しまかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アントラーズ(2021年製作の映画)

2.4

ギレルモ・デル・トロ製作の暗〜いホラー。クリーチャーの造形はたしかに気持ち悪いが、あまり私好みではなかった。損壊した死体まわりのゴア描写はバッチリ。途中までいい感じに雰囲気が出てたのに終盤が雑で勿体な>>続きを読む

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

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他人からの同情を集めることで幸福を感じる男が主人公の狂気の物語。ヨルゴス・ランティモス監督作の脚本家が手掛けた作品というだけあり、終始不穏な空気が流れている……。これも一種の代理ミュンヒハウゼン症候群>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.3

大切な人との別れを受け入れることの難しさ。喪失と再生。過ぎていく時間。親友はまだ帰ってこない。震災の記憶と向き合い続けた作者だからこそ、丁寧に繊細に描けた物語だったのだと思う。浜辺美波、いい女優さんだ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.5

ありそうでなかったシャマラン設定勝ち映画。地球が誕生してから今日までを1日だとすると、人類の誕生は23時59分58秒みたいな話を思い出した。宇宙レベルで考えると些末な人の一生だけど、タナトフォビアにと>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.5

傑作。これぞ青春映画の金字塔!…と軽々しく言ってしまえるような内容では勿論ないのだけど、私的“見ずに死ねるか映画”に堂々のリスト入り。主演2人の演技がとにかく良い。特にヒロインを演じたチョウ・ドンユイ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

私はスパイダーマンガチ勢ではないのであまり書けるようなこともないんですが、1つだけどうしても言いたい……トム・ホランドとゼンデイヤがいちゃつくシーン、これがリアルカップルなんだと思うと良すぎて脳みそ沸>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ふ〜ん、こういう感じね。と途中まで舐めプしてたけど後半の怒濤の展開に持っていかれた。なんなんだこの映画は〜! やっぱりジェームズ・ワンは伊達じゃない――
ラストシーン、血の繋がりを求めてたけど云々のく
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ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

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ジェイミー・ベル見たさで劇場まで足を運んだ懐かし映画。戦闘シーンまでが長すぎる割に、その戦闘シーンも呆気なく終わるので心の中でケラケラと笑ってしまった。もはや映画よりもここでのレビューの酷評されっぷり>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

職場の人に薦められたけどなんだか合わなそうだと思ってスルーしていた1本。ネトフリに来てたので軽い気持ちで観てみたらめちゃくちゃ面白くて深く反省しました。ちょ〜どいい緩さですなこれは。ヒロインのあざとか>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.2

このおもしろ邦題は割と好き。死霊館シリーズはアナベル含め全部観てるけど、実話に基づいてるっていうのが本当にキツイ。最後無事に解決して良かったねえ〜と思ってたらエンドクレジットの音声でやられた。怖そうな>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

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すっごくすっごくすっごく楽しみにしてた映画だったけど、終始ストーリーを受け入れきれないままエンドロールを迎えてしまった。話が進めば進むほどコナーがかわいそうで心が白ける。曲は良いんよ、曲は……。

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.6

2022年の映画初めは地元の映画館でこちらを。新年の幕開けにふさわしいお祭り血祭りノワールで満足度高し、しかし肝心な(?)痛いシーンは見せられないよ!状態だったので少し物足りない気持ちもありつつ……。>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

私の信頼するレビュアーさんが2020年のベストに挙げていたので(今更ながら)鑑賞。原作未読。『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ✕シアーシャ・ローナンということで期待値も高く、そしてそれを裏切ること>>続きを読む

ヒトラーを欺いた黄色い星(2017年製作の映画)

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「Sense8」のMax Mauff出演ということで鑑賞。本作はナチス政権化のベルリンでユダヤ人への迫害を逃れ、なんとか無事に終戦を迎えることができた生存者らの過酷な実体験を本人たちの証言や記録映像を>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

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シャマラン三部作でアニャちゃんLOVE心が再熱してきたので比較的新しめのこちらを鑑賞。ジェーン・オースティン原作の話って全く雰囲気知らないんだけどこういう感じなんですね。衣装やインテリアがめちゃめちゃ>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.4

キービジュ以外の事前情報を入れず(そもそもキービジュも人間の頭しか見ていなかった)に鑑賞したので冒頭から突然異形の魚が登場して度肝を抜かれたが、イタリアが舞台と知りテンション爆上がり。そして夏の大自然>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.5

三部作、完結。3作品の中でもブッちぎりで面白かったし、なんなら一作目の「伏線 すごい 映画」のモヤモヤをここへ来てガッツリ回収してきて思わずガッツポーズ。MCUが始まる前からサミュエル・L・ジャクソン>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.0

ジェームズ・マカヴォイ博覧会。アンブレイカブルがアレだったのでハードルを下げめで見たけど、それ抜きにしても結構私好みの作品でした。やっぱり緊張感が大事だよね緊張感が。"The broken..."の言>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

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「おかえりモネ」で清原果耶ちゃんの透明感にノックアウトされて以来、ずっと気になってた作品のひとつ。モネとはまた違った暴走機関車っぷりが見られて楽しかった…が……他のレビュアーさん方の指摘にもあるように>>続きを読む

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

2.7

長年連れ添った妻を亡くし娘一家に迎え入れられることになった老人と、祖父との同居生活により自室を奪われ屋根裏に追いやられてしまった孫の、部屋とプライドを懸けた壮絶な“戦争”を描くドタバタコメディ。今なお>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

2.9

三連休の初日から暇を持て余し「伏線 すごい 映画」という語彙のお粗末な検索ワードで伏線がすごい映画を探していたところ、最新作でも良い評判をちらほら耳にするシャマラン監督のこちらがヒットしたので早速視聴>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.5

誰もが知る名作童話「シンデレラ」の物語を現代の価値観に基づいてアップデートし、ミュージカル調に仕上げたアマゾンプライムオリジナル映画。自分が知っている昔ながらのシンデレラも嫌いじゃないけれど、女性のエ>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.4

思ってたんと違う大賞2021ノミネート作品(個人の視聴年度に基づく)
キービジュから北欧ミステリー的な映画だと勝手に思っていたので話の進む方向があまりにあさってすぎて最後まで困惑しながら観続けた……。
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43年後のアイ・ラヴ・ユー(2019年製作の映画)

3.1

割と予告編がすべてな雰囲気のある作品だった。が、孫娘の青春事情が絡んでくるのが良いスパイスになっていたかな。昔の恋人に会うために病気のフリをして施設に入所って、自分が身内だったらと思うと気が狂いそうに>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.9

ダックス好きに悪いやつはいないしダックスをふんだんに盛り込んでくる監督(監督の趣味なのか知らんけど)にも悪いやつなし。あの『ハッピー・デス・デイ』シリーズの監督最新作とあり楽しみにしていた本作、ブラッ>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.3

いやこれ誰の感想も読まずに今すぐ観た方がいいやつ、演技力の鬼……

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

やたらと良い評判を耳にする噂のヒューマンドラマをついに観た。なぜなら僕のNetflixがアンタとのマッチ率が1番高い作品なんだからとっとと観なさいよ!と延々とトップ画面に表示してくるので……いやなかな>>続きを読む

デモリションマン(1993年製作の映画)

3.4

シルヴェスター・スタローンとウェズリー・スナイプスの直接対決、こんなんつまらんわけがない。そもそも冷凍人間の刑に処された凄腕刑事と凶悪犯が36年の時を経て解凍され、すべてが変わってしまった平和な未来で>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.3

他のレビュアーの感想が最高に面白すぎて書くことがねえ〜。ジェームズ・ガンの撮るハーレイが史上最高の相性の良さで解釈ド一致(◡ ω ◡)(◡ ω ◡)(◡ ω ◡)だったのとイドリス・エルバのにじみ出る>>続きを読む

ファザーフッド(2021年製作の映画)

2.6

出産と同時に妻をなくした男やもめの育児奮闘記。ケヴィン・ハート主演につられて鑑賞。思ったよりも赤ちゃん期が短くてちょっと期待してたのとは違ったなあとがっかりしつつ、なんだかんだで最後はホッコリ。なんと>>続きを読む

嘘八百(2017年製作の映画)

1.4

中井貴一に佐々木蔵之介のW主演でここまで薄味に仕上がるのも逆にすごい。へうげものを読んでいたぐらいには古美術品に関心があるつもりでいたけど、どうにもハマれなかったな〜。ゆるっとした雰囲気に浸りたいとき>>続きを読む

ビバリーヒルズ・チワワ(2008年製作の映画)

2.9

チワワが震えているのは内なる強さを知っているから…?!
タイトルだけでみるっきゃナイトと再生ボタンをポチした本作ですが、セレブチワワがビバヒルで愉快なトラブルに巻き込まれ〜系かと思いきやメインの舞台が
>>続きを読む

ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

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ハイジャックとヴァンパイアを掛け合わせたスプラッター要素強めのホラー(スリラー)映画。こういうジャンルにしては内容がしっかりしていて最後まで飽きることなく観られた。ドイツ贔屓の私が屈強な男たちに目を奪>>続きを読む

お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

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生まれてくる子供の名前を“アドルフ”にするなんて! と論争しているうちに思いもよらぬ秘密が次々と暴かれていくブラックユーモアもりもりの密室会話劇。尺は約90分とちょうどよい塩梅で、これぞハイテンション>>続きを読む