イワシさんの映画レビュー・感想・評価

イワシ

イワシ

映画(1346)
ドラマ(0)

グランド・キャニオンの対決(1959年製作の映画)

3.5

展開は緩いが、シネスコで余すところなく捉えられた荒原や断崖の風景とテクニカラーが映す衣服の鮮やかさは魅力的。ラストの犯人との対決は凄まじく、ゴンドラの上での縺れ合い、ぶら下がる人質、すぐ側のヘリコプタ>>続きを読む

王女テラの棺(1971年製作の映画)

2.6

恐怖シーンのほとんどが怪奇現象と人物のリアクションとのカットバックなのがいまいち。細部ではいいところもあって、黒いドレスのヴァレリー・レオンが風で黒髪をたなびかせながらゆっくりと画面手前に歩いてくるシ>>続きを読む

Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.8

薬師丸ひろ子が天井のポスターを剥がそうとジャンプするシーンのカメラ位置がすごくよかった。

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.3

ブレッソンを連想させる象の眼のクローズアップ。ダリウス・コンジの撮影はさすが。

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.4

今年ベスト。序盤で希美が青い羽を拾って空に掲げるシーンは、ラストの二人の位置関係を予告しているようであり、「はばたけ」と青い鳥を空に返そうとするようでもあり、一方で視線の主からすれば彼女が「はばたこう>>続きを読む

旧支配者のキャロル(2011年製作の映画)

3.8

エドガー・G・ウルマーの恐怖映画のような感触。中原翔子が瞼を開け溢れ落ちそうなほど丸い眼球に覗き込まれたその瞬間に、『恐怖のまわり道』のアン・サヴェッジを見た。

踊る海賊(1948年製作の映画)

3.6

黒沢清『CURE』ばりにメスマーの催眠術が活躍する。ジュディ・ガーランドがジーン・ケリーに物を投げまくるシーンがめっちゃ長い。芝居で悪役を嵌めるのが映画的で良かった。

晴れた日に永遠が見える(1970年製作の映画)

3.8

バーバラ・ストライサンドが催眠術にかかりやすすぎて、イヴ・モンタンが念じるだけで眠ってしまうのは笑った。二人の関係がこじれケンカ別れした直後、テレパシー催眠術に叫んで踊って抵抗するストライサンドに腹が>>続きを読む

サランドラ(1977年製作の映画)

3.9

母親と長男の妻が殺害されるシーンのアクションはさすがクレイヴン。つがいの仇を討つ犬が『オルカ』みたい。

リアル・スティール(2011年製作の映画)

4.0

再見。スタローンの精神を受け継いだ傑作。『ロッキー』と『オーバー・ザ・トップ』との子ども。

コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団(2016年製作の映画)

2.7

ハーレイ・クイン・スミスが「こっちは休日出勤なんだよ!」と叫びながらミニナチを身体で押し潰すシーンが最高だった。

バタリアン(1985年製作の映画)

3.9

前半でのさりげない言及が功を奏し、タールマンに襲われたビバリー・ランドルフが壊れかけの踏み板を踏み抜いた瞬間にショックとサスペンスが同時に起こる。スラップスティック的なアクションの構成も見てるととても>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

2.9

ラストこそ衝撃的だが、全体的にいまいち。ひたすら大掛かりな物語にヒーローたちが従っているなか、スパイダーマンが気絶したガーディアンズの面々を率先して救助している姿にグッと来た。

いぬやしき(2018年製作の映画)

3.3

演技にしても物語にしても佐藤健のパートが圧倒的に良い(木梨憲武のパートで良かったのは三吉彩花くらい)。本郷奏多の前で鳥を撃ち落としたときの「手品」という一言にこめられた微妙なニュアンスとかほんとに凄い>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.5

夜の街の映画。暴動の映画。つまり傑作。暴動という外側に向けての運動が、封じ込め政策のような室内での拷問へ反転する悲劇。40分ものあいだ続くこのシーンでは、ドアや壁によって「見えない」状況がつくられ、そ>>続きを読む

ザ・コップ(1987年製作の映画)

4.0

最初の死体を発見するシーンがエルロイの小説が醸している血腥いイメージを存分に視覚化している。食肉のように天井から逆さに吊るされた女の死体。ジェームズ・ウッズの暴走を諌めるチャールズ・ダーニングが良い。>>続きを読む

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

4.0

細部豊かなショットが持続する気持ちよさ。蝋燭、ランプ、暖炉の灯りに照らされた室内をゆるやかに360度パンするシーンが素晴らしく、字幕が邪魔だと思うくらい。激しく辛辣な口調で欺瞞を攻撃するシンシア・ニク>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.0

冒頭の下降運動とオリヴィア・クックの肩出しが良かったです。

トリプル9 裏切りのコード(2015年製作の映画)

3.3

悪徳警官たちの疑心暗鬼と裏切りというノワール的な主題。警察という非常に仲間意識の強い組織と欲得で動く犯罪者の原理が混じりあった結果、至近距離での射殺が頻発することになる。ケイシー・アフレックの叔父であ>>続きを読む

わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.7

ふたつの異なる時間の連結が描かれる後半のスリリングさ。

ラストの箱が開けられる瞬間に『キッスで殺せ』の記憶を重ねてしまい、こういうのはできるだけ控えたいと思った。

POV(ピーオーヴィ) 〜呪われたフィルム〜(2012年製作の映画)

3.2

消失した撮影者に何が起こったのかを知るために再生したビデオカメラの映像が、いつの間にかリアルタイムの心霊現象中継に変わる。過去が現在へと流入し、映像は自律し始め、物質化し固有の視点を獲得する。志田未来>>続きを読む

ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.4

どこまでも広がる果ての見えない雪原の白さに覆われた画面が、映画オリジナルで付け加えられたエピローグにおいて、近年の青春映画によく見られるハレーションの効いた白っぽい光に満たされたクローズアップの画面へ>>続きを読む

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

5.0

再見。いつ観ても最高。ラストのレッドフォードは『インサイダー』のアル・パチーノとダブる。

都会のひと部屋(1982年製作の映画)

5.0

超絶。ドゥミをミュージカルの人としてのみならず、革命の映画を作る人と認識しなければ。歌唱が運動を導き、運動は熱狂へと発展する。

フライトナイト/恐怖の夜(2011年製作の映画)

3.5

けっこう良かった。吸血鬼はカメラに映らないので、家に侵入して肉眼で殺人を目撃する『裏窓』という感じ。血を吸われるストリッパーは主人公と目が合うのだが、主人公が叫ばないように唇に人差し指をあてるところは>>続きを読む

>|