ShiroKuroさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ShiroKuro

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

「原爆の父」と言われたオッペンハイマーのノンフィクション映画である。3つの視点:
1、世界の破滅への運命を握った男が直面した人類の破滅と世界平和に悩む。ユダヤ人であるオッペンハイマーはナチスよりも早く
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The Last Deal(原題)(2023年製作の映画)

3.5

仲間との信頼
背景には砂漠での農業技術の進展で、マリファナ栽培で一攫千金を夢見た映画だ。ビジネスには成功も失敗もあるが仲間への信頼が肝心で、失敗は往々にして自分自身で全て確認していない事だ。それと非常
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.4

明日を、未来を作る
人は過去の悪夢を消したがるが、幻想の世界を別にして、過去は消せないが未来は作れる。自分が求めているものを不思議なトンネルで探そうとする。だが、トンネルの世界で見た亡き妹の言葉で現実
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地球は優しいウソでまわってる(2023年製作の映画)

4.2

「意見の相違」夫婦仲でも、仲間同士でもよく起こること、ましてや他人とは。ちょっとしたことでも気に掛かり口喧嘩、口論してしまう、世の中にはいろいろな事を思い、行動し、話す人間がいる、様々だ。そんな人間関>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

暗殺にミスしたことで妻が襲われ致命傷を負った。そのことで、自分を責め、逆に元雇い主を追い詰め殺戮していく映画だ。ストーリーは極めてシンプルだが、愛する妻への思いが、これほどまで危険を犯して人を変えるの>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.2

生成AIが人類を管理、政府・軍組織がAIで管理され壊滅状態にしようとするSFアクション映画だ。映画のストーリーはあまり深い意味合いを持たないが、近未来の世界は不可解に仕組まれた生成AI頭脳が勝手に動き>>続きを読む

ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

3.5

人間とクローン人間
近い将来人間は人間のクローンを造りだすことが可能だろうか。生成AIが人間の頭脳を再生できれば人間にそっくりのバイオ・ヒューマンを作り出し、クローンが人間社会を支配する世界も不思議で
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

今回の第7作も1秒もスクリーンから目を離せないサスペンスとアクションに最新の映像・変装テクニックが豊富に盛り込まれている。世界の危機を揺るがす特殊なペアリング鍵を巡るミッションである。その片方を巧みな>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.2

権力と金
嘘で固められた国家医療体制への疑惑がマスコミと新人保険相が中心となり炙り出すドキュメンタリー映画。賄賂を渡し、見返りを得る組織が国家を揺るがす規模となっていた。一人の記者であり編集デスクと正
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

4.5

大政奉還後の勢力争い。「時勢の魔物には勝ち得ません」「武士の時代は終わる」と越後長岡藩家老の河井継之助は新たな世が来る事への不安と期待が交差し、忠義を貫く侍として戦いを覚悟する。現代でも正義、真実が有>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

命をかけて暴漢の真実を語る妻。夫が決闘で敗北すれば妻も死の罰を受けるという時代に妻は発言を最後まで貫き、夫は必ずや神のご加護があると決闘に挑む。 現代レイプされた女性は概ね沈黙し、誰にも悟られないよう>>続きを読む

フライト(2012年製作の映画)

4.0

「依存症」自己管理が出来なく意志が弱いなど社会的批判も多い病気。「酒」依存症となり航空機事故を招いた機長が良心の呵責に耐えきれずこの依存症を告白、多くの乗客を助けたが、「自由を選び」刑務所入りする。懲>>続きを読む

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.5

人妻に恋をして悪夢に巻き込まれる、と言う回想的な展開の映画は、実は介護をしていた女性看護婦の過去の傷を癒すことに繋がる。人の看護から自分より更に不幸な人生を歩む人がいる、を知る事で新たな人生に前向きに>>続きを読む

神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

3.9

両親の宗教の違いが家族意識を変える。宗教に興味を持った少女は双方の宗教を理解しようとするが納得いかない。それに自分がどちらを選ぶのか、キリスト教かユダヤ教か、悩み苦しむ。やがて、少女が大人としての経験>>続きを読む

マヤを救って -小児医療の実像を問う-(2023年製作の映画)

4.5

親子の絆
母親が現役の看護婦で、病院での様々な処置が母親に対する対応に疑問を持つ事に成る、ドキュメンタリー映画だ。弁護士を介入させたことで病院と両親との均衡バランスは崩れていく。人は一度不信と疑惑を持
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魔女の香水(2023年製作の映画)

4.0

起業家へ
「人は香りで変わる」が魔女の言葉。香りに感化され元気づけられた様々な言葉、9つの香水のネーミングは正に起業家へのメッセージに映る。現代は頭脳的感覚行動の時代であり、「香り」は正に人間の五感を
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ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.8

『Blackberry』起業家の失敗
最初のブラックベリー携帯電話(プロトタイプはゲームの表示スクリーンに計算機のキーボード)がついに団体の支援を下に生産化に漕ぎ着く。だが、技術的難点から解決策を得よ
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ローグ アサシン(2007年製作の映画)

3.0

「仕返し」は敵のボスが死ぬまで続く「ヤクザの仕打ち」である。それを第三者が介入してヤクザの同士討ちを仕掛けていく。仕掛けは実に簡単だがヤクザ同士が「仇」と思える仕組みは実に巧妙だ。

俺の過ち(2023年製作の映画)

4.0

家族のDVは日本では親族の恥だとして公表されることは少ないが、年々増えているのは社会の所為だろうか。人々が短気になり怒りを作り出す社会構造の原因は「人間関係への不満が複雑化している所為」だとも言える。>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

拳銃と柔術の闘いが見飽きる程多く、少々退屈だ。俳優もロケーション(大阪、NY、パリ等)も豪華、だが多い撃ち合いのシーンの割にはイマイチストーリーが何か物足らずになったのは少し残念だ。

Book Club: The Next Chapter(原題)(2023年製作の映画)

3.5

唯一独身のビビアン(ジェン・フォンダ)のウエディングドレスを選び、内緒で祝宴計画するコメディ映画だ。ダイアン(ダイアン・キートン)、シャロン(キャンディス・バーゲン)、キャロル(マリー・スティーンバー>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

4.2

心の支え
「心の支えが人を変える」濃姫の支えで信長への自信を戦国の世の覇者に変えていく様を描いた映画だ。特に「比叡山の焼き討ち」は「仏の姿に隠れた無法者」(僧侶達はは信仰や修行ではなく、飲酒、賭け事に
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サウザンド・アンド・ワン(2023年製作の映画)

3.8

自分は誰なのか
母親が秘密にしている事、それは息子の出生証明。息子の社会保障番号が間違っていると大学の進学申請で発覚、出生届が不明で密入国者となる可能性が高い、と言う扱いになる。やがて息子は未成年者と
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.5

米国の容疑者に対する8年間に及ぶ拷問、監禁、拘束、人間は耐えることが出来ないほどの肉体的、精神的苦痛を施し、遂には母親への逮捕で供述書に同意させることが役割の担当者は悪魔のようだ。米国には容疑者を保護>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

3.8

親の心理
動物の本能、それは家族を守るために縄張りを持ち、たとえ人間でも近付けさせない。人間も家族を守る為に必死になるが、ここでは父親として家族を守る為に凶暴となったライオンとの対決する。父親の勇気と
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

戦場での恩返し
2001年10月7日、1300人の兵士がアフガンに派遣、その後98,000人に増える。その際5万人の通訳者にビザが発行された。この映画はその戦地を映画化したもの。一人の兵士が現地の通訳
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

「母の決断」母のビジョン、将来を見据えた決断
ナイキのバスケット部門は瀕死の状態でいつ廃部になるか、だが期待する新人獲得で前代未聞のナイキ、サクセスストーリー映画だ。マイケルの第一希望候補はアディダス
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ジョージ・フォアマン:45歳のヘビー級チャンピオン(2023年製作の映画)

4.0

Doc Broadusトレーナーによってファアマンの才能が引き出されたことは素晴らしい。才能は誰かによって見出され、それを自分自身が努力することで自信が付き素晴らしい才能が醸しだされるのだ。 だが、自>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

戦争でも価値あるもの「金塊」
戦争は残虐だ、それがたとえ終戦後でも。人の欲は絶える事なくあるものを躊躇なく奪い去る。 映画の見所はたった一人の不死身の男がで数十人のナチス軍団を壊滅させていく巧妙な手段
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プロフェッショナル(1966年製作の映画)

3.5

「愛」は人知れず
誘拐された妻を取り戻そうと四人の雇われガンマンたちと山賊との戦う映画、だがその裏に人間味あるストーリーが隠されている。舞台はメキシコの枯れ地と砂漠地帯であり壮絶な戦いが始まる。ところ
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Sweetwater(原題)(2023年製作の映画)

4.0

米国の人種差別は社会の理不尽さを多く生み出し、それが社会変化をもたらした。映画で見る人種差別、ホテルでの宿泊拒否、ガソリンスタンドでの給油拒否、レンストランの入場拒否など。日本でも例外ではないが表に出>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

ネット社会は様々なことを捜査、検索、更に遠隔の異国でも誰かに依頼できる、まさにネット社会に生きる人間社会とこれからAIが起こす複雑社会を見ているような映画だ。 複雑社会とはAIが人間思考をもち、コンピ>>続きを読む

ラスト・キングダム 死すべき7人の王(2023年製作の映画)

3.9

バイキング時代の英国最大の内部戦争「ブルナンブルの戦い」の史実に基づく映画。この時代の戦いはまるで数による力の押相撲だったのか、兵力は剣を持った兵士の数だ。映画で印象に残るのは、最後に生き残った王たち>>続きを読む

87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.7

人の心の内を暴かれた瞬間、人は正直になるか怒るかのどちらかだ。 うつ病とはそんな心の内を押さえ込んでしむ事だと聞いたことがある。
心の傷、そんな苦痛からの解放は、やはり人との繋がりから生き甲斐を求める
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.2

日本の近未来を見るようで長生きする老人となるのが恐ろしくなった。
老齢化が進み、介護が必要な孤独層が増え、年金が減額され、職がなく、住み所を追われ、生きがいを失う。若者にとっては低賃金、介護保険・諸々
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Pinball: The Man Who Saved the Game(原題)(2022年製作の映画)

3.7

ピンボールをこよなく愛した男(ドキュメンタリー映画)
人々の喜びと幸せは恋愛もゲームからも味わえる、とロジャーは認識した。ゲームが子供の教育の悪となりギャンブルだとするか、ゲームを人々の楽しい娯楽とし
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