高橋早苗さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

高橋早苗

高橋早苗

映画(274)
ドラマ(0)
アニメ(1)
  • List view
  • Grid view

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(2008年製作の映画)

3.8

二人きりの結婚生活
「子どもができたら人生終わり」
という友人にそそのかされ
夫は ラブラドールを買う

「子育ての予行演習」と
妻にプレゼントした
その名も “セールわんこ”マーリー


雷に 怯え
>>続きを読む

フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.8

惑星衝突まで あと5時間

廃墟のような 町を行く男

誰もいない町で営業する
レコードショップ

店長らしき男と 客がひとり
「世界が終わる日にも
 好きなレコードを聴いていたい」
店長が取り出すレ
>>続きを読む

デトロイト・メタル・シティ(2008年製作の映画)

3.0

大真面目なバカ馬鹿しさ全開で(笑)
面白かった!
まず、松ケン演じる根岸くんの気持ち悪さに震え上がるw


真の主役はお母様とみた。
それと、カジヒデキの“甘さ”を知った(笑)
(↑ファンの方気を悪く
>>続きを読む

心の旅(1991年製作の映画)

3.5

毎日がスケジュールでいっぱい
妻とは冷えきり 一人娘とは会話もない
そんなやり手の敏腕弁護士が
ある日重傷を負う



目が覚めた時
体は動かず
家族どころか 自分の声すら忘れていた・・・



自宅
>>続きを読む

ガラスの脳(1999年製作の映画)

3.0

初めて観た時、ちゃんと
「手塚治虫色(どういう色?笑)」してるなぁ、って
妙に感心した。





知らない部屋
“開けてはいけないドア”は、
いつでも子どもの関心事

喘息で入院していた七歳の子ども
>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.5

冷淡な父と 神経質な母との間で
空想好きに育ったアメリは
大人になっても
自分の世界から 飛び出せない

自立し モンマルトルのカフェで 働いてはいても
他人と関係を結べずにいる



彼女は ふとし
>>続きを読む

ホテル ビーナス(2004年製作の映画)

4.3

ワケありの 流れ者ばかりがいる
ホテルビーナス



無口な男の “連れ”は
さらに無口な子 サイ

『あの子の目・・・
 誰も 近寄って来ないでくれ
 だけど
 誰も いなくならないでくれ
 そんな
>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

4.0

絶縁状態だった父の死
遺言状から初めて知った 兄の存在


自分には
車一台と バラの木を

兄には 他のすべてが譲られる
と知った弟は
納得がいかない


「初めて」会った兄は自閉症
・・・外界と
>>続きを読む

華氏451(1966年製作の映画)

3.8

家屋はすべて
完全な耐火建築となった未来

ガイ・モンターグは
ファイアマンーその世界では禁じられていた書物を、焼く仕事ー
焚書係をしていた



石油の臭いが 香水代わりになってしまうほど
なんの疑
>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.6

シャシは
夫と子どもに尽くすのが務めと信じる主婦

料理が得意で
伝統的なお菓子ラドゥ作りは 誰もが認めるところ

だけど英語は苦手
子どもにもからかわれる



娘の結婚式を挙げる たった一人の姉の
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

土星のそばを航行するエンデュランス号と、土星の影
漆黒の闇の真っ黒さ具合にグッとくる♪


エンデュランス号のパイロット・クーパーは 旅立つ時
娘マーフに言う
『親は 子どもの未来を見守る幽霊だ』
>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.9

ベガスへ向かう途中の夫婦は
砂漠のハイウェイで喧嘩別れ
ジャスミンは
スーツケースひとつ引きずり 歩き出す

どこへ向かっているのかすら わからない
ただ”今よりは マシなところへ”
たどり着いたモー
>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.7

ー1990年2月11日
 ネルソン・マンデラ氏 釈放

そして彼は
全人種が参加した選挙で選ばれ
南アフリカ大統領に就任した


☆☆★

当時、見たTVニュースを
ぼんやり記憶している
アパルトヘイ
>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.5

主人公の 妄想世界と
自身の 現実世界とが
見事に真逆

それが 主人公の冒険を通して
1つになっていく


いつの間にか 始まっちゃってる
彼の妄想っぷりが 素晴らしいw

その中では 何でも言えて
>>続きを読む

100歳の華麗なる冒険(2013年製作の映画)

3.8

老人ホームで100歳を迎えた男の
誕生日から始まる 世界旅行

何の氣なしに ホームから抜け出し
成り行きで手にした スーツケースから
珍道中は始まる


道中振り返る、彼の人生は
 食べて、寝て、爆
>>続きを読む

クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.8

歳も育ちも違えど 似たところのある
アンヌとフリーダ


…スーパーで買ったクロワッサンを出したアンヌに
「プラスチックを食べろと?」と噛み付くフリーダの物言いに
ひぇ〜と思いつつ笑えちゃうw


>>続きを読む

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

4.3

・・・最初は
妹の奔放さにピンと来ず。
何で姉貴は こいつを甘やかしてんだ?とw


祖母の手助けを得て
自分の居場所を 見いだしていく妹

残業ばかりの毎日から離れて
自分らしさと 最愛の人に出会う
>>続きを読む

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

空っぽになって帰ってきた
お弁当箱を見て 喜ぶ主婦は
携帯ばかり見ている旦那が 気に入らない
お弁当どうだった?と聞いても
「カリフラワーがうまかった」なんて テキトーなこと言ってる!

???
誰か
>>続きを読む

リトル・ブッダ(1993年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

師の生まれ変わりを探しに
シアトルまでやってきた チベットの高僧達に
街を案内する 子供の思いつき
 I can show you Buddha!(仏陀を見せるよ)


…突然の訪問者が サフラン色を
>>続きを読む

いのちの食べかた(2005年製作の映画)

4.0

いま口にしているものが
どこからやってきたものか、瞬時にわかったなら。果たして食事は
楽しいものかな。


昔、家で飼ってた鶏が食卓に並んだ翌日
庭の隅に残る血の色を見た時。その辺から、アタシの“肉離
>>続きを読む

ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

NYの街を アップタウンからダウンタウンまで
自転車1台で駆け回る
青いカメラ小僧

『街へ出て 自分の目で決める
 街が語りかけてくるのを待つんだ
 近道などあるもんか』

彼が探すのは 誰も見たこ
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私の中で数少ない
「この人出るから観る♪」映画
この人とはもちろん、イーストウッドであるよ^_^


…ブツが何か分かっても、動じないのは
退役軍人ゆえの強さか
それとも歳なのか
(あ、当人は歳の認識
>>続きを読む

プリンス&プリンセス(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

甘い言葉を囁き合う二人
王子は
「あなたの口づけが私を生まれ変わらせてくれる」とキスをねだる

王女は恥ずかしがりながらも
求めに応じる



すると、王子はなんと
ヒキガエルの姿に。


口づけが「
>>続きを読む

マン・オン・ワイヤー(2008年製作の映画)

4.6

『人生はエッジを歩いてこそ
 価値がある』


歯の痛みすら忘れ どうでもよくなるほど惹き付けられた
地上411m、雲の上の散歩。

『どう考えても不可能に見えた
 じゃあやろう』

…“決行”までの
>>続きを読む

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

4.5

初めて観た時、驚きました!

台詞なし
BGMなし
ナレーションなし
字幕は
寺院にある経典の言葉を
訳したのみ


ただ淡々と
目の前で繰り広げられる

運ばれ、作られ
運ばれ、食され
また
>>続きを読む

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

4.8

11歳の子が生きる世界は
アル中のママと
暴力オヤジ

自分は いじめられてる友だちひとり
救えない

家庭と学校
自転車での往復が 世界のすべてで
その外側を知らない

そんな彼の前に
新学期 現れ
>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

ウェイトレスのルイーズと
専業主婦テルマは親友

ルイーズには
ミュージシャンの恋人が
地方を回る彼は
いつ電話してもいない

テルマは
メンドクサイ旦那に毎日縛られ
週末に出掛けることすら
言い出せ
>>続きを読む

太陽の塔(2018年製作の映画)

4.5

一度観て
…曼荼羅!と感じて
二度観て
音!音欲しい!思い
サントラ購入して。


…映画の中で、一番エモーショナルなのは音。
シーンで語られるセリフの声、物音、そして音楽。すべてを含んだ音が一番、感
>>続きを読む

クヌート(2008年製作の映画)

4.5

ポーラーベアは
生まれてから 約2年ほどの間
母親との生活の中で 生きる術を身につけ

その後は
交尾の時期以外は 群れることなく
孤独に生きるそう


クヌートを育てた トーマス・デルフライン氏は
>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.0

たったひとり 月の裏側
宇宙資源を 掘り続ける
地球への帰還を 心待ちにする男は

事故をきっかけに
もうひとりの 自分を見る

…自分1人の この基地に
なぜ人が?


☆☆★


話し相手“ガーテ
>>続きを読む

マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.0

「閃くのは最後の最後 いつも何かが降りてくる
兆しを いつも探してる」


スクリーンに響くのがマイケル・ナイマンなのは、ショーと同じでまぁ当然としても、使われる曲が曲なんで「マン・オン・ワイヤー」と
>>続きを読む

夜のとばりの物語 醒めない夢(2012年製作の映画)

4.0

影絵アニメーションは「昔々…」の、おとぎ話ちっくだけれど。
ミッシェル・オスロ監督のつくる世界は、古臭さよりも新しさを感じます。


「怪物のあるじ」が好き

ネズミが言う
『怪物は おまえが目を逸ら
>>続きを読む

知りすぎていた男(1956年製作の映画)

4.0

異国マラケシュで
パジャマ姿の息子と歌う「ケ・セラ・セラ」
小さなナイトとダンスを踊る、ママの姿


そして
某国大使館へ招かれ
(招かれるように仕組むのよね♪)、
命を救った大使の前で歌う「ケ・セラ
>>続きを読む

ロマン・ポランスキー 初めての告白(2012年製作の映画)

4.0

ロマン・ポランスキー本人が語る
幼少の記憶から、戦争体験
家族との別れ、学校
俳優として初めてのキャリア、そして映画製作

2009年、チューリッヒ空港での突然の逮捕から
拘留、軟禁、身柄釈放まで
>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.5

サリンジャー作品に思い入れのある人ほど、この映画は、観てられないんじゃないかなぁ。と感じた。
彼の人生に、戦争が、色濃く影を落としていて
作家人生にもね。


ただ、戦争がなかったら
ホールデンの物語
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

いじめや差別がテーマのお話は、沢山ある。
家庭が密室なら、学校だって会社だって密室なのだ。
だけど、家族と呼べる以外の存在がいる場所は「社会」

これは、初めて「社会」に出た子が
自身を損なわずに、生
>>続きを読む