seriFilさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.5

一番怖いのは、彼を告発できない社会的なというより世間的事情でしょうか。退職していただいてほっとしてるだけみたいな。いかにも日本にもありそうな事情ですが、かくしてサイコパスは野に放たれたまま。そうしたえ>>続きを読む

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

3.5

例えばVOGUEのようなハイファッション誌を飾る写真、女性モデルたちのその表情は、基本的に男性の存在を無視している。だからかっこいいとも言えるし魅力がないとも言える。ヘルムートニュートンは、ハイブラン>>続きを読む

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

3.8

あの人も当然顕彰されるべき的な問題、日本で言えば靖国な話になるわけですけど、安心してください、愛国心を煽るような話ではありません。多くの人の命を救ったひとりの兵士に関わった戦友や年老いた両親の心情を救>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.0

少年は無垢で純粋だとは言いませんが、無力というのはそうなんでしょうね。そして大人はほぼ汚い。馬のピートへのチャーリーの思いは子どものときならではの心当たりのある感情です。ネタバレですけど、本当によかっ>>続きを読む

ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

4.0

このサムネイル画像に惹かれてつい視聴。勝手にコミカル風味を期待していたので予想外のシリアスなスプラッタにヒきました。が、しっかりつくられた映画でした。
悪いほど仲間の評価が上がるという若者あるあるだけ
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聖なる証(2022年製作の映画)

5.0

一旦、「宗教はカルトである」と言ったら見晴らしがよくなりますかね。的なレビューは皆さんに譲りまして、映像がすごかった。セリーヌシアマの『燃ゆる女の肖像』のような透明感とは違いますが、まさに絵画。衣装や>>続きを読む

ラ・ヘファ:支配する者(2022年製作の映画)

3.2

富裕な中高年女性と野心満々な若い女性の戦い。どちらにも感情移入できずいろんな意味でイタいんですけど、突然スパークするような暴力は思い切りが良くキレがありました。

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.9

タイトルバックやエンドロールのバラの映像がとてもきれいで、このかわいい作品の素敵な額縁になってました。

ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)

3.9

超絶スナイパームービーはなぜか惹かれます。人里離れた山の中で静かに暮らすかつてのワケありレジェンド。のっぴきならない国の危機に「彼しかいない」と声がかかる。山奥に不似合いな黒い高級車がやってくる。吠え>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.5

「プライベート・ウォー」。誠実なタイトルと言うべきか。しかしあまりに魅力的なこの素材に、演者も監督もやや酔ってる感でした。

テイクオーバー(2022年製作の映画)

2.0

ひどい。1点台の評価でしたが、天才ホワイトハッカーが世界を救うかもっていう希望を垣間みせたっぽい雰囲気をうっすら醸したので、2点に。

インバトル/因縁のファイター(2020年製作の映画)

3.2

MMAチャンピオンのいろいろアウトな父ちゃんキャッシュと良き息子ジェットが試合をする物語、そのシンプルさだけで十分成立しそうですが、興味深かったのは、いわゆる知的障がい者である弟クインの描かれ方。ジェ>>続きを読む

幻土(2018年製作の映画)

5.0

いろいろ考えてたら評価5になりました。夜の埋立地、波打ち際、搾取され続ける彼らの小さな妄想が赤紫に発光するシャボン玉となって空に上る。すぐに見えなくなるのは暗さのせいなのかはじけてしまったからなのかは>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

マーヴェリックの花道劇場。需要なきかつてのレジェンドに偶然与えられた最高の花道。ロートルな車輪の取れたF14も一緒に。良かったね。
始まりの10分で、観たことのない映像クォリティにのけぞりました。深く
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ヘイター(2020年製作の映画)

3.7

冷蔵庫の中みたいなひんやり映像で、カメラは涙目のトマシュを見つめ続ける。これは冷凍の『時計仕掛けのオレンジ』ですね。

Togo/トーゴー(2022年製作の映画)

4.0

強くて優しいホームレス。僕の理想像を見つけました。

ウルグアイと言えばムカヒ元大統領。貧困や格差とか社会的諸問題が滲み出てはいましたが、親に叱られているかのようなヘタレ過ぎる半グレくんたち含め、全体
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アンキャニー・不気味の谷(2019年製作の映画)

3.2

張り詰めた映像を楽しみました。が例えば「ブラックミラー」のエピソードの一つかのような小粒感がややざんねん。
エクスマキナにも感じたことですが、不気味の谷次元のテクノロジーにおいては、観察者のその対象へ
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カムイ外伝(2009年製作の映画)

3.7

2009年公開。リアルタイムで観たらどう思ったかわかりませんが、ワイヤーアクション含めCGなど技術的な足りなさに、むしろ実現したい映像への思いみたいなものを感じました。不自然とは言え結果不思議な浮遊感>>続きを読む

新宿タイガー(2019年製作の映画)

2.9

職場がこの辺なので何度となくお見かけしていますけど、マスクを外した彼を見れると思いませんでした。と同僚に話したら、某カフェのテラス席で普通にマスクを外してよくお茶してるとのことでした笑。本作、タイガー>>続きを読む

ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

2.9

所有しているのではなく、むしろスマホに所有されていませんかという現代社会への警鐘ムービー。セリフに引用されていたマタイの福音書、第5章の30「もし右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしま>>続きを読む

画家と泥棒(2020年製作の映画)

5.0

これはもう奇跡のドキュメンタリー。合理性や社会性、もちろん損得などははるかに超え、かつ、優しさや善意とも無縁の、ただそうでしかいられないし、そうすることしかできない二人の出会いが結果お互いを救ってる。>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

アマプラで観た同監督の「燃ゆる女の肖像」にとても驚いたので、新作ロードショーに足を運んでしまいました。この監督は言葉にはならない、他人には見えにくい、でも確かにある人間の感情に目を凝らして表出させるよ>>続きを読む

スタンリー・キューブリック ライフ・イン・ピクチャーズ(2001年製作の映画)

4.0

あらためてキューブリックの僕ベストを考えました。映えある第一位は、ドコドコドコ、ザン!「時計仕掛けのオレンジ」!!なぜなら今いちばん抑圧されてるテーマでありセンスに思えるからです。あのカッコ良さわかっ>>続きを読む

イントゥ・ザ・ディープ:殺人発明家の深層(2020年製作の映画)

3.0

イーロンマスクの出がらしみたいなデンマーク発の救いなきサイコパスの顛末。会社は楽しそうだったんですがデタラメなひとだったのかな。ただ、カメラに収まっていたサイコパスへの言及とか、自覚的だった節もあり逡>>続きを読む

監視者たち(2013年製作の映画)

3.7

楽しみましたが、班の他のメンバーのキャラがもう少し見えたらと思いましたが、そう思うと、このクォリティのまま連続ドラマでどうでしょう。

フェイク シティ ある男のルール(2008年製作の映画)

3.0

このメンツでこの設定ならもっとツヤツヤしたエンタメにしてほしかった。なんかリアリティゆえの暗さとは違う、全体にうっすらホコリかぶってる感。荒唐無稽なファンタジーとアクションにリアリティと説得力をもたら>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.3

気が向いて見直しましたが、やはり、これなら要らなかった。ざんねん。

LOU ルー(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

元特殊部隊の息子と元CIAの年老いた母親との死闘(笑)。最後の波打ち際でのくんずほぐれつは観るべきものがありました。オイディプス的青年の通過儀礼、父殺しもジェンダーフリーでしょうか。加えて負けるという>>続きを読む

ザ・ライト -エクソシストの真実-(2011年製作の映画)

3.4

神のみならず悪魔もまた「信仰」に支えられている。というお話。それはその通りとしても本作のようなトンデモエピソード、それが集団心理なのかそれとも未だ現代科学では捉えられない現象やエネルギーなのか、それは>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

「物語」とは程遠い、誰も映画にしようとは思わないようなあまりに「普通」な、しかし愛おしい人間のあり様が生き生きとくっきりと描かれていることに驚きました。
観たことはあったはずですがアマプラで見つけふと
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テイキング・ライブス(2004年製作の映画)

2.9

二人がイチャってから急に雑なあらすじ映画に。どした?

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

グッチ家のお坊ちゃんアダムドライバーと見事な対比のガツガツしてるレディガガさん、好演したと思いますが、損をした気もします。もう少し彼女に感情移入したかったのですが、後半はイタいだけの女性でした。リドリ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

透明で美しくかつ力強いその映像力に驚くほど圧倒されました。

ラスト・シフト(2020年製作の映画)

4.0

淡々としたリアリズムが良かった。底辺で浮かばれない本当に悲しいだけの白人のおじさんを描いたところにこの映画の価値がある。劣悪な状況や環境はその人のタマシイを傷つけてしまうのかなあ。同様にお金は無いしツ>>続きを読む

ボーイ(2010年製作の映画)

5.0

エンドロール直前のハカバージョンのスリラーに評価5デス。フィンランドの片田舎、まさに絵本のようなお話と映像。ファンタジーから醒めて行く過程がオトナになることかもしれないけど、醒めさせてしまうのもオトナ>>続きを読む