないけどもうぐっちゃぐちゃでね。
門や髪の毛を切ってあげるシーンでこの二人大丈夫かも?と
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.9

昼間に家で鑑賞するも電話やら来客やらで3回くらい中断され・・・ 夜だと観る前に眠たくなってしまうし、自宅映画はなかなか難しい
╮(╯_╰)╭
けっして美人とはいえないフランシス、やっぱり何やってもお
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春を告げる町(2019年製作の映画)

3.7

福島県の南に位置する広野町。「春を告げる町」はそもそも町のキャッチフレーズのようだ。原発で避難を余儀なくされるも一年で帰還開始とは知らなかった。

除染作業をする面々は町の人口の半分を占めるそうだ。ア
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.5

コロナウィルスの影響で映画が撮れなくなったと聞き先行き不透明な中で絶望的な気持ちでいたところ、全部リモートで作ったぜという上田監督の高らかな宣言に救われた!
俳優の動きが制限されるのは仕方がない・・・
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.8

ネタばれあり。

漢江の河、ソウルに行った時に目にした記憶がない・・・。
怪物に触れたり血を浴びたりするとウィルスに感染するので、信号待ちの人が全員マスクをしていて、そのうちの一人が咳込むと一斉にイヤ
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精神0(2020年製作の映画)

4.1

仮設の映画館にて。
想田監督と柏木プロデューサーのYouTube舞台挨拶を先に見ており、山本先生が引退される事情をなんとなく知りながら鑑賞。「精神」は未見。
山本先生は統合失調症やうつ病の患者をずっと
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花に嵐(2015年製作の映画)

4.0

手持ちカメラでいい加減に撮影しているのかと思いきや、映したいものがしっかり全部映っているので相当計算したんだろうな。悪意に満ちた日常からファンタジーへと変化していき、はじめは雑な映像に疑問を感じていた>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.5

映像がゴージャスなわりに中味がないように思ったのは、いなくなった恋人をひたすら探し求める以外に話が展開していかないからか。ずっと美しい詩を口にしているようなふんわりとした作品。りんごをかじるんだろうな>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

収容所が巨大な街のようになっていたり、平然と地下組織が存在していることが驚き。17万人もいれば目が行き届かないのだろうけど、収容所としての役目を果たしていたのだろうかとびっくりする。人々のざわめきや賑>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.6

原作未読。
手書きなので動きがゆらゆらふわふわとしていて、研二の猫背とおっさん臭いガニ股の歩き方が強調されている。しかしシンプルな線の画の上に間も長く、こういう表現に慣れていない知り合いが一緒だったの
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ファンシー(2019年製作の映画)

3.5

日常の裏側を見せてくれるような不思議な雰囲気。閉鎖的な山間の温泉地。ひなびた場所かと思いきやその中でいろんな人たちがうごめいていて、月が不気味で異次元の世界と繋がっていそうでシュールだった。
前後の山
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チャーハン(2019年製作の映画)

-

根矢さんの演技がとっても自然で笑顔が素敵。門田さんて濱田岳さんに似てるなぁ。

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

年配の方から昔の白黒記録映像は見づらいからカラーの方が良いと聞いたことがあるが、これを観てなるほど、と。情報量が少ない荒い映像から想像できることが限られていて、年を取るとそれを補うことに疲れてしまうの>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.4

マジンガーZではなく格納庫の方を作るという発想、最初はしょぼいと思ってたけど、プールが付いているからいざやってみようとすると一筋縄ではいかないのですね。地底で大型重機が岩をガシガシ削っていく様子がとて>>続きを読む

バウハウス 原形と神話(2009年製作の映画)

3.0

バウハウスといえば家具のイメージがあり、しかし家具はあまり出てこず、他のプログラムも観られずだったので、結局バウハウスって何を作ったんだろう?と像がつかめないままになってしまった。ある程度背景が分かっ>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.6

モニカと出会い事件に巻き込まれてしまう余命少ないレオと、薬を追うヤクザたちとの一晩の攻防という至って単純なストーリーだが、日本人役者たちの熱量が高かった。予告編からして恋愛コメディ映画だと思ってたので>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

4.1

諏訪敦彦監督舞台挨拶つき上映会。

ハルは9歳で津波で家族を失うという体験をし、そこから時間が止まったまま、どこかこの世の物ではないようにおぼつかなく生きている。
ハルも森尾(西島)もクルド人難民たち
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.4

二ノ宮隆太郎監督トーク付上映会。

父親を軽蔑し、可愛いと思われることを否定し、女性こうあるべきという価値観にイラつきながら大股で歩いていくみのりは女性版二ノ宮隆太郎のよう。
冒頭の海岸での若者集団を
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.2

サラムや女スパイの人物設定がよくわかってなかったのと、イスラエルとパレスチナの対立についてはぼんやりとしか知らず、フランス語とアラブ語が混じっていた次点で両方の言語って似ているのかなぁ、ということに頭>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.0

前情報なく観たため、これってホラーだったんだね、と最初から最後までビクビクしてしまいました。「10月のとうもろこし畑は凶器だ」。乾いた繊維質たっぷりの葉っぱで皮膚をスッパスパ切り刻まれるような痛みが画>>続きを読む

コンプリシティ/優しい共犯(2018年製作の映画)

3.3

日本に来ればお金が稼いで家族を助けることができると思い、来日する外国人は多いのだろう。順調にレールの上を乗っている内はよいが、いったんそこから外れてしまう危険性がかなり身近なのだと思った。経緯は分から>>続きを読む

秋立ちぬ(1960年製作の映画)

3.9

「赤線地帯」に続き成瀬巳喜男を観るのは2作目。当時貧しかったであろう信州から東京に出てきた母と少年と、宿屋を営んでいる女性、その子供である少女。少女は恵まれた境遇なのかと思いきや、後に彼女の家庭の事情>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

Amazon Primeでメイキング映像約1時間を含め3時間30分。見ごたえがあった。「スターウォーズ」のスピンオフ映画はこれが初めてというのが意外。おお、これは楽しい。

最初は一匹オオカミなジンが
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

脚色はないと感じるほど、この家族のように社会のシステムの中で負のスパイラルに陥っている人は大勢いて、そのことに対する怒りが直に伝わってくる。観た日の夜、花粉症で鼻が詰まり口を開けて寝てたので何度も目が>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.6

障碍者という点にスポットが当たるが、女の子が親の庇護から脱して世の中と出会い自立していく普遍的な物語。社会で弱い立場にいる人が対面するガラスの天井を思い起こすことしきりだった。
佳山明の笑顔や目の輝き
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.1

最後までちゃんとストーリーテリングできるのがポン・ジュノのすごいところだ。この作品もおおいに楽しませてもらった。几帳面な性格のようだがそれが反映されていると思う。また、今まで観た作品とは趣が違って、ち>>続きを読む

少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢(2016年製作の映画)

3.4

殺人、強盗、薬物の罪を犯したイランの少女たちの国営更生施設。14歳で出産したという少女は夢はと聞かれ、「死ぬことだ」と絶望的な言葉をはく。
家族から性的虐待を受けた彼女たちは施設の中にいる限りは守られ
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ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

3.0

初ロメロなので他の作品は知らないけど、ひたすらゾンビを銃で撃ちまくることやバイク軍団がショッピングモールの中を爆走するシーン、これをやりたかっただろうなというのは分かる。しかし、正直間延びしている時間>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.4

北村匠海、清原翔などイケメンが大勢出てくるキラキラ恋愛映画なのだが、積極的な性格のアキと接して引っ込み思案の颯太が変わっていく姿を丁寧に描き、実際の店舗や街並みで撮った場の空気も気持ち良い。カナと颯太>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.5

少女たちが密やかにさざめく冒頭から青や黄土色をベースとしたイタリアの光と乾いた風景、力を合わせて働く農民の姿が美しく息を呑んだ。
ラザロはいつでもコーヒーを入れて私たちを迎えてくれるだろう。彼はどのよ
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