kentaromoriさんの映画レビュー・感想・評価 - 60ページ目

なみのこえ 気仙沼(2013年製作の映画)

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「向かい合う」のではなく、お互いに前を向く、ということ。
耳で聞く、いや、耳で見る、ということ。

なみのこえ 新地町(2013年製作の映画)

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「この経験をしても、海が好きって言える?」



撮影中の地震、その前後で話者のトーンがガラッと変わる。それが印象的だった

なみのおと(2011年製作の映画)

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相づちで映画が推進していく。

何を観ていたんだろう
何が映っていたんだろう

DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

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「物語」の後ろにある「物語」。
濱口竜介との違いも見る。

「姉さんたち、ここでどんな時間過ごしてたんだろうなって」

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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素晴らしすぎて、まだ言葉にできない。

すべての行動と言葉に理由がある。
それがわかっていながら何故こうも翻弄され続けるのか、、、

あり得ないことが起こる。
でも、確かに、これは、起こった。
それだ
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

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「おれ、存在した?」
「ああ、お前は確実に、存在した」

テイク8(2015年製作の映画)

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「カメラを止めるな!」の前日譚として読める。

映画に現実が組み込まれるメタ映画だが、全く破綻をきたしていない脚本構造の強さ。

レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

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泣いた。
ネズ公、かわいい。

この映画の「料理」は、「映画」にも、「芸術」にも、そして「愛」にも、置き換えることができる。

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

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「私は死を想像できる
だが死は悲しむべきことではない
それは金色ですべてを照らす
太陽の光の中のようなところだろう」

cf.『ウェイキング・ライフ』

水俣病・その20年(1976年製作の映画)

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水俣病について簡潔にまとめている。

「近代日本」とは何だったのか?
「繁栄」のためには必要だったとでもいうのか?

原発事故との相似。

彼らはただ海が好きで、魚が好きだっただけなのに


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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

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ぬるい、ぬるすぎる。

晩節を汚す老人を見るのはツライ。

カットも間も構図もセリフも立ち姿も、一切が、なっていない。
「これはエンタメだから」で済ませられる問題ではない。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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復活祭
3という数字
贖罪
火事

コーエンを想起させる強いドラマツルギー。

「誰が味方か分からないわね」

何が正義かも分からない。

リュミエール!(2016年製作の映画)

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映画は写真の連なりである、という忘れがちなこのことを思い知らされる。
完璧な構図、絵画を超えようという強い「作家意識」まで、既にこの時点で感じる。

ドキュメンタリー、フィクション、演出、運動、サスペ
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

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待望のホンサンスの新作は、「私小説」ならぬ「私映画」(?)。

ブニュエルと思わせてラスト、ズッコケろ!
ダマされ続けろ!!!

「愛される資格のある人がいる?」

三度目の殺人(2017年製作の映画)

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これはスゴい!面白い!

テマティスト・是枝の本領発揮、かつ黒沢清をかなり意識(出演者、撮り方でもわかる通り)した、意欲作。

法、家族、愛、罪、それぞれのリアルと欺瞞。
人間が人間を裁くことなんて、
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(2016年製作の映画)

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中上健次。

ジェフミルズの使い方に目からウロコが落ちた。
名作「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」や北野武も想起。

橋本マナミも良い。どんどん女優やるべき。

この「悪い場所」、「悪い島」から逃げる
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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思えばこの数十年間、量産され続けてきた「近未来像」がいかに不毛で、軽薄で、バカバカしいものだったのか、この映画がその証明だろう。
そしてこの映画がそれにピリオドを打つ(ものであってほしい)。

そして
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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ちょっと、自分、自分、自分語りしすぎじゃないか?
あるある言ってるだけじゃないか?
(=綿矢りさ)

とはいえ、松岡茉優が部屋に帰ってきて、一瞬後に泣き崩れるシーンは素晴らしかった。
あと、笑った顔も
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淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

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恐怖の映画監督。

世代間の断絶、子どもたちの逆襲、、、
男が女を殴るとき。

小津を観るとき、同時に小島信夫を想う。
侵入者によって家族は撹乱され、侵入者によってはじめて「家族」が形成される。

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母の残像(2015年製作の映画)

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「今までの私は終わったの
人生は一変する」

どこを「トリミング」するか

原題「Louder than Bombs」

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

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トランプで驚いているようでは甘かった。
「アメリカ」はとっくに始まっていたのだ、いや、ずっと昔から「アメリカはアメリカ」だったのだ、ということ。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

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とにかくとにかく、ジョニグリのサントラ!
これを聴くために劇場に行ったと言っても過言ではありません。
「ジャッキー」以来のベスト映画音楽です。

あまりPTAらしさを感じなかったが(complex、c
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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「カメラの前で演じること」

かつてこれほどの緊迫感ある38分があっただろうか。
すべての映画はこの映画に流れる時間の前にひれ伏すしかない。

映画/フィクション/演技、と現実の境界、映画の欺瞞を突き
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

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2年半ぶりの再見。

深津絵里すごい、の一言に尽きる。