赤色が効いた映像。美しい風景とは相性が悪く、実にサイケデリック。(赤のポンポンが付いたニットキャップは微妙💧)陶酔と涙、そして迎える破滅はレベッカの愛と激情。
柔らかい白のセーターや清楚なレースのベビ>>続きを読む
自分が当事者になったかのように、特有のカメラワークに追い詰められる。バイオレンス部分は削ぎ落とされ、チープなクラブと女の子達を大切にしているコズモの悲哀を感じる。"私が与えられるものは、この熱い愛だけ>>続きを読む
『ベル&セバスチャン』続編。魂の浄化。自然と生命の尊さ、そして愛が沁みる。大きくて、豊かで、深く優しい。名作とか感動作とか、どんな言葉も当てはめることは出来ない、生きる喜びそのものだと思った。
ワンちゃん+子ども×歌=泣くしかない。
思った以上に緊迫感もあり、厳しくも美しい自然はもちろんのこと、児童文学の映画化が見応えのある素晴らしい作品になっている。誰もが心の中には清らかな部分を持っている>>続きを読む
手指の皺、カサついた心、倦怠と漠然とした苛立ち。欲望を絡ませて小説の中へと葬り去り、自分自身から解放されたような、この上ないシャーロット・ランブリングの美しさに魅了される。涼しげで静かで、鋭くも憂いの>>続きを読む
虚実が曖昧になり、混乱と戸惑いの中に引き込まれ翻弄されてしまう。指導しているようでいて、実は支配され破滅する教師。私は、フィクションの中だけが青年が自由に思いのまま居られる場所であり、教師は道連れにさ>>続きを読む
「似たもの同士ね」。自己顕示欲と嫉妬、鬱屈した不満や反抗心等、自己抑制の中に覗く其々の感情。3人の絶妙なバランスと纏わりつく緊張感が苦しい。若者の刺々しいエネルギーや愚かにも映る無邪気さと、倦怠感漂う>>続きを読む
アカデミー賞授賞を祝って、今更ながら観た。想像がつく結果でも、凝った手法にはストーリーに入り込める面白さがある。一色のパズルを仕上げていく厄介な楽しみのようだった。疲れたけど。
暮らしはまるで小劇場。小さな笑いがいっぱい。通り過ぎてしまいそうでいて、いつも日常の其処ここにある、その豊かさ。
ここに感じる生命と久遠に感動している。
「映画は世界中の人々を楽しませ、豊かにしてきた」それが万人のものとして続いていくことを願い、感謝したい。Filmarksで出逢えた皆さまにもありがとう。心から。
皆さま、いいねをありがとうございます❣️私ごとで恐縮ですが、体調を崩して療養中。配信に浸りつつ回復待ちです。今回はこの作品。まだ観ていなかったことを恥じています。Miles Davisの驚愕のカッコ良>>続きを読む
邦題は随分とざっくりしているが、原題『To kill a Mockingbird』無力な者への迫害の象徴。差別と偏見、貧困、正義、そして"隣人を愛せよ"という人類最大のテーマ。好奇心旺盛な子ども達が、>>続きを読む
子どもたちの可愛らしい反抗を軸にして,大人の事情が渋いような苦いような絶妙な味わいで伝わってくる。そんな中、イサムちゃんの"I love you"にキュンとくる。毛玉だらけのお揃いのセーターもかわいい>>続きを読む
いいね!と声が出そうになるfin。「大人はバカだな」はい、そのとおりですね。社会と政治、そして戦争を、可愛らしい子ども達が教えてくれる。コメディと呼べない名作。ちびビジュス、飾られた勝利品と並ぶ結婚写>>続きを読む
500レビューの節目にと、漸く鑑賞。秀逸な人物設定があってこそのストーリーだと思ったし、役者の表情の一つ一つ、闇の中の炎や土砂降りの雨、泥、馬と殺陣‥目に映るもの全て、画面の隅々まで徹底した拘りを感じ>>続きを読む
「世論は私が作る」「市民を扇動するのだ」の一方で子ども達が新聞を作り,配達する場面に涙してしまう。議長の柔らかい笑顔が印象的なラストが凄く良い。「イャッホー!」
あえて75年前の作品を観た。「アダムの死を僕等の人生で意味のあるものにするんだよ」とジャックは言った。"善が悪から生まれるもの"ではないように、そして"善か悪かを決めるのは誰であるか"を考えていかなく>>続きを読む
regret、revenge。憐れで残酷な愛。小説と過去を交差させながら「現実世界で生きたい」と言ったスーザンの心の動きに繋げているのが巧い。スーザンの傲慢さと弱さが私自身の本性にもあるような気がして>>続きを読む
慎ましい嘘と愛が。色とショパンのノクターンが。静かに哀しく、優しく、心の奥まで沁みてくる。エドゥアール・マネを前にしたアンナの表情は気高く美しい。苦悩の中でも生きる人々も。
記憶の中の世之介が、あの頃の自分を思い出させてくれる。その愛おしさと切なさが、可笑しくて悲しくて泣けてくる。会いたいけど会えない、彼にも自分にも。"あの頃"がどんなに大切なものか、今じゃなきゃ分からな>>続きを読む
倫理も道徳もなく、それどころか完全に狂っている。報道指針や知る権利云々論議の対象になりそうなテーマであるのかもしれないけれど、行動以前に巧みな"交渉術"が恐ろしい。消えた若い命を前に「素晴らしい」「嬉>>続きを読む
保護か管理か。治療か虐待か。社会と個人。医療制度や福祉のこと、人権と尊厳、自由とは。観終わった後ずっと考えてる。一つの作品を鑑賞した感想として何も書けないでいる。
『別れの曲』。私はピアニスト15人の他、交響楽団のものと管弦楽伴奏のソプラノのCDを所持している程に、この世のクラッシック曲の中で一番好きな曲。映画では、他にも多くの名曲が実にドラマティックに綴られ、>>続きを読む
感じたことを正直に書く。
生きていくことも、死にゆくことも、同じように残酷で、同じように尊いと思った。
可笑しくて哀しい人間模様。「俺は汚れている。」「みんなさ。」ジョシュは、ろくでなしなんじゃなくて、甘えん坊っていうんじゃないかな。いつも街の人々の人情、芸術家の深い思いやりに支えれている。新聞記事が子>>続きを読む
"Don’t loose your way"アル・パチーノのキメの一言。このラスト一択。水中貯木場でのシーン、血液が繊維に染みる映像を時折り差し込んでくるところ、美しいアラスカの風景。印象的だけど少し>>続きを読む
このリプリーにはどこかしら希死念慮を感じる。それを退廃的でありながら幻想的にも魅せてくれるヴィム・ベンダースマジック。そこにブルーノ・ガンツの聖人のような佇まい。彼自身、病状への不安を利用されたにもか>>続きを読む
EOの長い睫毛、愁のある大きな瞳、優しくてどこか寂しげな佇まい。その一方で、人間は哀れで滑稽で、どうしようもなく愚かだ。「あらゆる道徳的間違いを正す努力」って何?クレジットの"自然と動物達への愛から生>>続きを読む
"foget it Jake,it’s Chinatown."ラストにはブワッと鳥肌が立った。2024年、ラッキーなスタートになった傑作。
生と性、そして死がまとわり付く。その境目が曖昧にも思えてくる。ちぎり蒟蒻や腐りかけた桃も、エロス極まりない。貪るように欲を満たそうとする不気味な程の色気を放つ男と、一方で理性で感情を抑えようと苦しむ様>>続きを読む
「"甘い、辛い、苦い、しょっぱい"どの味も今の気分じゃない。胃もたれしないで満足も出来るのないかしら‥?」そんな気儘なチョイスに応えてくれて、ちょうど良い塩梅で味わえた。「お茶はいかが?」"また傘を忘>>続きを読む
突き刺さるような痛み。苦悩の果てに見たものは、絶望の縁にある信仰のようでいて、死を受け入れる事で得られる安らぎのようにも感じる。繊細なモノクロームの映像が孤独を際立たせ、美しさと哀しさが背中合わせに存>>続きを読む
bluff。それこそがポーカーゲーム!原題から予想はついたとしても、その予想を遥かに超える面白さ。勝負は人生を豊かにするものでなくては。若者に未来を。
私は別の結末を予想していたけれど、これで良かったんだと思う。1つの友情の物語として。
悪と正義の曖昧な境界。