島袋健太郎Office叛樂代表さんの映画レビュー・感想・評価

島袋健太郎Office叛樂代表

島袋健太郎Office叛樂代表

「映画」というものを学習するためまずは観ています!

映画(255)
ドラマ(0)

まあだだよ(1993年製作の映画)

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現代を生きる自分にとって、本作の劇中の人物たちの心情はまるで理解ができない。

この映画のエピソード自体も、何が面白いのかはさっぱり理解できない。

ただ宗教のような凶々しさはなく、恩師である松村達雄
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

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単純に、実際にセックスをしながら演技する。
セックスをしながらも、つまりは行為に没頭してはいけない。
それだけでも、映画の脱構築というか、ドキュメントを描いているようで、実はフィクションでしかないとい
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ブロンソン(2008年製作の映画)

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異常にガタイが良くて、丸坊主で、伯爵みたいなヒゲでなんだかいかにも、な風貌なのに不思議と知性を感じるし、スーツ姿には品があるし、繊細な演技を見せるトム・ハーディにまず圧倒される。
強い男って美しいなぁ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

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ストーリーは激アツなハードボイルド。昼間はスタントマン、夜は逃し屋。
で、なんだか知らないが最強の男。
が、子連れのかわい子ちゃんに惚れてしまうが、高倉健並みに無口で不器用。
しかも刑務所から出所して
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

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面白い映画かというと、何が面白いのか?
っていうぐらいのバランスで、人間の本能的な暴力性とか、殺意とか。
「そうだ、殺すしかない」
という情動を描いている「ノワール作品」と言ったところ。

大きな見せ
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

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クリント・イーストウッドの「J・エドガー」と同じく。自分の中の無意識にあるめんどくさい性癖、願望や理想とかけ離れた自分自身の尊厳を抑圧してしまうこれまためんどくさい思想とか国家とか。

西洋人にはまっ
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(1990年製作の映画)

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改めて「問題作」だなぁと思う。
なんと生々しく瑞々しく、今時の言葉で言えば「エモい」作品。

僕は当初全8話のオムニバス作品だと認識していた。しかし、実は本作は一本120分の一貫した物語なのではないか
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哀しき獣(2010年製作の映画)

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難解な映画というよりは壮絶にバカな映画なんだと思う。
前半の不穏な重苦しく地味な部分でも恐ろしくテンポが良い。
どうせ、この先良くないことしか起こらないんだ、というフラグが立ちまくる。

しかし、この
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黒い罠(1958年製作の映画)

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知らない奴の名前がドンドン出てきて、人間関係の説明もまったくなく、ポンポン話が進む。

ひとつの事件に対して物語が進行していくのではなく、結局のところ、ミステリーでもサスペンスでもなく、オーソン・ウェ
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(1985年製作の映画)

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前作「影武者」は物語の影に隠れた黒澤明監督自身の「思われたい自分」を仄めかした映画だったが、本作は現実の自分を見つめた作品と言える気がする。

あれだけ強気で尊大な黒澤明自身が、病みに病んで、自殺未遂
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空気人形(2009年製作の映画)

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冒頭のセックスシーンは惜しいというか、ラブドールと、それを抱く男の性格を描写できる格好のシーンだったのだが…淡白に終わらせてしまった。あそこは腕を取って腰に回させるといったような描写を入れると、俄然、>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

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一言で言うと「女にはわかんねぇ世界があるんだ」っていう映画。
誤解を恐れずに言えば。
ゲイ的な世界、特にBL的な直接描写もあるにはあるけれど、映画はそれよりも苦く、繊細で、とてもめんどくさい感情を丹念
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アイアンマン(2008年製作の映画)

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MCU一作目。
マーベルの懐の広さ。
ロバート・ダウニーJr.の起用というのは、本当に成功だなぁと痛感。
ヒーロー物はどうしても嘘の世界なので、余計にその嘘っぱちを本当に見せる、という人物描写を求めら
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柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

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映画を観るときの野暮な意見である「どっちが悪者?」と思わず言いたくなる映画。
主人公の萬屋錦之介を筆頭に、松方弘樹、千葉真一、高橋悦史に中原早苗、主役陣の人相と、行いにまるで義も理もなく、割と清廉そう
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大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

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是枝裕和監督作品、という部分はよくわからなかった。
ドキュメンタリーとして、特に「映画」としてのドキュメンタリーとしては被写体への定点観測という趣が強くて、監督が被写体に対してアクションを起こしていく
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ファーゴ(1996年製作の映画)

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美しい映画的な画面の連続と、アメリカ、ノースダコタ州のファーゴという田舎町。
例えば「冷たい熱帯魚」の富士周りの地方都市、というようなアメリカの田舎町の不穏な空気。
街を覆う閉塞感。
狂気や暴力という
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ひかりごけ(1992年製作の映画)

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ショッキングな題材の割に、重厚な描写の積み重ねが足りず、何が言いたいのかわからなくなっていると思う。

というのも、脚本的に語り手となる小説家と校長の存在がまず意味不明。
その語りに言及する描写が存在
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スノーデン(2016年製作の映画)

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オリバー・ストーンはいっそのことドキュメンタリーに本腰を入れた方が良いと思った。

というか、インテリとして非常に拗らせてしまった感が否めない。

愛国者であった自分。
その愛国心に全力ではのめり込め
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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とっても良い映画だったと思う。
穏やかな時間経過と、優しい描写の中で、かなりの情報量を巧みに演出している傑作だと思う。

家族を構成するさまざまな人たち。血の繋がり、赤の他人、その本音と建て前の微妙な
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

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映画というものが、舞台劇を映したものでなく、映画独特の表現があり、それはセリフで説明されるものではない、という議論がある。

いわゆる一般の、とされる映画を観る不特定多数と、熱狂的な映画ファンとの間で
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悪の法則(2013年製作の映画)

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一見飲み込みづらいストーリーテリングで、見事なのか描写下手なのか判断がつかない。

だが、ひとつひとつのシーンの美しさと実は周到な計算によってドラマがドライヴしていく傑作。

約2時間の時間の中で、ス
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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最高の青春映画。
映画のイントロダクション。
戦後闇市の風景も最高。そこで起こる出来事も最高。
「女逃しちゃれやー」と絶叫する菅原文太のセリフからもう、この世の理不尽が出てくる。
「仁義」という信条を
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儀式(1971年製作の映画)

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日本という国、制度、因習、血縁、そして戦争と戦後というスパイス的に散りばめ、繋がりと別れを、結婚と葬式に当てはめて描く。

結婚と葬式を通じて「血」で繋がった人間関係は結びつく。
「血」の繋がりは、常
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

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いきなり話に入るところが良い。もう、ダラダラしない!潔くて良し。
ところどころ石井聰亙監督「爆裂都市」はなぜか思い出した。
全然違う映画なのに、なんだか怒りの根源とベクトルが似ている気がする。

そし
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ジャズ大名(1986年製作の映画)

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最初は、なんとなくダラダラと始まる。
舞台が日本に移り、今度は何を話してるか掴みにくく古谷一行を始めその他多勢が、とにかくやる気なくダルそうにしている。

しかし、音楽が鳴り始めてから、徐々に、ジワジ
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四月物語(1998年製作の映画)

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うーん…。印象としては新海誠作品に通じる気がした。
1998年。当時は岩井俊二の登場はセンセーショナルだったのだけれども…同時に強い反発もあった。
今、改めて見返してみて、正直に言ってどうしようもなく
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タンジェリン(2015年製作の映画)

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独特の光具合と色彩はiPhoneで撮られたレンズ感故のものなんだろうか?
潔く、自分たちの半径30cmの中のリアリティを切り取って存分に群像劇を描いてみせたと思う。

とにかく画面構成。この圧迫感とギ
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花よりもなほ(2006年製作の映画)

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前作「誰も知らない」から所謂物語的な部分と、ドキュメンタリー的な得意技がうまく融合したのだが、本作ではまた思い切った振れ方をして時代劇に挑戦している。
思い切ったキャスティングもそうなのだが、全体的に
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影武者(1980年製作の映画)

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前作「デルス・ウザーラ」から5年。
国内では「どですかでん」から数えれば10年。
全盛期にはほぼ毎年のように撮っていた黒澤明が過去の人になっていった中。
大予算のオールスターキャスト(でもないか…)で
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キャビン(2012年製作の映画)

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ホラー映画のお約束とおバカ要素をメタ的に詰め込んで、王道ホラー映画から少しずつズラして行きながら王道ホラーの要素は全部ぶち込んでくるよく出来たバカ映画。

オチはいくつも用意できたかなぁと思うので、こ
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ミスト(2007年製作の映画)

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凄く面白かったのだけど…最悪。
黒沢清の「回路」や楳図かずおの「漂流教室」のような内容で…閉じられた極限状況から、人間性がどう変容していくか、という部分が非常にわかりやすく的確に描かれている。

割と
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どですかでん(1970年製作の映画)

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黒澤明の初カラー作品。

そして、黒澤明が何故「世界のクロサワ」なのかという部分だが、初期の数作品から特に撮影技術や演出法においての世界初づくしというのがある。
後年の欧米の監督たちに真似され、パクら
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沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

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篠田正浩作品の特徴としては、ドロドロとした内容の割に、話はサクサク進むというのがあって、内容の割に鈍重さはない。
画面づくりなんかは、ワンカットワンカット丁寧につくられている。
スコセッシ版と比べて、
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

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何気なく観ていて、あんまり面白くないなぁーっで思っているうちにどんどん引き込まれていった。90分ぐらいの尺の、チェット・ベイカーのある時期のみをピックアップして整理されたエピソードだけで繋ぎシンプルな>>続きを読む

(1968年製作の映画)

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映画の一番のアウトライン部分というのは脚本で、そのアウトラインに才気あふれる物語を描き続けてきたのが橋本忍。

戦時中に行われた取り調べの中で容疑者が脳溢血で急死する。
その死の謎は何か?

という、
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暴力街(1974年製作の映画)

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五社英雄の美学が貫かれた一作。
本物である安藤昇のカリスマ性が物凄く、凄みでは小林旭も、菅原文太もそりゃあ脇に回らざるを得ないなぁと納得。
しかし、小林旭も、菅原文太もそれぞれに王道と異形を演じていて
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