島袋健太郎さんの映画レビュー・感想・評価

島袋健太郎

島袋健太郎

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インセプション(2010年製作の映画)

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前半はとにかく面白かった。今回は期待できるかも…と期待も上がった。
レオナルド・ディカプリオ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、渡辺謙にエレン・ペイジ、トム・ハーディなど。主要キャストたちの芸達者ぶりも
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プレステージ(2006年製作の映画)

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「手品」というタネも仕掛けもあるものを全編「映画」というものになぞらえ「劇」の中での「化かし合い」を延々と見せられるのは、それもまた技術の日進月歩による競い合い、とも解釈できる。

その解釈の余地は、
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

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知識としては知っていても、それが結局定着していないと本当に意味がないのだなぁと、本作を観ていて改めて思った。
知っていたようでよくわかっていなかった「ヌーベルバーグ」の成り立ち。

現状の映画業界に「
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

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いわゆる「フィルム・ノワール」の常道のストーリーライン、を画面の美しさ、バイオレンス描写、時折紛れ込む「オフビート」なやり取りで2時間弱をしっかり没入させてくれた。

決して万人受けはしない、という注
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

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グザヴィエ・ドランは深読みさせる。どこかシックな映像のルックが、味わいを醸し出すような気分が一瞬だけするけれど、映画を全編通してみればとにかく「若い」。

カットやショットの性急さ、定点をじっくり捉え
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ソワレ(2020年製作の映画)

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主演女優の芋生悠がちゃんと脱いで濡れ場をやっている、ということを聞きつけての鑑賞。若い主演女優を脱がすだけの覚悟。
小泉今日子や豊原功補がどれだけの志で本作を製作したのか、と考えながら。

結果として
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インソムニア(2002年製作の映画)

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世の中の評価とまるで食い違ってしまうが、クリストファー・ノーランにしては及第点の「映画」だと思う。
これを…ノーラン脚本じゃないから、という風に解釈できてしまうから、やっぱり僕はノーランが大嫌いらしい
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フォロウィング(1998年製作の映画)

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序盤からとてもワクワクする。モノクロ画面。作家志望の男。人に過大な興味があり、尾行が趣味になる。
尾行していた相手に変に気に入られ、そいつは風変わりな空き巣。
という部分までの流れは非常に面白い。
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ダンケルク(2017年製作の映画)

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話題作「TENET テネット」を鑑賞する前に、ということで。
クリストファー・ノーランは観れば観るほど個人的な評価が下がってしまう。「作家性の強さ」がその分「小賢しさ」と直結してしまう。

本作もノー
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父ありき(1942年製作の映画)

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約80年前の映画。というにはとても老成していて、情緒的な人情話が展開されると思いきや。
教師をやっていると思われる笠智衆が引率する、生徒たちにとっては楽しい修学旅行からの惨劇。冒頭いきなり唐突に展開さ
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ミッドウェイ海戦(1942年製作の映画)

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上映時間18分。監督はジョン・フォード。

ローランド・エメリッヒ監督「ミッドウェイ」にてノリノリで戦場を撮影しまくっていたジョン・フォードが撮影していた戦意高揚=プロパガンダ映画。

という以上のも
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

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藤井道人監督の「新聞記者」は個人的に大変な「駄作」であった。それは作品の「質」や「出来」以上に語ろうとする事への志の低さであったり、観客に訴えるべきことを伝える上での「信頼」がつくり手から感じられなか>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

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CGを駆使した特撮映画という意味では超がつくほど一級品の、大傑作と言っていい。
それぐらい戦艦、爆撃機、戦闘機、機関銃や爆撃の応酬など迫力は満点だった。

劇中のほとんどをかなり具体的な戦闘シーンに割
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その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

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九州・福岡に住んでいた僕は、阪神淡路大震災の時は15歳。当然ながら被災していないし、テレビでボンヤリ眺めていただけ。
本作が製作された1年後には東日本大震災が起きている。その時も僕は福岡にいたので、阪
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アレックス(2002年製作の映画)

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ギャスパー・ノエ監督に対して、よく言われる「露悪的」という表現にはとても違和感があって「変な映画」を撮っているという印象もあるが、何より「真面目さ」が窺えるので、非常に生硬なメッセージが常にあると思う>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

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ドキュメンタリーが「映画」になるのは、映し出された「事実」が「物語」として機能した瞬間であり、それを「映した」時にそれが「映画」になる気がする。

ありのままの現実にカメラが入り込んだ時点でそれは「非
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ふたり(1991年製作の映画)

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個人的には小学高学年から中学入学ぐらいにかけてかなり何度も観ていた作品。
ただその頃の感性や理解度では当然描いていることを咀嚼できるはずもなく、今回改めて鑑賞し、とにかく打ちのめされてしまった。

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あした(1995年製作の映画)

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大林宣彦のフィルモグラフィー的にあまり語られることの少ない作品だと思う。
出来という意味でも「代表作」という意味で多くを語る要素があまり見当たらないようにも感じる。

ただ、相変わらず、というのが毎回
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

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前作のテイスト以上に、ロバート・ダウニー・Jr.のキャラクター性を押し出し、怪物的なヒーローとしての「シャーロック・ホームズ」像を邁進させたのと、ジュード・ロウ演じるワトソンとのツンデレなブロマンス要>>続きを読む

ふたつのシルエット(2020年製作の映画)

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上映時間37分の中に、男と女の7年間が浮かび上がり「別れ」から始まったふたりの関係が、見事なまでに「埋まっていく」というとにかく的確な「時間」の演出に引き込まれた。

「過去に何かあった」ぐらいのこと
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男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

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とっても長い上映時間。約2時間半。この映画の良いところを必死に探してみたのだけれど、全く見つけることができなかった。
とにかく…嫌だった。

冒頭の、現代からのシーン。意味深な鈴木京香と仲代達矢。子役
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ゴジラ2000 ミレニアム(1999年製作の映画)

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所謂「ミレニアム・ゴジラ・シリーズ」の1作目。
もはや…「平成ガメラシリーズ」の台頭。「新世紀エヴァンゲリオン」などの影響。
そして「特撮怪獣映画」ではなく「CGによるVFX映画」という解釈そのものが
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シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

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非常に情報量や要素が多い映画であり、やんちゃで無邪気なつくりであることに、まず面食らった。

結局のところ、暴力は暴力でしかなく、痛いとかエグいとか、ツライ、しんどい、というものでしかなく、そこに家族
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ヴィタール(2004年製作の映画)

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とにかく素晴らしかった。
交通事故に遭って、記憶喪失になった医大生が、その事故で死んだ恋人の遺体を自身で解剖することになり、現実と妄想を行き来しながら「死」を受け入れていく、という変な物語ながら、実は
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

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ディズニー/ピクサーのお家芸的な「セラピー映画」な本作。アメリカ映画にいつものように出てくる「父の喪失」を巧みなファンタジー変換によって良質なフィクションに仕上げている点はさすが。

「万人に受ける」
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

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「中国ノワール」と一言で括りたくなるような、純度の高い世界観。
物語展開に関しては、数多のノワール映画と同じく、まぁ普通。
際立った展開があるわけでもなく、特に難解だということもない。比較的「観たまま
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ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

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第2期ゴジラシリーズの最終作。

監督/大河原孝夫、脚本/大森一樹、特技監督/川北紘一、そこに音楽の伊福部昭。
という安定の布陣で臨んでいる点からも気概は感じる。のだが。どうにもメインプロットが弱い。
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

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僕は白塗りで、超大作に出ているジョニー・デップにあまり興味が持てない。「異形」の物語が好きなはずなのに例えばティム・バートンとワイワイやっている作品たちも好きではない。
全体的に力んだ感じの演技も含め
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

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S・クレイグ・ザラー監督のことはなにひとつ知らないのだけれど。
とにかく最高だった。面白い。

粗のない脚本が緻密な脚本ではない、ということを改めて痛感させられた。
緻密さ、というのは「現実」と比較し
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妖星ゴラス(1962年製作の映画)

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荒唐無稽過ぎるプロットが乗り切れない感も多分にありつつ。およそ60年ほど前の作品だと思うと中々に感慨深い。
数あるディザスター(災害)映画の中でも、まるで生き物のような「ゴラス」という惑星が地球に衝突
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

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端的に言って、とても変な映画だと思った。世界的に言われる「独創的なイマジネーション」というのを本作で初めて存分に体感した気がする。

カオナシ=実体のない資本主義経済の闇、坊=引きこもりの子供、湯バー
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おとなの事情(2016年製作の映画)

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まぁ…最初から色んなことが起こるんでしょうね、という不穏なオープニングから。
それでもなんだか、美味しいものもたくさん出てきたし、一見は楽しいことが起こりそうな予感だなぁと観ていると。

良くも悪くも
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

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無神論者にとって、本作のような「宗教観」と結びついた映画は意図がわかったようなわからないような、そして、きっと「全然わかってはいないんだろうな」と匙を投げがちではあるのだが、それらを差し引いたとしても>>続きを読む

ゴジラVSスペースゴジラ(1994年製作の映画)

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どうしようもない緩さと意味不明さが際立ってしまっていた前作「メカゴジラ」と同じように相変わらず意味不明な展開が続くので、同程度につまらないと思いつつも、嫌いとは言い難い作品。

良くも悪くも、そもそも
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

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キム・ギドクの監督作品は、プロットに圧倒されるも、演出の部分だったり画面づくりの部分だったりで「ん?」となりがち。それと比べてまったく無名の新人であるイ・ジュヒョン監督は、手堅いと言うべきか、この突拍>>続きを読む

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)

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1984年版「ゴジラ」からは一貫してシリアス寄りの作劇がメインになっていて、そのラインを残したまま、より荒唐無稽な方向に振り切れてしまった為、ほぼほぼ出来事の全てがチグハグで、さまざまな「設定ありき」>>続きを読む

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