秋月さんの映画レビュー・感想・評価

秋月

秋月

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

良い映画であることは間違いないですが、テーマ性に対してその回答が薄い気がしました。

天気の子と違って新海誠監督の主張が内から出てきたものではなく、あくまで他者の話を見聞きした想像で語られているような
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.8

シーズン1.2を観てからの鑑賞。

シリーズは全体的に『ブレードランナー』の世界観に基づいているけど、シーズン1ではその原作フィリップ.k.ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』を引用しており
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アス(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの鑑賞!

アメリカの格差社会をテーマにしたホラー映画。

殆どの方がこのテーマについて言及しておりますので、私が感じたことを書こうかな?

格差社会をテーマにしているのに、何故同一人物でそれ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.4

色彩が豊かで建物や扉、被写体を画面の真ん中に置くことで絵本を見ているような不思議な感覚に陥る。

内容も10歳の男の子の目線で想像の友達アドルフ・ヒトラーと共に第二次世界大戦における苦難を乗り越えよう
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

諦めた者と賢い者だけが勝者の時代にどこで息を吸う?

ポンジュノ作品の中でも分かりやすい作品な気がする…完全に理解できた訳ではないけどあの石とかインディアンの意味とかさ

格差が広がる韓国の社会を如実
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.2

この映像凄くね?


物語そっちのけで観ていた
ディスカバリーチャンネル

宇多丸師匠も言ってたけど
サークルオブライフとは言うもののお前ら草食動物をものっそい顔で食うよね感が凄い
リアル過ぎて

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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

よく完結させたなと思いつつも…

継ぎ接ぎだらけのストーリー
短剣とC3POの件とかもう…ね?
あとあのドラゴンレーダーみたいなやつとかさ…意味なくね?
まぁしょうがないよねって自分を納得させながら鑑
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

2.0

怪盗はキット来るwwww



クッッソおもんなかった
映画館で見なくてよかった

まず舞台をシンガポールにする意味がなかった。
例えばシンガポールの歴史や問題になっていることを主題にしてもよかった。
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

主観によって悲劇か喜劇か決まる


私を苦しめるのは共同主観だ。

自分も持っていて他人も持っているであろう主観のことだ

この共同主観が世界を造り常識というモノを作っている


しかし歴史を紐解けば
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.3

自分の暴力性が歓喜した


なんというかドラえもんでスモールライトを使って悪い奴等を小さくしてこらしめるんじゃなくて、スモールライトを鈍器のように使って頭カチ割るような映画というか

なんというか水戸
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

この映画はいい映画だと思う。

自分自身よりも証明書の有無を尊ばれることや、劣悪な環境、境遇、それが普通であるとの認識

現在の極度の貧困層の苦悩を感じさせる


遊園地にある女性像の服をはだけさせ胸
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

大事な 大事な セカンドチャ~ンス(児玉清風に)



最高だ!


これは破壊と再生だ!



まずこの物語にモヤモヤしている方はウッディを玩具として見ている可能性がある。
ウッディを自分と重ねられ
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天気の子(2019年製作の映画)

4.5

ヤバい(;゜0゜)

私は新宿に小学生~高校生まで住んでいた

あの新宿の街並み、歌舞伎町や日清食品前から区役所に抜けるあのホテル街、帆高君が銃を拾ったあの場所、陽菜を働かせようとしてたチンピラが警察
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.3

息をするのを忘れていた

そこは海の中だった


聞こえる

命の音が

羊水の中で



母なる海とは、なるほど母親の肚の中にいたことを思い出させるのだろうか?一つ一つの振動が身体全体に響く。空気中
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嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)

4.6

ずっと観たかった作品でした!


所謂不倫ものなのですが途中から展開が読めなくなりました、また映像や演出、セリフがかっこよくて最高です。


開始3分で主人公の境遇や心境がわかる秀逸さ

長回しで魅せ
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くもりときどきミートボール(2009年製作の映画)

4.5

フィル・ロードの脚本は私の思想とよくあう。

『スパイダーマン スパイダーバース』から始まり、『レゴムービー』そして今作

私が今まで見てきたフィル・ロードの作品にはユーモアと父と息子、それぞれのアイ
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.8

これは見事


モノクロの様な色調に、動かないカメラ、淡々とした映像は絵画のように見える一方、調度品やたまに映る赤や紫はシュルレアリスムのそれに見える


主人公のトラーは敬虔なキリスト教の牧師だ。あ
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.8

回答が優れすぎてる。


レゴで爆発、シャワー、海を表現している。この素晴らしい映像は私達を物語に引き込む一つの要因となっている。


物語の冒頭でみんな一緒が良い!マニュアル万歳!な演出。これはわか
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イメージの本(2018年製作の映画)

4.6

やつの映画を観る前に言っておくッ!おれはいま、やつの新作映画を体験した

い…いや… 体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……

あ…ありのまま いま 起こった事を話すぜ!

「おれは映
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バイス(2018年製作の映画)

4.4

労働者は低賃金と長時間労働をしていれば、政治のことを考えられなくなる。


的なことが映画冒頭で語られる。自分のことを言われているようで、これから語られるストーリーはおそらく強烈なものになるであろうと
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.3

絵のタッチが苦手で…

映画館で観るのをやめたのですが後悔しております。


両親を失った小学生の主人公。
しかし、心を失うことなく祖母の営んでいる旅館に引き取られることに。そこで、若おかみとして働く
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト級


リサ・ランドールの5次元理論。詳しくはないが、これ以上小さくならない原子を物凄い速度でぶつけた結果原子が消えてなくなった。これをリサ・ランドールは原子が消滅したのではなく別の
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運び屋(2018年製作の映画)

4.5

新しい価値観を学び続ける


88歳にもなって映画を造り続け、出演し続けるその姿勢、とても尊敬します。

自分の価値観、イーストウッドの価値観は昔の価値観として置き換えられるだろう。仕事に生きていたこ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.9

当時付き合ってた彼女に真っ黒い生地で真ん中に黄色い☆のマークとローマ字でほしちゃんってかいた手編みのセーターを貰ったんですけど、流石にこれはちょっと着られへんってことで、外国の恵まれない人達に寄付した>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

ありえない組み合わせの見事な調和


中学一年生までしか学校に通っていない腕っぷしの強い白人とインテリで天才ピアニストである黒人、二人のありえないコンビが黒人差別が横行している60年代のアメリカ南部を
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.1

自分の弱さに負けた男が何かを求めて


スリの技術を磨くことにとりつかれた男、自分はそれをすることによって特別な存在になれると

その気持ちはよくわかる、そしてそれは破滅的な行為であることもよくわかる
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.6

この映画、咀嚼しきれない

ストーリーとしては権力がいったり来たりする模様がとても面白く、ずっと見ていたいと思えるのですが、具体的にこれがこうなってこういう結果になるのが面白いとは説明しにくい映画かな
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.5

観てきました!

うん!感情移入しにくいです!

『セッション』や『ラ・ラ・ランド』の主人公もこの映画の主人公ニール・アームストロング同様夢を追っています。しかし過去作と比べて今回の主人公には熱意があ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.2

オーマイゴッドファーザー降臨


リンチが学生の時、子供ができてしまったことによる恐怖と不安を描いていると言われている。所謂、現実逃避の映画のようだ


不安を題材にした絵が多い、エドヴァルド・ムンク
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未来のミライ(2018年製作の映画)

4.6

感情どこ行ったんやねん!


この映画友達が数人観ていて、全員が好きくない!って言っていたので劇場で観るのを見送りました。
レンタルDVDで鑑賞!


最高に良かった!!傑作じゃないですか!

もう世
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.9

この映画は歴史だ
アメリカの歴史であり、イーストウッドの歴史を観ているようだった


歴史は何のために学ぶのか?
それは解放と継承のため


主人公のコワルスキーは古きよきアメリカの時代を背負っていた
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.2

ここ最近、音楽系の映画が盛り上がっていますね!

しかし音楽系の作品は私にとって相性があまり良くないんですよね。
というのも世間の評判が良い作品は、私には合わないことが多いんですよ…(グレイテストショ
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.3

言いたいことはよくわかる…だけど私にはまだその経験がない

前作のクリードを劇場で見なかったことを後悔したため今作は劇場で観ました!

子供が生まれ父になるアドニス
子供と向き合えないロッキー
子供を
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.7

バカって言った奴がバカなんだよ!!


いや~めっちゃムズい!
何?どういうこと?って感じですが色々調べたり考察してみた結果でた結 論がコチラ!↓↓


分断がもたらす悲劇


魔女と聞けば魔女
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.1

私は挫折した、弱い人間だ、コンプレックスの塊だ。挫折を経験している人は少ない

自分の人生を思い出して、あれは挫折だと感じている人はいるだろう。しかしそれは挫折ではなく失敗であることが多い

挫折を経
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.7

一つの詩から一つの国まで。いや世界中か…


各人が持っている力を120%引き出すには、何が必要か


それは詩やスポーツ、歌、踊り、映画、更にはこんなちんけなレビューにまで至るんじゃない?


そう
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