イワシさんの映画レビュー・感想・評価

イワシ

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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.6

ソダーバーグ版『レインディア・ゲーム』って感じでおもしろかった。登場人物の境遇とか、ラストのある展開とか似てると思う。ゆるくはあるがもたつかず、オフビートに強奪計画を進め、ショットによって物語の顛末を>>続きを読む

コーマ(1977年製作の映画)

3.3

殺し屋に付け狙われたジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが逃げ込んだ遺体保管室のビジュアルが完全にホラー。半透明の袋にパックされた全裸の遺体が何十体も食肉のように吊るされてて、どうなるのと見てたらすげー罰当た>>続きを読む

地球爆破作戦(1970年製作の映画)

3.5

すげーおもしろかった。ほぼ管制室という限定的な空間でのみ話が展開していくが、モニター画面を活用してサスペンスを持続させていく。ジョセフ・サージェントは『サブウェイ・パニック』でも同じ手法でサスペンスを>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

どれもこれもが古典的であり、同時に現代的でもある、「映画」としか言い様のない映像。

ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

4.0

アクションとサスペンスの配分がバランスよく、それらが展開される空間や状況も工夫されてて夢中になる。

合衆国最後の日(1977年製作の映画)

4.6

再見。バート・ランカスターとチャールズ・ダニングのカメラ越しの切り返しに感動する。直後の対面もワンショット内に人物をおさめた縦構図が素晴らしかった。

チェンジリング(1979年製作の映画)

4.2

再見。トリッシュ・ヴァン・ディーヴァーが画面外のあるものを見て恐怖で固まってしまうシーンが素晴らしい。音に対して凄い敏感で、とくに金属を打つ轟音が鳴り響くたびに怖くなる。あの金属音は黒沢清『CURE』>>続きを読む

カメレオンマン(1983年製作の映画)

3.5

ロングショットが良い。医師たちの訪問時の騒動や飛行場からの脱出劇、ウディ・アレンとミア・ファローが並んで画面の外に歩いていくこれらのショットの適切な距離感。ヒトラーには変身しないという、その一線は守る>>続きを読む

ナインスゲート(1999年製作の映画)

3.7

娯楽映画という言葉がぴったりくる感じのでとてもおもしろかった。ターナー『Night of the Demon』を思わせるプロットにB級活劇を足して、たまにゆるーいコントみたいな演出を混ぜる感じの映画。>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

豊富に取り揃えられた優雅な衣装を次々に身にまとい魅力的な表情を見せるジェニファー・ローレンスがすこぶる素晴らしい。のだけれど、クリス・プラットの倫理的にアウトな行動が彼女を魅力的に仕立てあげてるという>>続きを読む

マックィーンの絶対の危機(ピンチ)(1958年製作の映画)

3.3

パステルカラーに彩られた50年代アメリカのスモールタウンの町並みがとてもかわいらしくて、まるでウェス・アンダーソンの映画みたい。すごくほんわかした。マックィーン(若い!)を中心に、不良少年グループがブ>>続きを読む

テイク・シェルター(2011年製作の映画)

4.0

再見。繊細な身振りで狂気を噴出させるマイケル・シャノンが素晴らしい。宣教師の役とか似合いそう。『ブラッド・メリディアン』の判事を演じる彼の姿が見てみたい。

カプリコン・1(1977年製作の映画)

2.5

ラスト、墓場、スローモーション。『グロリア』と同じ日に観た。

シャロン砦(1955年製作の映画)

5.0

超絶大傑作!ラストの雪に泣いた。殺戮の現場を覆い隠した砂埃の変奏のようであり、悲しみを癒すには心許ない冷たさとひとまずの静寂を告げる白さを兼ね備えたさらさらした指触りの物質。それに満たされつつある砦に>>続きを読む

トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

4.0

クライマックスはまさに『周遊する蒸気船』のリメイク。投げ縄の代わりのネックレス。飲酒運転にスピード違反で、法律を微塵も守る気のないイーストウッドに笑う。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.1

ソーがハルクを鎮めるため、『エイジ・オブ・ウルトロン』におけるブラック・ウィドウの真似事をするシーン、ツイ・ハーク『西遊記2』で玄奘が孫悟空に子守唄を聞かせる場面を思い出した。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.5

闇を切り裂くヘッドライトの光線がハイウェイを走る自動車の輪郭を大気の中に浮かび上がらせ、テキサスの荒野で日々繰り広げられている肉食動物の狩りを思わせるカーチェイスを感動的に描き出す。痩せ衰えたマイケル>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.1

再見。キキが箒を使って空を飛ぶとき、垂直に浮かぶのではなく、建物の壁を足場にしながらスパイダーマンのように上昇していくのがおもしろい。クライマックスのジグザグを描く上昇は、旅立ちの場面の鈴のついた木を>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

今年ベストの一本。冒頭の台詞で示されるジェシカ・チャステインの先を見通す能力を彼女がガラス越しの会話を読唇術によって把握する場合で視覚化している。これは勿論クライマックスの予告として機能し、グレーゾー>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.0

80年代を舞台にしたジュブナイルとして良くできてると思うが、間延びした感があり、個人的には似た題材の『SUPER 8/スーパーエイト』のほうが好き。地下にある井戸はメダック『チェンジリング』そのもので>>続きを読む

密殺集団(1983年製作の映画)

3.2

クライマックスの廃墟、黒沢清プラス石井隆といった雰囲気だった。

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

上階から下階、道路へ出てのカーチェイスまでをワンカットで捉えた長回しが凄まじいのだが、アクションにダメージや疲弊も取り込み、そこからの回復と戦闘再開のプロセスまで描いているのが新鮮だった。酒と煙草で苦>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.1

エイプ達の内面が余すところなく表される表情のアップに十分過ぎる程の時間が費やされるのが難点。しかし、エイプだけに許された素手での空間の自由な上下と、優れた手話、そして水平的な隠密行動は見ていてハラハラ>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.4

外面を装った人間の中身が露出し、キース・スタンフィールドは肉体的精神的に地下に幽閉されるのだが、序盤から繰り返されてきた不安を現す指先の動作によって彼は逆転劇のきっかけを手にする。きっかけとなるそれは>>続きを読む

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