SatoshiFujiwaraさんの映画レビュー・感想・評価

SatoshiFujiwara

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2014年〜。それ以前は下記を参照下さい。一応のスタンスは「ジャンル/国籍問わず何でも観る」。最近寛容なんで点数は割に甘いかと。映画は単純なようで奥が深いですね。基本的にレビューは書きますが、めんどくさいか大して書くことないと端折るかスルーです。

Filmarks ID→SatoshiFujiwara
https://filmarks.com/user/SatoshiFujiwara

不安が不安(1975年製作の映画)

3.9

テレビ映画作品にて劇場公開作に比べるとどぎつい表現はほとんど出て来ないけれども、しかしファスビンダー的ニューロティックさが溢れ出る。大体、この人の撮る映画に出て来る人々は、極めて普通に振る舞っていても>>続きを読む

わたしたちの家(2017年製作の映画)

4.1

噂には聞いていた本作、なるほど図抜けている。冒頭、次の誕生日で14歳になるセリとその仲間が4人で和室と思しき場所で何だかチープな音楽と共に輪になって踊る。画面の色調も妙に赤みがかっているのだが、そのう>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.9

物語の中盤までは説明の省略がなかなか良い感じに機能していたんだが、終盤に至ってあそこまであからさまに役者のセリフで顛末と言うか因果関係を説明させちゃいかんのではないか。もっと画に語らせなきゃ駄目なんで>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.6

大昔に観たが超久々の再見。余り覚えてなくてえらくアヴァンギャルドで硬派なイメージを引きずっていたんだが改めて観たらほとんどスラップスティックなコントの連続じゃないか。同時代のルネ・クレール&サティの『>>続きを読む

砂漠のシモン(1965年製作の映画)

3.9

ブニュエルの主要作品は結構観ているがこれは未見、噂に違わず人を食っているというかシニカルというか、まあブニュエル的悪意だよね。大体最初からシモンがいかにも胡散臭いし、見た目は清貧でそれらしくもあるがあ>>続きを読む

シングルマン(2009年製作の映画)

4.2

あいにくファッション方面には明るくないのでそちら方面でのトム・フォードの知名度や業績はロクに知らないが、先に『ノクターナル・アニマルズ』を観て気になりこちらも。

いやこれ、想像以上に良い。なるほど『
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残像(2016年製作の映画)

4.3

全く観ていて辛い(どんどん辛くなるんですよ…)、しかし素晴らしい映画。社会主義リアリズムと言えば、例えば大作曲家ショスタコーヴィチはそれに翻弄されながらものらりくらりと身をかわし、卓越した処世術で「分>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.0

原作未読ゆえその世界を映画に上手く移植出来ているのかといったことは留保。ある種の低予算、インディーズ系日本映画に典型的な一世界が描かれているのは良いとしても、そこに映画的な感興があまり感じられないのが>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

なーに、単なる自意識過剰で承認欲求がやたらと肥大したうざいこじらせ女子の話じゃねえかと切って捨てたい気がするが(久方ぶりの同窓会で名前を忘れられるなんてことはままあるじゃねえか、などと冷静に突っ込んで>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0

一般的に言って歴史修正主義は歪んだ認知だと思われており(陰謀論とも通底するだろう)、それは多くの場合特定の集団の利益のためであったり、または集団および個人のアイデンティティの保護のためだったりする。そ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.2

振り返ってみるにアキ・カウリスマキ作品は『コントラクト・キラー』と『ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区』の中の短編『バーテンダー』しか観ていない。前者はジャン=ピエール・レオーが出ているか>>続きを読む

35杯のラムショット(2008年製作の映画)

4.3

過去に観たクレール・ドゥニ作品では(言うても観たのは5本位だが)1番気に入った、めちゃ良い。全てが抑制されたタッチで描かれ、一元的な意味に還元されることのないようなさりげない描写が、人生の重要な局面を>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

4.5

上映権の問題でしばらく観れなかった本作、待ちましたよ。こういう場合、伝説だけが膨らみまくっていざ蓋を開けたら「言われてるほどには…」なんてこともあろうが、これは確かに傑作。

冒頭、滴る血とキャット・
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24フレーム(2016年製作の映画)

3.7

東京フィルメックス

その意志がどこまで反映されているのか知らないが、本作完成を見ずに亡くなったキアロスタミの遺作。「写真が撮られた瞬間の前と後はどうなっているのか」というコンセプトにより、フレーム1
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私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

3.9

東京フィルメックス、黒沢清と篠崎誠のトーク付。

これは大変格調高いホラー映画(と言うかラブロマンス?)。ブードゥー教を超自然的なものの発現とみなせばゴシックホラー的とも言える。ストーリー全体を要約す
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相愛相親(2017年製作の映画)

3.1

東京フィルメックス

スマートかつコミカルにみせたいのは分かれど、それが相当に鈍くさいのがいただけない。嫌いではないんだが。例えば墓を前にしたドタバタやらテレビのスタジオのシーンは無駄なカットが多いし
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闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

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チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ特集。

半分寝たせいもあろうが(苦笑)、ただでさえシュールレアリスティックな本作が余計に茫洋としてツボにはまらぬ。単なる記録。

祭りと招待客/パーティーと招待客(1966年製作の映画)

4.0

チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ特集。

こいつは面白い。好みですねえ。70分って上映時間もナイス。カフカ的官僚性と迷宮性、その不条理さへのあてこすり&後藤明生的なすっとぼけて先の読めない「アミ
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大通りの店/大通りの商店(1965年製作の映画)

3.8

屋根にとまったコウノトリのショットからカメラが緩やかに動いて人々で賑わう市内を俯瞰で映し出し、タイトルバックが入るとシーンは市中に切り替わる。恐らくは休日なんだろう、人々はいかにも楽しそうにはしゃいで>>続きを読む

レインボウ(2017年製作の映画)

3.0

TIFF

最近のタヴィアーニ兄弟の作品はさすがに緩さが目立っており、かつ枯れ過ぎてるんでさほど礼賛も出来ないんだが、まあしかし映画祭で観とかないと一般公開されない可能性が高いし、昔の作品は好きなんで
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二十六夜待ち(2017年製作の映画)

3.1

TIFF

内容がどうこうの前になんでこんなに画面が暗いのか。録音のせいかセリフもこもり気味だし。監督が描きたい内容は概ね分かるが、どうにも不自然で思わせぶりが過ぎ、画も良くない。最後のセックスで黒川
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レット・ザ・サンシャイン・イン(2017年製作の映画)

3.6

TIFF

クレール・ドゥニが良くも悪くもロメールみたいになっていた。なかなか素晴らしいけどそれでもロメールに分があるなあ。ドパルデュー登場はずるいが、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキもほんの一瞬登場し
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鉄路の男(1957年製作の映画)

4.4

リヴェットとベッケルはサボったんでひさびさの新文芸坐シネマテーク。

どんなジャンルの作品でも当てはまると思うが、様々な要素があるべき箇所にピタリと的確にバランス良く収まっていると、あまりに自然に見え
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新宿マッド(1970年製作の映画)

3.7

単なる半グレ集団のような、しかし一応は革命集団、そのリーダーと思しき「新宿マッド」。その一員ながら警察へ情報を流したスパイとして息子の十郎(唐十郎から取っている)を殺され(内ゲバって奴ね)九州から出て>>続きを読む

ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.5

原作未読ゆえ、それ前提のレビュー。まずは本作を結構好きと言った上で…。

全てが美しく磨きに磨き上げられ、現実感の希薄な、まるで一篇の絵画を観ているかのような映画。例えば、松潤演じる葉山や有村架純演じ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.6

この『最終章』、前2作との比較において観る人がどこに力点を置くかで評価が別れるんじゃなかろうか。前2作では派手なドンパチ&残虐シーン(第1弾)、罵詈雑言の応酬(ビヨンド)がとにかく目立っていたのに対し>>続きを読む

愛国女性(1979年製作の映画)

3.3

題名からして『愛国女性』と来た(原題はDie Patriotin)。チラシを見ると歴史教師のガービはドイツ史の教材に疑問を抱き、今日もシャベルを手に「歴史」を掘り起こしに出掛ける、とあるがどんだけガチ>>続きを読む

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