ebiflyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(2020年製作の映画)

3.0

ムビチケがあったので、まったくファンではない視点からのレビュー。

そもそも、こういう映画は、ファンでないとまず観ないので、レビューの得点が高くなるのは当然として、ドキュメンタリー映画としてどうかを観
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死霊魂(2018年製作の映画)

3.9

完走してきました。サタンタンゴ 、東京裁判に続き、自らの長編コレクションの中でも最長の8時間超え。インターミッションも入れれば、トータル9時間の映画体験となりました。

他の方が言うように、中身もさる
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.1

評判通り、なかなか酷かった。売れない芸人さんを大事にしてあげてるな、という印象くらいしかない。奈緒さんも、なぜあんなにヤマメさんに傾倒してるのかも、よくわからんかったし。

序盤はそこそこ不安を煽る演
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.8

清原さんの透明感、素晴らしい。伊藤健太郎くんの存在感はほぼ感じないほどに、強い純粋さがある。

小説によくあるような展開ではあるけど、それを撮り方も含めて、とても真面目な作品に仕上げている。

監督さ
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.0

壮絶な肩透かし!と言っても悪い意味じゃなく。史実を元にしているけど、結末を知らずに観る方が楽しめるかも。

イラク戦争の際に、ブッシュ大統領が強引に開戦に持って行ったのは、今では有名な話。その裏で、イ
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眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

3.8

映画予告で存在を知り、少し予備知識を入れて鑑賞。とは言ってもほぼ初見。その歌唱力、楽曲センス、プロデュース能力、すべてにおいて天才。ただし努力する。

この映画を主で企画してることも、観るとわかるけど
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クシナ(2018年製作の映画)

3.6

相変わらず尖った映画を上映するスコーレさん。一度や二度観ただけでは、よく分からんところもいっぱいあるけど、想像力で補った。こういう邦画は好きだ。

人類学の研究家とアシスタントの男性が、男子禁制の伝説
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

3.9

主演・企画に携わった遠山さんの舞台挨拶付き。縁のある飯田市や遠山郷が舞台ということで、それだけでも楽しめた。地元はさぞ盛り上がっことだろう。

ただ、知らない人が見たらどんな町だと思われるけど、そこが
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東京の恋人(2019年製作の映画)

3.7

川上さんが出ているからと言って、ピンク映画ではない。そういうシーンもなくはないけど、それは全くメインではなくて、必要描写の一部分。

本業の方でも演技力には定評があるけど、まさにこれは素晴らしい女優像
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.9

壮大な、社会派コント。いい大人が、ひたすら恥ずかしい様を、独特にシニカルな音楽をベースに揶揄してて、いっ時も飽きることがなかった。

富山市議会のゴタゴタは、ぼんやり知っている程度だったけど、凄まじく
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わたしはヌジューム、10歳で離婚した(2014年製作の映画)

3.8

イスラーム映画祭5にて。主宰藤本氏が、作品の前後に解説を入れてくれる。語り口も大変聞きやすく、予備知識を持って鑑賞し、鑑賞後は感想を比較検討できる。

なかなか観る機会のない映画だということは、はっき
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.7

シネコンにしては攻めた作品。松本穂香さん目当てでいったけど、中田青渚さんもよかった。最初、誰が誰だかわからなかったけど、途中で迷子を解消できた笑

途中で薄々気づき始めたことが、きれいにオチになる。あ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.3

なるほどなるほど。事前に予備知識も入れて、ざんざん煽られた宣伝も見て、鑑賞したけれど、正直全然大したことなかった。

というよりも、撮影した意図が、猟奇的な面を映し出そうという脚色は一切なく、単に彼の
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.9

大林監督作品、初鑑賞。何が優れているのかも全く知らず、でもなんか通らなきゃいけない気がして、遺作を鑑賞することに。

結論から言えば、圧巻。序盤は何を観させられてるんだろう、とにかく訳がわからない。途
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.5

ピーナッツバターファルコンの人か!と後から繋がった。どこかで見たことあると思ったら。自伝的映画だと知らずに鑑賞。自ら嫌な役を演じたってことね。

屈折した親子愛というか、虐待どストレートってわけでもな
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東京裁判(1983年製作の映画)

4.2

終戦記念日に、これを観る価値を十二分に感じられた。教科書では軽く扱われる近代史を、ギュッと詰め込んで教わるような、素晴らしい時間を過ごせた。

裁判の概要のみならず、史実を分かりやすく解説してくれるし
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.3

噂には聞いてたけど、これはいい!この夏ベスト級の一作!こういうのに出会えるから、ミニシアターはたまらない。調べたら、シネコンでもやってるとこあるみたいだけど。

タイトル通り、アルプススタンドのはしの
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

3.7

普通によかった。実話というには、フィクション?って思うくらいのすごい展開もあったけど、その分これがいかにすごい話かがわかる。

難民、移民、不法滞在、いろんな要素がこの話に影も落とすし、明るくもさせて
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.8

シンプルに、胸糞は悪い。結末の持って行き方も、賛否あるのは間違いない。それも含めて、良い問題提起の映画だと感じた。

自分が教育関係の仕事をしている関係もあって、学校の描写が雑なことがどうしても気にな
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(2020年製作の映画)

3.6

先行上映で観てきました。元々の公開時期が、「弥生、三月」に近かったんだけど、コンセプトがわりと似ているというか、二人の運命を長い歳月にわたって追っている作品。

弥生、三月ほどは安っぽい演出はなかった
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.8

ドラマは見てないけど、前作の映画は動画配信サービスで観て面白かったので、今回は映画館で鑑賞。

前回で流れは学習したので、今回も常に疑いの目を持ってずっと観ていた。案の定、後半に巻き戻されるシーンがあ
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.7

喰いつかされるし、目を離せない展開なんだけど、終末は好みが分かれるだろうなー笑
ミニシアターランキングで1位だったから、事前情報なしで観に行ったけど、なかなか驚かされた。しかも実話ベースだと言うじゃな
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

4.0

すごい、いい映画じゃん!もっと評価高くてもいい。設定に無理を感じるとこはなくはないけど、作品として観た時に、すごく温かい。観ている人を幸せにする。

ブラジルの映画って、ピンと来なかったけど、こういう
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チチを撮りに(2012年製作の映画)

3.4

中野監督らしいというか、過去の作品とかと比べても、らしさは出している。違った角度のプチ変態感。

長編なだけあって、それなりにまとまった構成にはなっているものの、渡辺さん以外の二人に、あまりリアリティ
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女の穴(2014年製作の映画)

2.7

二部構成のような、まとまりがある話のような。原作は知らないけど、なんとなくタイトルに惹かれて鑑賞。

観終わった後、調べてみたら、ダブル主演の一人、石川優実さんって、#KuTooの人じゃん!と繋がった
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.9

痛快、爽快。ドラマ未見だったけど、かなり楽しめた。思えば、ドラマ当時から髭男を起用してるのも、制作陣のセンスを感じずにはいられない。

新作映画の予告が面白そうだったから、映画館で観たいと思い、動画配
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はちどり(2018年製作の映画)

3.8

傑作感はあるものの、自分にはそこまではまらなかった。ともいう原因は、主演のすごく可愛い子に、あまり温度を感じられなかったから。

世の中の不条理、理不尽さを、思春期の少女をフィルターにして描いた作品。
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.3

言葉は精神。まさにこの一言に尽きる。日本が朝鮮を植民地にしようとした時、なぜ言葉を矯正しようとしたかが、よくわかる。それによって、民族の尊厳を根絶できるからだ。

割と愛国心の強い方の自分は、戦後補償
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劇場(2020年製作の映画)

3.7

Amazonプライムビデオ会員なら、映画館に行かなくても観られるということで、天気も悪かったし、コロナもあるので、珍しく動画配信サービスで鑑賞。

前半は、ただ単にしょうもないヒモと、あまり共感できな
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白い暴動(2019年製作の映画)

3.6

観たいと思っていて、タイミング逃してて、コロナ後また上映してくれた。これに関しては、ありがたい。

高校の頃、めちゃくちゃ聴いてたザ・クラッシュ。そのルーツ、もっといえばイギリスロックやパンクのルーツ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.2

人生初鑑賞。コロナで映画もずいぶん打撃を受けたけど、こうやってジブリ作品が映画館で観られるきっかけにもなったわけで、その辺は前向きに捉えたい。

制作されてもう36年が経つのだけど、今まさに、コロナ禍
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.0

最強の2人、に近い感じかなと思ったけど、もう少し社会的・政治的背景なんかを加味した映画になっている。

ストーリーはまぁ、よくある話って感じだけど、際どいシーンなんかもなくて、安心して見られる構成。フ
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

4.3

素晴らしい以外の言葉が見つからない。息子を不運な事故で亡くした夫婦の物語ではあるけれど、それを取り巻く人たちの、すべての物語。3時間という長尺を、存分に堪能できて、価値あることに使っている秀作。

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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.3

ポン・ジュノ特集の第二弾。一席ずつ空けて販売してくれるから、安心感もあるし、むしろミニシアターでも視野がしっかり確保できて、逆に見やすい。換気も回の合間にしっかりやってくれて素晴らしい。

さて、ずっ
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.7

祝!ミニシアター営業再開!ということで、初日に行ってきました。ポン・ジュノ監督特集ということで、デビュー作を初観賞。

これが初監督作品かぁ、と唸るほど、なかなかシニカルでブラック。切り取る描写も面白
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A DAY IN THE AICHI 劇場版 さよならあいち(2019年製作の映画)

3.7

あいちトリエンナーレの映像作品として、カンパニー松尾氏が手掛けた映画。前から観たかったけど、ミニシアターを支援するという形の有料配信で観ることができた。

4時間超の大ボリューム、しかもドキュメンタリ
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