島袋健太郎さんの映画レビュー・感想・評価

島袋健太郎

島袋健太郎

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デビルマン(2004年製作の映画)

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「駄作」として語り継がれる本作…だが。
巷間言われている通り。
俳優の演技(映画って不思議なのは誰かが極端に良くないと、脇を固めるベテランたちも概ねダメになるという連鎖…たぶん演出がダメなのだろうが)
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ブルックリン(2015年製作の映画)

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例えば日本の田舎町から東京に出たとて、自身の体験からしても、まるで外国のようだと思ったし、文化の違いや、人の接し方の違いその他戸惑った。今でも馴染んだ気はしないが、環境に馴染むのにはかなり時間がかかる>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

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イ・チャンドン監督の「オアシス」と似ていると言えば似ているが、似ているのが前半だけで、その分、前半と後半で感想がガラリと変わる。

結論として後半の物語の失速が物凄く唖然としてしまった。描いているテー
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怪獣大戦争(1965年製作の映画)

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大抵、ラストの怪獣バトルは飽きて眠くなる。今回はそれがなかった。その理由は簡単で、それらのシーンが短いからだ。
タイトルの「怪獣大戦争」は本来の意味では間違いで、「X星人との大戦争」である(ただ、大戦
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

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結論から言えば、好きな映画である。ドキドキしたしワクワクしたし、センチメンタルな気持ちにもなる。
とにかく主演の北村匠海と新田真剣佑の演技力の高さと音楽的な部分も含めての身体性に圧倒される。
ここだけ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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宣伝コピーが「全編ワンカット」というのが日本だけなのか、世界的に公式なものなのかは定かではないが、そういう嘘は本当に良くないと思う。
確実にカットは変わっているし、「編集点」どころではない。「擬似ワン
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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ミステリーというものに明るくないので確実な意見ではないが、古典的なミステリー的な風合いだと思うが、個人的には「金田一!」という感想を持ってしまった。
というよりも「金田一少年の事件簿」なのか「名探偵コ
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

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一見すると異常に見える物語でも、そのように異常さを感じるほどに誇張したり飛躍したりして「表現」するからこそ、映画という表現に特化した感情を描けるのだ、というようなことを本作からは強く感じる。

だから
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007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)

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毎度毎度の007。
色々と荒唐無稽な設定や展開が常に用意されているが、本作はアバンからなかなかの悪趣味。
「お化け屋敷風殺人」とスカラマンガとニック・ナックの道化と共依存ぷりの変態プレイに哀愁が漂う。
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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「ロスト・イン・ラ・マンチャ」の頃の構想と同じなのか?それともどこか変わったのか?を知りたい。
ロシュフォールとジョナサン・プライスだとどう違うのか(僕には同じに見えた…)?ジョニー・デップとアダム・
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稲妻(1952年製作の映画)

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全体的によくわからないところもあり、また物語も大変小さな話。
そのため、何か強烈に刺さってくるものはないのだが、ジワジワと変な部分で味わい深い少し奇妙な作品。

高峰秀子は現代においても自己主張がハッ
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ベルリンファイル(2013年製作の映画)

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冒頭の韓国映画お得意の「ポリティカルアクション」の旨味満載から始まり、なんだか舞台設定が妙にオシャレでカッコイイ「ベルリン」で韓国、北朝鮮のみならず中東のゲリラ組織?だとかロシア挙句にはCIAまで怒涛>>続きを読む

ロスト・イン・ラ・マンチャ(2001年製作の映画)

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テリー・ギリアムには「モンティ・パイソン」しか思い入れはないのだが。
本作は非常に面白い。
映画づくりを巡る地獄絵図の中に、「それでも何故映画をつくるのか?」が描かれている。

基本的には温和で、無邪
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

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「スターウォーズ」シリーズの、特に「ハン・ソロ」のスピンオフだなんて嫌な予感しかしない…という状況をどう払拭するか?
という目配せと忖度に満ちた作品。
少なくとも作品の「伸び代」時代は「ローグ・ワン」
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

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第一次大戦の記録映像を最新のデジタル技術で復旧しただけでなく、カラー処理を施し、サイレントの映像に効果音をつけ、喋っている実際の兵士たちを「LIP READING」で話している内容を読み取り、声優を使>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

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本作のように「LGBTQ」を扱った映画、という言い回し自体をそろそろやめた方がいい、と強く感じた。
本作は、それくらい「現代の現実」というのを、描写は静かで、そんなことを気付かせながら一方で、とても激
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キャッツ(2019年製作の映画)

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T・Sエリオットの詩が原作、というのを初めて知ったのだが、原作となるミュージカル舞台は未観。
あくまで「映画」としてこの作品を読み込むことにした。

恐らく。本作はそもそもが原作由来でプロットというも
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

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以前に「空の大怪獣ラドン」を観た時にも感じたが、後半の「大怪獣バトル」のシーン辺りから急激に眠気に襲われる。

「現代の目」が息を飲む激し過ぎるアクションやSFXに慣れてしまったのか。
どうしても怪獣
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ロケットマン(2019年製作の映画)

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どうしたって前作「ボヘミアン・ラプソディ」も比較して観てしまうが、本作でデクスター・フレッチャーの映画監督としての力量が明確に出たと思う。

そして個人的には「ボヘミアン・ラプソディ」に乗り切れなかっ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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ひとつの映画として、まず冒頭から最高。
テイラー・シェリダン好きだ、という感情が湧き上がる。
雪山で起こった悲劇を想起させるオープニングからジワジワと舞台設定と、ジェレミー・レナーの味わい深さとその暮
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2015年製作の映画)

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長渕剛主演「太陽の家」の心的外傷のダメージが消えず。非常に疲れ果て、しばらくは傑作しか観ないと、決めてからの一本。
筋肉ムキムキで、自身の精度を上げず「力」でのみ解決を求める「おじさんの末路」を観てグ
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太陽の家(2019年製作の映画)

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この映画を観て学んだことは「好んで地雷を踏むべきではない」ということ。

この先のレビューはとても言葉を選ばなければならないけれど、本作は予告編の段階から(あるいは制作当初から)「地雷案件」であること
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最低。(2017年製作の映画)

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序盤、これはダメかもしれないと思った。
AV業界の描き方、という部分で具体的にここでは書かないけれどもノイズになるところ多数。
そして撮影現場のシーンが軒並み「ポルノ映画」のそれであり、業界で言うとこ
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

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犯罪者=モントリオール理工科大学の銃乱射事件の容疑者。の犯罪の動機は「フェミニズム」への批判という名の「男権主義」の衰退の恐怖。
「強い男」に憧れるジワジワと底辺を這う憎悪の滾り。
その表情と鬱屈を追
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mellow(2020年製作の映画)

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映画評論家町山智浩さんが、今泉力哉監督は「好き」という気持ちから始まり、やがてその先の生きるという意味を見つけるというテーマがある、と言っていて、実に鋭いと感じた次第。

本作もズバリそういうテーマ。
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Love Letter(1995年製作の映画)

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初めて観たのが恐らく1996年か、1997年くらい。20数年ぶりに鑑賞。
当時はこのようなテイストと表現の日本映画を観たことなくて、驚いたのは事実。

ファーストシーンの美しさと、ロングショットだけで
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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相変わらずのイーストウッド感。
実話ベース。映画のトーンも特に目新しさはなく、抑制されていながらもドラマに味わいがあり、愛国者だった者が、国家や権力に蹂躙され、失いながらも尊厳を守り抜く意思を得ていく
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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かつての岡本喜八の戦争映画を彷彿とさせるような戦争(コメディ)エンターテイメント。ほぼ全てのシーンが笑えて、悲しみが溢れていて、壮絶なまでの毒っ気もありながら暖かみもあったりで、それでいてストーリーが>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

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ひとまずポン・ジュノ監督の長編作品のラスト。Netflix配信作品で、PLAN Bの製作。
「スノー・ピアサー」のティルダ・スウィントンに、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノとなかなか絶妙なキャスト
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

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やはり、ポン・ジュノ監督作品はコンプリートしておきべき、と奮起しての鑑賞。
そして相変わらず面白い。

ポン・ジュノ+怪獣映画。
意表を突いているとも言えるし、的を得ているとも言える絶妙なチョイスとセ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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本作を鑑賞したタイミングで調べてみると、題材となった「華城連続殺人事件」は2019年、現代のDNA鑑定によってほぼ、犯人は特定された、ということらしい(時効が成立している為、立件はできないらしい)。犯>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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ポン・ジュノ監督。あるいは「韓国映画」という「ジャンル」など。そういったひとつの世界から圧倒的なエンターテイメントとして本作は現れた、というのが鑑賞直後の感想。

この題材にして、この面白さ。
いわゆ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

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僕好みの「ものづくり論」の映画。
「対決」という構図は非常に「男性的」な闘争心に根差していて近年では少し珍しくなったような「男たちだけの世界」を描いている。

フェラーリにバカにされた!と二世社長の良
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

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新作「パラサイト」が絶賛の嵐の中。デビュー作の鑑賞。

韓国映画界というのが、如何に才能の宝庫であるか、ということ。僕はイ・チャンドンは世界の名だたる映画監督の中でも別格な存在だが、ポン・ジュノもまた
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母なる証明(2009年製作の映画)

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ポン・ジュノの作品くらいキチンと観ておこう、ということで。

ファーストシーンからいきなりのカウンター。ストーリーを知らなくても、とにかく「?」というところから一気に掴んでしまうアイデアにニヤニヤが止
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

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素晴らしかった。

映画は、意味ではなく文脈がしっかりしていれば楽しくなる、という気付きが最近あって、意味が多少わからなくても、目で追っている出来事に文脈をなぞらえていけば物語は自ずと浮かび上がってく
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