しまうまさんの映画レビュー・感想・評価

しまうま

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.3

いい感じの胸糞悪い映画だった。多くの人に受け入れられるタイプのものではないけど、何かしらを感じられる一本に仕上がっていると思う。




ひとつ文句があるとすれば映画におけるモザイク処理。
性器などい
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フッテージ~惨劇までの13日間~(2016年製作の映画)

2.0

POVのホラー映画を撮ろうと集まった一行が老人に教えられたある山小屋に向かい、そこで繰り広げられる惨劇がPOV形式で流れるという内容。

この手のホラー映画、色々ツッコミどころも含めて楽しむのが基本だ
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ジョーズ・ザ・モンスター(2020年製作の映画)

1.1

観ていて楽しくなれるダメ映画トップ3に入る力作。

CGの荒さ、水圧や浮力の無視、カット割りの雑さ、出演陣の大根演技。

なまじ、出てる役者さんらがそこそこイケメン美女なだけにそれらの荒っぽさがより強
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.9

面白かった。

ごく普通の男がふとした事をきっかけに狂気に走り暴走するという内容だけど、物語が進んでゆくにつれて男が元々内に狂気を抱えていたことが明らかになっていく。

社会や制度に不満を持つのはごく
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GONIN(1995年製作の映画)

3.1

公式がYouTubeで期間限定で無料公開してくれてたので久しぶりに鑑賞。


改めて観ると色々ツッコミ所はあるけれどそれでもひとつひとつの場面の衝撃度は色褪せない。中毒性のある映画になってる気がする。
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アウト・フォー・ジャスティス(1991年製作の映画)

3.5

やっぱ素晴らしいね、セガールは。


初撃で致命的なダメージを与えてくれるから、敵のほうが可哀想に思えてくるほどの説得力が清々しい。

カンフーとかでパシパシやるのって別に嫌いじゃないんだけど、「いや
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タイム・ダイレイション-死のベッド-(2016年製作の映画)

-

たぶん、面白いと思います。
※今作はとても不真面目に鑑賞してしまったのでスコアは付けません。



いわくつき大型ベッドを巡るカナダ産タイムパラドクス×ホラー。

邦題はなんだかB級C級のにおいがプン
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アパートメント:143(2011年製作の映画)

2.9

POVホラーもの。

いきなりチャラい感じの男が撮影する車内の映像から始まった時は「あ、ハズレかな…」と不安になったけど、POVホラーの中ではかなり出来が良いように感じた。


POV演出をやりたすぎ
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暗数殺人(2018年製作の映画)

4.5

最高だった。



ベテラン刑事とサイコパスな殺人犯の対決が物語の基本軸となるんたけど、最後の最後にその基本軸そのものがひっくり返るという構図。
そのひっくり返り方が「大どんでん返し」とかそういうこと
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ロストブレット 窮地のカーチェイス(2020年製作の映画)

3.5

これは面白い。


続編も出ていて3ももうすぐ公開なのかな? それだけ続くのも頷ける納得の出来。

フランスのアクション映画というと『トランスポーター』とかが思い浮かぶ。今作の主人公はステイサムのよう
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ヴァンパイアvsザ・ブロンクス(2020年製作の映画)

1.7

近年稀にみるひどい映画だった。



今作のタチの悪いのは、なんか一見良作に見えるとこ。ジュブナイルとホラーを掛け合わせた、そう『IT』のようなものと言えば聞こえはいいし、途中までは作りとか伏線の掛け
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コンジアム(2018年製作の映画)

1.9

ものすごくつまらないというわけではないんだけど・・・周りの評価が高い(特にホラー好きな人からの評価)し、個人的に韓国映画はハズレが少なくかなり打率の良い印象あっただけに、すこし残念な視聴となってしまっ>>続きを読む

羊飼いと屠殺者(2016年製作の映画)

4.5

すごかった。


個人的に、死刑囚の世話をする刑務官の話でまず思い浮かぶのが日本の漫画『モリのアサガオ』だ。
そこではまだ新人ながら死刑囚を担当することになった主人公が死刑囚たちの人間臭さに触れること
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.3

隠れた名作、という棚にぜひ平積みしておきたい一作。


面白かった。
登場人物の回想(人によってはまだるっこしいと思わせられる)場面などほぼなくて、ただただ容赦なく進む物語に息を呑んだ。また主人公の選
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ローグ・シティ(2020年製作の映画)

2.9

面白かった。

印象としては「全員悪人×ダヴィッド・ベルの無駄使い」

せっかくパルクール創始者がサブで出てるのに一切そのアクションを魅せないのは、なんていうか「やらない贅沢」みたいなものを感じてけっ
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エージェント・マロリー(2011年製作の映画)

2.8

物語は良くも悪くも普通というか、意地悪な言葉を使うと「凡庸」と言えるくらいのいわゆるごく普通のスパイ映画だった。チームがあって、裏切りがあって、裏で誰が糸を引いているのか探りながらも自身も追われるとい>>続きを読む

オールドピープル(2022年製作の映画)

1.8

けっこうひどい映画だと思う。説得力無いのに登場人物たちがやたら深刻で。



大人たちが高いお金出し合ってるんだから、作中の事件を解決するのにはもうちょっとマシなものを用意してよと言いたい。駄作という
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ヒッチハイカーKAI:手斧のヒーロー、その光と影(2023年製作の映画)

2.7

使われている映像が本物なのはドキュメンタリーものとして素晴らしい。(当然かもしれないけど)

鑑賞後、YouTubeにあるKAIの弾き語り動画をいくつか観てみた。キュートな笑顔と雑そうにかき鳴らすこ慣
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リトルデビル(2017年製作の映画)

2.8

悪くない。全く悪くない映画だった。

この手の映画って、あの名作『オーメン』とどう差別化するかが勝負かなと思ってたけど、今作はもはやオーメンありきでそれに則ったコメディホラーという形をとってくれた。か
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ブレスラウの凶禍(2018年製作の映画)

2.9

面白かったけど、個人的には「惜しい」と感じた1本でもあった。

中盤くらいまで観て「これ、デヴィッド・フィンチャーの『セブン』みたいだな』と思って鑑賞後に他のかたのレビューとか見たら、まさに「ポーラン
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超常現象調査官(2018年製作の映画)

3.2

期待以上に面白かった。POVものとしての説得力を備えながら、不気味なものに対する「現実的な対抗策」を制作側がちゃんと考えてくれたんだなと感じさせる作品だった。

評価は世間的には低いかもしれないけど、
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

5.0

怪作。何回観ても飽きない。

コーエン兄弟の作品って、なんていうか個人的にはすごく「村上春樹的」な印象を受ける。あえて事象を記号化させて、全く違う存在のものを同じ世界線にて表現させるというべきか。
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

2.8

じゅーぶん、観る価値のある一本だった。

個人的にはもうすこしバディ感マシマシでもよかったかな、ベタなやつでいいから。
残虐な犯人の傍若無人ぶりも見てて面白かった。

あと、『インシディアス』にて霊能
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女優霊(1995年製作の映画)

3.1

上質ぅ〜と唸りたくなるような品のあるジャパニーズ・ホラーだった。
監督の中田秀夫さんて、やっぱちゃんとこういうのをそもそもは作れる人だったんだと、改めて認識させられた。

僕自身はすごく不真面目な映画
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リング0 バースデイ(2000年製作の映画)

2.1

うーん、もったいないというべきか、惜しいというべきか、駄作というべきか。


色々とツッコミ所満載なのはメジャーホラータイトルの派生作品のあるあるだから、そこは個人的には気にならなかった。むしろ脚本の
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楽園の夜(2019年製作の映画)

2.1

ちょっとがっかりした。


鑑賞前の期待値を高くしてしまったこっちの責任もあるかもしれないけど、個人的に韓国映画であまり裏切られたことがないぶん、今作を鑑賞中も「まさかこのまま終わらないだろう」と退屈
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

1.4

ひどかった。

インターネットという特別な場所を舞台演出として使ってるのに、ネットリテラシーを全く考えてないキャラクターたちの振る舞いに腹が立った。

ネットにおける大切な要素をまるで存在しないかのよ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.0

「そうそう。映画ってこういうのでいいんだよ」と鑑賞後に思わず頷きたくなるような一本。

話自体はシンプルで登場人物も限られているので展開を理解しやすい。そのうえでサスペンス要素はヒントの出し方や数も含
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.3

こんな名作が隠れていたなんて、と思う程度には素晴らしかった。

ジャンルでいうとサスペンスにあたるのかな。でもこれはあえてホラー映画の棚に平積みで重ねたくなるような、そんな一作だった。

今作には何人
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死国(1999年製作の映画)

2.7

良かった。


下手なホラー映画ありがちな化け物過剰演出もなく、いかにも日本ホラーらしく不気味で陰湿な雰囲気が終始漂っていた。怖さという意味ではちょっと物足りなさも覚えなくはないけど、物語がしっかりし
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

1.9

この前『呪怨』観て「和製ホラーってすごい!」と感動して、続け様に今作を観てみたけど、やっぱりそう何本も良作なんて産まれないんだなと実感させられた。

役者さんたちの熱演が光ってただけに、もうほんと演出
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呪怨(2002年製作の映画)

3.5

素晴らしかった。

普段、邦画はほぼ観ないけど、やっぱり日本の映画も負けてないなと感じさせられる一本だった。

呪怨シリーズは全く今まで観たことがなくて、「白塗りの男の子が出てくる」くらいしか印象がな
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

良かった。

途中までまどろっこしさを感じる部分はあったけど、ひとつひとつのシーンはインパクトじゅうぶん。


なんてったって、こういう系を真昼間の明るい太陽の下で行うのがサイコーだった。

色々考察
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.1

悪くなかった。ちっとも悪くなかった。

こんな風に書くのはいくつかの映画評論サイトなどで割と酷評されてるのを見てしまったからだけど、スリラー好き&グロ好き&悪魔のいけにえシリーズ好き、な僕にとっては決
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デイ・オブ・ザ・デッド(2008年製作の映画)

2.8

ゾンビ映画のお決まりをイイ塩梅で裏切ったりしてくれてる作品。なんていうか、諦めずにちゃんとやりきろうとしてくれてるとこに好感もてた。



※※ネタバレありの感想ちょこっとだけ↓





終盤でこの
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.0

※なんとなく思いついたので、昔観た映画をレビューします。


原作の良さを殺していない、この手の原作ありきのドラマ映画としてはけっこうびっくりするくらい「見応えのある」一本になってると思う。

まず、
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